レビューメディア「ジグソー」

活用フィールドを拡大できるバッテリ搭載モニタを使い倒す

会社では、17inch XGA(1024*768)と27inch WQHD(2560*1440)モニタのデュアルモニタ環境でのデスクトップPC+WXGA(1366*768)ノート+27inch WQHD(2560*1440)モニタで仕事をしています。


セカンダリモニタの27inch WQHD(2560*1440)モニタの入力切替で、デスクトップPC(DisplayPort)とノートPC(Dual Link DVI)を切り替えて使っているので、私のデスク上のモニタは合計3枚です。


自宅では、27inch WQHDモニタにデスクトップPCを繋ぎ、PC切替機で3台のPCを切り替えて使っているのと、11.6inch VAIO S11がメインの環境です。


自宅では何れもシングルモニタの環境です。

 

今回のGeChic On-Lap 1102Hは、バッテリを搭載したモニタなので、自宅PC環境では、PC切替機を使わないデュアルモニタとして、またカメラやスマートフォンの映像出力先として機動性の高さを活かしたレビューを行いたいと考えています。

 

個装箱は想像以上に大きく、11.6inchよりも大きなモニタが入っていそうな形状です。
スカイブルー色と濃いグレーのコントラストが鮮やかで、Portable Monitor ON-LAPの文字がデザインされています。

パッケージを開けると、緩衝材は段ボールで構成されたエコパッケージでモニタ+ケース以外に付属品が納められた箱が入っています。

同梱品は、モニタ以外に、カバースタンド,三脚ネジキット(背面マウンタ+ネジ),HDMI-A to micro-HDMI ケーブル 1.2m,USB-A to micro-USB ケーブル 1.2m,5V-2A USBアダプタ,取扱説明書,ケーブルジッパー 2個が入っています。

別途、事務局様から提供いただいたRGB to VGA ケーブル 1.2mが付属品と一緒に同梱されていました。(本来であれば別売品)

 

今回のレビューでは、カメラやスマートフォンも接続予定なので、個人的に、別途 GeChic Rear Dockを購入しました。

リアドックは、GeChic On-Lap 1102Hの背面にある専用コネクタに接続することで、フルサイズのHDMI入力,USB Type-AのDC出力端子,USB Type-CのDC入力端子を増設するものです。


HDMI入力を背面に増設することで、モニターのデザイン性を損なうことなく表示することが可能です。

 

本体の外観ですが、モニター本体自体は薄く、とても7,800mAhのバッテリが内蔵しているとは思えません。重量も590gと結構軽く、持ち運びがおっくうになる重さではありません。

モニターとは別に、モニタカバーが付属していて、モニター面を覆う形で被せることで保護カバーとして機能するとともにモニタを収納して、モニタスタンドとして機能します。


上部にはカバー背面に装備されている左右2箇所のマグネットで回転可能に磁力で吸着される留め具が付いていて、カバーをモニタースタンドとして使う場合に、モニタがスタンドから勝手に外れることを防いでくれます。

また、モニタを縦位置で使う時には、スタンド部に固定こそされませんが、留め具を閉めることで、縦位置モニタがスタンドのほぼ中央エリアに設置されるため、バランスを崩さず安定した姿勢を維持することができます。


カバー背面中央には、滑り止め加工された折り畳み式のスタンドが付いていて、スタンドは、折り畳み式スタンドに内蔵されているマグネットとカバースタンド背面の金属により、任意の位置で吸着固定でき、アングルを自由に設定できます。

ただ、モニターを傾けすぎると、重心の関係で、後ろ側に倒れる可能性があるようで、脚を吸着させる金属部分に、傾け過ぎないようカバーの脚部に横位置/縦位置別にスタンドの固定位置の限度が記載された注意書きが入っていました。


付属品一覧の写真のうち、カバースタンドの左側に写っている白いものが注意書きで、センターの折り畳み式の脚と足を磁力で固定する金属プレートの間に入っていました。
モニタスタンド兼液晶保護カバーは理にかなっていると思います。

 

