AKRacing ゲーミング・オフィスチェアは、ゲームプレイ用途からPC作業など長時間座り続けるユーザーの疲労軽減に向けて開発されたエルゴノミクスチェアです。
その中でもWolfシリーズは、エントリーモデルながら、日本人向けの設計と、ファブリック素材を使用しつつも、上位機種の基本設計・機能を踏襲したコストパフォーマンスに優れた製品です。
今回のレビューでは、組み立て方から各部詳細のチェックを行い、かつ実際のゲームプレイやクリエイティブワークでAKRacing Wolfが如何に優れているかをテストしていきたいと思います。
組み立ては簡単だけど2人掛かりでやったほうが楽ちん
かなーりデカいです!そして20kgを超えてる重さなので、一人で運ぶのはかなり辛い感じ。
私は、二人が掛かりで運び入れました。
段ボール箱を開けて、内容物のチェック!大まかには部品は組み上がっているのが殆どで、組み立てするのは簡単そうだなーという印象を持ちました。
ちなみに、六角レンチなどの工具も入っているので、組み立てに際して何かを準備する必要はありません。
まず、背もたれ部のネジを六角レンチで4カ所外します。
座部と背もたれ部のネジ穴を合わせてネジ止めするのですが、一人ではちょっとキツい作業。
誰かに手伝って貰ったほうがいいと思います。
ネジ止めできたら、プラスチックカバーを取り付けます。どうやらバージョンアップしているのか説明書のカバーと内容物のカバーで形状が違うので気をつけてください。
こちらも同じくプラスチックカバーの取り付け。説明書の写真にあるカバーと形状が違うのでこちらも要注意。(まあ、間違えることはないと思いますが・・・。)
とりあえず、これで椅子の形にはなりました。
椅子をひっくり返して、赤丸部のネジ4カ所を六角レンチで取り外します。
取り外していると金属フレームにネジが止まっていることがよく分かります。
普通の椅子は木のフレームにネジを打ち込んでいることが殆どなので、
かなり丈夫そうだな~という印象を持ちました。
椅子のネジを取り外したら、シリンダー固定台を合わせてネジ止めをします。このとき、シリンダー固定台の向きを間違わないように気をつけてください。
シリンダー固定台を椅子に固定したら、ガスシリンダーにカバーを被せて差し込みます。
差し込む際に何かネジ止めが必要かと思いましたが、特に必要はないようです。
5本足ベースにキャスターを差し込みます。
キャスターを差し込んだ5本足ベースをガスシリンダーに差し込みます。
ちなみに、5本足ベースは樹脂性なのでちょっと強度が不安だったりします。
椅子を起こしてヘッドレストとランバーサポートを取り付けて完成です。
組み立てしてみた感想としては、組み立て自体は懇切丁寧に書かれた説明書があるので、難しくないと感じました。ただ、一人でやるのはちょっと辛いところがあるので、出来れば2人作業でやれば苦労なく組み上がると思います。
上位機種譲りの機能は、コスパ高し!
本製品、AKRacing Wolfと、上位機種であるNITRO、Pro-Xとの仕様比較を纏めてみました。
素材がファブリックになっている点や、アームレストが上下可動タイプである点、5本足ベースが樹脂性である点などを除けば、上位機種と同等の性能となっています。
また、NITROなどと比較すると、キャスターが上位のものが使われており、ただの下位機種ではないということが分かります。
個人的見解としては、Wolfは、ファブリック素材を使用していますが、PUレザーに比べ通気性や耐久性も優れており、一概に下位互換とはいえないと思います。日本の暑さを考えれば、PUレザーよりもファブリックのほうが最適な素材なのではないでしょうか。
各機能チェックと、利用シーンにおける優位性
■リクライニング機能
この椅子の目玉ともいえるリクライニング機能。
右側のレバーを引くことによって180度倒すことができます。
実際に試してみるまでは、椅子が転けてしまうじゃないかと思っていましたが、使ってみると全然そんなことがなくガッチリと椅子は支えてくれました。
また、リクライニング機能なんて、あんまり使わないかも?なんて思っていましたが、あると全然違うというか、逆に使いまくりです。笑 (寝心地が良すぎてしょうがない。)
自分の好みに合わせて椅子を傾ける事ができるというのが、ここまで快適だとは思いませんでした。
今後、椅子を買うときには、リクライニング機能が有るか無いかで選ぶものが変わってくるかもしれません。それくらい重要度の高い機能です。
■ヘッドレスト
ヘッドレストは普通に作業しているときは首にあたることはないのですが、休憩時など椅子に体を預けるときやリクライニング機能を使ったときに、真価を発揮します。私の場合は丁度、首筋にヘッドレストが当たり首や頭が楽になります。枕の使い心地を想像していただけば分かり易いかもしれません。
■ランバーサポート
腰の位置に合わせてランバーサポートを動かし、深めに座ると腰がS字になります。長時間椅子に座っていても体が疲れずづらいと感じました。ただ、リクライニング機能を使うときは無い方が邪魔にならないので、リラックスできるかもしれません。
また、ランバーサポートの固定および調整にはゴム紐が使われていますが、耐久性に疑問符が付くことをお伝えしておきます。
■アームレスト
AKRacing Wolfのアームレストは、上下可動しかできませんが、柔らかい樹脂か何かで覆われていて、手を置いていても痛くなくて良いです。
ただ、後述しますが、少し低い位置にアームレストがあるので、少し使いづらく感じてしまう場面があります。恐らく短尺仕様のガスシリンダーを採用している為でしょう。
もう少し高いところまで上下可動できるように改善を希望します。
