では、早速使わせていただこうと思います!
相変わらずだらだらしたレビューですが、よろしくお付き合いくださいませ~。
1.人間工学に基づいたデザイン
2000年にAKRacingブランド創始者がレーシングシート分野に進出して以来、プロ向けレーシングシートを製造・加工してきたAKRacing社。その人間工学に基づいたノウハウを、ゲーム競技用チェアにつぎ込み、《究極》を追求して生まれた製品が「AKRacing」です。
NITROシリーズはそのうちの、より「フィット感」を目指した製品で、包み込むような形状がオフィスワークにも最適だとか。
商品情報:http://www.tekwind.co.jp/products/AKR/entry_12508.php
シリーズ比較:http://www.tekwind.co.jp/specials/AKR/entry_247.php
2.設置は女一人では無理!誰かに手伝ってもらうとGOOD
2-1. 部屋に運び入れ、組立て
すでに腰が悪い人は、持ち運ぶのも健康な人に頼んだほうがよいかもしれません。
かなりの重量感があり、一つ一つの部品がしっかりしているので、部屋の中へ入れるのも苦労しました。
組立て手順は、マニュアルがしっかりしているので難しくありませんが、背もたれと座部をおさえながらねじ止めといった作業は、一人では大変なので、誰かに手伝ってもらうほうがよいと思います。
2-2.本体の組立て
なにかが覗いていますね…
2-3.取り外し可能部位の装着
これでAKRacingの準備は完了です!
究極というその座り心地を試させていただきましょう…。
3.これはゆったりと座れるイスである
では外観などから…。
3-1. 外観・スペックなど
■ AKRacing Nitro ゲーミング・オフィスチェア (オレンジ)
素材: PUレザー / メタルフレーム構造(フィット感)
カラー:5色(ホワイト / オレンジ / レッド / ブルー / グリーン)
椅子の高さ:134-142cm
座面幅:37cm
座面奥行:56cm
座面厚さ:10cm
座面高さの調節幅:42-50cm
アームレスト高さ:27-34cm
背もたれ高さ:92cm
最大幅:65cm
荷重制限:150Kg
正味重量:23Kg
総重量:25Kg
上の写真でも、左右のアームレストの高さが違っていますが、アームレストのおのおの高さが微調整可能 なので、自分の好みに合わせられるのがいい感じ。
上位版のPro-Xは、アームレスト自体が左右にも動かせるそうです。ディスプレイを複数枚見る場合は、アームレストの方向も調整できるPro-Xのほうが使いやすいそうですね。
高さは、座面下のレバーで変更でき、リクライニンレバーで傾きも調整可能。
最大180度のリクライニングです。
「座面と背もたれの角度を固定したまま、最大12度の角度まで全体を傾けられる」というロッキング機能もあります。作業に疲れたら、AKRacing を少し傾けてゆらゆらロッキングチェアのように揺れていると気持ちいいかも。
3-2. 体にフィットさせよう
そのままではどうも体にぴったり来ないので、もう少し調整をします。
(1)座面調整
私は身長が150cmで(ちなみに上の写真の娘は120cm弱)、日本人の平均身長から言っても小さい部類です。なので 座面を一番下にしないと、AKRacingに座ったときに足が爪先立ちのような感じになります。
足をべた付けにするためには、AKRacingの座面を下げなくてはいけない。でもそうすると、今度はパソコンデスクの高さに合わず、キーボードに置く手が上に持ち上げる感じになって、肩と腕の負担が増えるという…。
今あるPCデスクが上下に調整可能ではないので、AKRacingの座面を一番上にして、足元に何かを置いたほうがよさそうです。
とりあえず100均のメタルラックでなんとなく足置き場を作成してみました
(2)首周り
ヘッドレストもまた、標準の2パターンだと高さが合わないので、ランバーサポート用のバンドの中に通してから、クリップで穴に引っ掛けて落ちないようにする という非公式のパターンで運用することにしました。
これなら、ちょうど首のところにヘッドレストが来るので、AKRacingにすっぽりと包まれている感じになります。
3-3. すわり心地
座面とヘッドレストを調整し終えた後はこんな感じです。
首・腰にクッションがあり、また座面も程よい硬さで良い感じです。体のカーブに沿って、ぴたりとAKRacingがフィットしてくれる ので、座るのが楽ですね~。
少し倒して、足元にオットマンを置くとそのままうたた寝しそう です。
…別売りのAKRacing オットマンを買おうかしらん。
(ぜひ、AKRacingオットマンも、オレンジカラーを出してください!)
