今回のレビューは「臨場感抜群のハイレゾ対応【高音質小型DAP】|パイオニア private(プライベート)XDP-30R」のレビュアー選出によるものです。
この度はレビュアーに選んでいただきありがとうございます。
この場をお借りして御礼を申し上げます。
ハイレゾ……この言葉を良く聞くようになってどれぐらいでしょうか。
ハイレゾという言葉を耳にはしても、再生環境を整えてまではなぁ、と言う所もあり見送っていた訳ですが……
今回そのハイレゾを体験できる機会として本レビューに会い応募してみた所、レビュアーとして選んで頂けました。
と言う訳で、初のハイレゾ体験です!
実際問題CD音源をflac取込で聴くのとどれだけ違うの?と言う所からなのですが……
さてはて、どうなりますやら……
使いやすさをコンパクト筐体に
そして内容物。
private XDP-30R本体にUSBケーブル、保護フィルム、保証書、取説、クイックスタートガイド、ソフトウェア更新のお知らせ。
保護フィルムが付属しているのは嬉しいですね。
今回は借用機なので貼りませんが……
private XDP-30R本体を見ていきます。
本体表側。
前面全てが液晶パネルではなく、中心部のみがパネルになっています。
せっかくならギリギリサイズまで液晶にして欲しい所ですが、本機がDAPである事を考えれば妥当なのかもしれません。
液晶サイズを大きくして消費電力が上がった挙句に再生時間が短くなるのでは本末転倒ですしね。
液晶部の右側、音量ダイヤル側の表面はヘアライン加工されています。
表面下部には本気の特徴が羅列されています。
裏面。
上部にPioneerのロゴと、下部にtwin dac XDP-30Rの文字が見えます。
裏面はプラスチック素材でツルツルですね。
裏面にも刻印されているtwin dacって何?って感じなのですが……
2基のDACを搭載していてシングルエンド接続時に片方を止めるのがTwin DAC、両方をパラレルで駆動するのがデュアルDAC、と言うことのようです。
うん、判らん(^^;
とりあえずDACを2基搭載していて、それがバランスの良い音に繋がっているらしいです。
ぐぐって調べてみると割と凄いもののようです。
側面周り。
上部には電源ボタンとヘッドホンジャックが。
ヘッドホンジャックは2種類あって、一般的な3極3.5mmのものと、バランス出力対応の4極2.5mmのもの。
左側面には再生/一時停止と前曲・次曲ボタン、そしてMicroSDカードスロットが2つ!
MicroSDカードは最大200 GBのSDXCに対応と言うことで、2枚使えば最大400GBまで拡張可能なんですね。
内蔵メモリは16GBですがシステム領域込みとの事なので、ファイルサイズが大きくなるハイレゾ音源楽曲を大量に入れるにはMicroSDカードによる増設は必至ですね。
再生/一時停止と前曲・次曲ボタンについては、とても硬いです。
一番多用するのは再生/一時停止で、曲選択は余り使う機会が無さそうなので、誤操作防止って意味でもこれで良いのかもしれませんが……
底面には充電およびデータ通信用のMicro-BタイプのUSBポートがあります。
右側面は上方に音量調整ダイヤル。
音量ボタンではなくダイヤル式なのが素晴らしいです。
実際に使ってみると判りますが、ボタンをポチポチ押すのより操作が楽です。
一方下方には操作をロックするためのホールドスイッチがあります。
