今回のレビューでは私の家と隣家(嫁の実家)とをEX6100でつないで快適な無線環境を構築できるか?
をメインテーマにしていきます。
さて、まずは外観から
思っていたよりは大きかったです。
普通の無線ルータを一回り小さくしたような感じでしょうか?
さて、まずは設定をしましょう。
この機種はスマートフォンやタブレットでも初期設定ができるということなので、私はiphone5s
こいつを使って設定していきます。
電源投入するとすぐ電波を飛ばしているのを確認できます。
wifi接続すると設定画面になります。
しかし、いきなり不具合?が・・・
初期設定なのでiPhoneとEX6100の距離はわずか1mくらいです。
電波が届かなくなるなんて考えられませんが、いきなり無線が切れて再接続を起こしました。
そのため、初期設定のウィザードが最後まで行っていないと再接続後はまた最初からになります。
まぁ1度ならたまたま電波干渉でもあったかな?って思うのですが、3回くらいやられたときは何かあるんじゃないかと・・・
とりあえずなんとか設定はできましたが、 何かおかしい・・・
ということで有線で再設定をします。
初期アドレスは192.168.1.250とのことなので、最初からそちらで設定したほうがよかったかな?
色々設定変更してから画面キャプチャをとったのでIPアドレスが192.168.1.204に、無線LANも接続済みになってますが、最初接続されていませんでした。
なんでだろうな~ってことで色々調べてたんですが・・・
本体裏に記載してあるMACアドレスがまず第一の曲者でした。
私の環境では親機となる
AC733GRは不正な接続をさけるため、MACアドレスフィルタリングをかけてます。
なので、EX6100の本体裏に記載してあるMACアドレスを登録していたのです・・・
ですが、接続されない・・・
AC733側のログをみると似てるけどどうも違うMACアドレスが来ている・・・
どうやらEX6100のMACアドレスと通信の関係は、
このようになっているようです。
う~ん・・・本体裏に一部のMACアドレスだけでなく、全部のMACアドレス表記しておいて欲しいですね。
そしてここでようやく気づいたのですが、私は最初親機と同じSSIDでEX6100も通信できるのかと思っていましたが、残念ながらEX6100の延長電波領域(上図赤丸内)では親機のSSIDに"_2GEXT"(2.4Ghz)もしくは"_5GEXT"(5.2Ghz)を付け加えたSSIDで通信するようです。(変更可)
さて、ようやく無事親機となるAC733GRと接続が確立されたのですが・・・
試験用に使う予定の
どちらもDHCPでIPを引いてこない。
またしてもおかしいと思って、AC733GRのログを見てみると・・・
iPhone,iPad2のMACアドレスで接続にきていない。
EX6100側でとめられてるのかも・・・と調べてみると、フィルタリング機能はあるようですが、デフォルトでは無効。
もちろんまだそこまで設定してませんから、無効のままです。
本体同根のインストールマニュアルにも特に記載はありません。
ということでNETGEARにもっと詳しいユーザーマニュアルのpdfがるようなのでそちらを読んでみます。
よ~く読んでみると・・・
中継後電波域で接続された無線子機はMACアドレスのベンダーコード(上6桁)を02:0f:b5に置き換えて親機に転送するようです。
ということは別のMACアドレス登録をしないとAC733GRのMACアドレスフィルタリングにひかかってるということです。
ということで登録してやると・・・
無事中継後電波域でもIPアドレスを引っ張ってくることができました。
まぁ私の環境ではさらにルーターである
こちらでもMACアドレスを登録してないとインターネットには抜けれないようにしていますので、こちらも登録しておきます。
そうすることで無事インターネットの接続までを無事確認できました。
さて、せっかく他の機器にセキュリティをしっかり設定しているのでEX6100もセキュリティを設定しておきます。
まずはSSIDのブロードキャスト機能を無効にします。
続いて上記画面のアクセスリストボタンでクライアント端末のMACアドレスを登録します。
ここまで設定するのにかなり悩みました。
