レビューメディア「ジグソー」

完成度の高いコンデンサーマイク

ゲーム実況用アイテムを数々販売されているAVERMEDIA様が突如世にはなった、

高品質コンデンサーマイクロフォンのAM310 USB MICROPHONE(以下、USB MICROPHONE)の

プレミアムレビューを行っていきたい。

~毎回のように注意事項~

 当レビューは初心者向けに作成しており、概念やイメージをレビューすることを前提にしている。

 こまけーことはどうだっていいんだよ!の精神でご覧いただくことをオススメする。

更新: 2017/07/16
仕様と特徴

取り回しの良さそうなコンデンサーマイク

まずはスペック表をご覧いただこう

※Avermedia様製品ページより流用

 参考URL:https://www.avermedia.co.jp/product_swap/am310_spec.html

 

 ということで製品としては「単一指向性マイク」ということになる。

 ※単一指向性とは1方向の音声を拾うという意味。

  無指向性となると360度から音を拾う。

 

 特徴としてはコンデンサーマイクではあるが、USBケーブルによる給電&接続に

 対応したプラグ&プレイに対応しているというところだろう。

 後述するが通常コンデンサーマイクはファンタム電源という装置を別途必要とし、

 ダイナミックマイクと違い手間と費用がかかる。

 しかし当製品ではUSBケーブル一本で接続できるというのは十分トピックであると言える。

 しかし一個気になる点がある。

 寸法270mmって・・・大きくないか?

 ここは後ほど写真で詳しく見ていきたい。

 まとめだがスペック表を見た感想としては、使い易そうなコンデンサーマイクだということだ。

更新: 2017/07/16
使い方

シンプルで使い易く、がっちりとした安定感がGOOD!

実際に使ってみよう。

ただしその前に、そもそもマイクってなんぞや?というところから説明していきたい。

 

○マイクの種類について
 実は一口に「マイク」といっても、大雑把に分けて2つ種類がある。
 ということで簡単にマイクの種類についてみていきたい。

 【ダイナミックマイクとは】
  ダイアフラムという振動板で音を受け止め、振動板が振動した結果電気信号が
  発生するという仕組み。可逆性があるためマイクを兼ねることもできるが、

  またそれは別のお話。
  コンデンサーマイクと比較して丈夫で湿度等の環境変化に強く、比較的安価なマイクが多い
  ※気になる方はトランシーバーとかで検索!

 

 【コンデンサーマイクとは】
  その名のとおりコンデンサーの原理を使用したマイク。
  2枚の金属板による振動による、静電容量の変化を電気信号として取り出す仕組み。
  ダイナミックマイクと比較して比較的広いレンジの音を拾うことができる。
  ただし動作に電源を必要としているためファンタム電源が必要
  このことからダイナミックマイクと比べて費用がかさむ可能性がある。

 【ではUSB MICROPHONEは?】
  コンデンサーマイクで本来ファンタム電源が必要であるが、
  USB給電で接続するため別途電源が不要である
  また標準のドライバで動作するためドライバのインストールが不要。

  まさにプラグアンドプレイなお手軽に使用できるコンデンサーマイクなのである。
  が、やっぱりコンデンサーマイクではあるので、湿気対策とかはしておく方が
  気分的には幸せになれるかなというところ。
  また大した問題ではないのだが・・・

  形状的にポップブロッカーをつけたいところだが、通常のスタンドマイクと

  違い取り付けられる範囲が限定&USBケーブルと干渉する可能性がある
  そのため製品を選ぶ(orつけることができない)可能性があるということは

  頭に入れておきたい。

更新: 2017/07/16
やってみた

USB MICROPHONEの単一指向性を可視化してみた

USB MICROPHONEの特性は下記のとおり。

※こちらも前述の製品ページより流用

 

USB MICROPHONEは単一指向性とのことだが、実際に録音してみると「想像と違う」と

なる可能性がある。実際過去に他社製品を使ってみたが、想像と違うことも非常に多かった。

そのためあくまで一例ということにもなるが、指向特性のデータをとってみたので参考として

欲しい。

なおここでいう0時は製品の背面3.5mmジャックの位置を、

6時はマイクボリュームスイッチがある部分を指している。

 

