レビューメディア「ジグソー」

ビジネス仕様のサブマシンとして使ってみた

今回は、dynabook N40が本当にビジネス利用に耐えうるのか、8inch Tablet DELL VENUE 8 PRO(Atom Z3745D)と比較しながらレビューしたいと思います。
比較対象のDELL VENUE 8 PROは、2013年に発売になった、22nmプロセス世代のBay Trail ATOM Z3740を搭載した8inchタブレットです。
32bit版 Windows 8.1を搭載していました。 


元々、ビジネス用途を考えての購入ではありませんでした。
常時携帯用の私的PCとして、小型軽量を主目的として購入しました。
なので、基本的にキーボード,マウスは無しで使うのですが、万が一のお仕事のことを考慮して、超小型BluetoothキーボードとBluetoothマウスは緊急用としてカバンに携帯しています。

仕事というよりプライベートで移動中に動画を閲覧したり、音楽を聴いたり、ちょっとした調べ物やメールチェックが主な利用目的です。
最近では、航空機でも電波を発生させない機内モードにしておけば、航空機に搭乗した時点から、目的地の空港に到着する迄、ずっと動作させておくことが可能になったので、航空機の中では、殆どこのタブレットで映画を観ています。このような目的では、8inchタブレットは、正にジャストサイズなのです。

 

一応、緊急用に、データを修正したりする必要があるかもしれないと思い、Microsoft Office 2010 Home and Business と、Adobe Acrobat , illustrator , photoshop をインストールしています。
つい先日、OSをWindows 10 Home 32bitにアップグレードしました。

 

一方、今回のレビュー対象である、東芝 Dynabook N40は、14nm世代 Cherry Trail ATOM x5-Z8300を搭載した最新モデルで、2015年9月下旬発売ということで、発売直後の商品をレビューさせていただくことになりました。


冒頭に記載しましたビジネス利用という定義は、多様な利用形態があり万人が納得する定義は難しいと思いますが、今回は、会社にはデスクトップPC若しくはノートPCが別にあり、社外に持ち出して、会議での資料閲覧や議事録作成、プレゼンテーション等を行うことを目的としたビジネス利用を想定したいと思います。


最近は、プレゼンテーションでも、アニメーションや動画が多用されることも多く、個人的には、ビジネス利用のメインマシンとしてのパフォーマンスをATOMマシンに求めることは難しいと考えていました。


また、ディスプレイの解像度こそ、1920x1200ありますが、ディスプレイサイズが10.1inchなので、高解像度で視野角も広く表示はとても綺麗なのですが、終日付き合えるサイズではないと考えていました。
基本的に資料作成は、別のデスクトップPCやノートPCで行い、コンテンツの再生と修正程度を前提としたパフォーマンスやレスポンスを中心に見て行きたいと思います。


資料の修正に関しては、ビジネスシーンでは良くあることで、最新のデータにアップデートしたり、現地の営業の事情で修正を加えたりすることは、これまで何度となく行ってきました。

社外でのビジネス利用は、個人利用PCとして現在は、Microsoft Surface Pro 3(Core i5)を使っています。


Microsoft Surface Pro 3は、ビジネス利用として充分なパフォーマンスがあり、何の問題も無い(ストレージ128GBがちょっと不安)のですが、果たしてATOMプロセッサー搭載のdynabook N40のパフォーマンスで、代替えが務まるのか?何か足らないものがあるのかレビューして行きたいと思います。

東芝 dynabook N40は、俗に 2 in 1パソコンと呼ばれる、ノートパソコンにもタブレットにもなるPCです。
カタログのコピーにも、正真正銘ビジネス仕様。タブレットにもなるこの一台。とか、Windows 10 Homeを本格派ノートPCにも、タブレットにもなるこの1台で。という記載にあるように、東芝は、dynabook N40はノートPCだというスタンスです。
東芝のdynabookのサイトを見ても、モバイルノートというカテゴリーに入っています。


最近では、余程のことがない限り、ビジネスシーンで光学ディスクを使うことも少なくなり、Microsoft Office 2016も光ディスクでの商品化を止め、USBドライブになりました。
そういう意味では、私もビジネス仕様のPCに光学ドライブは不要と考えます。

