今回,デジタル化を試みたのは,次の2機種です。
● ソニーのHnadycam CCD-TR3
今年20歳になる娘が生まれた年に購入した往年の名機で,メディアは8ミリビデオのHi8になります。18万円前後したという記憶であり,当時の薄給では厳しかったはずですが,初めて子供が生まれたうれしさで思い切って購入したものです。
● パナソニックの愛情ビデオ NV-GS50K
次男が幼稚園の頃にそのコンパクトさに惹かれて購入した元祖手のひらサイズのデジタルビデオカメラで,メディアはMiniDVになります。
一応デジタル対応で,テープの映像をSDカードに記録することもできるようになっていますが,画像サイズは640×480のMPEG4でシャビーな上,今回試して見たところ,必要なオーディオコーディックがインストールされていないとのメッセージが出て,Windows7のメディアプレイヤーでは再生できませんでした。
いずれも子供達が小さいうちは熱心に撮影し,VHSビデオにダビングした上で田舎のおじいちゃんおばあちゃんに送ったりしていましたが,ここ7,8年,全く使うことがなくなり,押し入れの奥にしまったままです。
問題はこれらの機器が壊れたときに昔の思い出の映像が見られなくことであり,何とかしたいと思っていたところ,今回のモニターがあり応募しました。
実際に使用してみる
パッケージ内容を全部出したところです。ビデオ入力変換ケーブルは必須ですが,HDMIケーブルまで入っていたのはうれしいサービスです。ただし,クイックガイドに「長さ16㎝」と記載されているのは誤記で,実際には1.6mあります。
クイックガイドに従って本体の初期設定をします。
まずはHDDの接続ですが,外付けHDDと内蔵HDDのどちらでも構いません(16GB以上のUSBメモリでも可)。3.5インチのものが使えれば自作のデスクトップパソコンで余ったパーツを流用することができたのですが,2.5インチのものである必要があるので,今回は外付けでいきます。
使用するのは
で次のように接続して設定開始です。
ところが,次のようなメッセージが出てあえなく中断
つい昔のくせでFAT32でフォーマットしていたのを忘れていました。AVT-C293で使用するHDDは,NTFS方式でフォーマットされている必要があります。シリコンパワーには既に大量のデータを保存しているので今更フォーマットするなんてできないので,急遽バッファローの500GBのポータブルHDD(HD-PE500U2)を接続し,NTFSでフォーマットして使うことにしました。
テレビとの接続は,HDMIケーブルをつなぐだけなので簡単でしたが,問題は,ビデオカメラとの接続でした。コンポジットは色を見分ければいいだけでしたが,S端子は,当初付属の変換ケーブルのS端子部分をそのままビデオカメラ本体につなげようとしてできずに何度もやり直すこととなり,S端子も通常のケーブルをつなげた上で変換ケーブルにつなぐ必要があることに気づくまでしばらくかかりました。
また,本体の入力端子との接続も,端子の差し込む向き(どこを上にして差し込むか)が分からず,かなり苦労しました。こことここを合わせればよいという印を付けてくれると助かると思います。
このパートで使ったビデオカメラはHandycam CCD-TR3です
さて,いよいよ録画開始です。
決定キーを押すと順に設定を確認していきます
このように最後にビデオの再生ボタンを押すようにという指示が出ます。私もわくわくしながらビデオの再生ボタンを押しました。
しかし,出てきた画面は次のようなものでした
ガーン!いきなりトラブルか。何々,AV信号がありません?ケーブルはしっかり接続されているし,長期間使ってなかったのでビデオカメラの方が壊れたのかなと暗い気持ちになりました。
しかし,よくよく見てみると,ビデオテープは回ってはいるものの,最後の方ではないか。もしや録画されていない部分だから信号がないのではないかと思い,テープを最初に巻き戻した上,再度チャレンジ。そうすると
ジャーン,出てきました20年前の新生児の娘です。
S端子が効いているのか,液晶テレビの性能がいいのか,以前,ブラウン管テレビにコンポジットでつなぎ,VHSにダビングするのに見ていたときよりもかなり画質がいいように思います。
画面の上方に出てくるメニューに従い,リモコンの赤丸ボタンを押すと録画が始まり,一時停止ボタンを押すと録画が止まります。
下は録画中の画面になります。なお,録画された映像にはこのメニュー部分は入らないのでご安心ください。
しばし,懐かしい映像に見入りながら録画を続け,適当なところで終了ボタンを押して録画を終了します。そうすると
といった感じで外付けHDDに録画ファイルを追加(保存)するか聞いてきます。これに決定ボタンを押すと,次のような画面が出て,HDDへの保存が完成します。
外付けHDDを外してノートパソコンで見てみると,Aver Mediaというフォルダの中に作成日付をファイル名とするMP4ビデオファイルが保存されており,クリックすると見事再生されました。
画質もかなりよく,VHSにダビングしたアナログのものとは比べものになりません。
今回のモニター応募の動機の一つに,病気で療養中の親族に,昔の楽しい思い出を一杯見せてあげたいということがありましたが,こんなに簡単にデジタル化できるなら,その願いもかないそうです。
この年末に昔のビデオを大量にパソコンに取り込んで,是非見せに行ってあげるつもりです。
機械音痴の妻にもできるか
テーマ2は家電やパソコンに詳しくない人にも使えるかです。
事前申請していたとおり,妻に登場してもらいます。パソコンやスマホは使っておらず,昨年買ってあげたiPad2でようやくネットサーフィンをするようになったデジタル化に出遅れた人種です。
最初は嫌がっていましたが,課題をこなさないと商品を返却しなければいけないと言ってようやく承知させました。
このパートで使うのはNV-GS50Kになります。
比較的最近まで使っていた機種のためビデオカメラの操作自体は問題ないようです。
しかし,ビデオカメラと本体とを接続する際,やはりケーブルをどうつなぐかが分からないようでした。特に変換ケーブルを本体の端子につなぐところが私と同じように分からず,向きを何度も変えて試しながらやっていました。
ここは是非改善を望みたいところです。
画像は省略しますが,つないだあとの録画までのステップはテーマ1とほぼ同じであり,家内でも画面に出てくるメニューに従ってボタンを押すだけで録画ができていました。
ただし,録画を一旦停止し,再度録画を再開する際に,一時停止ボタンの右横にある画面写真撮影ボタンを押してしまい,戸惑うことが何度かありました。
ボタンの配置を工夫する余地があると感じました。
最後に,使ってみて改善されるといいなという点をいくつか。
まず,パッケージですが,付属品などがきっちり入っていて,一旦出してしまうと,再度きれいに入れるのが難しいです。収納しやすい工夫もしていただければと思います。
次に,一旦録画したファイルは編集することはできません(メニューにある「録画ファイルの編集」は,ファイル名や撮影日,分類などの変更のこと)。パソコン上で使うソフトでもいいから,動画を切り貼りできるような機能があるといいと思います。
レビューでも書きましたが,3.5インチHDDが使えるとより便利だと思います。
付属のUSBはあまり使うことがあるとは思えず,不要と思います。
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