素材のPUレザーは、しっかりしている上、汚れても、拭けばすぐきれいになるのが良い!
この写真で約2週間使用後です。
もちろん、割れや傷などは特に見当たりません。
ただ、夏だと少し蒸れます。ぴったりフィットした腰まわりや背中から、じんわりと汗が出てくるので、夏場にAKRacingを利用する際には空調は必須 ですね。
3-4. 他のイスと比較してみよう
利用順としては、1→2→3→4→3→5→2 だったと思います。とりあえずどのイスも、「PC用」として厳選して買ってきたわけではないので、みな「長時間座ると腰が痛い」ものでありました。
座ると腰が痛いので、30分作業しては立ち上がって小休止(または家事を一つこなす)が必須で、
イスといえば、ゆったりくつろいで、長時間とどまるものではなかった のです。
その点、AKRacingは、
- 深く沈みこんで座ったとしても、ヘッドレストとランバーサポートが首・腰をしっかり支えてくれるので、腰が痛くなりにくい
- クッションがしっかりしているので、浅く腰掛けても、お尻が痛くならない
- コロコロ動くし、クルクル回るし、アームレストも程よく使いやすい
- イスの素材も高級感がある
と、今まで使ったイスたちに比べて、勝るところしかありませんでした。
…今までが適当なイスすぎたので、AKRacingを褒めることしかできませんね。
AKRacing Nitro の市場想定価格は42,800円。お金をかけるだけの価値はある、と思います。
AKRacing Nitro。それは、ゆったりくつろぎながら座れるイスです。
4.PC作業をいつもより長めにやれるようになった
いつもより腰の痛みがましな気がするので、約2週間、1日5~6時間ほどAKRacingに腰掛けてみました。午前2~3時間、午後2~3時間といった感じです。
4-1. SOHO作業をする
AKRacingをPC前に設置し、普段やっている作業を行ってみました。
■HTMLコーディング
HTMLコーディングとは、いわゆるWebサイトを作る作業です。キーボードをたたいてコードを書いては、ブラウザで出来具合を見る…という感じ。
左側のディスプレイにDreamweaver(Webオーサリングツール)、右側にはブラウザ。
写真では置いてありませんが、仕様書やデザインなどを、キーボードのあたりに書類として出しておくこともあります。
PC机の高さよりも少しアームレストが低いです。しかし、今までであればアームレストすらなかったわけなので、ひじがつけられるだけでも、かなり楽になった気はします。
両手で打つ場合は、脇を締めてカタカタやりたい。けれども、アームレストの左右にひじを置くと、肩が少し広がりすぎて、脇を締めるのは無理のようです。
上位のPro-Xなら、アームレストを八の字にもできるそうです。脇が締められるほどに寄せられるのかは試していないのでわかりませんが、寄せられるならPro-Xを選ぶほうが、さらに負担が少なく打鍵が可能かもしれません。
■ペンタブレットで画像処理
Web用の画像や、デザイン、イラストを作成するのには、ペンタブレットを利用します。こちらもHTMLコーディングとあまり利用イメージは変わりませんね。
ただ、ペンタブレットが机の引き出し部分にあるため、アームレストよりも少し低い位置になります。アームレストの高さを少し下げ、ペンタブレットとツライチにして、引き出しとアームレストの上に、ペンタブレットを橋渡しする感じでおくと、手が自由に動かせてわりと便利でした。
ただし、その使い方をすると、体が少しねじれ、姿勢が悪くなるため、長時間は疲労するかもしれません。(姿勢に気をつけていても、集中しているうちに傾いてきてしまう…)
4-2. ゲームはどうか
ゲームもやってみました。
いまだに続けているオンラインゲームはこれしかないので…