ホールド中は音量ダイヤルも含め、一切の操作が効かなくなるので誤操作防止になります。
と言いつつも、本体設定でホールド中でも音量操作等を可能にする事も可能なようです。
本機は手のひらに収まるサイズ、かつ軽量です。
ちなみにPanasonicのガラケー、P-03Aの重さがストラップコネクタ付けた状態で117g。
概ねガラケー1台分の重さって事ですね。
なお、P-03A自体ガラケーの中では割と軽量な部類に属しています。
聴くだけなら簡単、そしてコダワリにも対応
private XDP-30Rを使う準備をしていきます。
まぁ基本的には箱から出して電源入れればOKなんですが……
後はWi-Fiの設定くらいですかね。
かなり雑ですが、電源Onからメニュー一通りの確認を。
そしてWi-Fi接続によるストリーミングの再生を動画で用意しました。
一点気になったのはWi-Fi接続までのタイムラグですね。
スマホ等とは異なるので未使用時までWi-Fi接続を維持するような設定では無いため、電源ボタン押して画面が付いてからWi-Fi接続されるまで数秒の時間がかかります。
なので電源入れて直ぐにストリーミングを使おうとするとWi-Fi未接続として怒られてしまうんですね。
ただストリーミング再生については製品の性質を考えれば、どちらかと言えば"おまけ"に近いと思いますので。
Wi-Fiの話が出たついでに。
流石に、と言うか、ちゃんと技適も付いていますので安心して使えますね。
単純に聴くだけなら電源入れてWi-Fi設定すればOKですが、音にコダワリのある方はイコライザーやらゲインやらフィルターやら色々と細かい設定も可能なようです。
楽曲の品揃えは これから に期待
さて肝心のハイレゾ楽曲ですが……
これについてはe-onkyo musicで取り扱っているとのこと。
今回のレビューに際して3,000円分のe-onkyo music プリペイドカードをいただいているので、それを使用します。
カードの裏面のスクラッチ部分をコインで削るとプリペイド番号が出てきます。
e-onkyo musicサイトにログインした状態で表示される利用者向けメニューからウォレットを選んで、e-onkyo musicカードでチャージのPINに先程スクラッチを削って表示されたプリペイド番号を入力します。
では、早速楽曲を買ってみましょう。
と言うか、先ず購入する楽曲候補を探します。
さて、こういう場合に真っ先に探すのは……
当然の如く「BABYMETAL」です。
……が、残念、ありませんでした(泣
今度は「REBECCA」を。
希望しているものと違うものも多く出ていますが、一応REBECCAは見つかりました。
今度は「SHOW-YA」。
最近のコラボ系だとかカバーしか出てきません。
「プリンセス プリンセス」を探そうとしたらプリンセスでやたらと目的外のものが引っかかって大変だったのでメジャー曲の中から「世界でいちばん熱い夏」で探してみました……が見つかりませんでした。
今度は「杏里」。
探しているのと違う杏里さんしか出てきません……
そして「渡辺美里」。
数少ないながらも見つかりました。
「BOOWY」は……最近のアルバム1枚だけ……
流石に無いだろうなと思いつつ「GWINKO」。
やっぱり見つかりませんでした。
毛色を変えてアニメ関連に。
声優歌手と言えば、やはり「林原めぐみ」。
最近だと「水樹奈々」が持て囃されているようですが……
当時の「林原めぐみ」の凄さは圧倒的でしたよ?