 

■パッケージ/内容物
パッケージは、サイズが約365mmx225mmx55mm 重量が約1.7kgということで、コンパクトな箱の作りです。
内容物は、タブレット部,キーボード部,ACアダプター,マニュアル類,保証書と一般的な構成です。

 


必要最低限のものは揃っていますが、ACアダプターがちょっと大きい気がします。(AC-micro USBアダプター)

ACアダプターは、100V-240V仕様なので、海外でも使えます。
ACアダプターはユニバーサル仕様になっていて、差込口の部分だけ交換できるようになっています。
東芝で、海外用の差込口が入手できるかどうかわかりませんが、入手できれば差込口の汎用変換アダプターよりコンパクトになると思います。

最近のポータブル機器は、micro USBでの充電が多いので、小型のAC-USBアダプターとmicro USBケーブルが付属というケースが多いのですが、たくさん電流を流す必要(急速充電等)や、高電圧が必要な場合はACアダプターが付属しているようです。

ACアダプターの銘版を見ると、5V-3.0Aということで、micro USBケーブル自体も、家庭用のAC100Vケーブル並みの太さです。

 

■ドック時のdynabook N40外観 

タブレット部下面(ドックに刺さる面)には、型番/シリアル番号が印刷されたシールと、ストラップホールが付いています。
タブレット部は開けてみないと分かりませんが、多分高密度実装で、ケンジントンロックのホールすら空けられなかったのではないでしょうか?
穴を空けるだけであれば出来たのでしょうが、盗難防止と云うことで、それなりの強度を持たせる(穴のまわり樹脂のに厚みが必要)スペースが無かったのではないでしょうか?(あくまでも個人的な推測です)
ビジネス仕様に盗難防止は必須だ!と営業部に云われ、仕方なくストラップホールになったのではないかと想像し、笑ってしまいました。

 

2 in 1PCだからではないのですが、dynabook N40には、OSメディアが付属していません。

(そういえば、メディアが付いていたのはWindows 7までだったような気がします。)
eMMCドライブにパーテーションに区切られたリカバリーエリアがあり、初期化等で使います。
しかし、eMMCカード自体が損傷した場合、東芝のサービスに依頼することになります。
そこで、リカバリーメディアを作成するようにマニュアルにも記載されています。

 

これまでの経験から、USB 3.0の安価な8GB USBメモリを用意したのですが、dynabook N40のシステムは8GBに収まりません。さして容量を食っているアプリケーションはプリインストールされていないと思ったのですが、結論から言うと、システムは9GBほどありました。つまり16GBのメモリが必要です。

カタログより抜粋

 

また、付属マニュアルには、システムリカバリーで、別売りの東芝純正のUSBデバイスアンドチャージケーブルを使った方法が記載されています。
USBデバイスアンドチャージケーブルとは、タブレットのmicro USB端子に刺して、USBタイプA(フルサイズの普通のUSB入力端子)に変換するアダプターで、dynabook N40付属のACアダプター(micro USB充電ケーブル)を刺して、充電/給電しながらデバイスも使えるアダプターなのですが、東芝オンラインショップ(toshiba Direct)で、税込7,020円で販売されています。

これが無いとシステムリカバリーメディアが作れないのかと思いましたが、キーボードを繋いだ状態で、キーボードのUSB端子にUSBメモリを刺すことで問題なくシステムリカバリーメディアを作ることができました。マニュアルをよく読んだら、必要機材にキーボードドックも記載がありました。

 

しかし、USB 2.0のせいなのか分かりませんが3時間ほど時間を要してしまいました。
こんなに掛かったのは初めてです。頻繁に行う作業ではないので、良しとしました。


■タブレット部外観

今回事務局から送付戴いたdynabook N40は、発売日直後だったこともあり、メーカーのファーストロットだったようです。
タブレットの上部に、"正真正銘ビジネス仕様。タブレットにもなるこの一台。"という店頭POPシールが貼られていました。
同様に、キーボード部にもスペックや特徴を記載したシールが貼られていました。

 

