レビューメディア「ジグソー」

USB3.0はやっぱり速い。また、細かい気配りが素晴らしいです。

はじめに

I-O DATA Review Challengeに選出頂きありがとうございます。

アイオーデータ様、zigsow様に感謝申し上げます。

USB3.0対応の外付けHDD

HDCA-UTシリーズ最大の特徴はなんといってもUSB3.0を採用していること。後述の通り、内蔵されたHDDの速度をロスなく使用することが出来ます。

縦横どちらでも置ける筐体

筐体は39(W) x 185(D) x 120(H)mm と思った以上に小型です。3.5インチHDDをほんの少し大きくした感じで、想像したものより小さく感じました。

縦横ともに、しっかりとしたゴム足が付いており、グラつくこともありません。

筐体はプラスチックですが、梨地の加工でペラペラ感が無く質感は良いです。

USB3.0で接続した際は青色。USB2.0で接続した際は緑色に光ります。

本体背面にはON/OFFスイッチが付いてます。

静音、横置き時は振動が伝わる傾向がある

筐体はファンレス、中のHDDも静かです。

縦横どちらでも置ける筐体ですが、横置き時にブーンという振動が伝わる傾向があるようです。

気になる場合は側面の通気口をふさがないよう気を付けて、クッション材を敷く必要がありそうです。

一工夫が良いACアダプタ

一番懸念していたACアダプタは比較的小型です。タップに並べるとなると少し邪魔になるかもという程度のものでした。横にACアダプタを並べて使うのは少し難しいようです。

ただ、この程度の大きさなら、電源内蔵の筐体でなくても許容できます。DC 12V 1.5A センタープラスの仕様です。

小さな工夫ですが、ケーブルにシリーズ名が書かれており、誤って別の製品のACアダプタを使ってしまう、ということは少なくなるはずです。素晴らしい工夫です。

USB3.0ケーブルは1mとやや短い

デスクトップPCで床置きに近い場合や、画面の左右にUSB端子がある液晶テレビの場合はケーブルの長さが足りない可能性があります。

外付けHDDを机の上やテレビラックの中に収めようと思うと、最低でも1.5mぐらいは必要な場合が多いです。ケーブルの長さを考えて、事前に設置場所を検討しておく必要があります。

PCの環境

今回は、DZ68DBと接続して、使い勝手を試してみます。

このマザーボードに搭載されているUSBコントローラは、Renesas(NEC) µPD720200Aです。

ドライバのバージョンは2.1.28.0、ファームウェアバージョンは3025です。

出荷時の状態でNTFSにフォーマットされている。

工場出荷時の状態でNTFSにフォーマットされています。

箱を開けて接続すればすぐに使える、気の利いた作りになってます。

512Bセクタ採用のHDD

工場出荷時、パーティション開始オフセットは32256でした。後述の通り、ベンチマーク上では目立った速度低下は見受けられませんでした。

生産ロットによって変わる可能性もありますので、気になる方のみ再フォーマットすると良いでしょう。中身は512Bセクタ採用のHDDなのかもしれません。

CrystalDiskInfo、HWinfo32ともに外付けHDDが一切検出されず、SMART値も含めた情報を一切見ることが出来なかったのは少し残念です。

(2012年9月2日追記:ほかの方のレビューでCrystalDiskInfoで情報が見れるようなので、さらに調査します。同様の項目に取り消し線を付けます。)

(2012年9月4日追記:CrystalDiskInfoの項目を下部に追加しました)

CrystalDiskInfo

当初検出されないとしていましたが、設定が原因でした。誤った情報を訂正し、お詫びいたします。

CrystalDiskInfoで外付けHDDが検出されない場合、機能→上級者向け機能→USB/IEEE 1394→JMicronを有効にすると検出されました。

上級者向け機能 下部[DEBUG] USB/IEEE 1394

CrystalDiskInfoで表示された中身のHDDはSeagate製、ST31000524ASでした。データシートを見ると「Bytes per sector 512」とあるので予想通り512Bセクタのようです。Windows XPでも速度低下を気にせず使うことが出来ます。回転数は7200rpmです。

また、USB3.0-SATA変換チップはJMicron製と想像できます。製品リストに記載されているもので現在USB3.0(SuperSpeed USB)対応のものは、SATA II (3.0Gbps)変換のJMS539です。

