レビューメディア「ジグソー」

M-ATXのマザーボードで6.2GHzは達成出来るのか?

 ※本文中にCPUのオーバークロックをする表記がありますが、オーバークロックは、メーカー保証外の行為の為、壊れた場合は保証が受けられなくなります。

オーバークロックを行う際は自己責任でお願いいたします。

 

※2014-8-9 極冷チャレンジの様子動画をアップ

 2014-8-9 殻割りパートに、4.6GHzにおける殻割前と殻割後の低電圧化を追加

 2014-8-10 殻割りパートに動画を追加

   2014-8-18  立ち上がりのみなら5.6GHzいけました

いきなり結論!

だめだったよ~(p>□<q*))

どう設定しても、ぶっ壊れ覚悟で1.9Vまでかけてみても5.5GHzまでしかあがりませんでした。

 

5.5GHz 1.567V

score P37080(CPUスコアー 40217)  

 

5.5GHzじゃ、まったくギリギリじゃないよ~と

ドライアイスをお代わりし、都合23Kgのドライアイスを使い、述べ約20時間弱のテストを繰り返した結果がこれです。

 

殻割りをした個体と、殻割りをしていない個体二つとも5.5GHzより上がることはありませんでした。

 

結論 8フェーズ電源のM-ATXでは、5.5GHz以上には上げられない!

※たまたま私の手持ちのCPUと送ってもらったCPUの限界値がこの辺で、選別個体を使用すればいけるかもしれません。

また、CPU8ピンに補助コネクターがあるタイプのM-ATXだったら行けるかもしれません

そんな結果しかでませんでしたが、詳細は下記レビューをご参照ください。

 

※2014-8-18追記

立ち上がりだけなら5.6GHz行けましたがベンチをしようとすると青画面になっちゃいます><

5.6GHz 1.621V

 

 

限界ギリギリシリ~ズ!

 

まさかこれに自分が当選するとは思ってもいなかったものの、普段まずやらなそうな事に挑戦出来る!

 

という機会に感謝しつつチャレンジしてみました。

 

私の方針は、

  1. M-ATXのマザーボードで6GHzオーバーのオーバークロックは可能なのか?
  2. 極冷を体験してみたい
  3. 殻割りしてみたい

の3点が基本指針になっています。

 

①については、各社から、M-ATXのオーバークロック向けマザーボードが沢山発売されていますが、4GHz台ではなく、本気のオーバークロックを目指せる商品なのか?

という事が、常々疑問に思っており、私自身ASrock製、Z97 M OC Fomulaを所持したので、

この機会に、ASrockの本気を見てみたいと応募してみました。

②については、極冷! 6GHzオーバー!

といったら最初に思いついたのは、REEVEN EXTREME COOLING CUP (RECC-01)

の煙突さんが思い浮かびました。

流石に、液体窒素を使用するとなるとハードルが高すぎるので、比較的簡単に用意が出来る

ドライアイスを使用した極冷に挑戦してみます。

 

③については、もともと手持ちのi7-4790Kが、余りの爆熱に殻割りを断行するか、悩んでいた所でしたので、おかわりを元に耐性のいいほうを殻割りして挑戦します。

 

手持ちの方のi7-4790K

 

今回この企画の為に用意したもの

  • REEVEN EXTREME COOLING CUP (RECC-01)
  • Cool Laboratory LIQUID Pro + CS
  • G.Skill F3-2666C11D-16GTXD (DDR3-2666 CL11 8GB×2)
  • アクリル板5mm,3mm (自作アクリルベンチ台用)
  • 無水エタノール
  • ドライアイス
  • 万力(殻割り用)
  • その他加工用工具(ドリルビット・タップ・クランプなど)

PC構成

【CPU】Intel Core i7-4790K
【M/B】ASRock Z97 M OC Fomula
【CPUクーラー】(ドライアイス)REEVEN EXTREME COOLING CUP (RECC-01)
        (空冷)Phanteks PH-TC14PE OR
【メモリ】G.Skill F3-2666C11D-16GTXD (DDR3-2666 CL11 8GB×2)
【ビデオカード】Palit GeForce GTX 670 JetStream 2GB OC (NE5X670H1042-1042J)
【SSD(システム)】プレクスター/plextor PX-128M5P
【HDD(データ)】TOSHIBA DT01ACA200
【電源】HEC COUGAR GX(V2) 800W/80PLUS GOLD (HEC-GX800V2)

