みなさーん、ゲームはしてますか?
今どきのゲームと言えば任天堂スイッチ、PS5などのようにコントローラーは両手持ちのゲームパッドですね。
PCでゲームをするにしても、Wi-Fi接続のゲームパッドが主流ですかね~。
どうもゲームパッド操作が未だに苦手でして慣れないんですよね。特に格闘ゲーム。波動拳を出そうものなら、しゃがんでパンチ→しゃがんでパンチの繰り返しです( ;∀;)
シューティングゲームでもBOMBボタンの反応が鈍りがち&弾避けがゲームパッドだと大雑把になりがちになります。
なので家庭用ゲーム機で格闘・シューティングは全てアーケードスティックを購入してきた経緯があります。
最近はPCでもSteam等にて数多くのゲームが遊べますね。格闘ゲーム・シューティング・ロールプレイングなどなどジャンルも様々ですが、80年代ゲームセンター黄金期を経験した私からするとシューティングがやりたい。
そうなるとゲームパッドは除外されるので、アーケードスティックで遊びたい。
んが、今どきのアーケードスティックは大きすぎて常用するには場所が・・・
っていうか売っているアーケードスティックって格闘ゲーム向きなのか、板面が高くて操作しずらいです。
どうしてあのような形に進化したんでしょう?操作しやすいとは、とても思えないです。
私の知るアーケードスティックは、手前が低く奥側が高いそんな形で握った感じはフィットしていたような気がします。
なら、そういうアーケードスティック作っちゃえば?
「Zero-Pi Fighting Board Easy」は、そんな自分好みのアーケードスティックを自作出来るツールです。
さぁさぁ現代のアーケードスティックに満足できないあなた!これを使って自分向きのアーケードスティックを作ってみませんか!?
Zero-Pi Fighting Board Easy?
紹介するのはZero-Pi Fighting Board Easyとなり、これはBrook社から販売されているアーケードスティックを自作できるハードウェアです。
このハードウェアで対応できるのは、任天堂スイッチ・初代プレイステーション・プレイステーション2・プレイステーション3、そして今回のターゲットとするPCとなります。
最新のPS5などには対応しません。
Fighting Board自体は種類がいくつか存在していて、このZero-Pi Fighting Board Easyは対応機種を限定することによって、安価で購入できるものになっているようです。
25ドルなので日本円で3000円弱といったところでしょう。
目的があって特定の機種向けに使うなら、こういう安価なタイプもありだと思います。
アーケードスティックの材料
Zero-Pi Fighting Board Easy単体でこんな感じなのですが、説明書がついてこないので箱を開けてこれを見た瞬間に吐き気を催すかも知れません。
箱以外には基板とシールしかありませんでした。
説明書はBrook社のHP(https://www.brookaccessory.com/index.html)からDownloadすることが出来ますが、英語か中国語しかありません。
説明書で何が出来るかを理解する必要がありますが、既に頭痛が痛い感じでめまいがします。
機能的には上下左右・ボタン各種・USB出力程度の機能しか備わっておらず、作り側の選択次第で端子台・ピンソケット・直接半田付けの3つから選ぶことが出来ます。
ちょっと何言ってるか分からないと思いますが、今のところは聞き流してもらって大丈夫です。
で、ピンソケットに対してなんですが・・・
こういったものが販売されています。20Pソケットと4Pソケットのセットで、先端がファストン端子メスで加工されています。
これはセイミツ工業パーツなどのファストン端子加工向けのもので、とても簡単にアーケードスティック環境を構築できるものみたいです。
Zero-Pi Fighting Board Easyとレバー・ボタンがあれば接続して終わりなので、一番簡単な方法ですし、一番綺麗に素直にアーケードスティックを構築できるものです。
ですが、セイミツ工業製品・三和電子のパーツは使用せずに(持ってない)、Zero-Pi Fighting Board Easy基板上の端子台を使ってアーケードスティックを作成していこうかと思っています。
さて、アーケードスティックを作るにあたってレバー・ボタン類を用意する必要があるのですが、これはみんな大好きハードオフで買ってこようかと思います。
先ほども書きましたが、机の上に置いてアーケードスティックを操作するのに、今どきの物は高さがありすぎなので昔の傾斜のあるフィットするものを探していきます。
今回はこんなモノにしてみました。
セガサターン用のFightingStickSSです。
やっぱり、この形状ですよ。当時も扱いやすくて買った記憶があるスティックの1つで、重さもあって、操作性もそこそこだった記憶です。店舗で触った感じも、スティック部のギスギス感はなくボタンもスムーズに動作したのでコレにします。
他の要素としては、入手性もレトロブームの中にあっても比較的安く購入できることもあり、これを見ている人もチョイスしやすのではないか?ということで今回のチョイスとなりました。
コレじゃなきゃ出来ない訳では無く、PSとかのものでも製作は可能なのでお好きな物をご用意くださいね♪
あとはこれらを使って完成させた後に遊ぶゲームですが、PCのSteamを利用してシューティングゲームをチョイスしたいと思います。作りながら考えます。
今回Zero-Pi Fighting Board Easyと使ってアーケードスティックを作る材料をまとめると
・Zero-Pi Fighting Board Easy
・FightingStickSS
・各部接続用のケーブル
・シューティングゲーム(まぁこれは材料ではないか)
となりました。
では早速作っていきましょう♪
アーケードスティックを作ろう!