そして、こちらも名曲の数々は見つからず。
最近の物で「ワルキューレ」。
こちらは見つかりました。
そして銀河の歌姫の中の人「May'n」。
マクロスF中心ですが、これも割と出てきました。
さて、マクロス関連探している所で気が付いたのですが……
e-onkyo musicさん、ゆらぎに弱いです。
例えば「マクロス」で検索すると大量に出てきますが……
これが「MACROSS」になると一気に減ります。
意味合い的には同じものなのですが……
タイトルその他関連文言の中にキーワードが入っていないと見つけられないようです。
先に「REBECCA」探していますが、「REBECCA」と「レベッカ」でも検索結果が変わる訳です。
邦楽・アニソンと探してみましたが、比較的ゆらぎが少ないと思われる洋楽においても希望する楽曲が見当たりませんでした。
馴染みのある洋楽と言うことで以下を探してみましたが、何れも見つかりませんでした。
- 「Kenny Loggins」の「Danger Zone」
- 「KISS」の「Rock n Roll all night!」
- 「Bon Jovi」の「One Wild Night」
- 「Gloria Gaynor」の「I Will Survive」
- 「Weather Girls」の「It's Raining Men」
- 「Ricky Martin」の「Livin' La Vida Loca」
「Danger Zone」は映画「TOP GUN」のテーマ曲としてお馴染みですね。
残りの曲については分かる人には分かる共通点での選曲です。
後ほど出てくる購入曲のうちの1つ「Donna Summer」の「Hot Stuff」も、このグループの中に入ります。
楽曲が用意されているか否かについては参加しているレーベル次第って所なのでしょうかね。
「松田聖子」とかは大量に見つかるので古い物の登録が少ない、と言う単純な話でも無いようですし。
まぁ、色々と趣味が偏っていたりするとハイレゾ音源見つけるのも苦労するようです。
ハイレゾが一般的に普及してくると、品揃えも良くなってくるのでしょうかね。
これから、に期待したい所です。
購入手順は判りやすい
さて色々と探してみた結果、今回は「渡辺美里」の「My Revolution」を購入する事に。
何故この曲なのか?
今回private XDP-30Rでハイレゾを体験するに辺り、CD音源の音とどれだけ違うのか?と言う疑問がありました。
そこで手持ちのCDと同じ楽曲で聴き比べてみよう、と言うのが趣旨な訳です。
と言う訳で、実は先に検索した邦楽系については全て手持ちでCD持っているものばかりです。
ただSHOW-YAのように再結成後の楽曲しか無いものもあり、手持ちのCDと大幅に違う物では比較する意味がありません。
そういう意味ではREBECCAでも良かったのですが……
手持ちのCDの大半が行方不明で軽く探した程度では見つからなかったので、全部揃って見つかった「渡辺美里」にした訳です。
「My Revolution」なのは彼女の楽曲の中でもメジャー曲であること、この曲が使用されていたTVドラマ「セーラー服通り」が割と思い入れがある物で、この曲も良く聴いていたから、と言う辺りですね。
まぁ「セーラー服通り」に関しちゃ当時ハマってた「藤原理恵」嬢が出てたって程度の事なのですけどね。(後のC.C.ガールズの人ですが、私的には単独アイドル時代の時にのみハマってました。歌がサッパリ駄目な意味での正統派アイドルでしたが……)
さて、そんな訳で「渡辺美里」の「My Revolution」を購入。
先ずは対象楽曲をカートに。
今回はクーポンコード等は無いので、そのまま次へ進みます。
ステップ2でポイントの使用を確認されます。
がアカウント作りたてでポイントも無いので、そのまま次へ。
ステップ3でウォレットからの支払いを確認されるので、ここでウォレットから支払いを行います。
今回の利用額が表示されているので、そのまま「適用」をクリック。
するとウォレットから指定金額が引かれ支払いに回されます。
金額を確認したら次へ進みます。
そして最終確認。
購入楽曲、支払い金額等に間違いが無いことを確認して確定。
購入手順自体はステップになっていて、各ステップで確認していくだけなので簡単ですね。
購入できたら楽曲をダウンロードします。
PC用に専用のダウンローダーが用意されているので、そちらを利用してみます。
setupフィルをダウンロードして実行するとインストールが始まります。
ログインダイアログが表示されるので、e-onkyo musicのIDとパスワードを入力してログインします。
すると購入した楽曲が表示されるので、追加ボタンをクリックしてダウンロード対象に追加します。
ダウンロード対象が一覧に登録されたら、後は全てダウンロード開始。
