タッチパネルやジャイロセンサーに対応したスマートフォンにゲームパットなぞ不要(と考えていた時期が私にもありました)
スマートフォンに搭載されているCPU、およびGPUの高性能化により、PS Vitaや任天堂3DSといった携帯ゲーム機はおろか据え置きゲーム機に匹敵するグラフィック・内容のゲームを手軽に小さなスマートフォンでプレイできるようになりました。
それらスマートフォンのゲームは当然スマートフォン単体でプレイできるようにタッチパネル、およびジャイロセンサーによる傾け操作によるプレイに最適化されており、基本的にはゲームパッドを用意する必要はありません。ないのですが先日かつてのSNKの名機NEOGEOから移植されたこれまた名作2D格闘ゲーム
に関してだけは話が別となり、もちろん本作もタッチパネルに最適化されたバーチャルパッドが用意されており、ワンボタンによる必殺技・超必殺技の一発だしにも対応するなど工夫はされているのですが、いかんせんNEOGEO版をエミュレートして動かしている関係なのかそれともバーチャルパッドの完成度が微妙なのか
バーチャルレバーで技が出づらい
というか正直ダッシュ操作すらやりづらく正直快適にプレイしづらい状況でした。格闘ゲームでこの出しづらさはつらい…
使い慣れた”あの”コントローラーとほぼ同じ操作感覚を持つ、Androidスマートフォンのために生まれたゲームパッド!!(PCでもMacでも使えます)
というわけで今回応募したのがMad Catz社製Bluetoothゲームコントローラー”C.T.R.L.r Mobile GamePad”となります。
これはXbox360コントローラーに近い(というかほぼそのまま)デザインを採用したゲームコントローラーで、Bluetooth 3.0/4.0を搭載し、なおかつAndroid 3.x"HoneyComb"以降を搭載したスマートフォン/タブレットやWindows PC、Macintoshで動作します
箱はこんな感じ。
日本語の説明がシールで貼られてはいますが、基本的には英語パッケージになっています
内箱はこんな感じ。
クイックスタートガイドとマニュアルが付属していますが、中身は英語になっています。ちなみにMad Catz社のロゴデザインのステッカーもついていますが正直使い道にこま(ry
その他スマートフォン本体を立てるためにコントローラー本体に取り付けるスタンド、試用品扱いとなる単4電池2本が付属しています。
パッドのデザインはこんな感じ。ほぼXBOX360/XBOX One純正コントローラーを踏襲したデザインで、配置的にもXbox互換のようなのでXBOX360/XBOX Oneユーザーは特に戸惑うことなく利用できるんじゃないかと思われます。持ちやすさに関しても問題なく各ボタンに確実に手が届く配置になってるんじゃないかと思います。
ちなみに電源ボタンはXBOX360/Oneコントローラーでいうところの”しいたけ”ボタンに相当する”ひっかき傷”ボタン長押しで電源ONになります。
このコントローラーの下にはPC用XBOX360互換コントローラーとして動作する「PCモード」、マウス操作として割り当てることでコントローラー非サポートゲームもプレイできるようにする「マウスモード」、そして今回のレビューのメインであるAndroidデバイス用ゲームパッドとして動作させる「GameSmartモード」を切り替えるスイッチがあります。今回は
での利用ですのでデフォルトのGameSmartモードで利用することにします。
なおスマートフォン・タブレットに関してはAndroid端末のみサポートされており、iOSデバイス(iPhone、iPod touch、iPad)での利用は残念ながらサポートされてないため注意が必要です。
実際に付属するスタンドを取り付けてXPERIA ULを立てかけてみるとこのような感じになります。プレイ中とくにずり落ちるということはなくXBOX360コントローラーの上に液晶モニターが付いた携帯ゲーム機(というにはちょっと大きすぎますがw)としてプレイ可能です。
設定自体は普通に設定→BluetoothからスマートフォンとC.T.R.L.r Mobile GamePadをペアリングするだけでゲームパッド対応ゲームは”BTゲームパッドが接続された”と認識されるようになります。
特に難しい設定は不要。これだけで準備は終わりです。
さらにGoogle Play ストアからMad Catz A.P.Pをインストールしておくとパッドのキャリブレーションが行える…はずなのですがなぜかソフト側がペアリングしたC.T.R.L.r Mobile GamePadを認識せず専用メニューが出てきません。Play Storeのレビューを見た感じほかの環境でも起きているようなので現状C.T.R.L.r Mobile GamePadは正常に認識しないようです。ゲームパッドとしての利用は問題ないのですが細かい調整ができるようになるとありがたいので早いところfixしてほしいところですね…
ということで実際にゲームをプレイしてみた
接続設定が終わったので早速ゲームをプレイしてみることにします。当初このレビューではこのゲームパッドのレビューを応募するきっかけになった「The King Of Fighters 98 Dream Match Never Ends For Android」のレビューだけ行う予定だったのですが、レースゲームの「Real Racing 3」「Asphalt 8 AirBorn」「GT Racing 2」もBT接続のゲームパッドをサポートしていたため急きょこちらでのプレイもレビューしてみたいと思います。