タブレットの上部には、電源スイッチと音量ボタンがついていて、右側面には、スピーカー用の開口部(パンチ穴)があるだけです。
左側面には、スピーカー用開口部,Windowsボタン,micro SCカードスロット,ヘッドセット端子,micro HDMI端子,micro USB 2.0端子が並びます。
Windowsボタンが、側面でも物理的なボタンを持っているのは、好感が持てます。
DELL VENUE PRO 8もそうですが、物理的ボタンがあると、ちゃんと動作してくれるのです。
ちゃんと動作するのは当然のことだと思うのですが、Surface Pro 2/3では、表示器の額縁部分にWindowsロゴをシルク印刷し、タッチパネルでWindowsボタンを動作させるもので、動作が上手く行かないことがあり、とても使い辛い思いをしました。
特に、レビューを行う際には、Windowsキー+音量(-)キーでスクリーンショットを結構な量撮るので上手く行かない(音量が下がる)で辛い思いをした経験があります。
Surface Pro 2/3専用キーボードである、タイプカバーにはPrintScreenキーがないため、キーボードでスクリーンショットも撮れませんでした。

 

dynabook N40は、タブレット部にハードウェアWindowsキーとハードウェアボリュームキーでスクリーンショットを撮ることもできますし、キーボードにもScreenPrintキーがあるので、キーボード部のWindowsキーと合わせて、キーボードでもスクリーンショットが撮れるのでとても便利でした。

dynabook N40は、タブレットとキーボードの両方にバッテリーが搭載されていて、充電は、タブレット側のmicro USB端子で行います。


勿論、タブレット側のmicro USB端子は充電専用という訳ではなく、充電していないときは、USBデバイスを接続することができます。
ディスプレイは、タッチパネル付きのWUXGA(1920x1200)です。
特に記述は見つけられませんでしたが、オプションに専用スタイラスペンの設定がないので、静電容量方式のタッチパネルだと思います。

画面に関しては、10.1inchでWUXGAなので、DELLと比較すると、圧倒的に広いです。
WUXGAの広さがあれば、議事録作成等でも一覧性が確保できるので、とても使いやすいです。
私は、画面を左右2分割(左半分にメール,右半分にブラウザ等)して、アプリを開くことが多いのですが、WUXGAなので、一覧性と視認性が充分確保できます。

■キーボード部外観

キーボードのキーピッチは、19mmあり、アイソレーションタイプのキーボードなので、特に不便は感じません。キーストロークも1.2mmあり、ちゃんと打鍵感があります。
アイソレーションタイプのキーボードは、掃除をする際にもクロスを当てて、少し押しながら(キーを沈めながら)拭くことで、キーとキーの間の部分のゴミも拭き取れるので、モバイル機器として良いと考えています。

キーボードの配置も一般的なのですが、個人的には利用頻度の高い全角/半角(漢字/半角)切り替えキーが、最上段のESCキーとF1キーの間にあるのがちょっと違和感を感じます。

 

タブレットとドッキングしたり、アンドックする手順も簡単で、タブレットの角度もある程度自由に設定できます。
モバイルPCは、オフィスと異なり、作業する椅子とテーブルの高さがバラバラなので、タブレット部の角度が固定されていたりすると、画面が良く見えずに苦労したり、無理な姿勢で作業を行わなければなりませんが、dynabook N40は、カフェ等の様にテーブルの高さが椅子の高さに比べて相対的に低い場合や、少し高めの狭いテーブルで立って作業を行う場合でも、視野角が広いディスプレイにも助けられ、苦労することなく作業を行えました。

一番開いた状態が上記写真なのですが、キーボードのドック部分が回転して開くため、目一杯開くと、ドック部分が回転して、少し高さが高くなり、キーボードが斜めになり、打ち易くなります。