肝心のモニタですが、モニタ下部がやや厚めの額縁になっています。
液晶パネルは、ノングレア処理の施されたフルHD 11.6インチです。


液晶画面の両サイドが主なインターフェイスになっていて、向かって右側には、操作ボタンやバッテリインジケータ,ケンジントンロック用穴があります。

メニューは、オンスクリーンで表示し、メニュー/選択ボタンとUP/DOWNボタンで選択できます。

左側には、micro HDMI,VGA(専用),micro USB(電源用),イヤフォン端子があります。

背面には、リアドック用のUSB/HDMI専用コネクタとリアドック固定用のネジ穴が2箇所,更に、付属品の三脚穴の付いたマウンタ固定用ネジ穴が1箇所(底部に更に2箇所)空いています。

背面は、リアドック用コネクタ付近にGeChicのロゴがシルク印刷されていますが、リアドックを付けた段階で隠れてしまいます。

 

スペックは、下記のようになっています。

輝度設定によりバッテリの持ちは変わりますが、長時間持ち出す場合は、USB電源ケーブルも持ち出し、充電に備えることができます。

 

先ずは、PCのセカンドモニタとして使うシーンです。


私のノートPCは、VAIO S11で、On-Lap 1102H同様 フルHD 11.6inchのモニタを搭載しています。また、映像出力は、RGB出力及びUSB Type-C サンダーボルト(ディスプレイポート出力)を備えています。今回、事務局様からプレミアムレビュー品と一緒に送付戴いたRGB to VGAケーブルを接続することで、簡単にOn-Lap 1102Hをセカンドモニタとして利用することが可能です。


当たり前のようですが、AC電源の無い屋外であっても、セカンドモニタが使えるのはとても貴重なのです。


屋外で使うためには、別途電源(バッテリ等)を確保するか、On-Lap 1102Hのように、バッテリを搭載している必要があるのです。

GeChic On-Lap 1102Hのようにバッテリを搭載していると、別途バッテリを用意したり電源ケーブルを用意する必要がないので、荷物を減らす意味合いでもとてもスマートです。
撮影のため屋内でも利用しましたが、屋外で写真撮影や動画撮影を行い、大きな画面で撮影素材を確認できるのはとても便利です。


特に便利に感じたものとして、デジタルカメラで撮影したデータを、メイン画面(VAIO S11)ではサムネイル表示し、セカンドモニタ(GeChic On-Lap 1102H)上に、選択したサムネイルのファイルを画面一杯に表示でき、ピントの確認や、カラーバランスの補正等を大きな画面で行えるので、作業効率がとても上がることでした。

今回使ったソフトウェアは、Nikon View iXで、デュアルモニタ環境であれば、プレビュー画面をセカンダリモニタに画面一杯に表示できるものなので、視認性が良く、画面をサムネイル画面とプレビュー画面を切り替える煩わしさも無くなり快適な操作が行えました。
今回一緒に使用したノートPCとOn-Lap 1102Hは、共に11.6inch 更に解像度も共にフルHD(1920x1080)なので、マウスの操作と画面イメージマッチして、とても快適な操作感です。


会社では、解像度の異なるデュアルモニタ環境で仕事をしていますが、マウスカーソルを左右画面で移動する際に、画面サイズと解像度(dpi)が異なるので、単純にマウスを移動しても段差に引っかかって移動できなかったりするのですが、同じ解像度で、しかも同じサイズなので、見た目と操作感がマッチしてストレスなく操作することができました。

単純なことですが、意外と重要なポイントです。

同じ、PC環境で、今度はセカンドモニタを縦位置にして使った場合をレビューします。

On-Lap 1102Hはジャイロを内蔵していないので、自動で画面をローテーションしてくれる訳ではないのですが、Windows画面で簡単に回転の設定ができるので、煩わしさはありません。

画面の任意の位置でマウスを右クリックして、ディスプレイ設定画面を表示して、セカンドモニタを拡張設定して、縦位置に設定するだけです。


例えば、Microsoft Excelは、一般的に横長画面の方が使いやすいと思いますが、Microsoft Wordは、縦画面の方が圧倒的に視認性が良くなります。(例えばA4縦の文書作成)
Microsoft WordとExcelを同時に起動して、Excelで作成した表やグラフをWordに挿しこんだりして作業を行う場合は、横画面+縦画面が便利です。


On-Lap 1102Hは、上下左右共に視野角が178度あるので、縦画面にしても、画面の見易さは変わりません。
より大きな画面で作業が行えるので、視認性が良く大変便利でした。

 