ではまず、FightingStickSSの裏ブタを開けて各配線を調べましょう。
右上にスティック用のスイッチが上下左右の4つ。8本線が出ていますがGNDはまとめられるので4本+GND1本の5本線で行けそうです。
普段あまり工作しないと意味が分からないかも知れませんが、小学校の時に習った電気回路ってあったの覚えているかと思います。電源から電気が出てら、最後に電源に戻る必要があるんです。
このスティックスイッチ1つも「行って戻って」とするので行く線1本、戻ってくる線1本で2本なんですが、戻ってくる線を共通にして1本にすることも可能です。
そして全体で行って・戻ってが完結していれば良いです。
下側の茶色い基板にスタートボタンがあるので、1本+GND1本で2本線。連射スイッチは接続しません。っていうか使えません。(もしかしたら使えるかもだけど今回はパスで)
左側の緑の基板にボタンが直接接続されているので、8ボタン分の8本+GND1本の9本線。
この時点でGNDをスティック部、ボタン部で共通に出来るのか不明です。
今のところ線としては
レバー部:4本+GND1本=5本
ボタン部:9本+GND1本=10本
計15本線があれば良さそうですが、同色線よりも各々で線の色を変えたいところです。
そんなに線を持っていないので、困ったときのハードオフに走りましょう。そしてジャンク箱からゲームポートのゲームパッドを探し出します。
今回はMicrosoftSideWinder Gamepadを拾ってきました。
シールド線含めて16本の線が手に入ったので早速作業に取り掛かりましょう。
まずはFightingStickSS側にジョイスティック部のGND以外の箇所へ配線していきます。
赤白黄灰を割り当てました。
続いてジョイスティック部GNDの配線を行います。
GNDは黒で統一で、1本1本取り出さずにぐるっと1本で共通化します。
ボタン部についても同じようにGND以外を色分け、GNDを黒で配線します。
裏側になると、どのボタンが基板のものなのか分からなくなるので元のボタン名でシール貼り。配線後はシールを配線に貼っていきました。
GNDについてはスティック部とボタン部とで共通に出来そうなので、スティックから取り出したGND線を基板上の良い感じのところへハンダ付けしておきます。
GND取り出しは写真だと少し見づらいですが右下から取り出しておきます。
シールド線を熱収縮チューブに通して1本線として扱っています。
スタートボタンは別基板だったので、こちらはボタン(桃)とGND(黒)だけ取り出しました。
面白いのは、このアーケードスティックにはSELECTボタンが存在しませんが、基板上にはSELECTボタンが存在していますね。
ご丁寧に通電ゴム付きで・・・
機会があれば穴開けてSELECTボタンを用意してあげようかと思います。
ここまででアーケードスティック側の配線が出来ました。これでZero-Pi Fighting Board Easyと接続出来るスタートラインに立つことが出来ます。
ファストン端子のあるスティックとボタンを用意していればが間違いなく作業が速いです(;・∀・)
製作は計画的に・・・
休憩を挟みつつ、Zero-Pi Fighting Board Easy端子台と接続していこうと思うのですが、基板上に名称が書いているのでその通りに接続すれば良いのかな?
