今回レビューさせていただくのは、茨城の美味しい"星"シリーズ(干し果物・干し野菜セット)
茨城県は大洗市の誇る「まいわい市場」オリジナルの干し果物・干し野菜セットになります。
レビューの視点としてはそのまま食べた感想はもちろんですが、ちょうどレビュー期間中は東日本大震災から丸4年を迎えた時期でもありましたので「防災食としての評価」も加味しながらレポートしたいと思っています。それでははりきっていってみましょう。
美味しさがギュッと詰まった星(干し)の数々
■これはなに?
乾燥させた野菜と果物です。そのままです。
なるほど星と干しをかけているわけですな!うまいこと言いやがって!
実はこの「干し」という調理法。日本では古来より伝わる由緒正しい保存法の一つだそうで、なんとあの万葉集にも「干した飯を葉っぱにのせてくうんだぜ」みたいな歌が詠まれていたりいなかったりとか。干すだけで軽くなって上手くなって栄養価も上がっちゃうスーパーな保存法として「干す」は昔から日本人に愛されていたみたいです。すごいねえモグタン。
今回レビューさせていただいた「茨城の美味しい"星"シリーズ」は、あの戦車道で有名な大洗町まいわい市場が世に送り出した「干し」の自信作。ちなみにまいわい市場のWebサイトにはこんなフレーズがありました。
まいわい市場は、昨年より“干す”ことにこだわっています。
“干す”ことにより、野菜のうまみは広がり、野菜のまた新しい側面が楽しめるのです。
みなさんもご存じ干し芋は、まいわい市場でも大人気商品です。
そんなまいわいの“干し”を当初からこだわってきたのは、後藤店長!
……後藤店長が何者かは文章からはちっともわかりませんが、なにやらすごい自信が伝わってきますね。今回は「人参」「しめじ」「玉葱」「トマト」「柿」「リンゴ」の6つの食材をレビューさせていただきます。
■まずはパッケージを開けてみます。
おおきく貼られた「ま」シールが目を引く梱包を開けてみると、可愛らしい赤い箱がでてきました。「ほんの気持ちです」と書かれた封印シールが可愛いですね。
箱を開けると6種類のパッケージが顔をだしました。それぞれに素材の写真がついていてわかりやすいです。でも「しめじ」だけなぜか「ま」としか書いてません。製造時期が違うんでしょうか?まあ見ればわかるんでいいんですけど。
それぞれ裏をひっくり返してみます。
ラベルに原材料名と原産地、賞味期限が印刷されているいるのがわかります。だいたい4ヶ月くらい持つみたいですね。大きく「無添加」とあるあたりやっぱりこだわりがあるんでしょうね。
でもあれれ?6つの商品のうちラベルがあったのは2つだけ。他の4つについてはなんの記載もありませんでした。ラベルのあった2つのパッケージは似たような賞味期限なので、おそらくこの4つも6月末の賞味期限なんでしょうけど、バラバラに使うことが多い食材なのでこのあたりは少し不親切。
市場で売っている通常ロットの商品とは違うのかもしれませんが、もし「賞味期限表記は箱に1つあればいい」みたいな方針なら、改善してもらいたいところです。
■そのまま食べてみましょう。
まずはそのままの味を試してみます。それぞれのパッケージを開けてお皿に並べてみると、ほのかに食材の香りが残っていますね。これは期待できそう。
順番にひとつづつもしゃもしゃと食べてみます。以下軽く感想。
○にんじん
見た目と裏腹にかなりの人参度を感じます。
食べた中では一番身体に良さそうな感じでした。
○しめじ
旨味が一番凝縮されている感じ。
お酒のつまみにちょうどいいかも。
○たまねぎ
絶妙な塩味加減は旨味の証?
ほのかな甘みもいい感じ。
○とまと
味が濃くてとても美味しい。
輸入物にありがちなへんなエグミもない
○かき
想像以上に甘い仕上がり。全然渋みがなく食べやすい。
少ししんなりした食感が高級チップスを彷彿させる出来。
○りんご
一番ジューシー感が残っているリンゴ。
予想していたパリパリ感はあまりなく、しっとりしっかりなお味でした。
全体的にぎゅっと甘みが凝縮されていてとても美味しいです。
放っておくとそのまま全部食べちゃいそう。
この商品は「そのまま」食べるのが、本来の魅力なのかもしれませんね。
ついでに6歳の娘にも食べさせてみました。
一番お気に入りはりんご。いつも食べているりんごより味が濃いのがいいそうです。
こちらも放っておくと全部食べてしまいそうな勢いなので、慌てて袋を取り上げました。
ちょっと贅沢な子供のおやつにはもってこいかもしれませんね。
簡単調理でさらに美味しく!防災カバンのお供にもオススメ!
■お料理してみましょう。
さて今回のメインテーマであるお料理するとどうなるか、をレポートしてみます。
普通にお料理してもよかったのですが、実は我が家は毎年3月11日前後に「家族の防災訓練」と称した「電気を使わない日」を設けているので。今回はそれにかこつけて「防災食としてのレビュー」を中心にやってみましょう。
防災食とはなにか。
いきなり料理をする前に、まずは防災食とはなにかを考えてみます。
4年前の東日本大震災の時、仙台在住の我が家は津波被害こそなかったものの、数ヶ月の間ライフラインの不通や食料難に悩まされたものでした。
特にライフラインの一つである「水」に関して我が家も2週間ばかりとまっていた経緯から、災害時に必要な食料として以下の条件を満たす食材がいのではと考えています。
1.あるていど日持ちのするもの
2.調理の歳に大量の水を必要としないもの
3.特別な加工をせずに食べられるもの
4.そしてなにより「おいしい」もの
今回レビューさせていただいた「茨城の美味しい"星"シリーズ」はまさにこの用途にぴったり!
