レビューさせていただく「スコッチ(R) 秒速封かんのり」は3Mから発売されている製品になります。
発売されていると言っても、その発売日は2015年7月1日!発売ほやほやの製品なんですね。
皆さんはスコッチ(R)と聞いてどんな製品を思い出しますか?
私の場合はスコッチガードです。傘の撥水に良く使ってたと言うか、家に必ず置いてあったという感じですね~。
あとは、そうそうポスト・イットですね♪これは外せない。
お世話になっておりますっ!(`・ω・´)ゞ
3Mの代表的な商品はこんなところでしょうか?では、「秒速封かんのり」に戻りましょう。
まず、製品パッケージです。デカデカと”ぬって押さえ1秒強力封かん”と書いてあるパッケージにインパクトがあります。
そうですね秒速って言われると1秒というイメージがありますから。
そして、強力の文言については”当社比従来の3倍”。どれに対しての3倍なのかは分からないですが、3Mが発売している「のり」の3倍なんでしょう。
取り出してみるとこんな感じです。
若干平たくつくってあり、卓状で転がりにくい作りになってます。また、その形状が良く握った感じも良いですね。
大きさは11cm弱。学校の先生方が使ってるオレンジ色の液状のりと一緒位です。
幅は2.3cm位。若干先細り気味ですが、ほぼ寸胴。スティックのりに近い印象。
少し平たく作ってあるのに、底面部は円になってます。使った直後に立てられる様になっているんですか。
上で測った幅が2.3cmだったのに対して、底が2.1cmです。写真撮りに気を取られて、図った位置が悪かったようです。
図りなおしたら2.3cmでした( TДT)
キャップを開けてみたところ、のりがブニョッと出てきたので、のりの部分を撮ってみました。
乳白色の不透明で、見た目には木工用ボンドに近い感じです。
うーむ、本当に秒速でくっつくんでしょうか?写真を撮りおえても表面が乾いてきていると言う感じにはならなかったです。
のりは先の細い部分から出てきて、へら状の先端で均一に塗られる仕組みです。
ここまでで「秒速封かんのり」は液状のりタイプと言うことが分かっています。
液状のりは、乾くまでの時間が掛かることが欠点で塗ってすぐポストイン!に不安を抱えるのが難点で、スティックノリは液状のりの乾くまでの時間を短縮したとは言え、これもまた塗ってすぐにポストイン!とは行かない、どちらにせよ”のり”と言う部分では”すぐにポストインできない”という欠点を抱えています。
「秒速封かんのり」は塗ってすぐに使える液状のりなのでしょうか!?
これからの進化系のり
■ どんな物が貼れるの?
液状のりな訳ですが、所謂のりです。ボンド的な接着剤とは違って のり ですから接着強度は遠く及びません。
のりで貼れるものと言えば、紙と紙をくっつけるもの。と言う認識ですが、秒速封かんのりはどんなものを貼り合わせることが出来るのでしょう。
やはり紙をベースにしているようですが、布だったり麻ひもだったり水のしみこむ素材なら何でもOKみたいです。
100円均一で売ってる一般的な液状のり、スティックのりでは布って張り合わせることが出来ないと思ってますが、秒速封かんのりは張り合わせOKな対象物としているのが特徴でしょうか?
貼り合わせることが出来ないのは、水のしみこまない素材としています。フィルム素材だったり、乾かすことが出来ない素材だったりですね。
布は張り合わせOKでしたが、表面加工された布はNGになっています。むぅ、もしかしてスーツとかYシャツとか、最近の市販されている皺にならない的な布は対象外ってことですか。
■ どうやって使うの?
そうですね。では先にどうやって使うのか見てみましょう。
封筒を使った使用例として、手っ取り早く動画を見て頂きたいと思います。
貼り合わせ面にツツゥーっと塗って張り合わせて上から押さえつけるだけでございます。
のりなので特に塗りの技術的なところで難しいことは無いのですが、液状のりなのでどうしてもムラが出てきます。
塗りすぎてしまうところ、塗れてないところが出てしまうんですね。(´・ω・`)
ボトルが少し硬いので出しづらくグッとおすとブシャーっと出すぎて、弱めると出てこなくなる場合がありました。
では、厚塗りの部分がどうなるか見てみたいと思います。接着力は増すのでしょうか?
丁度良い機会なので、ふんわり押さえた場合と上から圧力をかけた場合の違いも見てみましょう。
一見やさしく押さえた場合の方が貼り合わせが良くみえるのですが、貼り合わせ面へしっかりとのりが乗ってない状態です。
一方、しっかり押さえたほうは貼り合わせ面にしっかりとのりが移っています。
しっかりと押さえた方が強力に張り合わせる事が出来ると言えそうです。
だたし、この例は厚塗りの部分で説明したので、厚塗りをすると貼り合わせが強固にならないどころか、のりだけで引っ張り合ってしまい、本来の貼り合わせ面から浮いてしまいます。
説明書通り、薄塗りとすることによって、最大の張り合わせ能力を発揮できるようですね。
(・∀・)
■ 色々なものを貼ってみよう!