Surface Pro 3のタイプカバーと比較すると、ちゃんとキーボードにも剛性感があり、打鍵音も小さく、タッチパッドも62mmx42mmあるので議事録作成等テキスト入力でも疲れることなく使えます。
しかし、タブレット部並みの電気容量のバッテリーを背負っているとはいえ、少し厚みが厚いような気がします。もう少し薄いとうれしいですね。
バッテリーを背負っているため、キーボード部もタブレット部並みの重量があるので、パネルを開いた時のバランスは安定感があって良いと思います。
折角バッテリーを積んでいるので、キーボードのバックライトは欲しい機能でした。残念!
プロジェクター投影時に会議室が薄暗くなった時にキーボードのバックライトがあると安心感があります。
まあ、画面が明るいので、画面を明るくすれば、キーも判別できるのですが、Surface Pro 3の手をかざしたり、暗くなると自動点灯/消灯するキーボードバックライトに慣れていると、欲しい機能になってしまいます。
また、キーボード部には、バッテリー以外に、左右の側面に、各々フルサイズのUSBポートがあります。
USB 2.0なのですが、2ポートありますので、タブレットのmicro USB端子で給電/充電しながら、USBメモリとUSB ポータブル HDD/SSDを繋いでデータのコピーや移動ができるのはとてもありがたいです。

また、片方にUSB-LANアダプターを繋いで、屋内で有線LANに繋いでも良いと思います。

しかし、USB 3.1とは云いませんが、せめてUSB 3.0であって欲しかったです。
ビジネスシーンで、USBメモリからのデータ読み込みや書き出しは一般的に行われると思います。(私の場合、資料の追加や修正資料を戴くことは結構あります)

Surface Pro 3についているUSB 3.0端子は、高速読み書きできるのでとても重宝していただけに残念なところです。
タブレット部についているmicro USB端子は、DELL VENUE 8 PROもそうなのですが、充分な給電能力がなく、USBメモリは認識するのですが、ポータブルHDDは認識できませんでした。

別途、専用ケーブルを使って、ポータブルHDDに給電すると認識できるのですが、給電用バッテリー/電源用のUSB端子を繋ぐ必要があり、不便を感じていました。

しかし、キーボードについているフルサイズUSB端子では、ポータブルHDDもちゃんと認識でき、タブレットについているmicro USB端子で充電しながら、フルサイズのUSB端子が別途2つ使えるのは本当に便利です。

キーボード部にもタブレット部と同じくらいのバッテリーが搭載されていますので、重量も殆ど同じです。

■バッテリー
購入当初、タブレット部は100%充電済、キーボード部が50%程度充電済の状態でした。
キーボード部には充電用端子はないので、タブレット部とドッキングして充電を行います。
電源を切ってドッキング状態で充電を始めても、充電用インジケータはありません。しかし、充電中に電源スイッチを短時間押すと、画面にタブレット部とキーボード部のイラストと、各々のバッテリー残量及び充電ステータス(タブレット部とキーボード部のどちらに充電しているか)が表示されます。

 

この充電システムは、良く出来ていて、ドッキング状態での充電時は、タブレット部 > キーボード部の順で充電され、バッテリーを使う際には、キーボード部 > タブレット部の順でバッテリーを消費します。
つまり、タブレットはシステムのバッテリーを最後まで使い切り、充電を始めると、最初にタブレットが使えるようになるのです。
また、ある程度バッテリーを消費しないと充電は始まりません。ACアダプターを繋いでいても、充電されない場合があります。こればバッテリーのメモリ効果を低減する処置で、バッテリーの寿命を延ばす仕様になっています。
Windows 10起動時には、タスクバーのバッテリーアイコンをタッチすると、バッテリーステータスが表示されます。
これも、タブレット部/キーボード部各々のステータスと、ドック状態での残使用時間が表示されます。

バッテリーで駆動中 キーボード部のバッテリーから消費される

ACアダプター接続中 充電完了

ACアダプター接続中 充電はされていない

■スペック

今回のレビューでの比較対象機である、DELL VENUE 8 PROに搭載されている、ATOM Z3740と、東芝 dynabook N40に搭載されている、ATOMx5-Z8300の仕様を比較してみました。
比較対象モデルと比べ、コア数.スレッド数は同じですが、クロックが100MHz高く、バースト周波数が20MHz低くなっています。
プロセスルールは、22nm > 14nmと進化しているのですが、消費電力は変わりません。
最大メモリサイズが、4GB > 2GBに減り、チャンネル数も減っているので、メモリのクロックが1066 > 1600に上がっても、メモリ帯域は75%程度に減っています。

 