■キャスター
ポリウレタンキャスターということで柔らかいのかな?と思っていましたが、触ってみても結構硬いです。バリとかも結構あるので、本当に床に傷をつけづらいのか正直疑問です。テストしたいところなのですが、現環境は畳か絨毯のみでフローリングがありません。申し訳ないですが、キャスターの性能テストは出来ませんでした。
ただ、転がり易さとかはガタツキなども少なく良好だと感じました。
ゲームプレイにおけるAKRacingチェアの優位性
■Call of Duty Black Ops III
Call of Duty Black Ops IIIは、今現在世界で最も人気のあるFPSのひとつです。
日夜、マルチプレイに勤しんでいるのですが、どうにも「勝てない」。
前作、前々作くらいだと割と勝ててたのですが、今作はやり始めてすぐというのもあるのですが、それ以上に新しい操作体系と戦い方に慣れることが出来ず、苦杯をなめる事が多いです。
そこで、AKRacingチェアの力を借りて、勝てるようになりたい!ってなわけです。
いつものように座面浅めで、アームレストに肘を乗せてプレイをしていましたが、やはりレーシングチェア!椅子部のホールド感の良さや、5本足ベースが広いのも手伝ってか、安定感がまるで違います。今まで以上に集中してプレイすることが出来ました。
でも、勝てませんでした。涙
でも、いままで使っていた椅子に比べて疲れづらいので、たとえば、同じメンバーで5時間耐久対決!とかしたら、結果は良くなる可能性があります。
あと個人的な希望なのですが、日本人用に短尺のガスシリンダーを採用されているためか、アームレストが机より若干低い位置にきます。最大限上げたとしても机の下にくるようになっているので、FPSをプレイする際に、アームレストを使いづらいです。なので、もう少し、アームレストの上下可動域を増やして頂けると嬉しいですね。
■三國志13
三國志シリーズは、コーエーテクモゲームスが発売している歴史シミュレーションゲームのシリーズ。後漢末期から三国時代に掛けて、中国大陸に割拠した君主(群雄)の一人となり、中国統一を目指すゲームなのですが、これがなかなか一度始めたら止めどきを失うんです。
椅子にどっしりと深く構えて、久しぶりに曹操の君主プレイを最初からしました。 1時間、2時間、3時間・・・どんどん時間は過ぎていきますが、体は快調そのものです。
いつもなら、腰に違和感が起きたり、無理な姿勢を取ったりするのですが、そういうことも無く、ゲームに没頭することが出来ました。体が楽ですね。
AKRacingチェアの力であることは間違い有りません。
クリエイティブワーク
知人から、鱚釣りトーナメント用のロゴTシャツを作成して欲しいという依頼が舞い込んできました。碇と鱚を使ったロゴにして欲しいというなかなかの無茶ぶり。笑
早速、AKRacing Wolfに座ってデザインの検討を開始!
ほかにもデザインを3案ほど考えてましたが、最終的には家紋風の以下のデザインで行くことになりました。
これから印刷会社に折衝し、料金および納期関連の調整をしていくことになります。
AKRacing Wolfに座ってクリエイティブワークを行ったのは、実働時間にして5~6時間でしょうか。
素晴らしい座り心地は当然のことですが、レーシングチェアという佇まいが作業をやる気にさせてくれます。アイディアが思い浮かばないときはリクライニング機能を使って、頭をリフレッシュさせたりしました。
椅子のデザイン性や極上の座り心地、リクライニング機能がここまでクリエイティブワークに良い影響を与えるとは思いませんでした。
遊びにも仕事にも、使える椅子。
AKRacing Wolfは想像以上に実生活にも影響を与えてくれる椅子だということが分かりました。
疲労感や体に起こっていた違和感がまるで違う
いままで、仕事でも長時間椅子に座っていて、家でも椅子に座るというのが嫌でした。
やはり、肩がこりますし、腰に違和感を感じる事もありました。
しかし、AKRacing Wolfを使うことによって、疲労感や腰の違和感がまるで変わりました。長時間座っていても疲れないし、腰の違和感も全く無くなりました。
また、ゲームやクリエイティブワークでの作業性も良くなりました。まずゲーム疲れしにくくなりましたし、集中力も付いたように思います。そして、疲れたときにはリクライニング機能でリフレッシュできるのがとても良いと感じています。
座り心地に文句なし!
ここまで、様々な視点からレビューを進めてきました。レーシングシート的なデザイン性の良さや、PUレザーの質感、ロッキング機能など、様々な特徴を有した製品だと感じていますが、やはりその圧倒的な座り心地の良さがこの椅子の最大の良さではないかと感じています。
なにせ、高品質な椅子の素晴らしさを初めて知り、いままでの安い椅子は何だったんだ。という思いが頭を過ぎります。
それは椅子部のホールド感や、座面のクッション性、ランバーサポート、ヘッドレストなど総合的なバランスの良さからくる座り心地の良さで、どれかが欠けても駄目だと思います。
(特にリクライニング機能がお気に入り)
唯一の欠点としてはお値段が少しお高めということですが、アーロンチェアなど10万円を超える椅子と比較すれば、非常にコストパフォーマンスの高い製品だということが分かります。
本製品は、ゲーミングチェアという銘打っていますが、オフィスワークなど全ての椅子に関わる作業において役立つ製品だと思います。
是非、椅子のリプレイスを検討されている方は本製品を試してみて下さい。
素晴らしい座り心地の虜になる事、確実です。
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