水のしみこむ素材なら何でもOK?っぽいので、色々なものを貼ってみたいと思います。
組み合わせが無限大になりそうなので、貼るベースとなるものはノートにしました。
貼りつけるものはこちらっ!(・∀・)
では、ノートをベースにノートの切れ端を貼ってみます。まぁ普通ですね。これが貼れなきゃ始まらない的な普通の状態です。
当然貼れます。
続きまして~、ノートに布。
貼れました。布を押さえた時に布からのりが染みだして手にくっつきました。のりを塗りすぎたようです。
手に付いたのりは、手をこすればとることができるので、手はべたべたにならなかったですよ。
なるほど!秒速の利点発見です!(・∀・)
毛糸はどうでしょうか?アクリルなのでちょっと心配。
おっ!意外に貼れました。毛糸にのりを付けられないので、今回はノートにのりを塗ってから毛糸を上から押さえる形で貼り付けていきました。
ととと、半紙の画像を撮り忘れていました・・・毛糸の横にうっすらと写っていますが貼れてます。サーセン。
ケント紙。これもなんとなくですが大丈夫でしょう。
なんとなく強固な張り合わせアピールの為に、引っ張り合う形にしてみました。
秒速でしっかりと貼れているのがわかりますね♪
続いては、茶色いノート。わら半紙を探していたのですが、なかったのでそれっぽいノートで。
まぁ、ノートですから相性ばっちりでした。
最後はフェルトです。このフェルト・・・なんだか表面加工されているっぽいです。くっつきますかね?
貼れました。多少の表面加工なら貼り付けられそうです。
全部貼れました。結構いろいろな物を貼り付けることが可能でした。
え???ノートの上においてるだけだろう?って。
■ 気になった点
「秒速封かんのり」は乳白色の液状のりなので、薄塗りを推奨しています。
薄塗りをすると乳白色といえど、透明に近くなります。この意味するところは分かるでしょうか?
塗れているのか?塗れていないのか?がちょっと分かりづらい場合がありました。
「秒速封かんのり」に色が付いていると塗りやすいかな~と思いました。
強度は最高!お財布に優しい!
ギリギリ限界ではテープのりと秒速封かんのりの接着強度をテスト、テープのりと秒速封かんのりを実際に使用した時に、どちらがお財布に優しいのか?と言う部分を検証してみたいと思います。
使うテープのりですが、よく買いに行く身近な場所の100円均一のテープのりとホームセンターブランドのテープのりを選択してみました。
その買ってきたテープのりはこちら!
買ってきてから言うのもなんですが、100円均一のテープのり・・・模様がついているようです。
粘着力で極端に違いが出ないと良いのですが、こんなのりもあるよね?って言うことで読んでいただけたらと思います。。
どちらのテープのりも8mm幅を選択しましたが、秒速封かんのりの塗りヘッド部分が7~8mmなので、同じような幅のものを買ってみました。強度テストをするには同面積がよいだろうと言う判断です。
■ 貼りあわせ強度チェック
貼りあわせの強度チェックですが専門的なことはやりません。いや、出来ないです(´・ω・`)
なので、こんな方法で貼りあわせ強度チェックをしたいと思います。
・ 段ボールと段ボールを貼り合わせることにします
・ 段ボールが剥がれた時点を強度の数値にします
強度の数値を何にするか?身近なものでチェックすることにしてみました。
・ 釣り道具の重りで計測します
段ボールを重りで引っ張って強度の数値を重りの”号”で出してみたいと思います。1号あたりの重さはあるのですが、結構まちまちなので何gとは言いませんが、計測結果のg数は測りたいと思います。
貼りあわせは、段ボール片を2つ用意して真ん中にのりを塗布して貼りあわせます。
のりを段ボールに塗るとこんな感じになります。上からホームセンター、100円均一、秒速封かんのりです。
2枚の段ボールを貼りあわせたものを上から糸で吊って、下側には重りを少しずつ足していくことにしました。吊り糸としてぶら下げるために、段ボール片両方にグル―ボンドで糸を止めて吊るせるように加工してあります。
吊り上げはこんな感じでやります。ただ釣竿で上げるだけですけどね(・∀・)
スティックのりや、封かんのり以外の液体のりも参戦させたかったのですが、封かんのりの接着スピードに匹敵するのりとして、テープのりにターゲットを絞り込んで検証開始です。
まずホームセンターのテープのりから吊るしていきましょう(∀`*ゞ)
そんな簡単にはがれないと思っているので、20号から。まったく落ちる気配がないので30号、40号、50号と・・・
あ、あれ?思ったよりも頑丈。この検証失敗かも!(゚Д゚)
60号。うーん、意外に落ちない。ここからペースを落として75号。がたっ!落ちた―!よかったー!
思った以上に重さに耐えました。てっきり60号近辺で剥がれると思ってました。
こんな感じで100円均一も剥がれるまで計測。
なかなか検討しましたよ!90号でギブアップ。
同様に、秒速封かんのりを計測~♪
これはすごい!大漁じゃー!だったのですが、残念160号でギブアップ!
