箱には説明書などは一切入っておらず、パッケージにある説明らしきものも外国語のため、詳細はこちらの公式サイトを御覧ください。
使い捨てというのは始めてですが、まず疑問に思ったのは、使い切ったらどうするのかということです。
構造を見た感じでは、充電どころか補充すら簡単には出来そうにありません。そういう使い方をするものではないので、それは当然ですが…。公式サイトを見た感じでは、特に捨て方については書かれていませんし、回収している様子もなさそうです。
捨て方については市町村によって違うと思われますが、参考までに相模原市の場合は、電子タバコは使用済小型家電という扱いになります。これは結構広い分類で、片手で持てる程度の大きさの電化製品は殆どこれに当てはまります。注意書きには、『回収ボックスに持ち込めない場合は「一般ごみ」』と書かれています。
ゴミ箱にポイで良いという事でしょうか…そこまで稀少ではないとはいえ、リチウムも無駄には出来ませんので、回収ボックスがあるならそちらに入れた方が良いでしょうね。
リサイクルについてもメーカーの方でしっかりしていると、印象も良くなるのではないでしょうか。
さて、ちょいちょい吸っていましたが、ついに終わりの時が訪れました。
終わりは突然で、煙が少なくなるということもなく、味がしなくなるということもなく、最後まで一定していました。最後を迎えると先端が点灯しなくなります。
この寿命というのはリキッドの残量切れなのかバッテリー切れなのか、どちらで判断しているか不明なので、ちょっと中を見てみます。
※箱も公式サイトも日本語ではないので何が書いてあるかよくわかりませんが、たぶん分解はしないようにと書いてあると思います。分解したところで復活するわけでもありませんので、安全のためそのまま処分してください。
外装を剥がすと、予想に反して金属製でした。厚さ0.1mm程度のステンレス製に見えます。これだけ薄ければ重さで金属とはわかりません。パイプを利用しているようで、巻いてあるというわけではありません。完全に筒です。
一本の筒で、中身も特にどこにも固定されていない構造なので、両端の僅かに出ている部分をつかむことが出来れば、そのまま引っ張れば抜けます。僅かな出っ張り部分は筒の内径より大きいので、通常は抜けることはありませんが、強くぶつけたりすれば中に入ることはあるかもしれません。
中には綿のようなもの、その中心に繊維製の筒、電池と切れた電線が入っていました。非常にシンプルな構造です。電子タバコって大体そんな感じですが。
おそらく筒の中には電熱線が巻かれていたのでしょう。綿はリキッドで僅かに湿っていましたが、使いきれずに残っているという感じではありませんでした。電池の方もまだ残っていました。つまり、寿命はリキッドの残量で判断されているということです。
たぶんですが、リキッドが規定量より少なくなることで電熱線が過熱して切れる構造なのだと思います。ということは、吸口から注射器等でリキッドを補充すればもう少し使えた可能性はあります。使い捨ての製品でそこまでするのもどうかと思いますので、お薦めはしません。
筒と中身の長さから見ると、綿部分はもう少し伸ばせそうに見えます。綿をギリギリまで伸ばしたり、リキッドの配合を工夫したりすれば、もう少し寿命を伸ばせそうな気がします。この構造からすると、値段の方ももっと抑えることは可能だと思います。100均で売っているUSBライターよりも単純な構造ですし、値下げして数を売ることを考えてもらえると、手が出しやすくなるんですけどね。
中身の電池についてですが、L1024 3.7V 240mAh 0.9Whと書かれています。3.7Vということはリチウムイオン電池ですね。構成しているパーツからして、そのまま電池として処分して問題無さそうです。
爆☆煙
まずはパッケージですが、本体とほぼ同じサイズの簡素な箱に入っています。
裏に何やら説明が書かれていますが…日本語は一文字もありません。
「Ich bin…」ドイツ語でしょうか。何を書いてあるのかさっぱりわかりません。
比較レビューということで、こちらのeRollと比較したいと思います。
並べるとサイズはこんな感じです。真ん中の白いのはタバコですが…細くて長いやつです。あまり比較にはなりませんね。AINOHAは直径9ミリ、長さ118ミリでした。
今までいくつか電子タバコは使ってきましたが、煙の量は最も多いです。
eRollも多い方ですが、それよりも明らかに多く、eRollの煙より滞留時間も長いです。
成分が違うのかもしれません。グリセリンが多いんでしょうか…。
公式のざっくり成分表によると、香料のオイルが20%、水が20%、大豆から抽出した何かが60%だそうです。大豆油をけん化して作ったグリセリンでしょうか。
天然由来なところをアピールしていますが、何から作られようとグリセリンはグリセリン…不純物が入っていれば別ですが、ちゃんと精製されていれば何由来だろうと同じものです。
使い捨てと考えると高い。
AINOHAのネットでの価格は2700円です。公式サイトには18.95ドルと書かれています。
安い補充式電子タバコなら1セット買えるくらいの値段ですね。
吸える回数としては、ホームページには300-400、Q&Aには350-400(吸入量による)と書かれていますが、箱には400-500と書かれています。うーん?
箱の方には1.4mlという表示もあります。これはたぶん中身のリキッドの量だと思います。
ちなみに、eRollのリキッドは10ml1000円程度、本体価格は7000円くらいです。
煙の量の違いからすると消費量も違いそうではありますが、10mlならAINOHA6~7本相当ですね。
補充式といえども、リキッドの消費以外にバッテリーやアドマイザーの劣化による交換費用はありますが、それを含めても長期的に利用するなら差額はかなりのものになりそうです。
本物のタバコの場合は1本あたり10吸いくらいなので、1箱200吸いです。
AINOHAは1本で400吸い前後とすると、タバコ換算で2箱分程度になります。
タバコなら2箱で880~920円なので、3倍の値段になってしまいます。
アメリカのタバコの値段は州によって大分違うようですが、高いと1000円以上、平均700円くらいです。アメリカでの価格はそのあたりも踏まえて決めているのでしょうね。
アメリカ換算だと2箱程度の値段で吸える回数も同じくらいになりますので、そこまで高くもない気がしますが、日本で売るなら半額くらいでないと厳しいと思います。
補充式の電子タバコとは比べない方が良いですね。
しつこさはない
ミント&チェリー味だそうです。
ミントはよくわかりませんでしたが、確かにチェリーです。
普段からミント食べまくりな私にはよくわかりませんでしたが、普通の人ならわかるのかも?
甘い匂いではありますが、チェリーの匂いが残るような感じはなく、スーッと消えてゆきます。
電子タバコは吸った後に僅かに甘い味が残るような気がしますが、たぶんグリセリンでしょう。
地味
単色の本体にAINOHAとだけ書かれています。
そもそもタバコには見えないサイズと光り方(先端が白く光ります)ですし、いっそカラフルな絵を入れてもいいんじゃないでしょうか。
電子タバコにとっての光は、正常に動作してるかどうかやバッテリー残量の目安に使うものですので、先端を光らせる必要はありません。この光をデザインに活かすのも良いと思います。
あるいは、バッテリーに余裕があるならLEDライトとして使えても面白いです。
熱くなりにくい
eRollは連続で使用するとアトマイザー付近がかなりの温度になりますが、AINOHAの方は少し暖かくなる程度です。
タバコと比べるとかなり大きくて重いですが、eRollほど密度が高くないようで、そこまで重くは感じません。eRollは本体が金属製でずっしりしていますが、AINOHAは使い捨てなだけに耐久性はあまり必要ありませんから、樹脂製なのかもしれません。
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