PSO2は、メインPCの横においてあるサブマシンでいつもプレイしております。目の前にあるメインPCでやるほうが、プレイがしやすいのですが、データが吹っ飛ぶと怖いので、仕事用のものと分けております…。
AKRacingで、サブマシン前にコロコロとすすんで、プレイ。
場所的に少し狭いので、ゆったりもたれてガッツリ遊べるかというと、そうではありません。
しかしランバーサポートで、いつもより安定感がある気がします。
夜の緊急なのでパジャマで失礼します…
プレイがうまくなれるかというと、この場所では無理ですね。もう少し置き場所を考えないと、AKRacingの強みが生かせません。しかし、お尻は楽でした。
テレビのほうが、のびのびプレイできそうなので、最近購入したレトロフリークでも利用してみました。
もたれながらしっかりプレイできるので、これはかなり良い感じです。
レースゲームなら、さらに雰囲気も出て楽しいかも。
4-3. いっそソファ代わり
レトロフリークをプレイした際に、テレビ画面がかなり見やすかったので、遮光カーテンを閉めて照明を落とし、BD鑑賞を楽しんでみました。
ゆったりビデオ鑑賞の場合は、オットマンを利用した上で、ヘッドレストを枕代わりにすると丁度良かったです。(オットマンはまだ買っていないので、代用品ですが)
これは良いですねぇ~。ソファだと、どうしても後から腰に痛みが来るので…。
こうなってくると画面をもっと大きくしたい!
プロジェクターが欲しいなぁ~。
4-4. ここが変わった!
1~3のように使い続けていて、 一番変わったと思えるのは、30分ごとに時間を区切ってウロウロする必要がなくなった ということでしょう。
今までのイスだと、腰が痛くなるのと、その予防のために、こまめに立ち上がる必要があったのですが、それをしなくてよくなり 作業に集中できる環境になりました。
気がつくと2時間くらいはとっくに経っていたりします。
もちろん、座りっぱなしにならないほうが体にはいいので、トイレ休憩などで立ち上がりはしますが、それでも座っていたくない!と思う回数が激減しました。
もう一つ変わったことは、なんとなくですが 姿勢が良くなりました。
腰が痛くない → 腰をかばわなくてもよい → 変な姿勢にならない → 良い姿勢
ということでしょうか。
背もたれを90度くらいにしてから、ランバーサポートとヘッドレストに身を預けると、意識しなくとも、体がまっすぐ持ち上がります。
背筋と首筋がすっと伸びるので気持ち良く、結構腹筋も使っている感じ。
《体幹が鍛えられて痩せる》というところまで行くかどうかは、2週間程度ではわかりません。でも、体のバランスはよくなりそうです。
長時間でも座っていられ、ゆったりと体をゆるめながら、作業ができるイス
まとめです。まずは改善して欲しいところと、良かったところを。
《改善して欲しいところ》
- ランバーサポートとヘッドレストがゴム止めなので、すぐにへたりそう
ゴム以外の素材にするつもりがないなら、ランバーサポートとヘッドレストの小売をお願いします。
消耗品を長く販売してくれる企業は良い企業だと思います。
- ベースのキャスター穴が固すぎる
穴のサイズが小さすぎるのか、女の手では押し込めませんでした。
旦那に頼んだらゴムハンマーを持ってきて、ガンガン叩き込んでました。
ゴムハンマーも100均で売っているので、困った方はぜひこの方法で。
- 150cm前後の小柄用ヘッドレスト穴が欲しい
標準パターンでは首を支えられず、枕にしかならないので、もう少し下にも取り付けられるといいなぁ。
- オットマンのカラー
せっかく使うなら、オットマンも色を揃えたいです。各カラーを増やして欲しい。
《良かったところ》
- 程よい硬さのクッション
やわらかすぎず、かたすぎず。お尻が痛くない!