GeChic On-Lap 1102Hには、三脚対応ネジ穴の付いたバックパネルが付属しています。

GeChic On-Lap 1102Hに取り付ける際には、モニタ背面上部に1箇所,底部に2箇所のネジ止めを行います。


三脚対応ねじ穴が邪魔で、カバースタンドとは排他利用になりますが、このバックパネルを使うことで、On-Lap 1102Hを三脚等に固定することができます。


カバースタンドの底部に、三脚ネジ穴用の切り欠きがあれば、良いのですが、バックパネルを付けたままだと、モニタカバーの底部を高くしなければなりませんが、三脚利用時とPC接続の場合、イチイチバックパネルを外すのはとても面倒です。


カバースタンド底部に切り欠きを設けることで、バックパネル取り付け時のスタンド利用はできなくても、カバーとして利用できるようにはできると思います。


カバースタンド底部は、折り畳み式のスタンド部を固定するため肉厚になっているので、バックパネル装着時のスタンド利用は諦めるとして、カバースタンド上部に切り欠きを設ければカバーとしては利用できるようになると思います。


無理やり押し込めば、カバースタンドが歪んでスタンドカバー内に入れることはできるのですが精神衛生上宜しくありません。

 

On-Lap 1102Hをライトスタンドに取り付け、三脚に設置したデジタルカメラやデジタルビデオカメラと接続することで、カメラマン以外の人たちにもファインダー情報を含めた画像を確認できるので、撮影をする際に効率アップが可能です。

このように、デジタルカメラの設定状況を表示することもできるので、デジタルカメラから離れたところからスマートフォン等でデジタルカメラのシャッターを切ったりする時のも安心です。

 

勿論、撮影した写真データを表示することもできます。

これまでは、ある程度撮影したところで、撮影画像をノートPCにコピーしてノート画面で確認する作業を行っていましたが、On-Lap 1102HをデジタルカメラやデジタルビデオカメラのHDMI出力に接続することで、撮影中はいつでも多人数でモニタをみて確認することができます。

大きなモニターなので、撮影データを同時に表示しても、写真自体も確認できる大きさで表示されます。

 

最後は、スマートフォンとの連携です。
スマートフォンを、Microsoft ディスプレイアダプタ経由でOn-Lap 1102Hに接続します。
Microsoft ディスプレイアダプタは、HMDI出力で、電源をUSB Type Aから採る仕様なので、GeChic リアドックを購入しました。
リアドックは、背面の専用ポートに接続することで、HDMIの入力を1系統増やし、USB端子もAタイプが使えます。

リアドックが無いと、On-Lap 1102Hのサイドに、HDMI to micro HDMI変換ケーブルとUSB to micro USB変換ケーブルが刺さることになり、見た目に宜しくありません。
リアドックだと、そのままディスプレイアダプタを挿し、スマートにスマートフォンの画面を表示させることができます。

 

スマートフォンを表示させる上で大事なのは、モニタがHDCPに対応しているか否かなのです。
私が使っているスマートフォン(SONY Xperia XZ Premium)は、HDCP非対応モニタに画像を表示することができません。

テレビの録画等の著作権保護対象コンテンツでなくても表示ができないのです。
GeChic On-Lap 1102H搭載のHDMIインターフェイスはHDCP対応なので、Microsoft ディスプレイアダプタ経由で、スマートフォンの画面を大きく表示できます。


スマートフォンで撮影した静止画や動画,著作権頬対象コンテンツが、11.6インチモニタで見ることができます。
これまで、飛行機で移動中に映画を見たりするのにノートPCを使っていたのですが、これからは、On-Lap 1102Hを使うことができ、ノートPCのバッテリセーブにも功を奏します。

スマートフォン画面をMicrosoft ディスプレイアダプタ経由で表示させるのは非常に簡単です。

先ず、Microsoft ディスプレイアダプタを、GeChic リアドックに挿し、USB Type-C端子で電源を供給します。
画面には、ディスプレイアダプタの準備が完了した旨の表示が出ます。

次にスマートフォンの画面から、スクリーンミラーリングをONにします。

すると、GeChic On-Lap 1102Hの表示は、Xperiaと接続中の表示後、接続が終わるとXperia画面が表示されます。

エクストラチャレンジとして、VAIO S11のモニタを切り、外部モニタとしてOn-Lap 1102Hだけに表示をさせたら、PCのバッテリがどの位長い時間持つのか試してみました。