【収録条件】

 ・iphoneSEからSoundCoreで音声を出力

 ・同一方向30cm、60cm、90cmの距離で計測。

 ・合計8方向X3距離の24パターンを確認

 ・収録に使用した音源は打首獄門同窓会の「日本のコメは世界一」※完全に趣味ですスイマセン

 

 

ということで比較動画はこちら

 

上記録音した結果を図にまとめるとこのようになる。

 

少々分かりづらいとは思うが、正面およびその45度前後は集音性がよく、

後方に行くに従って音声を拾いづらくなるという結果になる。

つまり製品の指向特性と照らし合わせてもあまり大差は無いということだ。

ただし「音声を拾いづらくなる」ということで「音声を拾わなくなる」ではないため、

キーボードマウスの音などは配置を工夫するなど対策が必要だ。

 

更新: 2017/07/17
USB MICROPHONE AM310 徹底レビュー PREMIUM REVIEW

使ってみようUSB MICROPHONE!

では実際に組み立てからPCへ接続し、youtubeへ配信するところまでを順を追って説明したい。
まずは簡単にフローを書いておこう。
 1.マイクを組み立てる
 2.PCへ接続する
 3.マイクのボリューム等々を設定する
 4.配信ソフトの設定を行う
 5.配信テストをして実際に使用

フローとしてまとめるとこのように非常に簡単なフローとなる。
USB MICROPHONEの説明書に記載の無い内容としては「3.マイクのボリューム等々を設定する」

であるが、割と重要なため後ほど記載していくこととする。
では実際に写真付きで説明していこう。

 1.マイクを組み立てる
  マイクを組み立てること自体がUSB MICROPHONEを使用するまでのフローの7割を

  占めている。つまりココさえ終わればもう終わったようなものだ。
  (1)内容物を確認する

    

   内容物は上記内容。ここからすでにマイク本体の存在感が目立ち始める。

 

  (2)スタンドに支柱を取り付ける

    

   特に難しくはないが、スタンドに支柱を取り付けていこう。

 

  (3)ワッシャー?を取り付ける

    

   スタンドではない方のネジにワッシャーのようなものを取り付けよう。

 

  (4)ワッシャーの上にマイクの土台を取り付ける

    

   ワッシャーの上にマイクの土台を取り付けよう。

   注意点は、取り付け始める方向によって◎型の部品が正面に来ないということくらいか。

   何度か取り付ける方法を試行しながら正面に来るよう何度かトライしてみよう。

 

  (5)マイク本体を取り付けよう

    

   ワッシャーにマイクを取り付けよう。

   マイクは正面にボリュームつまみが来るように配置し、

   ◎型部品の下の部分をくるくると回すだけで固定が可能だ。

   これでマイク自体の組み立ては終了となる。

 

  (6)USBケーブルをマイク下の差し込み口に接続し、PCへ接続しよう

   

  なんとも久しぶりに見たTypeBケーブル。

  正直microやminiケーブルでは「いつか折れそう・・・」と心配になるところだったが、

  TypeBケーブルならその不安はなさそうだ。

  Avermedia様のケーブルチョイスはGOODであるといいたい。

 

  (7)マイク背面の切り替えスイッチをPCにしよう

   

  特に触らなくてもよいのだが、USB MICROPHONEにヘッドフォン(ヘッドセット)を

  接続する場合、これをPCに切り替えておかないと音声を聞くことができない。

  そのためPC側にスイッチを切り替えておこう。

 

  (8)ボリュームつまみをMAX側に少しだけ回そう

 

   

  当然ではあるが、デフォルトではマイナスいっぱいまで回っているため、

  プラス側に少しだけ回しておこう。

  ※MAXまで回すとすさまじい音量で音を拾ってしまうことがあるため

 

  なおこのつまみを回すのではなく押すことでマイクのミュートと切り替えることができる。

  現在ミュートになっているかなっていないかについては、

   マイク動作中  :青色LED

   マイクミュート中:赤色LED

  を目安にしておこう。これでマイクの組み立ては完了だ。

  なお余談だが、ここまでくると製品の存在感を凄く感じるだろう。

  転がっていた500ml缶と比較した画像がこちら。

  