SATA/600 (SATA3,6.0Gbps)と表示されていますが、HDDの情報を素直に表示しているだけで変換チップまでは考慮していないと推測しています。

ベンチマーク

CrystalDiskMark Nano Pico Editionを利用して取得しました。USB3.0の時はシーケンシャルで約3倍速いという結果が出ました。

SATAに直接繋いだHDDと同等の速度を実現できています。

通常のファイルの転送

ベンチマークではなく、実際のファイル転送でどの程度差が出るのかの検証です。

Ubuntuの仮想ディスクと設定ファイル一式を転送してみました。約2.6倍の違いが出ました。ファイル転送の待ち時間が半分以下というのは大きな違いです。

  • 7.75GB ファイル数182 フォルダ数5
  • USB3.0 1分57秒
  • USB2.0 5分07秒

 

VMware+Ubuntu12.04の起動テスト

ubuntu 12.04の起動がそもそも軽いようで思った以上の差が出ませんでした。しかし、起動後の操作は体感できる程度には速くなっています。

十分に実用的に使えます。

  • USB3.0 39秒
  • USB2.0 54秒

消費電力

エコキーパーを使って消費電力を測定してみました。

USB2.0と3.0でそれぞれ測定してみましたが、消費電力の差はありませんでしたので1つにまとめています。

変わっている所として、この外付けHDDは、内蔵ディスクが一定時間後自動でアイドル状態とはなりません。IO DATAのHDD専用「ECO番人」を別途インストールする必要があります。

さらにエコ効果を設定し、20分間HDDへのアクセスが無かった場合、HDDの回転が止まるアイドル状態になるようです。

最近のほとんどのHDDは一定時間アクセスが無い場合、単体でも自動でアイドル状態になります。(はずです…)。ケース側を制御する専用のソフトをわざわざ入れなければならない仕様は、ちょっと不便だと思いました。

余談になりますが、同じ状況でも時間を置くと2Wほど変わったりと、信頼性に乏しい測定結果かもしれませんのでご注意ください。

  • 本体電源OFF待機時 0W
  • 本体電源ON待機時 1W
  • ECO番人アイドル時 2W
  • 一定時間後自動アイドル時 6-8W
  • ベンチマーク中 6-9W
  • 電源ON瞬間最大 21W

電源連動もしっかり動作

USB3.0で接続時は「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を実行すると、自動で電源が落ちました。USB2.0でも同じ挙動になるはずですが、手持ちの環境では上手くいきませんでした。

スタンバイからの復帰時はUSB3.0,2.0ともに問題なく復帰できました。

REGZA 42Z3で使える

外箱には記載されていませんが、IODATAのサイトではREGZA Z3シリーズへの対応が明記されています。

一通り使ってみたところ、本体との電源連動も問題なく動作します。本体の省エネモードにも対応しており、一定時間アクセスが無い場合は、電源が切れることも確認しました。

REGZA Z3側はUSB2.0なので、USB2.0で動作します。ですので、コピーなどはそれなりに遅いです。

72000rpmのHDDということで、ラックの中に収めるには少々熱が心配ですが、問題なく使用できます。

外箱に保証書が付いている

外箱(化粧箱)に保証書が付いているので、箱と緩衝材は保管しておく必要があります。

HDDは適当な梱包で輸送すると壊れるので元の箱で輸送というのは合理的です。

しかし、開けてすぐ見る所とはいえ、「必ずお読みください」の紙に保証書がどこにあるのか書かれていません。いざという時保証書はどこだ、と探し回ることになりそうです。

まとめ

開封してすぐ使えるようにNTFSでフォーマットしていたり、ACアダプタに適合製品が記載されていたりと、大手メーカーらしい細かい気配りが素晴らしいです。

ただ、SMART値が見れなかったり、自動でアイドル状態にするには専用ソフトが必要だったりする点が少しマイナスポイントです。

速度面はUSB3.0を採用したおかげで、内蔵されたHDDの速度をロスなく転送することが出来ています。やはり一度USB3.0採用のHDDを使うと、USB2.0のHDDには戻れないぐらいの差があります。

ここ1年ぐらいのノートPCは、端子が付いている物も多いと思うので、購入の際はUSB3.0に対応したものをおススメします。体感できるほど速度が違いますよ?


2012年9月1日 一通りレビューさせて頂きました。

2012年9月2日追記:ほかの方のレビューでCrystalDiskInfoで情報が見れるようなので、さらに調査します。同様の項目に取り消し線を付けます。

後は、REGZA Z3でのUSB HDD録画での挙動を追記予定です。また、HDDは信頼性が大切だと思いますので、何かあれば追記します。

2012年9月4日追記:CrystalDiskInfoの結果を追加。そのための文言書き直し。REGZAの項目を追加。ACアダプタの写真を一枚追加。これで、応募時に書いたやってみたいテーマは全て書き終わりました。

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