なお都合上実際に手で持ってプレイしている写真は撮影できなかったのでご了承を…(ぉ
The King Of Fighters 98 Dream Match Never Ends For Android(SNKプレイモア)
前述のとおりバーチャルパッドだと非常にプレイしづらい作品ですがゲームパッドではほぼ家庭用ゲーム機版と同じ感覚でプレイ可能になります。操作のほうはアナログスティック、十字ボタンどちらでもレバー操作可能となっており技のほうも非常に出やすくなっています。これで八乙女もダークジェノサイドもあんこくおろちなぎもコマンド操作で出しやすくなりました!やったぁ!グー!!(ぉ
ゲームパッドの設定は最初「XPERIA」でやったのですがこれはかつてXPERIAシリーズとして存在したPlaystationスマートフォンこと「XPERIA Play」用の設定らしくボタンの配置設定が正常に行われないため「Google」で設定するのが正解みたいです。
ボタンコンフィグはデフォルトではこんな感じになっています。超必殺技、必殺技の一発だしもちゃんと割り当てられており、キー配置の変更もちゃんと可能になっています。
Asphalt 8 AirBorn(Gameloft)
Gameloftの看板タイトルとなりつつあるアーケード系レースゲームの最新作。簡単操作で派手なドリフトが楽しめるのが魅力になっている作品です。
もともとタッチパネル・傾き操作に最適化されてるゲームですが本ゲームパッドを接続するとアナログトリガーによるアクセル・ブレーキ操作に対応し細かいアクセルワークの調整が可能になります。
が基本的にこのゲームの場合傾き操作のほうがドリフト時の操作がしやすくパッドだとちょっとやりづらいかもしれません。
Real Racing 3(EA/FireMonkey Studio)
現在はEAが開発し、NFSシリーズから車のモデリングデータが移植されていると思われるAndroidの本格レースSIM(Free to Play)である本作もBluetoothゲームパッドでの操作に対応しています。してはいるのですが、サポートされたのがつい最近のようでボタン配置のこんふぃぐも現時点では行えず、アクセルとブレーキの割り当てがなぜがトリガーではなくL1、R1ボタンになっているなどあまりゲームパッドならではの利点は生かせないようなボタン配置になっているのは残念なところ。一応アナログスティックによる細かいハンドル操作はサポートしていますが現状オートアクセルのほうがやりやすく、あまり本ゲームパッドでプレイするメリットは生かせていないかもしれません。
GT Racing 2(Gameloft)
同じくFree to Playで配信されている本格レースSIMのGT Racing 2。SnapDragon S4 Pro以降のマシンでプレイすれば美しいグラフィックを堪能できる本作ですが、実は先ほどあげた「Asphalt 8」「Real Racing 3」と比較して最もゲームパッドに最適化され、プレイしやすくなっている作品になっています。
本ゲームパッドでプレイした場合オートアクセルが自動的に無効となり、L2、R2トリガーによる細かいアクセル・ブレーキ操作が可能となり、スティックとパッドによるハンドル操作もしっかり対応。単体でプレイするより細かい操作が行えるようになりよりタイムアップを目指せること間違いナシ!!
一番本ゲームパッドでプレイしやすいレースゲームでした。
タイトルによって対応作品はまちまちだが…
というわけで、Android用格闘ゲームとレースゲーム3本で本ゲームパッドを使用してみたわけですが、「The King Of Fighters 98」に関してはタッチパネル+バーチャルパッドより断然プレイしやすく、むしろゲームパッド必須と言い切ることすらできます。
「Asphalt 8」「RealRacing 3」に関してはもともとスマートフォン単体での操作に最適化されているのもあって傾き操作でやったほうがやりやすい印象でしたが、「GT Racing 2」は本ゲームパッドでプレイすると微妙なアクセルワークやブレーキ操作が可能となり、据え置きゲーム機でプレイするレースゲームのそれと同じ感覚でプレイできるのが素晴らしかったです。
ゲームパッドの出来自体もXBOX360標準ゲームコントローラー準拠のデザイン+配置ゆえ使いやすく、ゲームプレイ時のレスポンスも問題はありませんでした。
すべてのAndroid向けゲームがBluetoothゲームパッドに対応しているわけではないので必ず必須というわけではありませんが、格闘ゲームのプレイは本当に”プレイしやすく”なるため、本ゲームパッドをそろえておくと幸せになれると思います。
あとは公式Mad Catz A.P.Pが早く本ゲームパッドを認識してくれるようになれば問題はないのですが…(汗
BluetoothゲームパッドをAndroidスマートフォンで使うこと自体初めてだったのですが本ゲームパッドは満足できる完成度でさっそくモバイルゲーム時の必須アイテムになりそうです。
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