デジカメ画像の管理なんてWindowsの標準ソフトで大丈夫なんじゃないかと思ってました。
管理ソフトなんているのかなあ?という半信半疑で使ってみました。
実際にやってみましたが、RAWデータを扱うなら必要ですね。
WindowsはRAWデータのプレビューができないし、細かい編集が難しいのです。
こまごまと不満点もありますが、きっと次バージョンで改善される些細なことだと思います。
今回のレビューでは、以下の機材を使いました。
撮影時のEXIF情報とサムネイルの両方から目的の写真を探すのが便利
今回、撮影のときは意識して撮影条件を変えてみました。
特にコロコロ変えたのがシャッタースピードです。
似たようなアングルで何枚も撮影しました。
これで困るのが「どれが”あの条件”の写真だっけ?」ということ。
このアプリだと、画面中央にサムネイルが並びます。
さらに左右にEXIF情報を表示できます。(左側はデフォルトで表示、右側は選択式)
カメラの画面表示っぽい左側も見やすいですが、自分は右側の細かい情報をよく使いました。WindowsもMacも標準だとこういう情報は出てこないので、ぐっと探しやすくなりました。
このあたりで絞り込んだら、あとは目視で確認です。
倍率を好きに調整しながら表示できるので、探すのは実に楽ですね。
同じような条件でたくさん撮影して、使えるものを探し出すという使い方には特にあってると思います。
反してちょっと不安なのが、画像の取り込みです。
SDHCカードをリーダーにセットすると取り込み画面が出ます。
正直、わかりにくいなあと。
設定をどう変えたら、どういう風になるのか?というのが見えにくいのです。
自分自身、よくわからないままやってしまったので、同じ日に撮影した写真が複数のフォルダにダブって入っています。
このあたりは、自分みたいなおっちょこちょいでも使いこなせるよう、わかりやすいようにしてもらえるとありがたいです。
機能は豊富。ただ、現像と編集の差異に少し疑問点あり
RAWデータのパラメータを調整して、好みの仕上げでJPEGを作る。
これがデジカメの現像だと思っています。
「現像といえばこうだろ」と思ったものは一通りそろってるなと思いました。
レビューに使ったペンタックスのデジカメは、他社より高感度撮影でノイジーな傾向があります。
なので、ここでは現像作業のサンプルとして、ノイズ除去を取り上げます。
やりすぎると不自然になりますので、加減を見ながらやることになります。
画面左側の拡大画面でノイズ除去の利き具合を調整し、右側のプレビューで全体を見ながら作業します。
数値を変えるたびに再計算がされます。
(この再計算が意外とパワーを食います。ハイパワーなCPUが必要です)
一通り終わったら、保存とエクスポートが選べます。
今回はJPEGを別に作成するつもりで、エクスポートしました。
ここでもレビューに使ったPCのパワー不足が響きました。処理待ちが出ます。
ただ、悩みました。
私のデジカメだと保存形式は2種類、RAWとJPEGです。
RAWは現像するためのすべての情報を含んでいて、JPEGは内部で現像処理したもの、と。
そういう認識でした。
このアプリだと、そのあたりに壁がありません。
JPEGでも現像ができるし、RAWでも色調変更などの編集が普通にできてしまう。
じゃあ、なんで現像と編集の2つがあるんだろう?という疑問が抜けません。
レビューが終わってもまだイマイチ理解しきれていない感じです。
撮影より後の処理をコレに集約できる
今回はレビューのために写真をたくさん撮りました。
いつもだと、撮りっぱなしのメモリーカードを取り込んで、念のためにバックアップとって、プレビューしながらよさそうなものをピックアップして、時には編集をして、SNSに投稿とかしてました。
このアプリ、ACDSee Pro 7なら、その撮影より後の工程をだいたい集約できるなと思いました。
いちいちアプリを切り替えたりファイル名を確認してアプリのダイアログでファイル名を入力したりとかそういうことが要りません。
SDカードを差し込んでインポートし、表示画面で条件に合う写真を選び出し、現像モードで調整して、編集モードでさらに編集して、と。
それだけで処理ができます。
引き換えにCPUパワーが求められます。
この後の「サクサク感」でも書きましたが、低価格なPCに乗っている非力なCPUでは足りません。
忘れがちですが、写真の現像はパワーの求められる処理です。
いくらこのアプリがよくできていても、それを動かすPCがしょぼいと、何にもなりません。
ソフトを動かすのはハードですから、ソフトに見合ったハードを選ぶ必要があります。
RAWを編集するなら、低価格PCではダメ。
今回のレビューでは、手持ちのノートPC(Lenovo Ideapad Flex10)を使いました。
現状、キーボード付きでは最も遅い部類の機種です。
正直、このPCではこのアプリを使うのに役不足です。
処理待ちが多く、イライラさせられました。
特に現像や編集の処理が重たかったです。
RAWデータが多いと表示処理でもレスポンスもイマイチになります。
現行のデジタル一眼レフカメラの場合、画素数が20~24Mピクセルになります。
今回レビューに使ったK-rのおよそ2倍です。
RAWデータもそれに準じて大きくなるでしょう。
よって、さらに処理速度が求められます。
野鳥の撮影などをして連射などした日には枚数も比較にならないくらい増えるでしょう。
そんな事態になったら、おそらくはこのPCでは作業できないと思います。
バッチ処理で軽いJPEGファイルに編集してからピックアップするのがせいぜいになります。
本気で使う方は、ぜひとも高速なCPUを選んでください。
画像処理は結構パワーが要求されます。
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