■はじめに
こんにわはこねこです。
みなさんは今日もYoutube観てますか?それとも流行りのYoutuberだったりしますか?
一人前のYoutuberたるもの、音にはちょっとこだわりたいですよね。
今回はそんなこだわり派のアナタにもオススメな高音質マイク「AM310」のレビューをお送りします。
■こんな人が書きます。
仙台市在住の二児の父。
ガジェットは好物なので色々マイクやら配信機材やらは持っているけれど、度胸はからきしなので未だYoutuberデビューはままならず。
そんな僕が今回AM310を実際使ってみて、素直な感想を色々書いてみようと思います。
■これはなに?
"AM310は高音質の配信、録音に向いているコンデンサーマイクロホンです。"
公式サイトより
なんと簡潔で素晴らしい製品紹介。
短いセンテンスの中に伝えたい事をぶっこんでくるスタイルはあの名ナレーション「仮面ライダー・本郷猛 は改造人間である」ばりにわかりやすいですね。高音質のコンデンサーマイク、素晴らしい!!
でもちょっとまって「コンデンサーマイク」ってそもそもなんなん?
コンデンサーって言うくらいだから電気を貯めるマイクなのかな。
普通のマイクと違うのかな? 箱開けたいワクワクをぐっとこらえて、少しマイクの事を調べてみましょう。
■マイクってそもそもなんだっけ?
Wikipedeia先生いはく
マイクロフォンまたはマイクロホン(Microphone )は、音を電気信号に変換する機器である。略称マイク(Mic)。
とのこと。
たしか音は空気の振動ってジェロニモも言っていたような気がします。
マイクは空気の振動を電気に変換するものってことでいいみたい。
逆に電気信号を空気の振動に変換する機器はスピーカーでなるへそ理解。 このあたりモーターと発電機の関係に似ていますね。
じゃあコンデンサーってのはなんなんだよと調べてみると、ありました素晴らしい解説ページ!
【今さら聞けない用語シリーズ】3分でわかる!コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い おすすめマイク
http://info.shimamura.co.jp/digital/knowledge/2014/04/23017
このページの冒頭に僕の知りたい事が書いていました。
コンデンサマイク
⇒スタジオでいい音で録りたい(感度が高い)、振動や湿気に特に弱い。比較的高価。ファンタム電源必要
ダイナミックマイク
⇒ライブで使いたい、丈夫で比較的湿度に強い。
コンデンサーマイクは電源がいる代わりに音がいい、それに対して普通のマイク(ダイナミックマイク)は電源がいらなくしシンプルで丈夫。ってことみたいです。
今回のAM310の用途は主に室内での配信録音なので、まさにコンデンサーマイクが向いているってことすな。なるほどねえ。
しっかりとした作り、使い方も簡単
さて、マイクの基本を少しだけ学んだところでいよいよ箱を開けてみましょう。
ツルツルした化粧箱自体は結構大きめ、結構な重さあるので高級感があります。
中には本体と台座、USBケーブルとクイックマニュアルが入っていました。
部品点数も少なめなので、組み上げる事自体は説明書なしでも簡単実施。楽ちんです。
■パソコンに繋いでみるよ。
AM310はドライバ不要、付属のUSBケーブルをパソコンに挿すだけですぐに使えます。
僕の環境はMacなのですが、なにも考えずにつないでも「システム環境設定>オーディオ>入力」から認識できたことがわかりました。
いちいち専用のドライバがいらないのは素晴らしいの一言につきます。
通電すると本体のLEDが青く光りました。
Macの画面ではインジケータに動きがあるのですでに音声が入力されていることがわかります。 録音レベルは本体のツマミで調節することができますし、ツマミ自体を押し込むと一時的にミュートにすることもできます。
ミュート時はLEDが赤く光るので状態がわかりやすいですし、ボタン操作時は動作音もなく操作できるので配信時には便利機能ですね。
本体の裏にはモニター端子もあるので、ここに普通のヘッドフォンを挿すと自分の声をモニターすることができます。 スイッチをPC側に切り替えると、PCでミキシングされた音声データをモニターすることもできるので、ゲームの配信時なんかには役に立ちそう。
このあたりは実際の使い勝手を考えてくれている設計ですばらしいですね。
■配信をしてみたよ
それでは実際にゲームの配信をしてみたいと思います。
今回はみんなだいすき昭和の星、ファミコンミニクラシックの画像を配信してみました。
配信機材としては同じくAVerMediaから出しているLive Gamer Portable 2 AVT-C878を使用しています。 AVT-C878のレビューは別途こちらを参照ください。
配信ソフトは本当ならAVT-C878付属の
RECentral 3
https://www.youtube.com/watch?v=btVLFTYwrGM&feature=youtu.be
を使いたい所なのですが、残念ながらMac環境では用意されていないので今回はフリーのOBS Studioを利用します。
※OBS Studioの設定については以下のリンクを参考にさせていただきました。
OBS Studio<Mac OSX版>を使った配信方法
https://gamy.jp/fresh/fresh-obs-studio-mac
実際に使ってみた感想としては「明らかに録音レベルが違ってる!」ということ。
