置き場所にチョット困る大きさですが、性能的には大満足!
多機能を使いこなすには、試行錯誤が必要かな?
大柄です
まず、箱の大きさに驚きましたね~
ATXマザーボード並の箱サイズで届きましたよ(^_^;)
裏面には「トライバンド」の文字が・・・さてどんな機能でしょうか?
年中無休の日本語サポート&3年間の無償保証付きで安心ですね~
いよいよ開封です。
本体の下に付属品が納めてあります。
付属品としては最小限で、取説類にACアダプタ・LANケーブルが入っていました。
簡単なインストールマニュアルが付属するだけで、詳細なユーザーガイドはHPから
入手する必要があるようです。
ACアダプタは結構大柄
入力は100V~240V、出力はDC12V 5.0Aです
付属のLANケーブルは黄色
太めのケーブルで、端子部に金属板が使われていて、性能は高そう。
でも、CAT.5Eなのが残念。
実質的な性能差は無いとしてもCAT.6のケーブルを付けて欲しかったな~
六角獣
改めて本体の外観をチェック
上部から見ると、網目状に大きく開口されているのが目立ちます。
放熱効果は期待できそうですが、反対に発熱の大きさや、ホコリの混入が気になります。
内部の基板も良く見えます。
保護シートに初期設定値(SSIDやパスワード)が書かれたラベルが貼り付けられて
いましたが、ここじゃなくて保証書や取説に貼ってくれたほうが有りがたい気がします。
気になる大きさ(サイズ)ですが、定規を当て撮影しましたが、やはりデカい(^_^;)
横幅が約30cm(公式表示 幅:295.5mm)
奥行きが約23cm(公式表示 奥行き:226.8mm)
高さが約5cm (公式表示 高さ:54.5mm)
設置面積はA4用紙(297mm×210mm)以上になりますので、置き場所には悩みそうです。
今回レビューで使用するTinkkPad8を乗せて見ましたが、やはり大きいですね~
上部のLEDは、上から「POWER」に始まり13個も付いています。
背面の端子類は、左から「USB2.0ポート」「LED On/Off切替SW」「LANポート1~4」
「INTERNET」「USB3.0ポート」「Reset」「DC入力口」「電源SW」と、ずらりと
並んでいます。
次に特徴となるアンテナについてですが、左右各3本・計6本もアンテナが付いています。
奥側のアンテナは、開き具合が2段階、傾きが2段階に動きます。
中央のアンテナは、開き具合が2段階に動くだけで、傾きの調整は出来ません。
手前のアンテナも、開き具合が2段階、傾きが2段階に動きます。
内部を覗くと、色違いのケーブルが接続されているのが見えるので、3本のアンテナに
それぞれ意味があるのでは?と思います。
アクセスポイントとしての設定
今回、Nighthawk X6「R8000」のルーター機能は使用せず、アクセスポイントとして
使用します。
ここからは、その導入手順をレビューしますが、アクセスポイントとして使用する際の
注意点は、NETGEARのHPから入手できる「ユーザーマニュアル」の117ページに載って
います。付属されているマニュアル類には記載がありません。
http://www.netgear.jp/products/details/R8000.html#tab-ダウンロード
ひかり電話ルータ(PR-400MI)からのLANケーブルを背面の「INTERNET」ポートへ
接続します。
普通なら既に家庭内ネットワークに接続しているデスクトップPCから、「R8000」の
設定画面にアクセスするのですが、今回はiPhone6を使って全て設定してみます。
AppStoreから「NETGEAR Genie」というアプリを探し、
iPhone6にインストールします。
このアプリを起動させると、ログイン画面が表示され、
デフォルト設定でログインしようとしても
ルーターが検出されないようで、ログイン出来ません。
まあ、LANケーブルを挿して物理的に家庭内ネットワークに入れただけなので
当たり前ですね(^^ゞ
この漢字に違和感「施行」は「試行」でしょ・・・
気を取り直して、iPhone6を既存のAPから「R8000」に繋ぎ直します。
接続するのにパスワードを要求されますので、デフォルト値を入力
すると、ログインできたようで
ログインすると、自動的に「R8000」のIPアドレスが変更されるようです。
再度、ログインを促され
なぜか、インターネットに接続した表示が・・・
iPhone6は「R8000」に繋がったようです。
では、改めてアプリ「NETGEAR Genie」を起動させてみます。
色々な設定が出来るようですが、気になる「ネットワークマップ」を表示させると
1対1の接続状態で、
やはりインターネットには繋がっていません。
家庭内ネットワークへ組み入れようと、設定画面を探しましたが、「ワイヤレス設定」
画面でも、2.4GHz/5GHzのSSID名やチャンネルなどを変更するだけで、
このアプリでは、肝心なアクセスポイントやIPアドレスの設定は出来ないようです。
気を取り直して、ブラウザ(safari)から「R8000」にアクセスします。
先ほどの「NETGEAR Genie」と項目は似た感じですが
「高度」タブより設定できるようです。
左側の「高度な設定」を開くと、「ワイヤレスAP」が表われ
ここで「APモードを有効にする」がありました。
チェックを入れると、変更の説明が表示され、適用すると再起動となります。
待つこと数分、画面が変わりません(^_^;)
IPアドレスが変わったので当然ですね~
iPhone6の接続設定を戻して、
再度「R8000」にログインできました(^_^;)
ようやくAPとして使用出来るようになりました。
受信エリアが広く・強くなりました。
R8000の使用前
まずここで、現状の我が家の無線LAN状態を説明します。
インターネットはNTT西日本の「フレッツ光ネクスト 隼(ベストエフォート1Gbps)」で、