基板上にはCIRCLEとかCROSSとか書かれているので、プレイステーションがデフォルト表記なんでしょうか。
ちょっとわかりずらいので対応表を作る必要がありそうです。左の端子台表記と右のPC(赤枠)表記を対応させます。
スティック部については、RIGHT/LEFT/UP/DOWNへそれぞれ接続するだけで良いです。
接続方法は線の被覆を剥いて端子台の対応するところへ差し込んで、ネジ止めです。
ここからは作業は速いです。
ボタンが8個あるので1P~4Pを上段4個、1K~4Kを下段4個とします。
対応表見てても訳が分からなくなるのでPS表記でボタンにシールを張り付けました(´Д`)
サターンスティックにプレスト表記。なんたる屈辱(´Д`)
全部配線し終わるとこんな感じになりました。
仮組の状態ですが、動作テストをしましょう。Zero-Pi Fighting Board EasyのUSB Type-Bへケーブルを差します。
ペカッ!と青LEDが点灯してWindowsから認識されます。順調順調!
確認テストはWindows10標準の物から確認できます。
コントロールパネル>ハードウェアとサウンド>デバイスとプリンター
の中にZERO-Pi Fighting Boardのジョイパッドアイコンが出現しました。
ゲームコントローラーの設定からプロパティを選択しましょう♪
・・・・
・・・・
・・・・
う、動かない・・・
どのボタンも反応しないし、スティックも反応なし。USBポートを変える、デバイスを削除と色々やってみましたが駄目。
うーーん?良く分からない。PC再起動、接続線の差し直しを繰り返すもダメ。
諦めて翌日差しなおしたら何故か復帰。
その後は何やっても普通に認識するようになりました。なんなの?
まぁいいです。動いたので許す。
スティック、ボタンの確認はWindows10標準でも出来ますが、どのボタンが反応しているのか分かりずらいのが難点です。
https://gamepad-tester.com/
ここのサイトが視覚的にも分かりやすくおススメです。
まぁ、確認しながらやっても色々と間違っているものです。レバー上で左とかあるあるですよ。
直しては確認、直しては確認の繰り返しです。
すべてのボタンが期待通りに動作したのを確認出来たので、ZERO-Pi Fighting Boardを固定しましょう。
固定方法はどうしたものか?と思いましたが、プラスチック製のスペーサーネジ部をカットし接着剤で止めることにしました。
少し心許ない感じがしたので、あとでスペーサー各所をレジンで固めて気持ち補強しておきます。
固定したスペーサーに対してZERO-Pi Fighting Boardを固定したところで、それっぽく収まりました。
ソケット類のクリアランスが取れないので、ソケット関係の接続キットは使えなくなりましたが、もともと使う気が無いのと、拡張したいときにでも考えます(;・∀・)
本当はFightingStickSSのガワからUSB差し込み口を出したかったんですが、直接は無理そうでした。改善点として残しておきます。
裏蓋を締めてサイドの動作チェック。オッケー牧場!問題なし!
動作したことを確認して、付属してきたBrookホログラムシールをペタッと貼り付けて完了!!
動作しなかったときは諦めかけましたが、なんとか動くものが出来ました(;・∀・)
ターボキーというもの
ユーザーガイドにTurboKeyという記述があって、非常に興味を持ったのですがこれに興味をもったのが不幸の始まりでした。
【不幸 その1】ユーザーガイドの記載が盛大に間違っている
これがまるっきり逆のこと書いてましてね、、、
画像の上からVCC/TurboLED/TurboKey/GNDです。
これのお陰でTurbo機能使えなくて、結局回路を追うことになりました。
2022/2/9追記:
実はレビュー後にメーカー様より修正しますということを言われていました。
で、本日どうなったかな?と確認したところ。。。
マニュアル不備を修正されていました!すばらしい!
ただLEDとTurboKeyの配置を移動しているわけでは無くて、LEDの画像でアノード・カソードがちゃんと入れ替わってる~(´∀`)
この勢いで連射機能がんばってくれませんか!?
【不幸 その2】Turboとは何かね?
