レビューメディア「ジグソー」

丁寧な説明で、誰でも簡単にキオクをキロク

 

今は録画というと、光メディアかHDDが主流。

そんな市場の流れの中、昭和の時代のキオクを宿したビデオテープの再生機器が淘汰され、キオクを再生させる手段がどんどん減ってきています。

 

あの頃のキオクを今の時代にも残すべく生み出されたアイテムが、この「キオクのひきだし」。ここでは昭和の激動を生き抜いたお父さん、お母さんが涙を流して喜ぶであろうこの製品の使い勝手について、レビューしていきたい。

 


 

■製品外観

 

パッケージはおじいちゃんと孫のキャッチボール。

さしずめVHSのような古いビデオに詰まったキオクについて、今の時代を生きる人とのキャッチボールが出来る。

そんなイメージがパッケージから読み取れます。

 

製品梱包物。

本体、リモコン(と電池)、ケーブル、説明書のほか、USBメモリも付属。

このUSBメモリは最近のAverMedia製品の録画機器には付属しているようで、他に同社の製品「AVT-C281J」でも確認しています。

 

本体上部。

写真ではわかりにくいですが、ラメが入っていてちょっとオシャレ。

また加工がされており、傷がつきにくくなっています。

 

本体下部。

内部にストレージを格納するための蓋があります。 

 

蓋を開けたところ。

2.5インチのストレージを差し込めます。

このような作りは、「AVT-C281J」でも同じでした。

 

 

蓋側は内部ストレージの厚みに応じてつまみが調整できます。
そのため、不安定にならず、しっかり支えることができるので安心です。 

 

本体正面と背面。
正面はUSBとリモコンの赤外線受け口、電源ボタンと録画中に点灯するランプ。

背面は入出力のコネクタ。入力側は端子一本にまとめられています。

なお、出力用のHDMIケーブルが付属していますが、TVがD端子にしか対応していない場合は、別途D端子用のケーブルが必要です。

更新: 2013/12/01
AVT-C293 の使用感 PREMIUM REVIEW

分かりやすいインタフェースで簡単操作

■リモコンについて

同社のゲームキャプチャ「AVT-C281J」と比べ、格段に使いやすくなっています。
まずはリモコン。左がキオクのひきだし、右がAVT-C281J。

ボタンが大きいので、とにかく操作しやすい。

また、見るからに分かる通り、文字入力のしやすく、ガラケーの入力インタフェースに慣れた昭和世代のお父さん、お母さんも違和感なく操作できるでしょう。

 

■セットアップ

説明書に従いTVに機器をつなぎ電源を入れたあとの最初のセットアップ手順です。

  1. 日付の設定を行う。既に本日の日付になっていたので、そのまま決定ボタンを押下。
  2. 続いて時間の設定。こちらもずれていないため、そのまま決定ボタンを押下。
  3. ようこそ画面の表示を確認。決定ボタンを押下。
  4. 録画一覧画面の表示を確認。これで設定終了。

 

 

この通り、特に難しいことはなく、ボタンをポチポチ押すだけ。さらに「AVT-C281J」に比べ驚いたのは、画面説明の手厚さ。「AVT-C281J」の時は割と無機質で、海外製品をそのまま日本に持ってきただけのようなものでしたが、この手厚さは、AVerMediaの本気さが伺えます。

 

※蛇足

以前「AVT-C281J」を使用している時にトラブルが合ったのですが、サポートが非常に丁寧で顧客を大事にする姿勢にとても関心しました。そのスタンスが、製品にも出てきている気がします。

更新: 2013/12/01
AVT-C293 でダビング体験 PREMIUM REVIEW

キオクをキロクする

■ダビングについて

それでは早速、キオクを現代のストレージにキロクします。

本レビュー応募にあたり、応募のきっかけとなったのが、妻のプロレスのビデオをPCでも観られるようにすること。そして、笑顔を引き出すこと。

 

早速ダビングにチャレンジした結果を報告します。

 