その他、グラフィックスのクロックも2/3に減っています。
インテルサイトで調べたのですが、その他に機能の搭載がないのか、記載されていないのか分かりませんでした。項目に、"-"とでも記載してあれば、機能がないと判断できるのですが、項目自体の記載がないので正直云って分かりませんでした。

 

次にPCとしての主な仕様を比較してみました。

この比較表を見る限り、商品としては順当な進化をしているように見えます。
個人的には、搭載メモリが2GB,eMMC 64GB,USB 2.0あたりが気になるところですね。
CPUのスペックを見ると、シングルチャンネル2GBが、ATOM x5-Z8300の最大容量になっていますが、Toshiba DirectのWEBオリジナルモデルは、搭載メモリが4GBとなっています。
セカンドマシンとして使用を限定すれば、搭載メモリ2GBとeMMCの容量64GBは我慢するとしても、USB 3.0は欲しかったですね。

それでは、PCとしてもパフォーマンスを比較するために、いくつかのベンチマークソフトを走らせてみました。
ベンチマークの前に、
■HWiNFO

dynabook N40

VENUE 8 PRO


プロセスルールの細分化は、グラフィックスに生かされているのかもしれません。
■CPU-Z
CPU-Zのベンチマークタブも掲載しました。
CPUのシングルスレッド,マルチスレッド共にDELL VENUE 8 PROの倍くらいのスコアになっていて、マルチスレッドでは、Celeron N2808の倍近いスコアです。(さすが4コア4スレッドです)

dynabook N40

VENUE 8 PRO

それでは、ベンチマークです。
■Crystal Mark 2004R3

dynabook N40

VENUE 8 PRO

 


■Crystal Disk Mark

まずは、eMMC部分を

dynabook N40

VENUE 8 PRO

 

USB 2.0ポートに刺したUSB 3.0メモリ

dynabook N40

VENUE 8 PRO

このUSBメモリは、PCのシステムからはSSDとして見える高速USBメモリです。
USBメモリ側でベンチマークテストの足枷になってはいけないと思い、私が所有しているUSBメモリの中で、最速のものを使いました。

 

micro SDスロットの計測を行いました。

USBメモリ同様私が所有しているmicro SDメモリの中で最速のものを用いました。

dynabook N40

microSDカードスロットは、dynabook N40はUHS-Iに対応してるようで、高速の読み書きが可能でした。
ディスクのスコアを見る限り、高速USBメモリをUSB 2.0ポートに刺すよりも、高速microSDを使った方が高速なようです。

 

micro SDカードスロットは、左側面のWindowsボタンの下に位置しています。
(キーボードにドックした状態)
プッシュロック式で、押し込むとパネルと面一になり、出っ張ることもありません。
これだったら、プラスティック製フレームのカバーでも大丈夫です。
(DELL VENUE 8 PROのカバーは、カバーの基台がmicroSDカードスロットを隠してしまいます)


■CineBanch R11.5

 

 

dynabook N40

DELL

 

ベンチマークを見る限り、22nmプロセスのATOM Z3740と14nmプロセスのATOM x5-Z8300では、CPUパフォーマンスは約1割、グラフィックスで、3割弱高速になってるのではないでしょうか。

 

Crystal Mark 2004R3のCPU関連パフォーマンスは、私が過去に使っていたPCと比較すると、Core Duo搭載ノートPCと、Core 2 Duo搭載ノートPCの中間程度の値です。

会社では、デスクトップPCと、15.6inchノートPCを支給されていて、ノートPCは社外持ち出し用に会社に申請して、ストレージの暗号化が施してあります。
会社のデータを用いたプレゼンテーションや打ち合わせの場合若しくは、社外から社内のサーバーにアクセスするためには、会社支給のPC以外では行えません。(全てのPCのIPアドレスが登録されています)
当然のことながら、個人用PCを社内ネットワークに接続することも禁止されています。
しかし、会社の内部資料を一切用いないで、業界の標準仕様書や業界団体が作成した資料を用いた打ち合わせや検討会が多く、15.6inchノート(約2.5kg)を持ち歩くのも体力的にきついので、個人PC(現状はSurface Pro 3)を持ち歩いています。