今まで使っていたSONYのマイクと比べて(比較動画は後ほど記載)クリアな音が取れています。挿すだけのマイクでこれだけ違うとは思いませんでした。
■PCなしで録画もしてみたよ
キャプチャボードAVT-C878は単体での録画も可能なので、せっかくだからこちらも試してみます。
PC接続時と違ってUSBからの電源はモバイルバッテリからの給電。
音声はモニター端子からAVT-C878のマイク端子につなぎました。
しっかりこのシンプル構成でも録れてます。 モバイルバッテリでも駆動できるAM310。
使い方の幅が広がりますね。
■iPhoneにつなげてみるよ
調子にのってiPhoneにもつなげてみました。
普通に考えたらモニターのミニプラグからiPhoneのマイク端子に繋げば音が録れそうなものですが、実はiPhoneのミニプラグはなにげに特殊な4極プラグ。
http://sceneryandfish.withnotes.net/?p=852
このままでは挿しても使えないので「Lightning - USB 3カメラアダプタ」なる変換ケーブルを使います。
https://www.apple.com/jp/shop/product/MK0W2AM/A/lightning-usb-3カメラアダプタ
この商品は本来はデジカメのデータをiPhoneに取り込む時に使うものですが、実はそれ以外にもEthernetアダプタ、オーディオ/MIDIインターフェイスにも対応しているというマルチなスゴイヤツ。
これにAM310のUSBケーブルを挿すとちゃんと給電されて使えるんですね。
内蔵マイクよりも綺麗に録音できるのは素晴らしいの一言。 いかにも「録音するよ」っていう外見もハッタリが効いて○です。
使い方によって様々な組み合わせが考えられるAM310。
USB電源さえなんとかすれば色々使い勝手のよい代物でした。
同じコンデンサーマイクでもワンランク上の音声品質
■世界のSONYと比べてみる。
ここからは僕の持っていたSONY ECM-PCV80Uとの比較を中心にレビューしていきたいと思います。
http://www.sony.jp/microphone/products/ECM-PCV80U/
SONY ECM-PCV80UはAM310と同様単一指向性のコンデンサマイク。
見た目はカラオケ屋によくおいてあるダイナミックマイクそのままですが、同梱のUSB Audio Boxを介することでPCとUSB接続して録画配信が可能な製品です。
機能に対して価格がこなれている事や、見た目の良さ(いかにもマイクっぽい外見)から配信業界の中では定番アイテム。アマゾンのランキングでも常に上位に位置している人気商品となっております。
まずは重さから。
左がSONY 80Uで、右がAM310。
80Uは311g。AM310が884g。その差は約3倍!
備え付けのマイクは重量感があると安定します。まあ値段も3倍くらいしますけけど。
これを先程のAM310と同様にキャプチャボードAVT-C878に接続して、実際にどれだけ音声が違うのか確かめてみました。 実際の画面と音声を比べてみましょう。
SONY ECM-PCV80U 配信テスト
AM310 配信テスト
短い動画でありながら明らかに音声の入力レベルが違うのがわかります。
マイク以外はほぼおなじ条件で録ってこれ。結構差がでるもんですね。
■オシロスコープで観てみよう。
もう少し目に見えてわかる違いを観てみよう、ということで周波数波形を可視化するためにオシロスコープを使って比較してみました。
オシロスコープアプリは定番のe-scope 3-in-1を使ってます。
https://itunes.apple.com/jp/app/e-scope-3-in-1/id660574048?mt=8
iPadに先程使った「Lightning - USB 3カメラアダプタ」を介し、それぞれ同じ音源を録音した時の波形を比べてみます。
音源は近くにあった携帯の着メロ(MIDIファイルを)を使いました。どんな違いがでてくるかな?
SONY ECM-PCV80U オシロテスト
AM310 オシロテスト
動画ではわかりづらいかもしれませんが、3K辺りの周波数帯において80Uが録れていないのにたいし、AM310はしっかり録れているように見えます。
静止画にするとこんな感じ。
3K辺りの波形に注目、AM310はより細かい音も拾える特性があるようですね。
■楽器の録音に使ってみた。
ついでに思いつきで娘が習っているバイオリンの録音にも使ってみました。
いつもは僕の愛してやまない携帯(PHS)
のICレコーダーモードを使っていたのですが、ここでも前述のiPhone+AM310の構成で録音してみます。
で、比較結果がこれ。
301JR ICレコーダー 録音テスト
AM310 録音テスト
あーこれは雲泥の差。
この味のある下手っぴさを余すことなく伝えているAM310に対し、301JR/ICレコーダーはかろうじて録れましたというレベル。
ちょっとかさばるかもしれないけれど、これからはちゃんとAM310で録ってあげようと思います。
値段は確かに少々しますが、それに見合った性能を持つ素晴らしいマイクだと思います。
ゲーム配信をする方にはもちろんですが、楽器の録音やスピーチの練習を録音したい人にもオススメできる製品です。
■おまけ
iOSにつながる事がわかったので、カラオケの練習に使ってみました。
子どもたちが我先にとマイクを奪い合うのは微笑ましいです。
こういう「ちゃんとしたマイク」が一家に一台あるのもいいものですね。
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