ひかり電話も契約しているので、レンタルのONU「PR-400MI」を使っています。
ルーター機能はこの「PR-400MI」に持たせ、アクセスポイント(AP)として2台の無線LAN
親機を接続しています。
上図のように、1台目の親機NECの「WR8700N」
これは2.4GHz/5GHz(11n)で1Fをカバーし、2Fの中継器I-O DATA「WN-AC1300EX」
これと5GHzで接続しています。
2台目の親機NECの「WG1800HP2」
は5GHzのみにし、1Fのカバーと2Fの中継器「WG1800HP2」と接続しています。
2Fには私の部屋があり、2.4GHzしか対応していない機器用に「WN-AC1300EX」で
中継しています。
また、デスクトップPCやNASなど有線LAN接続が必要な機器用に「WG1800HP2」を
コンバータとして使っています。
また、対応機器は少ないが11ac接続用の中継器としても使用しています。
今回のレビュー応募のきっかけにもなった、
「4台もの機器を「R8000」を使い、集約すること」をテーマに進めていきます(^_^;)
引き続き、現状の我が家の無線LAN状態を続けます。
いままで無線LANの感度(強度)については、感覚でしか判断しておらず、1Fや2Fの隅
では、アンテナが立たないな~と感じて、中継器などを設置していました。
やはりここは、しっかり調べないと!と思い、我が家の感度(強度)状態を調べることに
しました。
使用した機器は、
タブレットPC:Lenovo ThinkPad8
ThinkPad8は5GHz対応ですが、11acには対応していないので、11ac対応子機を
USB3.0接続で使用しました。
無線LAN子機: I-O DATA WN-AC867U
使用したソフトは「Ekahau HeatMapper」
http://www.ekahau.com/wifidesign/ekahau-heatmapper
これで全体の1F/2Fの電波状況を調べ、
感度が低い(弱い)場所では「Acrylic Wi-Fi」
https://www.acrylicwifi.com/en/wlan-software/wlan-scanner-acrylic-wifi-free/
これを使って、調査をしました。
我が家は築40年、田舎の2F建て木造建築です。10年ほど前にリホームして、離れだった
小屋とも繋げ、1Fには8部屋あります。
無線LAN子機(中継器)は私の部屋に置いてあります。
それでは1Fの調査結果から、見にくいですが「Ekahau HeatMapper」のスクリーンショットです。
まずは1F全体の感度状況です。
無線LAN親機を壁際に設置してあるせいか、下側(リビング側)は弱い傾向にあり、
左側の娘の部屋はチョット厳しい感じです。
この「Ekahau HeatMapper」は無線機器ごと/帯域ことの分布を調べる機能も有り、
「WR8700N」の2.4GHzは
2.4GHzと5GHzを比べても、それほど違いは有りません。
最後に「WG1800HP2」の5GHz
最近購入した機器だけあって、「WR8700N」より一回り広い範囲で感度が上がっています。
しかし左側の娘の部屋で「Acrylic Wi-Fi」を使い測定してみると、-60~70と、
やはりアンテナ5本中3本の感度みたいです。
次は2Fですが、中継器を使って増強してあるので、ほぼ満足する分布となっています。
同じように無線機器ごと/帯域ことの分布では
「WR8700N」+「WN-AC1300EX」の2.4GHz帯は、1Fからの電波に加え中継器も
効いているようです。
同じく「WR8700N」+「WN-AC1300EX」の5GHz帯
1Fと比べると5GHz帯は弱いようです。
最後に「WG1800HP2」+の「WG1800HP2」5GHz帯
こちらも「WR8700N」より一回り広い範囲で感度が上がっています。
左上の部屋の隅で1F同様「Acrylic Wi-Fi」を使い測定してみました。
画像には多くの8つもSSIDが表示されていますが、
一番上のオレンジ色が、2F中継器「WG1800HP2」
二番目茶色が、1Fの「WG1800HP2」
三番目黒色が、1Fの「WR8700N」5GHz
四番目の深緑が、2F中継器「WN-AC1300EX」5GHz
五番目の暗い黄色が、1Fの「WR8700N」ゲスト用の5GHzセカンダリーSSID
六番目の明るい緑が、2F中継器「WN-AC1300EX」5GHz
七番目の薄紫が、1Fの「WR8700N」2.4GHz
八番目の青色が、1Fの「WR8700N」ゲスト用の2.4GHzセカンダリーSSID
1F親機の5GHz帯では-70を下回ることもあり、かなり苦しい状態です。
2Fの中継器でも-60近辺です。
2Fの私の部屋でも測定しましたが、近くに中継器が設置してあることから、
5本アンテナが立つ-45で安定してます。
しかし、1Fからの電波強度は-60前後と、強くはありません。
R8000の使用後
それでは、既存の無線LANアクセスポイントや中継器を取り払い、「R8000」1台で
稼働させてみます。
先ほどと同じように1F/2Fの強度を測定してみました。
1F全体では
今までの環境と比較すると
強度が高いエリアの上下が広がっています。
今まではアクセスポイントが2台だったので、1台と比較すると違いは明らかです
5GHz帯の比較で、左が「R8000」、右は「WG1800HP2」
同じく、2.4GHz帯では、左が「R8000」、右は「WR8700N」
2Fも同じように測定しました。
全体では、1Fから満遍なく届いている感じです。
今までの中継器有りの環境と比較すると、
さすがに、中継器が置いてある私の部屋では、「R8000」も苦戦ですね~
でも、中継器が無い状態で比較すると、
5GHz帯は、若干強く・広くなっています。
2.4GHz帯では、あまり差が出ませんでした。
今まで電波が届きにくかった場所ではどうでしょうか?
