レビューメディア「ジグソー」

コストパフォーマンスの高いマザーボードです

H87 PerformanceはASRockのH87マザーの中では一番高機能。

ゲーマー向けにいろいろな機能が搭載されています。

また、リモートで外部から操作できる機能も備えています。

価格の割には多機能な印象です。

 

まずは、マザーボードの添付品の紹介です。

 

 

 

XSplitのライセンスカード

取扱説明書(2種)

Splastopの説明書

ドライバDVD

SATAケーブル

バックパネル

 

オンボードのUSBからのブラケットなどは付属しません。

 

マザーボードを取り出してみました。

 

 

 

マザーボードがスポンジに埋まっています。

しかも、インシュロックで固定されています。このまま電源をつないでレビューできそうです。

ASRockのマザーを今まで使ったことがないのですが、ちょっとおもしろい梱包です。

輸送時に衝撃をきちんと吸収できるという点で、非常に好感が持てます。

 

今回のレビューテーマは3つ。まずは、レビューのためのPCの構成を考えます。

 

CPUは、前回のvProレビューでKなしのCPUもおもしろいと思ったので、今回は4770にしました。

購入後、Non-Z OC機能のことを知って、若干悔しい思いもしていますが。

 

 

 

高速起動を体験したいので、システムドライブはSSDを利用します。

今回は、手持ちのSamsungのSSDを使用します。

 

 

メモリは4GBをとりあえず2枚。DDR1333です。

電源は、あえてHaswell対応でないものをつけてみました。S7とかを使わなければ大丈夫ではないかとのもくろみです。実際、BIOSではS7はOFFが初期値となっています。

 

 

OSはもちろん、Windows 8 Proです。

 

OSを入れてから、添付のDVDからドライブ、ユーティリティをインストールします。

 

 

 

自分の場合はGoogle以外すべてインストールしました。

再起動も自動で行ってくれました。

 

 

Install直後の状態です。IMEのUpdateはWindows8が自動で導入しました。

結構てんこ盛りです。Norton Internet Securityは60日体験版です。

ドライバをインストール後、結構デスクトップにアイコンが表示されて、ちょっと驚きました。

Intel Small Business Advantageもインストールされます。Intel Antitheftも有効になります。さすがにIntel AMTはサポートしていません。

 

CPUに4770を選択したせいか、BIOSでIntel VT-dの設定メニューが表示されていました。しかし、H87はVT-d非対応・・・・。ちゃんと動くのでしょうか???

 

 

 

更新: 2013/07/27
HDMI-IN 機能を紹介する PREMIUM REVIEW

変換できるともっと便利

簡単にいってしまうと、HDMI-IN端子につないだ機器の映像信号をHDMI端子から出力する機能です。PC用のモニタにHDMIが1つしかないけど、PC以外の機器(PS3とかスマフォとか)の絵を見たい時なんかに使うことを想定されているのでしょうか?

 

でも、HDMI-INはバックパネルにあります。差しっぱなしが前提でしょう。

 

設定は簡単です。

まずF-Stream Utilityを起動します。

 

次にToolsのHDMI-INを選びます。

 

 

あとは切り替えのショートカットキー(デフォルトはAlt+C)を設定して、Applyを押すだけです。

 

 

 

HDMI-INに何もつないでなくても、切り替えを試みるようで、設定後にHDMI-INに何もつながないままでAlt+Cを押すと、画面がいったん消えます。

切り替えは、HDMIポート以外の出力にも影響するようです。VGAやDVI-Dにつないでいるモニタの出力も切り替え中はPCの映像は出力されなくなります。もちろん、HDMI-INの信号がVGAやDVI-Dに出力されることはありません。

 

HDMI-INに切り替えた後に、PCからの出力に戻すと、モニタ側が信号を検知できないときがあります。これは、モニタの性能によると思いますが。

 

気になったのは、HDMI-INに信号がないときの動作です。

HDMI-INに信号が入力されていないときに切り替え動作を行うと、出力信号は当然無くなります。そのまま、元に戻したとき、なぜかPCがリブートします。HDMI-INの切り替えはWindows上のソフトウェアで行っているのですが、なにか問題があるのか、Windowsからのエラーが毎回表示されます。

 

