★まえがき★
今回レビューさせていただくAudiofly AF56ですが、オーストラリアのヘッドフォンメーカー・Audiofly(オーディオフライ)社の製品です。
製品の性質上、かなり個人的な表現方法になってしまうと思いますが、おつきあいください。
★Audiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)について★
レビュー応募時には、色の指定が可能であったのですが、特に指定をせずに提出したら、Vino
(ヴィーノ)と言う栗色の商品が届けられました、実は一番のお気に入りの色であったので、密かに嬉しいです。
気分が良くなったので、段落のタイトル部分も栗色にしてみました。
また、いままでマイク付きのイヤフォンは使った事が無い(通話専用の片耳の製品はあります)
ので、初体験♪ ですね。
★音源となるスマートフォンについて★
今回のレビューはマイク付きの製品と言うこともあり、スマートフォンと組み合わせて使用する
こととなりますので、愛用のau HTL21(HTC J butterfly)と組み合わせて評価します。
ところで、私は普段はスマートフォンの電池を浪費しない為と、やはり専用機でしょ?と言う
こともあり、SONYのNW-Z1070(Walkman Z)とSONYのXBA-10の組み合わせがメインです。
イヤフォンは軽い方が負担が少なくて良いですね。
いずれAudiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)とNW-1070の組み合わせも試してみたい
ですが、今はHTL21と組み合わせて評価します。
★濠太剌利亜★
普通はオーストラリアは豪州なんですが、こう言う表記もあるんですね。
へぇ~
とても素直な娘です
★評価環境について★
では、Audiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)が届くまでの間に環境を作っておきましょう。
前述の通り、ふだんはスマートフォンで音楽を聴くことは無いので、事前準備が必要です。
まずは、スマートフォンは、auのHTL21
再生に使うソフトウェアは、Neutron Music Player
これを、Media GoでFLAC形式で取りこんである以下のCD音源を楽しむこととします。
なお、HTL21はイヤフォンを付けるとbeats audioと言う元気良く音を出してくれる仕組みを有効と
することができます、これを利用すると、主に低音と高音を持ち上げ、ボーカルもぐぐっと前に出て
きます。
HTCは音楽再生に結構力を入れているようで、ひとつ前のISW13HTにはリモコン付きイヤフォンが付属していたりします、いままでほとんど使った事が無かったので、せっかくなのでbeats audioも使ってみようかと思います。
★ファーストインプレッション★
さて、そうしているうちに、Audiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)が届きました。
パッケージとしては、XBA-10よりわずかに大きく、懐かしのベータマックスカセット位でしょうか。
同梱物は以下の通りです。
・イヤフォン本体
・缶ケース
・イヤーピース(S/M/L)
・説明書(日本語表記あり)
・保証書
です、保証は2年のようです。
最近はBA型のイヤフォンを多用していたので、ダイナミック型は久しぶりです。
まず、気がついたところが、音の出口が大きいですね、私の使っているイヤフォンは音が出る耳側の
穴の径が3mm位であり、(私が持っているのがSONY製ばかりなので)一般的な大きさはこの位と
思っていたのですが、Audiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)は7mm位はありそうで、音が
いっぱい出てきそうです。
HTL21と Audiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)
栗色
パッケージ裏の開封口は、同社ロゴです、天面はAUDIOFLYの押型がありました。
缶ケースと説明書が見えます、説明書は日本語表記もあり、安心。
イヤフォンジャックは直線型、缶ケースに入れておけば保護性能は問題無いでしょう。
さて、音を出す前に耳に入れてみます、フィット感は申し分ないです、ドライバ部分が13mm
あるので、耳の小さな人には少々窮屈かもしれませんが、私には良いサイズです、ただし
5時間位装着しているとちょっと耳が痛いかも、普段はそこまで長時間使いませんが。
イヤーピースは標準でSMサイズが付いているようです、交換用イヤーピースにもS/M/Lが
添付されているので、計4セット付いていることになりますね。
左耳側には小型のマイクがあり、通話時にはここから音を拾うのでしょうが、非常に小型で
邪魔になりませんね。
★タッチノイズについて★
Audiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)には、CORDURAと言うナイロンの7倍の強度を
持つ丈夫な素材をケーブル皮膜に使っているとのことです、なるほど特に横方向の滑りの良さは
気持ちいいですね、縦方向もかなりすーーっと指が通るので良い感じです。
また、タッチノイズを軽減するのに2か所のBOXが効いているようにも感じます。
リモコンユニットとマイクユニットより下(端子側)でガサゴソやってみても、イヤフォン側
にはあまりノイズが乗ってきません。
今まではどこかでノイズが発生すると結構気になったのに新しい発見です。
それでは、耳の後ろから上部を通るようにぐるっと迂回したSHURE掛けをすると・・・完璧。
SONY製のイヤフォンはこれでも少なからずノイズが残ったんですが、素晴らしく快適で
感動的、良いね。
★音を出してみる★
では、HTL21に接続して、Neutronで音を出してみましょう。
接続すると、液晶上部にイヤフォンマークが付きますが、マイク付きだとちゃんとアイコンが変わるんですね。
マイク付き(笑
まずは、あらゆるエフェクト無しで聴いてみると、想像通り大径のダイナミックドライバらしく
低音が結構元気、とは言え高音が苦手な訳ではなく、あくまでBA型と比較してとの意味で、
逆に言うと、今までBA型で不足していた低音が普通にでて、高音も普通に出て、非常に素直な