セキュリティを意識していないネットワーク環境であれば簡単に接続できていたかもしれませんが、昨今のネットワーク事情からすると何らかのセキュリティを導入しているでしょうから一筋縄ではいかないかもしれませんね。
とりあえず設定できたので、次からは実際に設置してみたいと思います。
まずは設置場所(間取り)の略図です。
左が私の家で、右が嫁の実家です。(ドア、窓は省略)
このように隣家にEX6100を設置し、隣家にもネット環境を拡張しようというのが今回の計画です。
直線距離は問題ありませんが、私の家が軽量鉄骨で電波が飛びにくいうえ、2Fと1Fで高低差があります。
さらに嫁の実家の一番遠くなる場所にEX6100を設置するので、壁等障害物がたくさんあります。
ちなみにAC733GRとiPhone5sでは電波を拾えない場所です。
それではいざ設置してみます。
さすがにiPhoneなどと違いしっかり大きなアンテナがついているだけありAC733としっかりリンクしています。
ただし、2.4Ghzのみで、さすがに障害物に弱い5.2Ghzでは接続できていませんでした。
それではiPhone5sでそれぞれの電波を拾えるかを図式化してみます。
青い部分がAC733GRの電波到達範囲で、黄色い部分がEX6100の電波到達範囲です。
さすがにEX6100では嫁の実家は全て電波が届いてます。
実際iPhone5sでwifiを試したところ問題なく使用できました。
ただ、ちょっと中継という処理が入るせいかレスポンスがAC733GRにつないだときに比べるとわずかに劣るような?
しかし、レスポンスが落ちたかも?程度なのでもし落ちていたとしても気になるほどではないのかもしれませんね。
なので、普通にブラウジングする分にはまったく問題ありません。
さて、ついでにwifi analyzerで電波状況をみてみます。
矢印の入っている上のほうがEX6100の電波。
下の矢印が親機のWN-AC733の電波です。
これくらいの電波があればリンクして電波中継を行ってくれるようです。
さて、ここまで設置し一通りの接続を試したとき、大雨洪水警報がでるほどの土砂降りが・・・
そのとき、それまで絶好調だったEX6100とAC733GRで電波が途切れました。
やはり普通に使えていたといってもそれほど余力がある距離ではなかったのでしょうか?
それとも雨という新たな障害要素が思った以上に大きかったのでしょうか?
そういえば私が子供の頃雨が降るとTVの映りが悪かったり、見えなくなる局があったな・・・
ということは少なからず雨が無線電波を減衰させたのだろうということは想像ができますね。
さて、次はHuluを使った動画のストリーミング再生について調べてみます。
といってもTVがHuluに対応しているので、メニューからHuluを選択し、再生をかけるだけです。
ザ・ロックのワンシーンです。
通常に再生できています。
親機との接続は2.4Ghzですが、通常のストリーム再生には問題は無いようです。
しかし、また雨が降って電波状況が悪くなってくるとたまに、止まります。
そこで、どこまで親機に近づければ電波が途切れることなくHuluで動画再生できるのでしょう?
ということで以下のA~Dの地点にEX6100を設置して試してみました。
A~D各点はそれぞれ直線で2mくらい離れています。
結果
- Aは変わらず
- B若干改善するも土砂降りではたまに途切れる
- C安定して通信可能
- D安定して通信可能
この結果より、距離というより障害物となっている壁の数が影響していると推測できます。
普通の無線通信(webブラウジング)等では電波状況が悪くなっても再送が発生し、レスポンスが低下する程度で収まっても、常にデータが流れるストリーミング再生では安定した通信状況が必要になります。
なので、私の場合2Fに親機、1F子機(隣家)という設置条件では、軽量鉄骨構造壁であれば2枚程度+木造壁1~2枚が安定して通信できる限界といったところでしょうか?
ただし、外壁をはさむ場合、外壁分を加味したほうがよさそうです。
しかし、これなら一軒の家で使う場合は、軽量鉄骨でも1フロアは十分超えて通信できるでしょうから、通常の家屋での使用であれば通信強度を補うのにはいいかもしれませんね。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。