Turbo機能を使うにはTruboキーを押しながら連射機能をONにしたいキーを押すと、押したキーに連射機能が付きます。連射機能を外したいときは同じ手順でOFFです。
連射なんですが、連射と言えば高橋名人の16連射が基本なんですよ。いや、毛利名人の12連射でもいいです。
フリーソフトの「シュワッチ プラスプラス」で、このTurbo機能を測定してみました。
53連射ではありません。10秒間で53連打です。何度やっても53連打。1連打も狂うことなく53連打。狂いの無い連打、そこは評価します。
しか~~~し!秒間5.3連打は連射ではありません。
2022/2/9追記:
メーカー様より秒間5連打であると公式に回答を頂きました。
しかしながら、5連打であったとしても使いどころが無いのは事実です。
ここはファームウェア更新で、なんとか頑張ってもらいたいところです。
と、いう訳もあって、TurboKeyの連射速度も変更する方法がなさそうなので今回は封印しました。
何に使うんでしょう?いります?これ。
シュー活してみました
最近はゲームというゲームはスマホゲーム位しかやってなかったのですが、せっかくアーケードスティックを作ったのでゲームを復活させようかと思ってます。
格闘ゲームは新宿で鍛えたとはいえ強くもなく、今更コマンド&コンボ覚えるのも辛いので、元々好きだったシューティングやろうかと思います。
PCでやるのでSteam環境を用意。
うーん、どれにしようかなぁ~。80年代、90年代のテイストを醸し出し、音楽とマッチしている「ESCHATOS」にします。
このゲームいいですね。敵の攻撃のパターンも色々なゲームをオマージュしつつ、現代風に仕上げているし、攻撃パターンに敵の意思が見れます。
そういえば、最後にシューティングで遊んだのは「怒首領蜂」でした。あまりの難しさに投げ出したっけな(;・∀・)
何度目かのトライでクリア出来た時のリプレイ動画です。
流石にEASYなのはご容赦ください_(._.)_
このあとNORMALやってみましたが、ちょっとパターン覚えないとやってられない感じです。
出来ればNORMALクリアしたいところですが、反射神経の衰えを補えるか!?どうかですねぇ。。
DP/LS/RSってなに?
本気で良く分からないモードが存在してまして、それがDP/LS/RSって言う謎のモード設定。
これに関しては情報がほぼありません。常識なのかなんなのか、どこのサイトもあたりまえのようにDP/LS/RSっていうのがあるんですって説明されていて何を表すものなのかさっぱりです。
ユーザーマニュアルにもネットにも詳しい情報がありませんでした。
それでもいくつか説明されている、少ない情報を調べてみると、それらはそれぞれ・・・
DP:D-Pad
LS:LeftStick
RS:RightStick
の略であることは分かりましたが「はぁ???それで?」なんですよ。
ユーザーマニュアル上では、Zero-Pi Fighting Board EasyのデフォルトはDPモードらしく、言うところのゲームパッド十字キーがデフォルトで動作します。
で、LSモードはというと、これがアナログスティックの左スティックを指すようです。
当然、RSモードはアナログスティックの右スティックです。
アーケードスティックはアナログスティックに用事が無いものと思っていたので無視していたのです。が!これが大間違いであったことが分かりました。
どうも私が思っていたDPモードの十字キーは今や普通の移動のための物では無く、視点を切り替えない移動キーのようです。(わかります?)
一人称視点ゲーム・・・FPSといえばピンとくるでしょう。あれの移動キーはアナログスティックで前向き・右向き・左向き・振り向きで、向かずにそのまま移動するのが十字キー。いまや十字キーはサブ的な物になってるんですね。
十字キーはハットスイッチと言うみたいで、向きを変えるような移動キーではないです。
なので、古いゲームで十字キーが基本なゲームは、LSモードで使わないとキーが反応しないという事でした。
私の趣味でよく遊ぶ、M88というNECから販売されたPC-8801シリーズをエミュレートするフリーソフトがあるのですが、これもDPモードでは動作せず、LSモードにするとアーケードスティックで動作する様になりました。
Zero-Pi Fighting Board Easyでは、このモード切替を赤〇の所へスイッチを付けて切り替えることが出来ます。
スイッチ切り替えの他、コマンド操作でモード変更することが出来るので紹介します。
DPモード:STARTボタン+スティック上を3秒保持
LSモード:STARTボタン+スティック左を3秒保持
RSモード:STARTボタン+スティック右を3秒保持
スイッチ操作が楽ですが、今回の様にスイッチを付けられない(もしくは付けない)場合でも変更が可能なのは良いですね。
コマンドで設定したモードは、保持機能がないのでUSB差し直しでデフォルトのDPモードに戻ります。
モードを頻繁に切り替える人は、スイッチ取り付けがベストだと思います。
十字キーが移動だとばっかり思ってましたが、今どきはアナログスティックが主役なんだなぁ。
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