zigsowプレミアムレビュー シークレットミッション"ゲーミングスピーカー AVerMedia Ballista GS310”のレビューです。
ゲーム向けを謡った出力40Wの2.1チャンネルスピーカー。
Ballistaシリーズでは下位に位置するコストパフォーマンス重視のエントリーモデルです。
海外で販売されてるAVerMedia GS310 Ballista Unityとして販売されている製品の国内版。日本国内ではUnityと書かれていませんがコントロールボックスにロゴは残されています。
エントリーモデルといっても本格的な製品のため価格はamazonの予約時の価格で11,664円。低価格モデルというより機能や音質などを求める本格的なミドルレンジ~ミドルハイクラスのPCスピーカーの価格帯です。
出力は”ステレオ 6.5Wx2、サブウーハー27W”で合計40W出力。上位モデルと比べると機能は削られていますがゲームに最適化した音声出力の他に、操作性の良いコントロールボックスのアナログボリュームで低音域を調整可能といった特徴を備えています。
<ケーブル長>
・サテライトスピーカーのケーブル 約185cm
・サブウーファーのケーブル 約160cm
<AVerMedia Ballista GS310(Unity) >
・ゲームに最適化した音声を楽しめる
・アナログボリュームで高音域と低音域を個別に調整可能
<海外でのBallistaシリーズのバリエーション>
・AVerMedia Ballista Trinity GS315(77W)
・AVerMedia Ballista DUALITY GS313(50W)
・AVerMedia Ballista Unity GS310(40W)
コントロールボックスは電源LED、音量調整、低音調整用ボリューム、入出力端子が集約されています。縦置きデザインですが専用のゴム足(シールタイプ)が付属しているので横置きにも対応します。
コントロールボックスの背面はマイクアウト、ステレオRCA入力、スピーカー接続端子、メイン電源スイッチが並んでいます。
サテライトスピーカーのキャビネットはプラスチック製。
スピーカーユニットのレッドカラーがポイントです。
後ろ側はコントロールボックスへの接続用のケーブルと壁掛け用の穴が空いています。
サブウーファーにはスイッチ類はありません。
サテライトスピーカーから離して床に置く場合でも音量調整などに困ることはありません。
サブウーファーの後ろ側はコントロールボックスへの接続ケーブルとバスレフ式の穴があります。
サテライトスピーカーとサブウーファーの裏側にはゴム足が貼られています。
付属品は説明書(日本語)、コントロールボックスの横置き用ゴム足(x5)、ステレオミニケーブル、ステレオミニ>ステレオRCAケーブルが付属しています。
Ballista GS310 - 機能紹介
ゲーミングスピーカー AVerMedia Ballista GS310のデザインや機能について紹介します。
上位モデルのBallista GS315と同じく凹凸のあるブラックボディーにレッドで装飾されたゲーマー向けの攻撃的なデザインです。レッドの塗装部が少なくなっているのでやや落ち着いた印象です。
同じく鋭いデザインのPlayStation 4と並べても違和感ありません。
”銃声、足音、効果音のステレオ感、戦闘効果音、爆発音”など、ゲームに必須の効果音にフォーカスした音質に調整されています。
具体的には効果音の音量がアップしてはっきり聞こえるようになり迫力が増すということです。
コントロールボックスの前面にアナログボリュームで低音(BASS)を調整可能。
低音のみですがユーザーの好みの音質に調整できます。
外部入力はリアのアナログ入力(ステレオRCA)と、フロントのLINE入力の2系統。
入力ソースの切り替え機能は無く、両方接続した場合にはフロントのLINE入力が優先されます。
フロントパネルはLINE入力の他にヘッドフォン端子とマイク入力端子も用意されています。
フロントのマイク入力はリア側のマイクアウトへ出力されます。
サテライトスピーカーとサブウーファー共にサランネット無しでスピーカーユニットはむき出しタイプです。
スピーカーユニットを保護するためのデザインでしょうか。フロントパネルの上下の一部が前面にせり出しています。
スピーカーキャビネットはサテライトスピーカーはプラスチック製。
サブウーファーは木製です。
Ballista GS310 - Ballista GS315との比較
コントロールボックスはボディーサイズは同じですがフロントは赤色のラインの使われ方とスイッチ類の数が大幅に異なります。
左:GD310、右:GS315
コントロールボックスの背面はほぼ同じレイアウトです。GS310はACケーブの横に電源スイッチが配置されていてソース切替機能が省略されているのでAUX入力はありません。
左:GD310、右:GS315
サテライトスピーカーはキャビネットやフロントデザインは共通。レッドの色使いの違いのみです。出力レベルが異なるので搭載されているスピーカーユニットは異なると思います。
左:GD310、右:GS315
サブウーファーはデザインは同じですが、カラーリングが異なるのと一回り小型になっています。