エラーを起こしたモジュールが、IntelのGPUドライバだったので、Intelのサイトからダウンロードした最新版に入れ替えたところ、発生頻度は減りました。たまたま、HDMIをDVI-Dに変換しているのが原因なのか、ちょっと切り分けができていません。

いずれにしても、画面が出ていないところで再起動が起きてしまうので、さっぱりわかりません。

もう少し様子をみてみます。

 

一方で、PCの電源を切ってままでHDMI-IN側の機器の電源を入れると、HDMI-INに入れた信号がそのまま表示されました。もちろん、PCが立ち上がっていないので、Alt+Cを押しても切り替わることはありません。

 

入力端子が少ないモニタで使用するときには、思ったよりも便利な機能だと思いました。

DVI-Dからも出力されると便利に使えそうですが、マルチモニタとの兼ね合いや、HDMIからは変換かければ良いので十分でしょう。

更新: 2013/07/27
オンボードサウンド(Purity Sound)の音質について紹介する PREMIUM REVIEW

ノイズが聞こえないのにびっくりした。

H87 Perfoemanceでは、Purity Sound機能を搭載しています。

サウンドチップはRealtekのALC1150。しかし、Realtekのサイトに資料がなく、何が違うのかよくわかっていません。

 

マザーボードでも、チップが見えないようになっています。

 

 

 

あまり音の評価が上手とは言えませんが、以前からPCの音楽で気になっていたのはノイズ。

現在のメインPCでは、何も音を出していないのに、「サー」とか「ピー」とか、小さく流れることがあります。PCにヘッドフォンをさしただけで、何か聞こえてしまうような感じ。

 

ボリュームを上げてしまえば気になりませんが、音楽を聴き終えて、静寂となったときに出てくるこの音は大変気になります。

 

今回は、ヘッドフォンでの評価になります。使ったのはソニーMDR-CD900ST。

 

 

周囲の環境のこともあるので、どこまでPureであるのかは正直何とも言えませんが、ノイズが全く聞こえてこないのはすごいと思います。特に、前面パネルのように基板からノイズだらけのPC内を引っ張ってきても聞こえてこないのは、非常にうれしいです。抜き差ししても、まったく変化を感じません。

 

気になったのは、前面、背面と同じ出力に設定した時に、2つの出力の間で音量が異なるということ。別のアンプを使っているのだから当たり前のようにも感じますが、その一方で不思議な感じもします。

 

http://www.asrock.com/news/index.jp.asp?cat=News&ID=1269

 

上記のASRockのPurity Soundの解説によると、2つのアンプで片方はスピーカー用、もう片方は600オーム対応のヘッドフォン用となっているので、セッティングが異なるのでしょう。自分の感覚では、前面パネルのほうが良い感じでした。音量が大きいせいもあるでしょうが。

 

 

H87 Performanceでは、ALC1150を採用ということでDTS対応をうたっています。

コントロールソフトを起動すると、DTSのロゴが輝いています。5.1ch以上の設定にしないと有効にならないので、今回は試せていません。

 

 

ほかの機器との聞き比べはどうでしょうか?

ちょうど、USB-DACがあったので比べてみました。

 

こちらはUSB接続のため、PC側のノイズは乗りにくいほうだと思います。どちらもデジタルですのでそんなに違いはないものかと思っていましたが、聞き比べると確かに違います。

H87のほうが、クラップ音を聞いたときに、空間に広がりを感じました。

 

調子に乗って、もう1つ聞き比べ。H87 Performanceにサウンドカードを載せてみました。

 

 

 

意外なことに、ノイズは感じませんでした。エアコンがうるさいせいもあるのか?

音の広がりを感じません。全体的にこもった感じです。このカードを差すとオンボードサウンドが認識できなくなるので、聞き比べとしては精度は悪いですが。

トワイニングさんのレビューによると、単にサウンドカードを挿すとBIOSでオンボードサウンドが無効にされるだけみたいなので、あとで追試することにしましょう。

 

3つ比べた印象は、H87 Performance > USB-DAC > SB X-Fi Xtremeでした。 

更新: 2013/07/27
F-Streamユーティリティ(Fatal1ty Mouse Port、Key Master)機能を紹介する PREMIUM REVIEW

マウスの認識が意外と厳しい・・・

 

まずは、Mouse Port機能を使ってみます。

 

Mouse Port機能が使えるのは、USB2.0ポートのうち、バックパネルにFatarity Mouse Portと書かれたポートだけになります。ここにマウスを接続します。