ちなみにダウンロード先は初期値ではユーザーのMusicフォルダの下にe-onkyoフォルダが作成されて保存されます。
ダウンロードは回線状況にもよりますが、暫くかかりますのでダウンロード完了するまで気長に放置です。
今回は全てflac形式で購入していますが、楽曲によっては複数の形式から選択して購入可能な場合もあります。
flac形式で購入した場合でもダウンロードされたフォルダの中には楽曲のflacファイルの他にジャケット画像のjpgファイルもありましたので、wav形式で購入してもジャケットが無いと言うことは避けられるようです。
flac形式だとファイルの中にジャケット画像は埋め込まれていました。
ただし埋め込まれている画像のサイズは楽曲ごとに異なるようでした。
ちなみに今回購入した楽曲は以下の3曲。
- 「渡辺美里」の「My Revolution」
- 「マクロスF」の「娘々スペシャルサービスメドレー 特盛」
- 「Donna Summer」の「Hot Stuff」
邦楽・アニソン・洋楽で各1ですね。
ちなみに「Hot Stuff」のみ192kHz/24bitのflac、残り2つは96kHz/24bitのflacです。
なおハイレゾの定義がe-onkyo musicのAboutで公開されています。
同定義の一覧ではCDが44.1kHz/16bit、ハイレゾの例としては96kHz/24bitがCDの次で紹介されています。
ちなみにワルキューレの楽曲は48kHz/24bitのみで、それ以上のクオリティは選択肢にありませんでした。
48kHzと言う数値だけ見るとCDの44.1kHzと大差ないようにも感じますが……
量子化ビット数はCDが16bitに対し、楽曲は24bitなのでハイレゾの範疇に入っていると言う事なのでしょうかね?
さてダウンロードした楽曲はprivate XDP-30Rに入れないと意味がありません。
ダウンローダー同様に楽曲管理用ソフトも提供されています。
至れり尽くせりですね。
手持ちの楽曲の一覧が表示され、転送先を管理できます。
e-onkyo music以外にも、iTunesやmoraの楽曲も管理できるようです。
転送先は下部の3つの丸の選択ボタンをクリックすると、それぞれに端末の割り当てが行えます。
ただ自分で楽曲管理出来るよ、って場合には、private XDP-30Rを直接PCにUSB接続すれば、USBマスストレージモードで動作するので、エクスプローラー等で単純にファイルコピーするだけでOKです。
PCに接続するとexFatのドライブが見えますが、これはprivate XDP-30Rの内蔵メモリです。
private XDP-30RにSDカードを刺している場合は、さらに2つのドライブが見えるはずです。
private XDP-30R本体に送り込んだ曲についてはアーティストやアルバム単位での検索も可能ですが、フォルダによる管理も行われますので自分で判りやすいようにフォルダ管理しておくと曲数が増えても探しやすくて良いと思います。
フォルダについては階層構造を作っても、ちゃんと階層を辿って行けるのでトップをアーティストにして、その下にアルバムを、さらにその下に楽曲を、という階層も問題ありません。
なおフォルダやファイルの右側に「+」が表示されていますが、これをタップするとプレイリストへ楽曲を追加する事が出来ます。
フォルダ右横の「+」をタップすると、フォルダ内のファイルを丸ごとプレイリストへ追加出来るのは なかなか便利ですね。
後戻りできなくなる高音質
いよいよ本題、音質の比較です。
が、筆者の感想を書く前に目で見て判る違いを。
手持ちのCDから取り込んだ「My Revolution」のファイル「CD_マイ・レヴォリューション」と
e-onkyo musicからダウンロードした「My Revolution」のファイル「Lovin' you -30th Anniversary Edition-_03_My Revolution」。
どちらもflac形式からwavに変換してあります。
そして明らかに違うファイルサイズ。
さらにwavファイルをSoundEngine Freeに読み込ませて波形を表示してみました。
ファイルの違いから横軸の範囲が若干違いますが、波形を見るだけでも明らかに差があるのが判ります。
それでは実際に聴き比べてみた感想……
正直な所、違いなんて感じなくて「うーん、どこが違うんだろう?」って感じになると思ってたんですね。
「百聞は一見に如かず」ってコトワザがありますが……正にソレ。
ハイレゾ版「My Revolution」を聴いて「うんうん、こんなもんだよね」と思った訳ですが……
その後にCDから取り込んだ方を聴いてみたら……
嘘だろ?って言うくらいにショボっ!