  こう大きいとスタジオ品質のコンデンサーマイクかと期待してしまうのも無理もない。

  実際に使ってみるのが楽しみになってくるだろう。

 

 2.マイクのボリューム等々を設定する
   ここでやってもらいたい内容は主に2つ+α。
   まずは必ずやってもらいたい内容を2つ先に見ていこう。
  (1)録音デバイスの設定

   1)サウンドデバイスを開こう

    

   デスクトップ右下にあるボリュームアイコンを右クリックし、再生デバイス

   もしくは録音デバイスを選択しよう。

 

   2)録音タブよりAvermedia AM310 USB MICROPHONEを設定

    

    Avermedia AM310 USB MICROPHONEを右クリックすると赤枠で囲んだメニューが

    表示される。そのため「規定のデバイスとして設定」を選択しよう。

    通話にも使用する場合は「規定の通信デバイスとして設定」にもチェックを入れておこう。

    ※青枠の「規定値に設定」でも設定可能


  (2)マイクボリュームの変更

   もう一つ重要なのがマイクボリュームの変更だ。

   この設定をしなくても本体ボリュームを目一杯回すことで録音はできるのだが、
   だいぶ音声が小さくなってしまうためあらかじめWindows側で設定することをオススメする。
   ボリュームを100にしてその後本体のボリュームつまみで調整する方が、
   クリアな音をさっと適切な大きさで録音することができるからだ。
   さらにいうと、実況中にWindowsのサウンドデバイスをいじっている余裕など無いことから、
   この設定が地味に有効であると言えるだろう。 

 

   1)サウンドデバイスを開こう

     上記に同じ

 

   2)録音タブより、マイクのアイコンを右クリックしてプロパティを開く

    

 

   3)レベルタブよりマイクボリュームを100に変更

    

    ここでの注意点は絶対に「聴く」タブを開かないことだ。

    開いてもすぐにはなんともならないが、再生リダイレクトなど

    PC音を開く設定になっていた場合、最悪マイクを壊してしまうことなりかねないからだ。

    設定したらすぐにOKをクリックして、この画面を閉じてしまおう。

 

  そして下記については、USB MICROPHONEにヘッドフォンを接続する場合に設定しよう。

  (3)再生デバイスの設定

   1)サウンドデバイスを開こう

     上記に同じ

 

   2)録音タブより、マイクのアイコンを右クリックしてプロパティを開く

     

    これで録音と再生デバイス側の設定は問題なく完了。

 

 3.配信ソフトの設定を行う
  ここまで設定をしたら配信ソフト側の設定を行っていこう。
  ここではOBS Studioでの設定方法を例に説明していく。
  他のソフトを使用している方は、別途そちらの操作方法は確認をして欲しい。

  1)OBSのマイクから設定のアイコンをクリック、プロパティを選択する。

   

 

  2)デバイスより「マイク(Avermedia AM310 USB MICROPHONE)」を設定

   

  3)必要であればデスクトップ音声も同様に設定する

    こちらはUSB MICROPHONEにヘッドフォンを接続する場合のみ必要。

    マイクと同様にデスクトップ音声から同様に設定をしよう。

 4.配信テストをして実際に使用
   ここまで設定をしたらあとは実際に配信するだけだ。

   ただし、いきなり配信をするよりは、テスト配信や非公開の配信を行ってマイクや

   BGMのボリュームバランスをあらかじめ確認しておいて、配信事故にならないよう

   気をつけた方が見る方にとっても良い。

 

 

【実際に配信をしてみよう】
  さてこのセッションではヘッドセットのマイクとUSB MICROPHONEとどういった

  違いがあるのか、どういう違いをもたらすかのか、実際に配信をしながらレビューを

  していきたい。比較に当たっては下記3種類のマイク(ヘッドセット)を使用する。

  なお各製品を使用した動画は各々60分越えであるが、ご覧いただく方にお任せするが

  適当なところで切り上げていただくことを推奨する。

 

 (比較に使用する製品)