1Fの娘の部屋では、-60~-65ぐらいと、残念ながらほぼ同じ結果です。
2Fの奥では、-55~-60ぐらいと、こちらもほぼ同じでした。
このように、1Fでは全体的に2.4GHz/5GHz共に強度が強く・広くなりました。
特に壁があっても、電波の届くエリアが広がっているのは、特徴の有るアンテナの
お陰であり、向きを調整することで、更にチューニングが出来そうな感じです。
家の隅では1F/2Fともに格段に向上しておりませんので、既存の中継器を有効に使い
カバーする事にします。
USB3.0が効果的です
USBポートにUSB3.0対応の外付けHDDを取り付け、実際の使用状態を想定し、
2.4GHz/5GHz/5Hz 11acと各帯域をそれぞれ使い、動作を確認してみました。
図で表すと、
①iPhone6(5GHz 11ac使用)を使いVULKANO FLOW(2.4GHz使用)
経由でTVを視聴します。
②Thinkpad8からアクセスポイントにUSB2.0接続したHDD
を簡易NASとし、これへの転送速度を計測します。
また、その状態で電波状態をThinkPad 8で確認します。
まずは、今までの環境のままで、2Fの私の部屋で実行しました。
1Fの「WG1800HP2」はUSB2.0しか対応しておらず、USB-HDDを接続して測定した結果が
この結果を見ると、転送速度が遅く実用性は乏しく思えます。
無線LANを11ac対応子機(WN-AC867U)に替え、同じように測定すると
これなら、写真や音楽ぐらいは使えるかな~?
さてこんどは、1FのAPを「R8000」に替えて、USB2.0ポートに接続すると
受信レベルは-55~-60ですが、データの転送が上手くいきません。
同じUSB-HDDをUSB3.0に接続し直すと
これほどの転送速度があれば、動画視聴も楽々です。
「ReadySHARE」USBストレージアクセス機能を使い、ネットワークに接続している
他のDLNA対応のメディアプレーヤーで再生してみます。
まずはメディアをUSBストレージにコピーします。
外付けUSB-HDDが認識されています。
デフォルトのフォルダ内に置きます。
ソースはGWで訪れたディズニーランドでのパレード
さて、これを視聴するのは、ネットワークに接続されているTV
コイツにはDNLA再生機能があるので、家庭内ネットワーク内のメディア(ソース)を
見ることが出来ます。
R8000を選ぶと
フォルダが表われ
先ほどコピーした動画データがありました。
途切れることなく、スムーズに動画が視聴できました。
熱と消費電力
本体上部がメッシュ状になっており、放熱効果には有効と思ったが、使ってみると
かなり熱を持ち、手で触ると熱く感じます。
簡単にコレで
測ってみました。最も熱を持つメッシュ部分に乗せると、
室温30℃ぐらいで、測定部分は42.25℃
夏場は熱の籠もる場所は避け、風通しの良い場所を選ぶ必要がありますね~
性能が上がった分、消費電力もUp!
今までのWG1800HP2は約10Wh
R8000は約16Wh
我が家のWiFi環境改善の切り札
1Fのルータと、2FのデスクトップPCやNASとは無線接続が必須であり、この間を
安定して高速で接続するのが課題でした。
また、新たな高速規格への対応など、無線LANルータ選びはなかなか難しいです。
WiFi端末は増え続ける一方で、一旦子機に設定してしまうと、親機を入替える際
登録変更の手間も増えてしまい、ついつい古い無線LAN親機も残してしまっていた。
今回のNETGEAR「Nighthawk X6 R8000」をレビューし、ようやく世代交代させる
気力が沸いてきました。
せっかくの高性能・多機能を生かすよう、いままで後回しになっていた、我が家の
古い端末も、接続先の設定を「R8000」に替えていこうと思います。
今回、レビューの機会を与えて下さりました ネットギアジャパン様、ZIGSOW様に
感謝申し上げます。
また、拙いレビューを読んで頂いた方にお礼を申し上げ、レビューを終えたいと思います。
ありがとうございました。
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