各々電源ケーブルを挿した状態で、VAIO S11 , GeChic On-Lap 1102H共に満充電状態を確認し、VAIO S11とGeChic On-Lap 1102HをRGBケーブルで接続で接続して、Windowsのディスプレイの設定で、GeChic On-Lap 1102Hのみ表示の設定しました。


VAIO S11のモニタはブラックアウトしますが、GeChic On-Lap 1102Hには、Windowsが表示されます。


この状態で、フルHD動画の再生を開始し、同時に双方の電源ケーブルを外します。


VAIO S11搭載のモニタを使わず、GeChic On-Lap 1102Hだけにコンテンツを表示し、GeChic On-Lap 1102Hのバッテリが無くなったら、VAIO S11搭載の液晶画面にフルHD動画を表示することで、PCの利用時間がどのくらい伸びるのか試してみました。

 

ちなみに、公称では、GeChic On-Lap 1102Hは 7,800mAh , VAIO S11は 5,000mAhのバッテリ容量となっています。

 

GeChic On-Lap 1102Hは、モニタだけなのに、VAIO S11より大きなバッテリを搭載しています。

 

フルHD動画の再生は、フルHD動画のエンコード程の負荷は掛かりませんが、Officeソフトに比較すると、連続再生なので、格段の負荷になると思います。


ちなみに、VAIO S11単独では、4時間05分の再生が可能でした。
VAIO S11は、4時間5分後にブラックアウトしますが、電源キーを押すことで、更に動作し続けることができるのですが、今回の計測では、何れも1回目のブラックアウト時間です。

 

次に、GeChic On-Lap 1102Hだけに動画表示をさせ、GeChic On-Lap 1102Hのバッテリが無くなった時点で、内蔵ディスプレイを表示させて再生を継続させました。

 

GeChic On-Lap 1102Hは、バッテリ電圧が低下すると、画面に、Insufficient Power.
Plug Power Adapter On.という注意メッセージと共に、画面全体が点滅を始めます。

 

バッテリが消耗するまで使いたいという気持ちはあるものの、画面が点滅されると、もうこれ以上は使えない。という分かり易いメッセージです。使い続ける気になれません。


この時点で、満充電から3時間33分経過していました。

 

この時点で、ノートPCの液晶を使い始めます。

 

GeChic On-Lap 1102HをVAIO S11から切り離します。

VAIO S11のバッテリは、切り替え時点で残り50%になっていました。


この時、Gechic On-Lap 1102Hでmicro USBで給電を行い、Gechic On-Lap 1102Hのメニュを表示させると、バッテリインジケータは25%以下の赤い表示になっていました。

 

GeChic On-Lap 1102HとVAIO S11の連携再生では、5時間48分再生ができ、VAIO S11単独より、1時間43分の長時間の再生が可能でした。

 

外部電源がない中で、長時間のPC利用が必要な場合、GeChic On-Lap 1102Hと併用することで、GeChic On-Lap 1102H内蔵の7,800mAHのバッテリを追加利用できるので長時間利用が可能です。

 

GeChic On-Lap 1102Hの仕様を見てみると、GeChic On-Lap 1102Hは、5V 1.7Aの充電ができそうなので、モバイルバッテリを挿してみたところ、ちゃんと充電できそうです。


モバイルバッテリを併用することで、GeChic On-Lap 1102H内蔵のバッテリに更なる容量を追加できます。

 

今回は、外部モニタとして使えるGeChic On-Lap 1102Hを使いましたが、デュアルモニタの利便性を改めて実感できました。


これまで、屋外でのデュアルモニタなんて考えたこともなかったのですが、PC利用以外に静止画/動画撮影にも使え、少人数へのプレゼンテーションも可能です。今後は利用シーンが増えそうです。


また、屋内でも、チョッとしたサブモニタとして、Shuttle XH110Gの外部モニタとしても使う等利用頻度が上がりそうです。


Shuttle XH110Gでバックグランドでエンコードしている時など、進捗チェックのためにモニタの入力を切り替えなくても、GeChic On-Lap 1102HをHDMI接続して確認できるので、とても便利です。


GeChic On-Lap 1102Hは、様々な機器に簡単に接続でき、電源の心配もなく利用価値の高いポータブルモニターです。

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