なんと、グル―ボンド側が剥がれてしまいました。もっともっと行けそうでしたが、計測不能ですorz
すでに結果は見えていますが、表にしてみました。
※秒速封かんのりは160号でギブアップでしたが、貼りあわせ面が剥がれていない為クリアとしています。
封かんのりなので封筒で強度チェック出来れば良かったのですが良い方法が思いつかず、こんな検証になりました(´Д`)
いやぁ、しかし秒速封かんのり凄いですね~。まさかの計測不能で、秒速封かんのりの接着力の強さが現れる結果となりました。
■ お財布的にはどうなの?
秒速封かんのりを使って、テープのりと比較したら秒速封かんのりの方がお財布にもやさしいのか?って言うのは気になるところです。
そうですよね~。いくら貼りつきが良くても金額が高ければ購入するにも躊躇してしまうってものです。
そこで実際に秒速封かんのりとテープのりを使用して、結局どっちののりが経済性に優れているのか、テープのりを基準にしてチェックを行うことにします。
チェック方法ですが、テープのりを使いきるまでに秒速封かんのりの減少具合を測ることにしましょう。
まず、A4用紙にラインを用意して、テープのりが何ライン引けるかを確認します。
その後で、秒速封かんのりを同じライン数だけ塗布していって、テープのりが塗れた場所の時点の秒速封かんのりの残量(グラム数)を量ることによって、秒速封かんのりが後どのくらい使えるのか?を知ることが出来るのではないかと思います。
その結果を用いれば、経済的にどちらが優れているのかが分かるのではないかなぁと。
では、ホームセンターのテープのりから量っていきます♪
どんどん塗っていきます。
このテープは8mの容量を持っていたので、65ラインと1/3くらい引けました。
次に100円均一のテープのりを♪
ドット柄のテープですね。強度テストでは粘着力は3種類の中では最低でしたが、色が付いているのは塗りやすいですね。
こちらは5mだったので、36ラインと1/4くらい引けました。
最後に秒速封かんのりを塗っていきます。の、前に現在のグラム数を量ります。
現在の重量は31gでした。では塗っていきます。
塗り進めて行って、100円均一のテープのり貼り終わり位置の36ラインと1/4の部分で、秒速封かんのりを計量します。テープのり公称値の5m付近になります。
2gほど減って29gでした。私の中では結構減ったなぁと感じました。
そのまま塗りすすめて、ホームセンターのテープのり貼り終わり位置の65ラインと1/3の部分まで来ました。8m付近になります。
その時点の秒速封かんのりの計量をしたところ、5mラインと比べて更に1g減って28gになりました。
量りの性能が少数桁まで考慮されていないので、グラム単位の計量になってしまい、ちょっと誤差のある結果になったかもしれませんが、この結果をまとめてみました。
100円均一のテープのり、ホームセンターのテープのりの長さが違うので面倒ですが、40m分のテープのりを使ったことを考えると、100円均一のテープのりは8本。ホームセンターのテープのりは5本必要になります。
どちらも1本あたり税込108円なので、それぞれ864円、540円必要です。
それに対して、秒速封かんのりは減りの大きかった塗り終わり①(5m時点の36ラインと1/4の位置)で2mlの容量を使いましたので、40m使った時点では8倍の16ml使うことになりますね。
内容量は20mlあるので1本で十分で、かつ4ml残っているので更に10m程度使うことが出来ます♪
また、液体がサラッサラなので、最後まで使うことが出来るでしょう。
メーカー小売価格が税込432円なので、100円均一よりもホームセンターよりもコストパフォーマンスは上です。
そのうえテープのりは本体部のプラスチックごみが買い替えるごとに発生するのに比べ、秒速封かんのりはボトル1本分のゴミしか発生しません。
そう考えるとエコでもあるわけですね(・∀・)
■ まとめ
経済性の部分で秒速封かんのりを連続使用した際に、ある程度塗ったところでのりがヘッド部にこびりついて塗りづらくなる現象が発生しました。
蓋を閉めずに使うと封かんのりが渇いてしまうのが原因ですが、塗るごとに蓋を閉めればそんなことは無いのかもしれません。
ただ、オフィス用途と考えると連続使用もありえるわけで、今回のようなヘッド部へのゴミの付着もなんとかならないものかなぁとも思いました。
それほどひどくこびり付くわけでは無いので、そう深刻でもないですれどもね。
また、秒速封かんのりが上手く出せず厚塗り気味になってしまうので、実は100円均一のテープのりが圧勝するんじゃないか?と思いつつ検証を行いました。
ところが意外にも秒速封かんのりが勝ってしまい(笑)家族一同で「へぇ~!」的な感じになったのは面白い一幕でした。
今回のプレミアムレビューの中で経済性の検証をしていなかったら、今後も安いテープのりを買っていたに違いありませんね。だって、その時点では安いですから・・・
今後は秒速封かんのりを迷わず買いますよ。良くくっつくし実際安いんですからね(・∀・)
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