- 腰・首のフィット感
背筋が伸びて気持ち良い。姿勢が良くなり、腹筋も使えている気がします。
- 何にでも使えてゆったりできる
SOHO作業や、ゲーム、ビデオ鑑賞などなど、座って行うことの大概に、利用可能だと思います。
誰かと一緒に座る、といったことは無理ですが(娘がのしかかってくると乗れなくはないが、少し苦しいです)、一人でじっくり、ゆったりしたいときにはピッタリ。
ボーっと音楽鑑賞するのも気持ち良い。
腰痛の原因は、《背の疲労》が第一なのだそうです。痛くならないためには、
- 背中のS字カーブを適切にする
- 腰に重みをかけない
- 骨盤を立てて、立っているときと同じ状態にする
- リラックスをして、筋肉疲労を防ぐ
ことが必要で、イスを選ぶ際には、ある程度硬くて腰へのサポート力が強いものがよいとのこと。AKRacingは、そのあたりをうまくクリアできる良いイスだと思いました。
オフィスチェアとして有名なアーロンなどに比べると安価…とはいっても42,800円は決して安くはありません。しかし、体験してみて「おおっ」と思えたら、買いだと思います。
座るたびに腰を気にして、作業に没頭できないよりはイイ。
チェアも、マットレスや布団などと同じく、《硬さやすわり心地、手触り》といったことは、自分の体に合うかどうかは試してみないとわかりません。皆が良いと言っていても、どうしても合わないことは大いにありますからね。まずはお試しからどうでしょう。
特にSOHOにおいては、時間単価でなく出来高制のことが多いので、時間効率を上げれば上げるほど、儲かる…ハズなので、効率を上げる投資と思って、PC環境を整えるついでに買ってしまっても良いのではないでしょうか。
AKRacingが来る前の私は、「さあ、やらなきゃなぁ…」とPC前に座るのを億劫がっていたのですが、来た後は、まず座って、「さあ、どれからやろう!」と前向きに作業が始められるようになりました。…作業順を考える前に座る感じですw 座りたくなるイス、というものは初めてかもしれませんね。
そして、考え事をする際に後ろにもたれて、体を緩められるのもイイ。
緊張は仕事に必要ですが、いいアイディアは緊張だけから生まれるわけではありませんからね。
オフィスに導入するのには、職場の理解が必要かもしれませんので、
まずは、ご家庭からお試しはいかがでしょうか?
私の次のIYHOO予定は
- オットマン(カラーが増えれば?)
- プロジェクター一式 または いまより画面の大きなTV
となるか!…またお金をためないと~…
さてさて、長いレビューにお付き合いいただきありがとうございました!
付記:使用機材一覧
■PCデスク
■メインPC
■サブPC
■オットマン代用
■ペンタブレット
■トラックボール
れいんさん
2016/09/07
椅子の上でも
あぐら楽々姿勢で安定しそうです
ふじしろ♪さん
2016/09/07
横幅もバッチリあるので、あぐらもラクラク~です
見苦しいので、写真は晒しませんがw
ちばとどさん
2016/09/07
新しいイスがほしくなりました。
ふじしろ♪さん
2016/09/07
良いイスは本当に良いですねぇ~。
自分の体がいかに痛めつけられていたかということを認識しました。
腰を痛めないで仕事できるって幸せ…
いぐなっちさん
2016/09/08
これは試してみたいですね。
キャスターは垂直ピッタシでないと全然入らない製品が時々ありますが、その類なのか、どうなのか。。。
まこりんさん
2016/09/08
それにしても、レビュー無いの「赤いから買った」が某クソゲー思い出してしまいました。
ふじしろ♪さん
2016/09/08
赤いものを買ってしまうのは何故でしょうか、サガとでも言いましょうか、、
クソゲー…これのことかな?
それにしても、しっかりしたイスはいいものです。
ふじしろ♪さん
2016/09/08
いぐなっちさんのコメントを読み飛ばしてました(涙)
キャスター、どうなんでしょうね、私の入れ方が下手だったせいなのかもしれませんし…。とりあえず入れるのが難しかったです。
AKRacingが快適過ぎて、職場の椅子だと腰痛がツライデス。
早く家に帰りたーい。
ポン酢レッサさん
2016/09/08
ふじしろ♪さん
2016/09/08
地べたも結構腰痛いですよね…。
私も今まで適当なイスばかり使ってきたので、思った以上に腰に負担がかかっていたみたいです。久々に職場のイスに長時間座ったら、あっという間に疲労が腰にきました…。
AKRacingに楽させてもらいすぎて、普通のイスでは耐えられない体になってしまったようです…。