Haswellが発売れさてからLGA1155の時代も終わりLGA1150へと移行されたことに伴って、マザーボードのチップセットも一新しZ87・H87・B85と色々と発売されてきました。本製品ASRock H87 PerformanceはH87のチップセットを搭載したオーソドックスなATXであるとされています。しかし本製品は変態マザーで有名なASRock製品、なぜ変態といわれるのかというと、ASRock製品はさまざまな独自機能を搭載していることがよくあり巷ではそういわれています。
ソケットはLGA1150ですがLGA1155対応のCPUクーラーを指すことも可能のものがあります。
KABUTOをのせた様子
さて、本製品の変態・・いや独自性能ですが、ASRockは現在A-STYLEという独自機能を売りにしていて、マザーボードの種類でこのA-STYLEの機能数がかわります。本製品はA-STYLEの中のホームクラウド、Purity Sound、HDMI-IN、キーマスターが盛り込まれています。
それ以外の機能ではH87チップセットの標準ではオーバークロックに対応していないのですが、本製品ではNon-Z OCという機能でオーバークロックが可能になります。電源フェーズ数もそれにあわせてか、8フェーズ搭載されており安定を図っています。オーバークロックといえばZ87のハイエンド製品をもとめますが、常時運用で少しだけクロックアップするレベルなら本製品で十分であり価格もリーズナブルとなります。
画面出力は、Haswell対応ということでDVI-D, D-Sub, HDMIと搭載されており3画面出力にも対応しています。Haswellの強化されたGPU機能をフルに使えるマザーボードとなっています。
本製品はゲームユーザー向けに開発されているとのことでゲーマーに必要な機能は全てそろっていると感じます。ライトゲームユーザーがHaswellでゲームPCを自作する場合本製品は十分視野にはいってきます。本製品のA-STYLE機能からHome Cloud 機能、HDMI-IN 機能を取り上げます。
Home Cloud でどこからでもPCを起動&操作
ASRock独自機能A-STYLEから Home Cloud 機能 について。
Home Cloud機能とは、""セカンダリデバイスを使用して、これらのファイルを遠隔操作で開くことができます。インターネット接続さえあれば、いつでも、世界中のどこからでも、「ホームクラウド」でお使いの PC に接続できます。ターゲットコンピュータがスリープ状態でもオフになっていても、「ホームクラウド」が PC の電源をオンにして、スマートフォン、タブレット、または、その他のコンピュータから遠隔制御できます。
注記: Intel リモートウェイクに対応するのは Windows 8 または Windows 8 64bit OS だけです。""※ここまで公式抜粋
まずは本製品のLANですが、Intel® インターネット LANです。
Qualcomm製だとwin7でも動作がするようなのですが、H87 PerformanceはIntel製でした。つまり上の注記でもあるようwindows8で動作をしないとこの機能は使えません。
アプリケーション: Splashtop 2
PC ソフトウェア: Splashtop 2 Streamer
ウェブサイト: MeshCentral <サイト登録必要
これらを導入して動作をさせます。Splashtopはリモートソフトでは有名なソフトですね。
PC起動はMeshCentralを使います。Wake on LANとは違いこちらの機能はサスペンドじゃなくシャットダウン状態でも起動ができるというものであります。LANチップの特殊機能を利用しているもので、IntelかQualcommのLANに対応するものです。
※本体にも同様の説明書がついていますが、そちらも英語表記になっています。
仕組みとしてMeshCentralのサイト経由することで電源OFFの状態からでもIntel LANの機能を使って起動をするということです。起動後はSplashtop 2をつかってPCをリモートコントロールします。
さて、以上の説明をみてお気づきの人がいると思いますが、マザーの性能というよりほぼソフトで完結してしまっています。それではASRockの独自機能、マザーの独自の機能といえるのでしょうか?と疑問に思われる方もいると思います。おそらくですが、ASRockのこのシリーズではIntelやQualcommのLANが標準搭載になっています。高性能なLANを標準搭載しているということをASRockなりに「Home Cloud機能」とわかりやすく表現しているのではないでしょうか。
HDMI-IN 機能で電源オフでも使えるモニタープラグ
通常HDMIといえば出力のみとなっていますが、本機ではHDMI入力端子がついています。ん?入力端子って何に使えば、と思いますが、そこはASRockさんやってくれました。「HDMI-IN」という独自機能が使えます。
さて、「HDMI-IN」とはどういうものなのか。
HDMI端子から出力される映像をPC経由でディスプレイに表示をするものです。大まかな性能は2つあり、
1.経由のPCが落とされていても経由させることができる。
2.PC起動中はホットキーで切り替えができる。
簡単に言ってしまえばディスプレイ切り替え機なのですが、マザーにその機能を導入することで操作性が格段にアップされます。またPS3などゲーム機でもきちんと対応します。
設定方法ですが、F-Streamをインストールするだけです。
Tool > HDMI-IN の項目を設定するだけです。
ホットキーの設定ができますので接続をしてあればいつでも利用することが可能です。
ケーブルを向かって左側がOUT 右側がIN となっています。
ASUS TF700Tで利用した様子
これでひとつのディスプレイにPCとその他HDMI機器が使えることで、ケーブル端子の増設やHDMIの有効利用が可能となります。ホットキーで切り替えれますので、ゲームをしながらちょっとネットで攻略情報の書き込みをしたりとか一台のディスプレイで可能でしかも手元のキーボードで切り替えることができるのでとても便利です。ASRock H87 Performanceはコストパフォーマンスに優れ、このような他のメーカーとは違う使える機能を盛り込むことで、使えるマザーを提供してくれます。
チップセットやOCの性能だけでなく独自機能を基準にマザーボードを選ぶことも賢い選択肢になるのではないでしょうか。
カーリーさん
2013/07/27
普段使い慣れてるsplashtopが使えるこっちが
いいなぁ
mokaさん
2013/07/29