多い時は、このような打ち合わせを、1日に3回位、都内の場所を変えて行うことがあります。
以前は、会社のノートPCをACアダプターと共に持ち歩いていたのですが、ACアダプター込みで3kgを超えるPCを持ち歩くのは結構大変です。
Surface Pro 3は、1日3回の打ち合わせでも、なんとかバッテリーが持ってくれるので、ACアダプターは泊りの出張以外持ち歩きません。


社外で使うセカンドマシンとして、個人的なプライオリティは、サイズ/重量 > バッテリーの持ち > パフォーマンス の順です。

 

■ソフトウェア要件
私の場合、社外で利用する個人PCは、社内ネットワークには繋がないので、ドメインには参加しません。なので、Windows 10 Homeでも問題はありません。
勿論、ドメイン参加以外にも、ネットワーク経由でシステムバックアップが取れるWindows 10 Proは捨てがたいのですが、Windows 10 Homeだからビジネス用途は無理というわけではありません。

使うアプリケーションとしては、

資料閲覧には、Adobe Acrobat Readerで充分なのですが、PDFの資料作成も考慮すると、Adobe Acrobat Standard.
参加社持ち回りで打ち合わせの議事録作成が必要なので、Microsoft Word.
実証実験等を行った際のデータ集計とりまとめのため、Microsoft Excel.
Excelを器用に使ってフォームを作ったりする人もいるのでExcelは、日常のビジネスでも外せません。
会議や検討会での実証実験結果等のプレゼンテーション用に、Microsoft Power Point.

上記が最低限必要なアプリです。

 

メーラーに関しては、会社では、Notes,個人用にOutlookを使っていますが、必須ではありません。
急ぎの場合は携帯に連絡が来ます。

 

その他、PowerPointに貼り込むデータ作成用に、
Adobe illustrator , photoshop があると更に安心です。

 

本来、動画の編集用に、Premiere もあると良いのですが、CPUや搭載メモリを考慮すると、動画の手直しは諦めた方が良さそうです。

 

東芝 dynabook N40では、Microsoft Office Mobleを使うことができます。
Microsoft Office Mobileは、iOSやAndroidでも使うことができる、無料のOfficeアプリです。
Windows 10タブレットでは、Windowsストアから無料でインストールが可能です。
Windows 10では、Modern UIは、デスクトップでも動作させることができます。
Microsoft Office Mobileは、私も、AndroidスマートフォンのXperia Z1にインストールしています。
以前のバージョンでは、パスワードが設定してあるデータが開けなかったのですが、最新版は問題無く開くことができます。

 

比較対象のVENUE 8 Proには、Office 2010 Home and Businessがインストールしてあります。

まず、Microsoft Office アプリの起動時間の比較を行いました。
起動時間は、2機種で同じデータファイルをダブルクリックして、画面での表示が終了するまでを、動画で記録して時間計測を行いました。

Excel Mobile , Excel Word , Excel PowerPoint いずれのアプリケーションもデータが小さいこともあって、データファイルをダブルクリックしてから2秒程度で起動し、編集可能な状態になりました。

結果を見る限り、ビジネスアプリケーションの代表であるMicrosoft Officeの中で、Microsoft Word , Excel , Power Point いずれのアプリケーションでもレスポンスを含め、操作でもたつく事は無いと思います。

 

■Microsoft Office Mobile vs Office 2010 Home and Business

次に、Microsoft Office 2010 Home and BussinessとMicrosoft Office Mobileの差を少し記載したいと思います。

 

Microsoft Office 2010 Home and Businessでのビジネス利用は問題ないのですが、Microsoft Office Mobileのライセンスでは、ビジネス利用が難しいのではないかと思ってました。

 

そこで、東芝PCオンラインにWEBメールで質問をしました。

 

質問内容は、dynabook N40にバンドルされている Microsoft Mobileを使って、ビジネス用の資料作成や修正及びプレゼンテーションを行っても、ライセンス上問題ないかどうか?

