選出いただきましてありがとうございます。
D510MOはIntel Atom™ D510を搭載したMini-ITXのマザーボードです。
主な仕様は以下の通り。
[CPU] Intel Atom プロセッサー D510
[メモリ] DDR2 800/667 MHz (最大4GB)
[チップセット] インテル® NM10 Express チップセット
[オーディオ] 6ch Intel ハイデフィニション・オーディオ
[LAN] Gigabit Ethernet
[I/O] PS/2 x2 / シリアル x 2 / パラレルヘッダー
[ペリフェラル] SATA x 2 / USB 2.0 x 7
[拡張スロット] PCI X 1 / PCI Express Mini Card X 1
[グラフィック] Intel GMA 3150
[ディスプレイ] D-Sub15ピン
仕様を見てどんな構成にするかずっと考えていたんですが、ちょっと悩みました。
デスクトップとして使うにはD-Subは無いし、ファイルサーバーとして使うにはSATAが2つはちょっと足りない。
悩んだ結果、PCIスロットでSATAを拡張してファイルサーバーとして使うことにしました。
付属品はリアパネル・SATAケーブルx2、ドライバDVD、Atomロゴシール、取扱説明書、マザーボード配置シール。
説明書はイラスト付でどこにどのコネクタががあるかわかりやすく、各コネクタの接続方法まで載っています。
シールになっていて忘れないように貼っておくことができます。
CPUには大きなヒートシンクが付いておりファンレスです。メモリは2GBx2の最大4GBまで搭載可能。
PCIスロットがあるのであんなカードも取り付けできます。
以前使っていたパーツを使いまわそうとかき集めました。
■電源:ZALMAN ZM500-RS(500W・BRONZE)
あまり見ないZALMANの電源です。80 PLUS Bronze認証なのですが本体にも箱にもその記載がない。ZALMANだけあってファンはとても静か。
■メモリ:UMAX Pulsar DCDDR2-4GB-800
DDR2では定番のメモリ。
■SSD:Kingston SNV125-S2/30GB
以前Kingstonのキャンペーンでレビューさせていただいたもの。速度は申し分ないですが30GBという容量がちょっと中途半端でした。サーバー用OSなら十分かと。
■HDD:WESTERN DIGITAL WD5000BEVT (2.5inch/500GB)
NASのThecus N0204で使っていましたが、N0204が不調で、ファンも壊れたりしたので放置してました。
それとSATAカードのREX-PCI15S。1.5Gbpsとちょっと古いですがHDDなら問題ないでしょう。
問題はケース。
Mini-ITXケースをいろいろ探しましたがこれといったケースがなく、とりあえずあまりコンパクトではないですが手持ちのケースを流用することにしました。
そのケースは・・・・・
P183www
メイン機に使っていたもののCC800DWというハイエンドケースの登場でしばらく置物と化していましたがもったいないのでこれを使うことにしました。
しかしデカイ。Mini-ITXが台無しです。
でも静音性は高いし、ファンレスのAtomがどれくらいの温度かも気になるのでいいケースが見つかるまでこれで代用します。
とりあえず組んでみました。
スッカスカw
小さすぎてコネクタからコネクタまでが遠く、裏配線もできない状態。P183の良さとMini-ITXの良さを見事に台無しにしたマシンができあがりました。
これからOSを入れるところですが、とりあえず電源だけ入れて通電を確認。
OSは今迷っているところ。
ファイルサーバーとしてならLinuxが良いのですが、いざというときデスクトップとして使いたいと思うとWindows Home ServerやWindows7もいい。
まずはベンチマークとかのためにWindows7で組み、あとでLinuxにしようかと考えています。
インストールしたら追記します。
次期Windows Home Server "Vail"のベータ版が配布されています。英語版ですがちょっと試してみたい。
Vailをインストールしました。DVDドライブはつけない予定なので外付けのドライブを使いました。
Windows Server 2008 R2ベースの64ビットOSなので古いCPUでは対応しておらず、インストール時にはじかれます。Atom D510はもちろん64ビット対応です。
前述の構成でインストールしようとしたのですがここで問題が。インストール時の環境チェックで、CPU・メモリはパスしましたがディスク容量が160GB以上のため、SSD単体では足らずにはじかれてしまいました。しかたなくHDD2基のみ取り付けてインストール。
どうやらディスクの管理方法が普通のWindowsとは違うようです。
基本的にHDDを1台追加したり、パーティションを作成すれば、ディスクごとにドライブとして認識しますが、WHSの場合、複数のディスクを1つの領域として認識し、そこからピクチャ・ビデオ・ドキュメントのように共有フォルダごとのドライブに分割されます。
ドライバ類はインテルのダウンロードセンターからダウンロードしました。
Windows7 64ビット用のドライバに対応しています。
ドライバ以外に、Intel Integrator Assistantというアプリケーションがあったのでダウンロードしてみました。どうやらBIOSのアップデート等を行うアプリケーションのようです。そしてアップデートだけでなくBIOSの設定も変更できてしまいます。
試しに最新のBIOSをダウンロードしてアップデートをしてみると、再起動がかかり、あっという間にアップデート完了。簡単です。
Vailをデスクトップ感覚で使ってみた感想は、やはりAtomではちょっと重いかなという印象でした。Windows7同様、Aeroにも対応していますが、オンにするとエクスプローラーの操作でもけっこうもたつきます。個人用途では十分ですが、複数台で同時利用するようなサーバーとしてはちょっと非力かもしれません。