いやいや流石にいくら何でも、と思って何回か聴き直しましたが……
現実はそんなに甘くなかった。
そこまで変わるか?って言うくらいに違うのね……
正直ヤバイです。
何がヤバイって、今回のprivate XDP-30Rって借用品なんです。
この音に慣れたらハイレゾ対応DAP欲しくなっちゃいますよ、本気で。
そして今回唯一の192kHz/24bit音源な「Donna Summer」の「Hot Stuff」。
素人耳で聴いても明らかに良い音って判るくらいに良い音なんですよね……
YouTubeとかで聞くのとは遥かに次元が違うレベル。
そして「娘々スペシャルサービスメドレー 特盛」。
定評のある「菅野よう子」さんの曲に、歌姫の声が乗りまくる上、曲調の異なる複数曲のメドレーなので色々な音が楽しめる訳ですが……
演奏の部分もボーカルもとても力強くて綺麗です。
最早ハイレゾ舐めてました、ごめんなさい、って言うくらいに違いすぎて愕然ですね。
音を聞ければ良いやってレベルと、音を聴いて楽しむレベルに 差がありすぎです。
餅は餅屋
さてハイレゾ凄いな!ってのは判りました。
そうなるとハイレゾが凄いのであって再生装置であるprivate XDP-30Rはどうなのか?という疑問が湧いてきます。
と言う訳でスマホで再生する場合と聴き比べてみましょう。
使用するアプリはハイレゾ対応のもの。
e-onkyo musicでNePLAYERが楽曲ダウンロードに対応した旨アナウンスされていましたが……
今回はNePLAYERではなくONKYO純正のOnkyo HF Playerを使用します。
使用するスマホはHUAWEI GR5。
アプリをインストールして起動すると、ヘッドホンの選択画面が表示されます。
残念ながら一覧にはONKYOブランドの製品しか表示されませんでした。
ここはPioneerブランドの製品も載せて欲しい所。
とりあえずotherを選択しました。
アプリ起動後、端末内の楽曲の一覧が表示されます。
楽曲が表示されているページの一番下のダウンロードアイコンをタップするとe-onkyo musicで購入した楽曲のダウンロードが出来るようになります。
e-onkyo musicのアカウント情報を入力すると、購入楽曲リストが表示されます。
スマホ単体の場合は直接ダウンロードするのが良いですが、ダウンロード回数に制限がある事を考えるとPCにダウンロード済みの楽曲ファイルを転送するのが良さそうです。
スマホ内に楽曲ファイルが転送されれば、後は通常のプレイヤーですね。
さて、private XDP-30Rで聴く場合に比べてどうだったのか?
結論を言えば、餅は餅屋。
スマホは所詮スマホって事ですね。
まぁ世の中にはONKYOのGRANBEATのような良い意味で振り切っちゃってる、スマホの範疇に入れるのが躊躇われるようなスマホも無くはないですが、アレは例外中の例外でしょうし。
高級食玩をお菓子と言い張るのと同じレベルでのスマホですしね。
そういう訳で、やはりハイレゾを最高の音で聴きたいのならprivate XDP-30Rに軍配が上がります。
勿論、ハイレゾ楽曲を使用した時点で普段スマホで聴いているよりは良い音で楽しめましたが……
private XDP-30Rで聴くのに比べると数段落ちる感は否めませんでした。
ハイレゾ対応イヤホンは必要なのか?
こうなってくると後はイヤホンです。
private XDP-30Rの優秀な再生能力にハイレゾ音源、これだけで十分なんじゃないか?
イヤホン変えてもそんなに変わらないんじゃないの?
と言う訳で、今度はイヤホンを変更しつつの音質確認です。
使用するイヤホンはPanasonicのRP-HJE150-K。
今回private XDP-30Rと同時に提供されているハイレゾ対応のPioneer SE-CH9T-Kと比べるにしては力不足ですか?