左:GD310、右:GS315
サブウーファーの背面はバスレフ式の穴の形状(サイズとプラスチック部品の有無)に違いがあります。
Ballista GS310の音質をジャンル別に評価して上位モデルのBallista GS315との音質を比較してみました。音質を評価するにあたり、二日ほどエージング(小音量で連続再生)を行いました。低音調整ボリュームはニュートラル(中央)の設定です。
検証に使用した環境についてはSCE PlayStation4とBenQ GL2750HMの組み合わせでモニターのヘッドフォン出力端子経由でスピーカーに接続しています。ゲームと動画再生の検証で利用しました。
エージングはサブPCに取り付けたAudiotrak PRODIGY HD2 ADVANCE経由でステレオRCA接続で行いました。音楽と動画再生の検証にも利用しています。
使用したゲームはPlayStation4 バトルフィールド・ハードラインです。
< 音楽鑑賞(Audiotrak PRODIGY HD2 ADVANCE) >
音質についてはBallista GS315より中~高音が軽くて聞きやすいというのが初見での印象です。
その後、二日間ですがエージングした後はBallista GS315より中~高音が若干物足りなく感じました。
比較すると高音が軽くて若干シャリシャリ感はありますが、Ballista GS310自体の音質はクリアで低音は出ているので音楽鑑賞でも問題ありません。
< 動画鑑賞(PlayStation4 & Audiotrak PRODIGY HD2 ADVANCE) >
動画に関しては映画ではゲーミング向けチューニングがよい方向で効果がでていて迫力が増していい感じです。違和感もありません。
Ballista GS315同様、動画再生とのマッチングは最高です!
< ゲームでの感想(PlayStation4) >
Battlefield Hardline (C)2014 Electronic Arts Inc.
Ballista GS315と比べると中~高音が軽い印象で全体の迫力がやや劣りますが、”銃声・足音・爆発音”はゲーミングチューニングの効果が十分でていて一般的なスピーカーと比べるとクッキリとしていてかなり迫力があります。
特に銃声はサブウーファーの効果もあるのか空気を揺るがして響きます。
Ballista GS315同様、ゲーミングスピーカー Ballistaシリーズの本領発揮です!
●音質評価のまとめ
上位モデルのBallista GS315と比べると中~高音に若干物足りなさは感じますが、音量は十分でノイズなども無く音量を大きくしてもクリアで音割れはありませんでした。
低音に関しては低音調整用ボリュームを上げれば十分な迫力があり低音好きな方でも満足できるはずです。
Ballista GS310はBallista GS315と同様に”音楽・動画鑑賞、ゲーム用途”全てをこなせる性能を有しています。
ゲーミングスピーカーBallistaシリーズのエントリーモデルBallista GS310の性能や使用感を上位モデルのBallista GS315との比較をとおして検証してみました。
上位モデルのBallista GS315同様、コントロールボックスからサテライトスピーカーとサブウーファーへ接続するケーブルも十分な長さが確保されているので、好みの位置に各スピーカーをレイアウトできます。”ケーブルが短い、ボリュームがウーファーユニットに配置されている”など欠点を抱えている他の製品も数多く販売されているので、重要なセールスポイントと言えます。
Battlefield Hardline (C)2014 Electronic Arts Inc.
Ballista GS315との機能差は”アサシンモード、高音域の調整、入力ソース数、スピーカー出力”です。両製品を交互に聞き比べるとBallista GS315の厚みのあるサウンドから若干軽い印象のため中~高音域が少し物足りなく感じるなど音質面での差はありますが、Ballista GS310も十分クリアで高音質のため、ゲームだけでなく音楽&動画鑑賞にも活躍するはずです。
どちらを購入するか迷った場合は”価格と自分の欲しい機能”で選ぶことになると思います。入力ソース数の差はユーザーの使い方次第のため、コストパフォーマンスを重視するならBallista GS310。”高音を好みで調整したい、アサシンモードを使いたい、とにかく高音質なスピーカーが欲しい”というユーザーは上位モデルのBallista GS315をお勧めします。
価格はamazonの予約時の価格で11,664円。Ballista GS315との価格差は約8,000円です。
Ballista GS315との比較での優位性はやはり価格でしょうか。エントリーモデルのBallista GS310はコストパフォーマンスを重視しつつゲーミングスピーカーを導入して体験してみたいユーザーにお勧めです!
フラッグシップモデルのAVerMedia Ballista GS315のレビューはこちらです。
<2015/12/16>
・Ballista GS315へのリンクを追加しました。
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