これなら防災持ち出し袋の中に忍ばせておくと、味気ないカンパンやクラッカーなんかと違って美味しくいただけていい感じですよね。
でもせっかくなので、被災時を想定して調理もしてみましょう。
今回は欲張って3種類のお料理に挑戦です。
・人参とツナの卵煮
・玉ねぎとキュウリのポン酢和え
・ほうれん草とドライトマトのペペローンチーノ
順番にレシピを紹介していきますね。
人参とツナの卵煮
○材料 (2人分/袋)
茨城の美味しい"星"シリーズ[ニンジン]1袋
茨城の美味しい"星"シリーズ[トマト]1つまみ
ツナ缶 1缶
生卵 2個
○作り方
1.ツナ缶の油を切って卵と乾燥タマネギと一緒にポリ袋に入れます。
2.よーくポリ袋を揉みます。
3.鍋に入れて5分加熱
4.お皿に盛りつけたら乾燥トマトをちらして完成
★ポイント
ここで使ったのは俗に言う「ポリ袋レシピ」というやつです。
普通のポリ袋(高密度ポリエチレン)に、食材を入れ、中の空気をできるだけ抜いて湯煎すると、具材のうまみや栄養を逃しづらく、調味料も少なくて済むという災害時にはもってこいの調理法。
乾燥野菜も気軽に混ぜるだけでぐんと美味しくなりました。
玉ねぎとキュウリのポン酢和え
○材料 (2人分/袋)
茨城の美味しい"星"シリーズ[タマネギ]1袋
もやし 1/2袋
きゅうり 1本
ポン酢 大さじ1
○作り方
1.きゅうりを細切りにして、もやしと乾燥タマネギ、ポン酢と一緒にポリ袋に入れます。
2.よーくポリ袋を揉みます。
3.鍋に入れて10分加熱
4.お皿に盛りつけて完成
★ポイント
こちらも上記のポリ袋レシピの一つ。ちなみに同じ鍋で一度に作りました。
湯煎する時間は食材によって違うのですが、途中で袋を追加すればOK。お鍋一つで一度に複数調理できてとても便利です。
ほうれん草とドライトマトのペペローンチーノ
○材料 (2人分/袋)
茨城の美味しい"星"シリーズ[トマト]1袋
パスタ 400g
ほうれん草 1束
ソーセージ 1本
にんにく 1欠片
オリーブオイル 適量
塩 適量
七味 適量
○作り方
1.パスタをジップロックに入れて水に8時間浸します。
2.水に戻したパスタを熱湯で1分茹で、すぐにオリーブオイルと和えます。
3.切ったほうれん草とにんにく、ソーセージを炒めます。
4.具材に火が通ったら、パスタと乾燥トマト、調味料を入れてさらに炒めます。
5.お皿に盛って完成です。
★ポイント
登山家の人はパスタを水につけておき、わずかな燃料で火を通して食べるのだとか。
不思議とのびもせずにちゃんとアルデンテになるんです。これは便利。
震災の時にカセットコンロの燃料が少ない時に重宝した技でした。
時短料理とドライトマトの相性もバッチリ。彩りも鮮やかになっていいですね。
防災食完成しました!
器にラップを巻いているのは汚れものを出さないため。土鍋をストープにかけて炊いたご飯と一緒に食べます。出来たて熱々だとおいしいですね。
今回の作成したレシピはどれも家庭にある食材を「傷む前に」「手軽に」できる方法で 調理をしてみました。熱源は全てアラジンストーブ一つでこなしています。
真空調理法はただでさえ素材に味がしみ込みやすいのですが、そこに乾燥野菜が加わった事によってさらに旨味が増幅されている感じ。防災袋にいくつか入れておくのもいいかもしれませんね。
その際気になるのは賞味期限ですが、今回レビューするのにあたって提供いただいた商品はどれも3ヶ月ほどの余裕があるようでした。
一見少し短く見えますが、防災食というのはローリングストックでの備蓄が基本なのでそんなに気になりません。むしろこのくらいの方が頻繁に美味しい干し野菜が食べられていいかもしれませんね。
非常持出袋に「茨城の美味しい"星"」オススメです!
■お弁当にも
ちなみに先ほど作ったパスタはお弁当にも入れてみました。
味噌汁の浮身には少しわかりづらいですが乾燥シメジも浮いています。
味気ないインスタント味噌汁も、干し野菜を少し加えるだけで高級感がますのでオススメ!
職場のデスクの引き出しにこっそり入れておくのもいいかもしれませんね。
美味しさと便利さがギュッと詰まったお星様
乾燥野菜や乾燥フルーツはそのまま食べても美味しいですし、お料理に使える幅も広くてとても便利。時に今回試したような災害時にも水無しでそのまま食べられる食材があるというにはとても心強いものです。
乾燥したことによって旨味が凝縮されているだけでなく、食材の日持ちもするのがとてもありがたいですね。常備菜として複数台所に置いてあってもいいかもしれません。
美味しい干し野菜とフルーツがセットで!これは嬉しい。
今回は野菜とフルーツが3種類ずつ、計6種類の食材を食べさせていただきましたが、どれも普通に食べるよりも美味しく、また乾燥しているという特性を活かし、様々な料理にも使い易い優れた食材だと感じました。
あとはコストパフォーマンスとのかけあいになるとは思いますが、利便性と美味しさを両方兼ね備えたこの商品の魅力は大きいものです。また今回は防災料理をメインにレポートさせていただきましたが、そちらの用途にとっても優秀な食材でした。
興味のある方は是非まいわい市場のWebサイトから是非購入してみてください。ギフトにもオススメです。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。