でも、それは重々承知の上。
一般的なイヤホンと比較して音が変わらないようならハイレゾイヤホンと言うカテゴリー自体が眉唾と言う事になります。
ただ、このPanasonicのRP-HJE150-K、値段こそ安いイヤホンですが、値段の割には良い音なんです。
ホワイトノイズも拾いにくくPCで使用した場合等に、他のもっと値段の高いイヤホンが無音時にホワイトノイズを拾ってノイジーなのに比べ、ノイジー感が出ない良品です。
イヤホンのみでの比較と言うことでハイレゾ音源を使用してprivate XDP-30Rで再生と言う部分は同一条件で比較しています。
で、まぁ……何というか、比較する前から判ってただろと突っ込まれるオチが見えていますが……
当然の如く、Pioneer SE-CH9T-Kの勝ちでした(w
寧ろRP-HJE150-Kで聴いても、それなりに聴こえた辺りがprivate XDP-30R凄いなと改めて思わされた訳ですが……
大枠で言えばRP-HJE150-Kでも十分楽しめます。
ただSE-CH9T-Kで聴くとRP-HJE150-Kでは潰れていた細かい部分の音が綺麗に聴こえますね。
やはり本格的に音を楽しむには、ハイレゾ音源+再生能力の高いDAP+ハイレゾ対応イヤホン、と言う図式は必要なようです。
小さいは正義
private XDP-30Rの活用方法。
となると、やはり通勤時の音楽鑑賞になりますね。
元々スマホを買うに至った理由の中に音楽プレイヤーの買い替え要素が強く入っています。
今でもガラケーとスマホの2台持ちですが、元々はガラケーと携帯音楽プレイヤーを持ち歩いていました。
当時使用していた携帯音楽プレイヤーがmp3のみ利用可能な物で使用限界に来ていたことも有り、DAPを買おうかどうしようか、という所から紆余曲折あり、結果的にスマホに落ち着いたという経緯があります。
そんな訳で現在スマホとガラケーの2台持ちですが、最近はめっきりガラケーの出番が無くなってきました。
先にも書きましたが、現在使用しているガラケーP-03Aの重さがストラップコネクタ込みで117g。
private XDP-30Rの方が幅広ではある物の、余裕でシャツの胸ポケットに収まるサイズです。
そして重量的にもガラケー持ち歩いているのと変わらない。
となれば、ガラケーの代わりにprivate XDP-30Rを持ち歩いても苦にならない、と言うことになります。
注意点としては胸ポケットに入れているものは落としやすいという点。
故にガラケーはネックストラップ等を利用していた訳ですが……
まぁ、そこは注意するしか無いですけど。
private XDP-30R本体は片手で操作可能なサイズなので胸ポケットから取り出してサッと操作して、という使い方が出来るのが良いですね。
バッテリーの方も公称値で連続駆動15時間との事なので、往復2時間程度で週5日と考えれば1週間使っても未だ余裕がある事になります。
バッテリーが切れる前に週末に充電というスタイルで日々のバッテリー残量を気にせずに使える点もポイントが高いですね。
生憎とレビュー始めて直ぐにGW突入しましたので現状では1週間の連続使用には至っていませんが、そこはGW明けに試してみたい所です。
ハイレゾ音源の凄さがココに
ハイレゾ音源を再生している中ではアップサンプリングやhi-bit32を使用する必要性は薄いと思います。
低解像度のmp3ファイルを再生する場合などにアップサンプリングやhi-bit32を組み合わせて使うことでflacに近い所までの音質改善が見込める感じですね。
が、やはり元のファイル次第な部分は否めません。
手持ちのmp3ファイルをprivate XDP-30Rに入れてアップサンプリングすればハイレゾに!と言うような物ではないので。
良い音で聞きたければ、そこはハイレゾ音源を用意する必要があります。
private XDP-30RのUI周りについては、取り立てて不満点は無いですね。