 

直ぐに自動返信で、問い合わせを受け取った旨の自動返信メールが来ました。

 当然ですが、問い合わせたのが休日ということもあり、即答とはいきません。

 

プレミアムレビューの公開期限も迫っていたので、マイクロソフト社 サポートの Answer Deskにチャットで連絡してみました。

 

質問内容は、東芝オンラインにした質問と全く同じです。

 

会社で購入し、会社内で不特定多数の方がご利用になるのですか?

という質問があったので、

 

東芝 dynabook N40を個人で購入し、個人利用がメインだが、会社の外での会議や打ち合わせ時に、会社の資料の閲覧や修正,新規作成を行ったら、東芝 dynabook N40にバンドルされている、Office Mobileのライセンス違反になるか?
現在は、個人のMicrosoft アカウントでログインしているので、Office Mobileの全機能が使えるが、私のアカウントには、Office 2010 Home and Business 及びOffice 2013 Home and Businessしか紐付けされてなく、Office 365のサブスクリプション契約はしていない。

 と伝えました。

 

結論としては、ライセンス違反にはならないそうです。ご活用下さいと云われました。

 

ただ、ご利用環境を踏まえてご回答します。

ということだったので、dynabook N40の購入を検討されていて、Office Mobileを商用に使われる予定の方は、事前に使い方を説明して確認戴いた方が良いと思います。

 

バンドルされているOffice Mobileの使い勝手は、すこぶる良いです。タブレットユーザーにはお勧めのアプリケーションです。

Windows 10ユーザーは、デスクトップで利用できるので、特にお勧めです。

 

DELL VENUE 8 PRO(1280x800)の画面全画面にOffice 2010 Excelを開き、同様にdynabook N40(1920x1200)の画面全画面に、ExcelMobileを開いたものを重ねてみました。

見て戴くと分かるように、10.1inch 高解像度の差は圧倒的です。
特に、私のように老眼が入り始めた人には、雲泥の差です。
試しに、一般的なスタイラスペンで文字の色を変える画面を、同様に比較してみました。

はっきり言って、Office 2010 Excelで、このようなスタイラスペン(それでも指先よりは細い)で、文字色を変更することはできません。マウスが必要です。
一方、Office Mobileは、スタイラスペンでの色変更も可能です。
タッチパネルを意識したオフィスアプリは、とても使い易く感じました。

PowerPoint Mobile

Word Mobile


上記は、PowerPoint Mobile及びWord Mobileのアプリを開いたものです。
Excel Mobile同様、メニューが少ないので、できることは限られていますが、簡単な資料の作成や修正であれば、タッチパネルでも操作できる使いやすさを持っています。

 

■ハードウェア要件
ハードウェア的には、1日中持ち歩くことを考えると、なるべく軽い方が良く、議事録作成等を考慮するとキーボードも必須です。
プロジェクター投影時のような、薄暗い環境でもキーボード操作が確認できるよう、キーボードにはバックライトがあると助かります。

バッテリーの持ちも非常に重要で、会議中に画面をスリープにすることもないので、最低でも2時間の打ち合わせが1日最大3セットで準備等予備時間を考えると8時間以上持てば、ACアダプターを持参しなくても良いので、8時間もてば合格ラインです。

また、プレゼンテーションや個別の打ち合わせ時には、映像出力が必要です。
打ち合わせ場所にもよりますが、10人以下の少人数の打ち合わせで使う会議室には、50inch程度の液晶テレビが設置されているケースが多く、HDMIやワイヤレスディスプレイアダプター経由で繋ぐと、映像+音声を出力できるので便利です。
特に、プレゼンテーション時の音の効果は絶大なので、個人的にはとても重要だと考えています。
大人数の会議室では、まだRGB入力のプロジェクターが多く、このような場合、音声はマイクをPCのスピーカーの近くに置くか、大事なプレゼンテーションの場合は、ポータブルスピーカーを持参します。
更に大きな会場の場合、プロジェクターが複数になり、会場によってはRGBの分岐ができますが、できない場合、データをコピーして複数のPCを使ってのプレゼンテーションになります。この場合、オーディオはヘッドフォン出力からPAに繋がることが多いです。

 

このようなハードウェア要件を考慮すると、dynabook N40は、間違いなくクリアできていると思います。
バッテリーに関しては、13時間もちますので、うまく使えば一泊二日の出張でも大丈夫かもしれません。
キーボードは、バックライトこそありませんが、キーの大きさもキーピッチも充分で、打鍵音も小さく、タブレット部のファンレス構造と相まって、本当に静かなPCです。