【ケース】自作アクリル台、SilverStone RAVEN05

 

 

普段i7-4790Kを4.6GHz(1.230V)で常用しているので、送られてきたものと比較してみたところ、

1.200Vで、Prime95 時短設定バージョンをクリアー出来た為

こちらの固体を殻割りすることにしました。

 殻割りには危険度の少なさそうな 【万力】+【ドライヤー】方式を選択しました。

 

 

 

初めてやってみましたが、ドライヤーを1分程度当てて、当てながら少しづつ万力を締めていけば以外にあっさりとヒートスプレッダが外れて拍子抜けしました。

 

ポコンって結構大きな音がした時はびっくりしましたが、ダイの部分にリキプロ対策で

耐熱テープを貼り、ヒートスプレッダ側にはビニールテープでリキプロが飛び散らないように

型を作り、コアとヒートスプレダ両方に適当にリキプロを塗って、綿棒で押しつぶすように

広げていきました。

 

 

 

殻割り効果としてはSilverStone RAVEN5に入った状態で、

4.6GHz OCCTの温度が88度から75度になりましたので、約13度温度を下げることができました。

 

副次的な効果として、殻割後は何故か電圧を少し下げることができました。

どうしてだかはよくわかりませんが、おそらくは熱量に変換されるエネルギーが実クロックに影響しているのかなと想像します。

殻割りを参考にした動画のブログ主も言っていましたが、0.01Vから0.03V下げる事が

出来たので、ギリギリチャレンジをして行く上ではこちらの効果も大きく関わってくるのかなと思います。

※4.6GHzを回すのにOCCTやPrime95時短設定をパスするのに1.205V必要だったのが、

殻割後は1.195Vでも回っています。以前は1.200Vでブルースクリーンでした。

8/9追記

その後4.6GHz 1.165Vでも回っています。

自分のオーバークロックの基準にするため、0.05Vづつ下げていってます

結局、殻割り前と殻割後を比べると0.35V下げることが出来ました。

まずはM/Bからネジ穴を写して下穴を開けます。

6-32インチネジの下穴は2.8mmです。

垂直にタップが入っていくように当てて、3回まわして、2回戻すを繰り返します。

電気ストーブでアクリルを曲げたのですが、熱を当てすぎて気泡がはいっちゃいました。

アクリルサンデーを使って接着します。

 折り曲げ機に入らないサイズだったので、無理やり電気ストーブで曲げたために

均一な面が作れませんでした。

その隙間からアクリルサンデーがポトポト垂れてよく見ると汚らしい感じに><

 

 

今回極冷に使用する主役は、

REEVEN EXTREME COOLING CUP (RECC-01)

 

ずっしりと重い巨大な煙突状のクーリングカップに期待が膨らみます。

 

早速セッティングへ

 

接点が水滴でショートしないように、使用しないFAN端子や、メモリスロットをマスキングテープで塞ぎ、水滴が溜まりそうな部分にティッシュを押し込んでおきます。

バックプレート周りにもしっかり養生しておきます。

※画像右側のメモリスロットの端子部分も裏側にテッシュなどで覆っておく事をお勧めします。

実験後クーリングカップ側のメモリ端子が白くなっていました><

使っていない場所だったので油断していました。

 

クーリングカップに無水エタノールを3分の1ほど注ぎ、ドライアイスを入れると気泡が物凄い勢いで溢れてきます。

おおよそドライアイス1Kgで約1時間弱もちますが、クーリングカップに入るサイズに割って投入しますので、チャレンジ中は忙しく、かけらのサイズによりますが2から5分に1回入れていきます。

bios上でみるみる温度が下がっていきますが、-5度以下になると表示が止まってしまいます。

 

※オーバークロックは、メーカー保証外の行為の為、壊れた場合は保証が受けられなくなります。

 

 

 

 まずは、ASRock Z97 OC Formulaの売りの一つでもある、ニック・シー (Nick Shih)の

OCプロファイルを試してみます。

 

 

 まずは、5.8GHz・・・起動せず

6.0GHz・・・起動せず

6.8GHz・・・当然起動せず

おい! 全然だめじゃないか!

どの個体でも6GHzオーバー出来る設定をプロファイルに入れてくれよ!