特にUIの動作が遅くて苛つくような事もありませんでしたし。
まぁ、余程イラチな人だと判りませんが……
強いて言うなら頻繁に切り替えることが無いと思われる「Line Out」切替や、「Balanced」と「ACG(アクティブコントロールGND)」駆動の切替はトップUIの中に必要ないのでは?って所ですかね。
寧ろ液晶の明るさ変更等の方が頻繁に使いそうな気もします。
楽曲選択も先に述べたようにフォルダ管理が可能なので、ルートフォルダ内に整理もせずに全ての楽曲を放り込むような無茶をしなければ特に困ることも無いと思います。
フォルダ以外についてはflac等に埋め込まれているタグ情報次第な感じですし。
private XDP-30R自体は作りからして、それなりにオーディオにお金をかけている層をターゲットにしていると思いますが、バランス出力対応の2.5mmジャックの廃止やSDカードスロット数の減少、Wi-Fi機能のカット等を行って廉価版が出せればハイレゾ人口の間口を広げられるのではないか、と思います。
現状実売で3万円強~4万円強との事ですが、ハイレゾ良いなぁと思っても、なかなかハードルが高いお値段です。
勿論private XDP-30Rの価格が高性能DAPの中で見れば安価な部類である事は確かですが、それでも、ですね。
まぁ、先に上げた部分を削った所で下げられるコストは微々たる物な気はしますが……
音自体は聴けば判る納得物ですが、ハイレゾの世界へ一歩を踏み出すにはなかなかハードルが高いのも事実だと思います。
ただ一度聴いてしまうと、やはりハイレゾ凄いな・良いな、と言う部分は拭えなくなりますね。
それはハイレゾ楽曲ファイルだけでも駄目で、やはりprivate XDP-30Rのような高性能DAPがあってこそ、そしてそれを耳へ伝えるイヤホンがあってこそ、と三位一体で初めて成り立つ凄さなんだな、と言うことを今回のレビューを通じて感じさせられました。
しばらく使用してみて……
5/15追記。
GWも明け、通勤タイムに本格的にprivate XDP-30Rを使いだしましたが……
バッテリーが公称値で連続駆動15時間との事なので、往復2時間程度で週5日と考えれば1週間使っても未だ余裕がある、と皮算用していましたが……
これについては誤算でした。
使用しない場合に再生を止めて、スマホを使うのと同じ感覚で画面表示だけOFFにしていた訳ですが……あっという間にバッテリーが尽きました(^^;
考えてみれば当然とも言えますが、待ち時間の間のバッテリー消費もかなり大きいようです。
電源設定で自動パワーオフを設定することで、ある程度回避できますが……
今度は電源入れた際に前回の続きから聞けない、と言う問題が……
電源切れた時点で再生していた曲の情報が保存されていないんですね……
スマホついでに言えば、スマホだとイヤホンから再生・停止が操作出来ますが、private XDP-30Rは本体での操作になる点も若干面倒ですね。
これらについては後継機で改良を求めたい所です。
逆に誤操作防止ロックや、ロック状態でもダイヤルでボリューム調整できる点については、かなり重宝しています。
ボタンを探ってポチポチよりも、ダイヤルをクイッとする方が手軽ですしね。
private XDP-30Rを使うようになって一番変わったのは、音質にも気が向くようになってしまったと言う点。
聴ければ良い、から、じっくりと聴く、と言う感じですかね。
ハイレゾ音源でなくとも、スマホで聴くのとprivate XDP-30Rで聴くのでは、やはり音が違いますね。
みっちゃんさん
2017/05/06
結構なボリュームですね。
私も急がねば・・・(^^♪
cougarさん
2017/05/06
色々思うままに書いてたらボリューム膨れちゃいましたね……
みっちゃんさんのレビュー、楽しみにしてますので頑張ってくださいね!