新機能であるクライアントの自動バックアップやメディアストリーミング等後ほど試してみようと思います。
Windows7とは非常に相性がいいです。ホームグループにも対応しているので、ファイルやプリンタ等の共有がとても簡単。
試しにWindows7とVail間で、ホームグループ経由でファイルをコピーしてみました。ネットワークはもちろんギガビットで、読み込み80MB/秒、書き込み30MB/秒ほど。書き込みについては速度に波があり、最高で60MB/秒ほどでした。読み込みなら内蔵HDDと遜色ない速さです。
ネットワークドライブとしてマウントし、CrystalDiskMarkを実行しました。
ローカルで計測してシーケンシャルリードが75MBほどなのでそこそこの速度は出てると思います。
Atomを使ううえで、気になるのは消費電力。そしてファンレスのヒートシンクの冷却能力。
ケースがP183なのでエアフローについては申し分ない状態です。
前述の構成でアイドル時の消費電力は30~31W。20W代を目指したいですが、12cmのケースファンを3基使っているのでこんなもんでしょうか。
Prime95でCPU負荷100%の状態での消費電力は、34W~35W。さすがAtom。
温度を計測してみたところ、Hardware Monitorでアイドル時25℃・33℃、負荷をかけて37℃~43℃と消費電力が少ないだけあって負荷をかけてもたいして変わりません。室温が27℃なのでこんなに低くて何かおかしいのではと疑ってしまいます。
CoreTempで見てみると、こちらはなぜかアイドル時で50℃を超えています・・・
BIOSのモニターでは20℃代なので誤表示だとは思いますが正しいのかどうかよくわかりません。
電源を落とした直後に手で触れてみましたが、そこそこ熱くなってました。ただCPUよりメモリやチップセットがけっこう熱くなっていたのが気になります。ボード全体に吹き付けられるファンが欲しいかも。
同じAtom D510を搭載したベアボーン「R10-D2」のレビューも掲載しています。
tomoさん
2010/07/10
機能に興味があります。
レビュー可能であればしてほしいで~す!
mayhemrabbitさん
2010/07/10
tomoさん
2010/07/10
mayhemrabbitさん
2010/07/11
・ユーザー管理
・バックアップ
・HDDとサーバーフォルダー
・アドイン
DashboardはクライアントPCにソフトウェアをインストールすればリモートで起動して管理が可能です。
mayhemrabbitさん
2010/07/11
どのボリュームをバックアップするか設定することもできます。
設定してみたのですが・・・・・
バックアップに指定したのはOSの入ったボリュームのみで容量は十分のはずが、なぜか容量が足りませんと出て何度やってもエラーがでます。
バックアップするのは40GBほど、サーバーの空き領域は数百GBなのに。
ベータ版のための不具合なのか何か間違っているのかわかりませんが、バックアップできず。
まぁ、Windowsのバックアップ機能は全く信用してないので使うつもりはないんですけどね。
トラブルなくまともに復元できた経験が一度もないので。
いつもTrue Image Homeでバックアップしてます。
mayhemrabbitさん
2010/07/11
Dashboardの全般設定で、メディアストリーミングで公開するフォルダーの選択や、外部からアクセスするためのネットワークの設定をします。(画像1)
ルーターの設定はUPnPに対応のルーターであればルーターの設定を変える必要はなく、サーバー側で自動セットアップしてくれます。
また、Microsoftが提供するDDNSサービスのセットアップができ、*****.homeserver.comのドメインで外部からアクセスするためのURLを決めることができます。
ブラウザ(IE)でhttp://*******homeserver.comへアクセスすると画像2のようなログイン画面となり、ユーザー名・パスワードを入力し、ログインすることで画像3のホーム画面へ移動します。
ここで共有したビデオやピクチャを閲覧できます。
写真の表示、音楽・ビデオの再生にはブラウザ上で行われ、Silverlightが使われています。
IEでもFirefoxでも再生は可能でした。
おそらくWMP11で再生可能な動画なら再生できるものと思われます。対応してない動画は一覧に表示されませんでした。またストリーミングなので早送りはできませんが、再生を開始するとほとんど待つことなくすぐに始まります。
HD画質の動画だと途中で何度か止まってしまうことがありました。高画質なビデオの再生はちょっときびしいです。ストリーミング中の転送速度は100KB/秒前後でした。
ちなみにサーバー上での再生は問題ありません。
フォルダーを閲覧してファイルをダウンロードすることも可能です。
mayhemrabbitさん
2010/07/11
サーバー上に保存したデータは、自動的に複製して保存されるようです。仮想RAID1みたいな感じでしょうか。そのため、保存するデータの2倍の領域を消費します。
複製するかどうかはビデオやピクチャなどのフォルダーごとに設定できます。
Vailのレビューになってしまいましたが、今のところD510MOでスペック不足と感じる部分は全くありません。
3.5インチHDDを1台追加し、2.5インチHDD2台の計3台載せていますが、消費電力は34~35Wほど、24時間稼動してます。
tomoさん
2010/07/11
参考にさせてもらいます!!
mayhemrabbitさん
2010/08/05
メンテナンスで何度か落とした以外はほぼ24時間動きっぱなしです。
昼間や外出時などは部屋の中がかなり熱くなりますが、それでも危険な温度になることはなく、ド安定。
ホームサーバーにAtomはいいですね。
DOZENさん
2010/12/09