 

最終的には6.2GHzの設定で、5.5GHzまで落としてあげる事によってやっと起動しました。

いやな予感がぷんぷんします。

 

一度ニックシーのOCプロファイルを消して、デフォルトの4.4GHz

 

 

 

私の個体の場合、0.1GHz上げる度に0.05V前後の盛りが必要な為、

6.2GHzを達成させるためには計算上1.895Vが必要になります。

 

※4.6GHz常用設定が1.195Vの為、そこからの単純計算

しかし、4.9GHzに壁があって、そこで1.365Vに

5.0GHzは順当に上がって行きましたが、そこからは上がらない回らないの地獄が始まり、

 

5.0GHz 1.416V

1000cbまであとちょっと

 

 

問題の5.5GHzは法則通りにしたがえば、1.645V必要なのですが

3DMARKとか走らせるだけなので1.567Vでも回りました。

5.0GHzまでは Prime95時短バージョンをクリアーしていますが、

5.5GHzからは、とりあえずCHINEBENCHが完走できたらOKとしていきました。

 

5.5GHz 1.567V

夢の大台1000超え

1coreのみ有効の場合だと


スコアーは激っぺりします

ここからが地獄の始まりです。

 

5.5GHzの壁が超えられない><

5.6GHzに上げるのに、法則通りに4.6GHzから10コマ分進めて、1.695Vに設定してみたり、

有効コアを1コアのみにしたり、

メモリを400MHzのゆるんゆるん設定にしてみたり、1.9Vまで電圧を上げてみたり

CPU cache Vを上げたり、FIVRを弄ったりと、色々な設定を試すこと述べ20時間弱

連日ドライアイスを宅配してくれる業者さんに怪訝な目で見られながらの

ぎりぎりチャレンジが5.5GHzで終わってしまいました orz

 

いつしか、6.26GHzを達成することが目的ではなく

5.6GHzの壁をブチ破るのが目的となってしまうくらい

ここで顔真っ赤になっちゃいました。

 

結果は正直がっかりな結果でしたが、普段上げたことのないような電圧や、

いろいろなバランスでスコアーが変わっていく様はかなり楽しかったです。

特にオーバークロックなどをしなくとも、メーカーオーバークロックともいえる

4.4GHzでも十分な性能を持っている商品ですが、

CHINEBENCHで1000を超えた時の感動は奥さんには、まったく理解してもらえなかったのが残念でした。

殻割りをすれば、空冷でも5.0GHzは狙えるCPUなので、ドライアイスなどを使わなくとも

かなり楽しめるCPUです。

 

もともとi7-4790を所持していたので、K付を購入する予定はなかったものの、

仕事の途中で立ち寄った秋葉原のソフマップ前に大量に置いてあるi7-4790Kのパッケージを目にしたら、気がついたらIYHしていました。

帰り道に冷静になって考えると、今までなら徹夜組がいてもおかしくない新CPUなのに、

大量のパッケージ・・・嫌な予感が走りつつも空冷でも5GHzオーバーを狙えるCPUとして、前評判の良さにIYHしてしまいましたが、殻割前は4.6GHz以上は100度ギリギリで使い物にならなくて、6月26日は正直がっかりしました。

そこから1ヶ月少し経って、殻割りを躊躇なく出来る状況になって今までの印象が一変しました。

5.0GHzを空冷で回しても大丈夫!

シビレました。

この辺りくらいまでなら、それほど設定を頑張らなくともアバウトに回ってくれます。

intelの底力を見た気持ちになりましたが、どうせなら最初からグリスでなく、せめてK付のCPUはソルダリング式であってもらえれば、もっと売れるCPUなのに!

というのが全てのユーザーの気持ちだと思います。

 

 

 

 

 

 

コメント (8)

  • SNOWパンダさん

    2014/08/07

    5.5GHzでベンチ完走は凄いっす!!

    自分の石は5.0でのベンチ完走がイッパイイッパイだったので
    5.5GHzは素晴らしいです。
  • hidechanさん

    2014/08/07

    SNOWパンダさん
    ありがとうございます。
    しかし悔しいです;;
    ドライアイスも20Kgちょっと買ったために軍資金も完全オーバー
    そして達成できずorz
    でも、SNOWパンダさんにそう言ってもらえて報われました^^
  • vuronさん

    2014/08/07

    OC Fomulaでも無理でしたか・・・
    再度挑戦できるならですが
    PCIe×16ではなく×1で動作する補助電源無のグラボを使用するのがいいと思います
    出力するだけを目的にCPU負荷を減らして、なお電源負担も減らす。
    これでさらに上に行けないでしょうか?
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