今回レビューする「ACDSee Pro7」は、デジカメ同梱ソフト以外での、初の写真管理ソフトとなります。
このソフトで管理、現像などを行う写真は、PENTAXのK-7で撮影したものになります。
その為、K-7に同梱されていた「PENTAX Digital Camera Utility 4」の使用感との差を比較する内容が、一部に含まれるレビューとなります。
また、ソフトの動作環境となるPCの構成ですが、
ケース:GZ-E2BSDX-G93 [Setto II 142]
電源:SF-850P14PE
M/B:GA-H97-D3H
CPU:Corei5-4690
クーラー:SCYTHE 刀4
グラボ:R9-280X-TDBD
メモリ:W3U1600HQ-8G×2セット 32GB
ストレージ:Intel SSD 330 120GB
:ST1000DM003
:WD20EZRX
光学ドライブ:BR3D-PI12FBS-BK
内蔵機器:SST-FP37
モニタ:LG 2342P
:プリンストン PTFBYF-22W
OS:Windows8.1Pro 64bit
という組み合わせになります。
ソフトはSSDにインストール。
画像保存先は、ST1000DM003となっています。
現在、中古ではありますが、入手したてのK-7は、構図や、撮るタイミング、設定など、練習の為に大量に撮影しています。
その中に、良さげ、と感じる写真が混じっているので、勿体無くて消せない。
そうして、PCに取り込むと、恐ろしい数の画像になるのですが、これを管理、整頓する為の労力が、どの位軽くなるのか。
また、家の前で頑張って撮った星空を綺麗にレタッチできるのか、という所で評価してみたいと思います。
カテゴリ設定で、大量の画像もテーマや条件別に管理可能!
ファイル管理の最初の一歩、撮影した画像の取り込みです。
管理モードで、インポートを選択すると、上記のウィンドウがポップアップします。
表示設定は、日付とファイルの種類の2種類。RAW+JPEG撮影をしている場合は、この設定を使って、どちらかのファイルのみをインポート対象に絞り込むのが楽になりますね。
保存先や、フォルダの作成の可否、フォルダ、画像の名前変更のルールなどは、一度設定すると、前回の設定としてデフォルトの選択先になりますし、ルールを保存しておくことも出来ます。
右下のメタデータなどの情報は、取り込んでからでも編集可能な項目ですが、取り込み時だと、既に全選択されているので、画像全部に一気に入力できるので、使い方次第で便利になります。
ファイル形式でRAW+JPEGを分けた後、ラベルを付けて名前順に戻してみました
タグやラベルを付けると、RAW+JPEGで撮影して一緒に取り込んだものも、分かりやすくなります、が、それをする前の状態でも、並べ替えが優秀です。
並べ替え表示の条件は、基本の項目では、更新日時、ファイル名、タグ、ファイル形式などですが、詳細設定では、
なんと!
撮影したファイルに含まれるあらゆる情報を元に並び替えられるという仕様。
もちろん、EXIFの有効な項目だけに限られる訳なのですが、シャッタースピードとか、ISOで揃えられると、今、幾つかのレンズを取り替えつつ、映り方がどうなのかな?
なんて、試行錯誤している身としては、結構便利です。
なにせ、一定の条件毎にレンズを交換するのでは無くて、一通り条件を試してから、次のレンズに交換して撮影しても、このソフトなら並び替えが出来るんですよ!
また、カテゴリはどんどん作成しておくと、重宝します。
取り込むときは、日付ごとのサブフォルダで管理していますが、補正後の写真もそのフォルダに入れると、サムネイルでは補正前と混じってしまうので、補正後写真フォルダを作ってみました。
ここで、活躍するのが、細かく設定したカテゴリ!!
これを画像毎に設定することにより、表示フィルタで今探していない画像を省くことが出来るという訳ですね。
理路整然と、用途や系統に沿って整頓する事が苦手で、今使いたい、注目のものを纏めた、ごちゃまぜフォルダを作る癖のある私にとっては、かなり重要な項目です。
以下が、実際の使用例です。
現像後の画像をとりあえず日付フォルダから出してみるものの、特に整理せずに並べちゃう癖のあるL2さんあるあるなフォルダ風景
夕景というカテゴリのフィルタを掛けた同フォルダ。すっきり探しやすい!!
インポートそのものの手軽さ、という部分では「PENTAX Digital Camera Utility 4」との差異は、大きく感じないのですが、その時に付けることが出来るタグやラベル、カテゴリなどによって、フォルダの中から、簡単に目的の写真を見つけることが出来るのは大きいですね。
多彩な編集項目毎にトライとリセットが出来るのは便利!
本格的な撮影を目指しつつ、ポテンシャルを試す意味で、家の前で深夜撮影してみた星空を補正してみました。
オリオン座が見切れているのは、街灯などの光源が被りそうだったためです。左下も、その影響だと思われます。
現像での補正なのですが、撮ったままのRAWファイルは、自宅前と言う環境なので光害と言えるかもしれない明るさが、画像全体を覆っていて、星の色が分からない状態でした。
しかし、トーンカーブ、ライティングの補正を重ねる事によって、星が個々に放つ色が撮影時からデータとして残っている事が分かり、その色に感動して、きちんとした場所で撮りたくなりました。
編集自体は、とても簡単なステップでした。
上記の画像の様に、現像モードを選ぶと左側に表示されるツールから、試したい効果を選んでマウスでグリグリと動かしていくだけで画像が変化します。
しかも、完了をクリックしない限りは、元画像はそのままの状態ですし、項目ごとに、リセットアイコンをクリックすれば、変更を加えた順番に関わらず、その項目は元画像のものに戻ります。このリセットは便利ですね。
「PENTAX Digital Camera Utility 4」の場合は、幾つかの効果は初期化が出来るのですが、それ以外の効果を試した結果、元に戻したい場合は、全ての補正を破棄して、元画像からやり直す必要が有りました。
この自由度は、便利です。
特に、一眼レフの撮影そのものも入口に立ったばかりの私の場合、何が正解か、どの効果が好きなのか、という事も含めて手探りな状態の為に、補正同士の効果の重なりを消してみたいな、と思う事も有る訳です。そうなると、この、項目ごとにリセットしていける、というのは大きなアドバンテージとなりますね。
直感的に補正出来て、試行錯誤しやすい機能があるので初心者でも安心!
このソフトは、「PENTAX Digital Camera Utility 4」を使用して補正をしている時に、「こういう所が融通効くといいのになあ」と思ったところが、解決出来ていて、快適に操作が出来ました。
効果自体も多彩で、見違える画像を作る事が出来るので、良い意味で、「私の獲った写真じゃないみたい」と感動する事もありました。
K-7の固有のフィルタ効果とホワイトバランスについての編集は、流石に、PENTAX Digital Camera Utility 4」でする方が、簡単なのですが、それ以外については、ACDSeePRO7を選ばない理由は無かったです。
機能として、要望があるとすれば、私はメインで星空を撮影していきたいと思っているので、複数枚の写真の合成機能があると、円周運動をしている星を綺麗に補正できるのになあ、と。
カメラ同梱の管理現像ソフトから、このソフトへのステップアップとしては、価格の壁があって、ちょっと躊躇うと思います(私も実際に購入するとなると…)が、使ってみて実感すると、ステップアップしても、満足できると思います。
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