 

設定方法です。

 

まずF-Stream Utilityを起動します。

 

 

次にメニューからToolsのMouse Pollingを選択します。

 

 

マウスが認識できない場合は、Fatarity Mouse Portに接続しろと画面下部に警告が出ます。

 

 

あとはスライダで周波数を設定するだけです。左にすると、移動量が増えます。右にすると移動量が減ります。この機能があるマウスを買うと、結構いい値段がしますが、お気に入りのマウスで設定できるのがポイント高いです。手持ちのいくつかのマウスを試してみました。

 

うまくいったもの

Dell付属Logitechマウス

Microsoft Basic Optical Mouse

 

うまくいかなかったもの

 

 

また、PC切り替え機を使用するとうまく動きません。切り替え機がPC側からマウスと認識されないようです。

 

 

こちらのようなキーボードとマウスのUSBを一つにまとめるようなタイプで動かないのは予想していました。

 

しかしながら、PS2キーボード+USBマウスの切り替え機

 

 

などでも動作しなかったのはちょっと残念です。

 

USBハブを経由したものは動作しないと言うことなので、結構シビアかもしれません。無線マウスについては、Logicoolのものはうまくいきましたが、MSのように、マウス、キーボード共用の物は、微妙かもしれません。こちらも入手できたら(部屋から発掘できたら)追試します。

 

つづいて、KeyMasterです。こちらでは、キーボード関連の設定が可能です。

F-StreamユーティリティのToolsからKeyMasterを選択します。

 

 

最初の画面ではマクロの設定ができます。

 

 

MacroListにマクロの名前を入れてから、右側の画面でキーボードを入力していきます。KEY DOWN、KEY UPにわかれて記録されていきます。記録したらSaveして、すぐ下の欄にショートカットを設定します。Shift/Alt/Ctrlキー+英字キーなどを設定します。設定後はApplyを押します。

 

すぐ下のQiuck Accessは、ショートカットキーで任意のアプリケーションを起動できます。Browseで起動するアプリケーションを選択し、Hotkey欄にショートカットを入れてApplyを押せば設定完了です。画面では、Ctrl+Alt+Zでメモ帳が起動するように設定しています。

 

 

 

設定したら、OFFからONにします。

確認のために、Ctrl+Alt+Zでメモ帳などを起動して、Alt+Aでマクロのショートカットを押してみます。Macroとして、AとBとCを順番に押すとか設定すると、その通りにメモ帳に入力されました。基本的には、ゲームなどのコマンドをキー一発で入力するとか、格闘ゲームのコマンド入力とかに使います。

 

つづいてマウスのユーティリティです。

 

特定のキーを押している間だけ、マウスの動作を変更するSniper機能です。

 

 

ここでは、Altキーを押している間だけ、マウスの動きが速くなるように設定しています。

 

すぐ下のKeyboardは、キーリピートの設定です。Keyboard Speedを大きくすると、キーを押しっぱなしの時に入力を繰り返す速度が速くなります。Keybord Delayはキー入力の反応速度です。数値を大きくすると、キーを押してから少し経ってから入力されるようになります。

 

KeyMasterで設定するマウス関連の機能は、Fatal1ty Mouse Portと異なるポートにさされたマウスでも有効になります。

 

設定していて、最初していてもうまく反映できないことがあり、悩んでいました。適当に設定したとき、Mouse Sniperで設定したショートカットを他の機能のショートカットで併用すると、設定がぶつかる為にうまくいきません。Mouse SniperでAltキーを設定すると、KeyMacroでAlt+ほげほげ、なんてのは設定しても動作しません。設定時にWarningが出てくれると親切に思います。

 

そのほかの、F-Steamユーティリティで気に入った機能を紹介します。

Toolsメニューの中にGood Night LEDというのがあります。何かと思っていたのですが、PCのLED類をすべて消す機能になります。Power LED、HDD LEDなどが対象です。再起動しないと有効にならないのが残念ですが、BDなどを見るときに、PCのLEDが明るくて邪魔だと思って、わざわざ暗いLEDに変えた過去のある私は、まさに「Good!」と思いました。もっとも、デバイスのLEDは消えないので、BDドライブのアクセスランプは光ったままになります。

 

F-Stremユーティリティは、機能を実行するときは起動している必要があるみたいです。

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