  ・ロジクールG430

  ・ロジクールG633

  ・AM310 USB MICROPHONE(当製品)

 

 (比較に使用するゲーム)

  ・PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)

 

 (比較に使用する配信プラットフォーム)

  ・youtube

 

 (比較に使用する配信ソフト)

  ・OBS Studio

 

  ○G633ヘッドセット使用しての動画



  ○G430ヘッドセット使用しての動画



  ○USB MICROPHONEを使用しての動画

関係ないけどUSB MICROPHONEを使ったらドン勝したよワーイワーイ

ということで3製品を以上が使用した動画だ。
ちょっと残念だったのが、音質的には差がかなりあるG430とG633だが、

マイクの性能としては大した差が無かった
そのため比較の感想としてはひとくくりにしておくこととする。

○G633とG430の特徴
・USB MICROPHONEと比較してキーボードマウスの音はそれほど拾わない
・声が曇っている

○AM310 USB MICROPHONEの特徴
・キーボードマウスはG633とG430と比較しても拾っている。
 ただしそれほどうるさくは感じないほどよい感度。
ちょっと後方にいる妻の声まで相当クリアに拾う

・マイクボリュームの調整が非常に楽

・LEDがちょっと目に突き刺さる明るさ

 

ということで、USB MICROPHONEの非常によい特徴としては、

非常にクリアかつしっかり範囲内の音を拾ってくれるということだ。

またインターフェース的にもマイクボリュームをさっと触れるということの

アドバンテージが比較にならないレベルで大きい

私が使用してきた中で、トップクラスにクリアな音声で拾う使い易いマイクと言えるだろう。

ただ少々残念なのが、マイク使用中&ミュート使用中にかかわらず

LEDを直視すると目が疲れるくらいまぶしいところか。

このあたりはAVERMEDIA様に言いたいが、LEDのオンオフもスイッチで管理できるとありがたい。

(もしくは照度を調整できるようにして欲しい)

更新: 2017/07/17
総評

非常に使い安く高品質なコンデンサーマイク

実際に使用して思ったのがすこぶる使い勝手の良いマイクというところか。

また相当ハッキリ音を拾ってくれるため、ボーカル用途にも使用できるのではないかと予測できる。

今回使用することがなかったのだが、音声モニター機能はそのためにあったのだろう。

 

なお3.5mmジャックをUSB MICROPHONEに接続することもなかったのだが、

ノートPCに接続するのであれば有効活用して配線を少しでも減らすことができそうだ。

 

一言でUSB MICROPHONEを説明すると・・・

ヘッドセットのマイクでは到底及ぶことのできない、圧倒的なクリアな音声

であると断言する。入手すれば高品質コンデンサーマイクの性能を十二分に堪能できること

間違いなしということは重要なポイントだ。

 

ゲーム実況用だけではなく色々な使用方法で楽しめる

Avermedia様らしい高品質なコンデンサーマイクを私はイチオシする。

23人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • くろがねッと☆さん

    2017/07/17

    レビューお疲れさまです。
    前2製品と比べると、段違いで明快クッキリとした良い声で録音できてますね。
    さすがは本格コンデンサーマイク。

    実況はもちろん、動画サイトの楽器演奏や歌ってみた系やライヴなどで用いるのにも良いかもしれませんね。ピアノ演奏の録音とかにも使えそうだなーと感じました。

    コンデンサマイクなのに面倒なファンタム電源の用意が不要でUSBケーブル1本で済むのはメリットですね。
  • アラクレさん

    2017/07/17

    くろがねッと☆さん

    コメントありがとうございますー。
    このマイクを使ってみて思ったのは・・・
    「やっぱりヘッドセットはヘッドセット。専用マイクにはまずかなわない」
    というところでしょうか。
    そしておっしゃるとおり楽器演奏や歌ってみた系にも十分通用するスペックを
    持っているんじゃないかと思います。以前通常のコンデンサーマイクを使用していたときは
    オーディオインターフェースやらマイクケーブルやらで配線ごちゃごちゃしていたのですが、
    このマイクであればケーブル一本ですむというのはかなりのメリットであると思いますね~

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