  1. ダビングしたい機器を選択。
  2. 説明をじっくり読む。
  3. ダビング対象のテープの時間を選択。
  4. ビデオデッキの再生ボタンを押す。キオクのひきだしを通して、画面に表示されるので、録画したいタイミングでリモコンの録画ボタンを押す。
  5. 録画開始。録画終了まで待つ。
  6. 録画完了。ビデオのサムネイルの表示確認。
  7. ファイル名を入力。ここでリモコンの文字入力のしやすさがよく分かる。
  8. ダビング完了画面。これでキオクがキロクされた。
  9. 一覧にダビングしたビデオが表示される。

 

ビデオからのダビングはこの手順で簡単に終わります。

ダビング途中は普通に再生されていますので、懐かしいビデオを一緒に鑑賞していました。

妻は「懐かしい~」「この頃か~」などと、ビデオに夢中。

「キオクのひきだし」は、妻の笑顔も引き出してくれました

 

 

■コピーについて

次にPCで見るために外部ストレージへコピー。

ちなみに、最初のダビング自体直接外部ストレージへコピーできますが、内部ストレージん保存しておけばお気に入りのビデオの再生専用マシンとなるので、結構便利だったりします。

 

 

以下、外部ストレージへのコピー手順です。

  1. 対象のファイルを一覧から選択し詳細画面でリモコンのF3ボタンを押下。
  2. 編集画面が表示されるので、「外付けHDDにコピー」を選択
  3. コピー開始。暫く待つ。
  4. コピー完了。

 

こちらもこのような簡単な手順で操作できます。

PCでコピーしたファイルも無事再生確認が取れました。

 

 

その後妻に触らせてみた感想です。尚、妻はPC音痴、配線などもってのほか、ビデオデッキの操作は可能というレベルです。

 

・操作難しくない、私にも出来るみたい

・名前付けられるし、好きな部分だけ残せるのがいい

・寝る前にやっておくといいかもね

・じゃあ、いっぱいビデオあるからやっておいて

 

最後変なことを言われた気がしますが、機械音痴でも簡単に操作できるようです。

説明が丁寧なので、あまり迷わずにできたようでした。

 

 


■まとめ

とにかく操作が簡単。

基本的にリモコンをポチポチ押すだけでダビングが完了し、コピーの手順も少ないので、機械に詳しくない人も迷うことはないでしょう。

結婚式やお父さん、お母さんのお祝いに向けた、昔のVHSビデオ編集にも効果を発揮しそうです。

 

VHSではいずれ再生できなくなる時代が来るでしょうが、電子データに残せるのであれば、いつまでもキオクを思い出すことができます。

場所をとるVHSの整理もできて一石二鳥。素晴らしい製品のリリースに感謝です。

 

妻もニコニコしながらビデオテープの詰まったダンボールを持ってきて、私の前に置きました。

「キオクのひきだし」は、どんどん妻の笑顔を引き出してくれますね

コメント (6)

  • 千里一歩さん

    2013/11/30

    レビューお疲れ様です。

    我が家では録画する習慣がなかった家庭でしたので(年末の紅白歌合戦を録画するくらい?)、この機器はあまり関心がなかったのですが、丁寧な説明を読んで少し興味が沸いてきました。

    ただ、録画ストレージが始めから内蔵されてない点は、我が家の機械音痴の両親だと困ります…^^;(テレビの操作でさえ、いちいち呼び出されている現状なのでw)
  • sandbagさん

    2013/11/30

    ストレージの件は、一応USBメモリが付属しているのでそちらの方にダビングは可能です。
    が、紅白の長丁場は多分収まらないので、やはりストレージが必要ですね(笑)

    他、コンポジット出力可能な機器であれば大丈夫ななので、PS1とかPS2もゲームプレイの録画が可能です。
    ファミコンの代替機も大丈夫そうですよ(^^)
  • 白輝望さん

    2013/11/30

    office365があったので応募しなかった私です。。。

    ここに猛者がいたとは・・・感動です!

    >・じゃあ、いっぱいビデオあるからやっておいて
    まあこうなりますよね(汗

    でも奥様の笑顔で帳消しですね!
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