音を聴かせてくれます。
雰囲気としては低音が良く出る感じではあります。
ちなみに、説明書には以下の文章が(原文まま)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
慣れる
新しい靴には履きなれる必要があること(女性のみなさんは良くご存知ですよね?)は誰で
も知っていますが、新しいヘッドフォンに慣れる必要がある事は知られていないかも
しれません。高音質で再生する前に、数時間は低めの音量で様子をみてください、約40
時間後に本領を発揮します。徐々に耳を慣らしてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ひとまず、最初に聴いた感じでは、元気と素直さが印象に残りましたが、音が若干平面的に
感じられ、音もすこし尖っているように感じました。
アナログ出力なので、もうすこし柔らかい音を聴かせるとおもっていたのに、意外です。
しかし、高い実力の片鱗は感じましたので、しばらく音を出し続けて見ようと思います。
私はいつも新しいイヤフォンは数日エージングをするので、いつも通りやるのですが、
相棒はスマートフォンなので、電池を枯らさないように充電台に据え付けておきます。
★リモコンスイッチについて★
リモコンスイッチはワンボタンの簡単なスイッチで、着信があった際にクリックで電話に出る
事ができ、通話中にクリックで電話を切ることができます。
音楽再生中にクリックすると、一時停止し、2回以上クリックすると・・・・最後に通話した
相手に発信してしまいます。
本来は次の曲にスキップしたり前の曲に戻れるはずなのですが、HTL21では使い勝手が悪い
ですね。
また、2秒以上長押しするとGoogle音声検索ができます、面白い。
音楽再生中に着信があって、通話を始めると音楽が小さく流れたまま通話ができます、BGMは
相手に聞こえていない模様ですが、物凄く良い機能に感じられる・・・かも。
感想としては、変に発信してしまう可能性が無ければ最高なんですが、普段は怖くてあまり
積極的に使えないですね、あくまで私のHTL21との相性問題だと思いますが。
★ハンズフリー通話について★
ハンズフリーの音質は最高で、逆に音声通話の圧縮処理で乗って来るモコモコ感が従来以上に
感じられ、耳が良くなったように錯覚するほどです、素晴らしい。
昔の携帯電話であったハーフレートからフルレートになった感じで音質改善が感じられます。
LINEの無料通話でも普通に使えました、こちらも音質が良くなったように錯覚します。
着信、発信機能は使えないように感じました。
★エージング完了後の変化★
4月に入り、入学式などもあったため週末の移動が多く、かなり長時間音だしができました。
音質の変化ですが、少しあったように感じます、当初は音が前に出る感覚が少々希薄でしたが、
奥行きが感じられるようになったのと、尖っていたように感じる音も角が取れたかな?
音域そのものの変化は感じられませんでしたが、音の厚みは増したように感じられました。
ここのところ、BA型ばかり聴いていたので、シングルドライバでありながら全域がしっかり
出る事に感心しています。
先に述べた曲は全て何回も聴いてみましたが、なかでも好印象だったのが、
Perfume LEVEL3でした、俗に言う「打ち込み系」って奴でしょうか。
低音が元気よく出るAudiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)との相性が良いのかも
知れません。
後述する、Beats AudioをONにすると、高音も強化されて全体的にバランスが良くなり
気分をアゲたい時にはぴったりでした。
★Beats Audioとの相性について★
当初は少しでもピュアに聴いて行こうとして使っていませんでしたが、様々な楽しみ方を模索
していく中で、HTL21に搭載されているBeats Audioも試してみました。
すると、全域にわたり非常に元気の良い音になり、特に高域の存在感が大幅にUpする結果と
なりました、元々Audiofly AF56 Vino (マイクロフォン付き)は低域は充分に楽しめる傾向
がありましたが、高域は少々不足気味でしたが、Beats Audioにより気持ちよく伸びる結果と
なり、個人的には非常に好印象となりました。
Beats Audioを使うと、ホワイトノイズが出やすくなる傾向があるのですが、結果的には音質
の変化が楽しめるため、かなり多用しています。
また、本来であれば低域の出力が過剰になる恐れがあったのですが、杞憂に終わりました。
低域の出力を上げているにも関わらず、音割れや歪みもなく、Popに楽しむには良い組み合わせであると感じます。
スマホとの組み合わせで毎日が楽しくなるイヤフォンです。
初めてマイク付きのイヤフォンを体験しましたが、なかなか快適でした。
常に肌身離さず持ち歩いている携帯電話が一層便利になりました。
なお、しばらく持ち歩いていると、意外とケーブルのからまりが気になりました。
このへんは添付のケースを使えばある程度改善されるのですが、少々複雑な形状を
しているドライバ部分がからまると、ほどくのに手間がかかります。
この点が解決できれば、使い勝手が改善されると思います。
今回は、HTL21と組み合わせて評価しましたが、思ったより良い感触が得られて
地味に嬉しかったです。
良かった点
音質が良かったですね、普段からPCではほとんど音を出さないので、音楽を聴く
のは専らウォークマン、使い勝手からすれば同じAndoroidを搭載し、サイズも
ほぼ同等であれば、専用機を使います。
特に、昨年末にウォークマンを16GBモデルから64GBモデルに買い替えたので、
容量も充分であり、ウォークマンは素の性能が良いので、ウォークマンを使わない
理由が無いのですが、音楽を聴くためだけにスマホを使うのも有りかと思いました。
惜しかった点
リモコンスイッチで発信されてしまう部分が惜しいですが、こればかりは相性が
あるのでイヤフォンに責任を押し付けるのは酷ですよね。
こんな些細な点しか惜しかった点が無いのは新しい発見です。
以上で、レビューは終了です。
今後は、ウォークマンと組み合わせも試してみます。
Koichi Ishidaさん
2017/07/06
まだ、買ったばかりなので、今後が楽しみです。