ノートPC、スマホやタブレットと僕らは何かしらの“モニタ”を日常的に持ち歩いている。
スマホならミラーリングでTVに、ノートPCならHDMIでプロジェクターに、といった具合に出力はできるけど、スマホなどの画面を利用して外部入力はできないんですよね。(例えば、スティックPCとケーブル1本で、スマホの画面に映し出すようなこと)
アプリを利用すれば全く不可能ではないのですが・・・
“Duet Display”は、iPadにUSBでパソコンの外部入力ができるアプリなんです。
iPadをNUCやスティックPCのサブディスプレイとして使用し、非常に便利で2年くらい愛用しているのだけど、
メインディスプレイにしようとすると、PCのスペック次第では重く感じる場面もあるし、そもそもiPadの画面比率が4:3なので使いにくい。
“Duet Display”はそもそもPCにしか使えないんですよね。
モバイル生活が大好きな私がいつも思うのは“ノートPC・スマホやタブレットは、他の機器へ出力はできるけど、他の機器からの入力はできない”ということ。
NUCも、ファミコンミニも、デジカメも、もっと出力されることを待っているような気がするんです。
しかし、出力するには私の環境では今のところPCモニタかTVの2択しかないため固定された場所に持ち運ぶ必要があって使わないことが多いんです。
もしも、簡単に出力できる小型のモニタがあったら?
そうなんです、私は本当にずっーとモバイルモニタが欲しかったんです!
海外製のメーカーは読み方が難しい場合が多いのですがGeChicもそのひとつ。(ASUS“エイスース”も難しいですよね。)GeChic = ジーチック?ジーシック?ゲチック?
正しくは“ゲシック”と読み、正式にはGeChic Corporation(ゲシック コーポレーション)であり、台湾に本社を置く“On-Lapシリーズ”でモバイルモニタの先駆けメーカーなんです。
On-Lapは2011年から展開されている、モバイルモニタの先駆けブランド。
タッチパネル方式のモバイルモニタや、カメラに特化したモバイルモニタを休むことなく成熟させているシリーズなんです。私にとってOn-Lapはモバイルモニタのベストバイだと思っています。
モバイルモニタには大きく分けて2種類あるんです。
大まかにいうとHDMI接続のもの、もしくはUSB接続のもの。
もう少し噛みくだくと、『純粋に、PC用モニタの小型版であるか?否か?』ということなんです。
HDMI接続であればいわゆるPC用モニタと同じ種類のものなんです。。
とりあえず、HDMIなどデジタル出力できるものはおおよそのものはPCモニタ通りに映し出しますぜ!まるで昭和の任侠みたいな人情深いモバイルモニタである。
一方、そうでない場合というのは、USB接続のモバイルモニタの場合である。
実は、一見HDMI接続モニタと同じように見えてUSB接続の場合は少し違う。
多くのUSB接続のモバイルモニタは、“DisplayLink”というドライバをPCにインストールしなければならないんです。
初回接続時にPCに専用のソフト(DisplayLink)をインストールし、仮想ディスプレイを構築し信号をモニタに送り映し出すというわけです。
もう少し分かりやすく手順でいうと、PCが起動して仮想ディスプレイを構築してからUSBモニタは動きます。
ということは、USBモニタではDisplayLinkをインストールできるPCでしか使えず、
また、起動してから初めて使えるので当たり前ですがBIOS画面は見れないということです。
簡単にいうなら、HDMI(もしくはVGA)接続のものは純粋なモニタとして、基本的にはPC用のモニタのように何でも映し出してくれるんです。
On-Lapシリーズは、まるでPCモニタの小型版で気軽にモバイルできるモニタなんです。
もう一つ、On-Lapシリーズの中でもOn-Lap1102Hの最大の特徴は『内蔵バッテリー搭載』ということなんです。
内蔵バッテリーがあれば、モバイルしやすくなって非常に便利な仕様になってます。
『いろんな機器を外に持ち出せ!』と言わんばかりです。
On-Lap 1102Hをチェックしてみます。
外箱はスタイリッシュなデザインで、今までにないデザインで私は好きです。
メインのモニタ部分。フチはマットなグレーで派手さはないけど飽きのこないシンプルなデザイン。
On-Lap 1102Hをモバイルのためのカバー。このカバーにはいろいろと工夫がされていて便利なんです。
カバー裏面。この黒いラバー部分が重要なんです。
付属品は、モニタ本体+カバーのほかにケーブル類は、
・USB充電ケーブル+ACアダプタ
・VBA ⇒ Micro HDMIケーブル
・HDMI ⇒ Micro HDMIケーブル
と、VGAは使う頻度は少ないと思えるものの、HDMI接続できればPC関連は繋げられると思います。
また、他の付属品として、
・マニュアル(日本語表記あり)
・ケーブルをまとめるマジックベルト
・3脚用のアダプタ+取り付けねじ
と、“カメラ撮影に使って欲しい”という商品コンセプトを感じられます。
付属品を開封したところ。
専用スタンドに取り付けて、横置きしたところ。
縦向きにもできるけど、横の余ったスペースが勿体ない?
写真では分からないけれど、
On-Lap 1102Hの最大の特徴は、7,800mAHのバッテリーを内蔵していること。
何かしらのデバイスをつなげば、単体で表示してくれるのは嬉しい!
丁度このレビューを始めたころに、私の自作パソコンが急に起動しなくなりOSの初期化をする事態に。
えーい、この際だ!メモリ・電源も変えてやるわ!なんて、そんなシーンは良くあること。
で、いつも思うのですが“自作PC組み立て後の最初の起動確認はいつも大変!”ですよね??
いつも、こんな感じで仮組みして“起動するか?”確認するのですが。。
使っていない古いモニタを引っ張り出して、起動確認用のモニタとして使うのか?
もしくは、メインで使っているモニタの場所まで移動して接続するのですが、、こっちの方が配線的に面倒くさい!
で、ここでOn-Lap 1102HがあればBIOS画面まで確認出来て非常に便利なんです。
これだけでも思わず『これ、いいなー』と思いました。
On-Lap 1102Hがあれば、家の広い場所作業をして完成状態まで進められるんです。
おそらく、モバイルモニタの定番な使い方がノートPCの画面拡張。
15インチのノートPCというと中型の画面サイズなのですが、、普段27インチのデスクトップ用のモニタを使っているので、少し狭く感じるのでモバイルモニタを使うとどうなるのか試してみました。
・・・と、その前に本体横向きにケーブルが出っ張るのがスマートじゃないので裏面のHDMIポートに専用ケーブルでつないでみました。
電源ONですぐにつながりました。
初期状態では“複製モード”なので設定で“拡張モード”にすると写真の通りデスクトップがもう一枚分使えるようになりました。
右側にOn-Lap 1102Hを縦向きに配置してみました。
ノートPCでフォトショップを扱うときに一番気になるのが作業スペース。
これだとメインの写真をドーンと表示させられます。(素晴らしい!)
私の最近のお気に入りのモバイルPC生活は、キーボードPCをカバンに忍ばせること。
以前はスティックPCを愛用していたのですが、結局のところキーボード・マウス・モバイル電源を別に用意しなければならず。
これなら、全て解消しUSB3.0も使える!というわけで今はキーボードPCを使っているのですが、、結局のところスティックPCもキーボードPCも、外出先でモニタを探すことになるんです。
出張先のホテルのTVのHDMI端子の場所も気になるんですよね。(場合によっては、つなげないこともありました。)
早速、キーボードPCと一緒に使ってみました。
キーボードPCもバッテリー内蔵なので、本当にケーブル1本でつながります。
On-Lap 1102Hと、キーボードPCと、ケーブルだけ用意すればいいんです。
これからの出張や、ちょっとした場面で大活躍してくれるはずです。
ここまで試したのは形は違えど、どれもPCでした。
PC以外にもHDMI出力を持つものも増えてきました。
例えば、2年前から発売されている任天堂のクラシックミニシリーズ。
ファミコン/スーパーファミコンともに購入したのですが、“いつでも・どこでも”遊べていないのが正直なところ。ちょっとしたときに遊べれば、もっと楽しいのにな~と思うんです。
で、今回On-Lap 1102Hと一緒に持ち出して遊んでみました。
On-Lap 1102Hと最近遊んでいなかったファミコンミニ。
On-Lap 1102Hと一緒に持ち出せば、公園のベンチで一人楽しく(寂しく?)風に吹かれながらプレイすることだって可能!
お正月に食べ過ぎて、なまったカラダを鍛えるために“イーアルカンフー”を!
寒い中、結構頑張って遊びました。(こんなに難しかったっけ?)
ケーブル接続→プレイまで1分ちょいで遊べるくらい楽ちんで便利なんです。
1月のこの時期、やっぱり屋外モバイルは寒い!
ということで、引き続きカフェでスーパーファミコンミニを遊ぶことに。
他のお客さまの迷惑ならないように、誰もいない時間を狙い許可をもらってプレイ&撮影しました。
ちなみに、画面中央に表示されるのは“バッテリーが残り少ない”というアラート。
少し準備が足りませんでした。。
実は、私がOn-Lap 1102Hを使って一番やりたかったこと。
On-Lap 1102Hを使って、デジタル一眼レフ撮影をしたかったんです。
親と旅行に行く機会があったので、試してきました。
3脚にタブレット等を取り付けるキットをamazonで購入。
用意するのは、On-Lap 1102H、カメラ、三脚、そして先ほどのキットを。
実際に撮影の模様はこちら。ただし、逆光だったのでOn-Lap 1102Hの画面がうまく撮影できていません。
こちらが、実際に撮影した丘からの写真。
岩に彫られた摩崖仏も見てきました。
ファインダーや、ビューファインダーでは分からない部分もハッキリ表示されるので便利です。
大分県で有名な両子寺へ。今度はうまくカメラにつながっている様子が分かります。
こちらが、実際に撮影した写真。
秋の紅葉時期はもっと綺麗なんですが。。(言い訳です)
On-Lap 1102Hを約1か月使って感じたことは、身の回りにデジモノで溢れかえっている方なら是非1台持ってても損はない商品だと感じました。
ファミコンミニを購入したけど結局あまり遊べてない、ノートPCの画面サイズに不満がある、デジカメのファインダービューの大きさに不満がある・・・そんな痒いところに手の届くのがOn-Lap 1102H。
従来のモバイルモニタのバッテリーを外部から持ってこなければならない問題(モバイルバッテリーを別途用意が必要)を解消してくれモバイルのしやすさに感動。
いろんなデバイスにコレ1台でいろいろと使える!
確かに何点か惜しい部分もある。
・入力端子が横向きなので長期間使うと入力ポートを痛めそうである。
(逆に、背面のHDMIポートを使うと付属のカバーは装着できない)
・メニュー設定画面がデバイス未入力時には使えない。
・常に入力(HDMI1/HDMI2/VGA)を順番に読み込むため、瞬時の接続の認識に少し時間がかかる。入力の固定(もしくはスキップ)ができると良い。
しかし、それらのウィークポイントを差し引いてもOn-Lap 1102Hは素晴らしい商品である。カバンの中に入るモニタって本当にすごい!
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