図書館で使っても周りに迷惑をかけることは無いと思います。

 

映像出力もmicro HDMIがあり、音声もHDMIから出力できますので、大型モニターに直接ケーブルで接続してプレゼンテーションを行うことも可能です。
残念ながら、Microsoft製ワイヤレスディスプレイでは映像/音声を出すことはできませんでした。
これは、東芝だからではなく、ATOM x5-Z8300の仕様ではないかと思います。
前述のCPU比較表でインテル ワイヤレスディスプレイ機能が以前のATOMにはあったのですが、今回インテルサイトに掲載のx5 Z8300の機能仕様書には項目の自体の掲載がなかったので、気になって試したのですがダメでした。

 

モニターの解像度もFull HD以上のWUXGAなので、申し分ありません。
また、オフィスアプリもストレスなしに使うことができるので、ビジネス仕様と云えると思います。

 

■ビジネスPCとして
dynabook N40をビジネスPCとしてみてみると、ハードウェアのパフォーマンスは充分に合格ラインは通過していると感じました。
勿論、現在使っているMicrosoft Surface Pro 3を凌駕するものでもありませんし、さほど多機能でもありません。
しかし、圧倒的に軽量コンパクトで、更に長時間のバッテリー動作が可能。

Office アプリケーションをストレスなく使えるパフォーマンスを持っているのです。

私にとっては、ホワイトボードのコピーが簡単に補正して保存できることや、議事録を録りながら、ボイスレコーダーも使えるというのは、とてもありがたいです。


Office Mobileがビジネス用途で使えない場合は、Office 2013 Home and Businessをインストールしようと考えていましたが、フル機能が要らなければインストールの必要はありません。

暫くOffice Mobileを使い込んで、機能的に不足かどうか確認したいと思います。

 

現在、Windows 10は、今回の比較対象モデルの DELL VENUE 8 PROしかインストールしていません。
デスクトップPC,ノートPC,ウルトラブック,タブレット様々な形態のPCがあるのですが、まだWindows 8.1 Proのままです。
Windows 8.1発売時には、新たなインターフェイスに賛否両論ありましたが、個人的には、最新版のWindows 8.1 Updateのインターフェイスは、タッチパネル非搭載のデスクトップPCで使っても、良いインターフェイスだと思っています。(慣れたせいかも)

 

Windows 10 Homeのセットアップに関して、dynabook N40付属のマニュアルでは、Wi-Fi接続の設定は後で行い、初期のセットアップ時には設定しない設定になっていましたが、PC内に余計なプロフィールを作るのも嫌なので、セットアップ中にインターネットの接続(Wi-Fi接続)も行いました。
セットアップは、10分程度で完了しました。

 

Windows 10は、ユーザーインターフェイスにタブレットモードのON/OFFが加わり、従来の(Windows 7まであった)スタート画面と、Windows 8のタイルが共存しています。
タブレットモード ONでは、タッチパネルでの動作を前提に、Windows 8のタイルが進化したインターフェイスになっています。
一方、タブレットモードをOFFにすると、Windowsボタンのクリックで、タイル+スタート画面が出現し、従来のスタート画面に近いユーザーインターフェイスが出現します。
このタブレットモードは簡単に切り替えられるのですが、DELL VUNUE 8 PROでは、キーボードが繋いでないためなのか、必ずタブレットモードで起動します。

手動でタブレットモードを解除することは簡単にできるのですが、手動切り替えとなってしまいます。

東芝 dynabook N40では、キーボードとドッキングしている時は、タブレットモードOFF , キーボードから外すと、タブレットモードが自動的にONになります。
これは、なにげに便利な機能で、使ってみて重宝しています。

タブレットモードOFF

タブレットモードON

タブレットモードでは、タスクバーにソフトウェアキーボードボタンが表示されません。

 

また、モバイル機器として利用する場合、ネットワーク接続も重要になってきます。
私の場合、スマートフォンのテザリングを使ってネットワークに接続しています。
以前は、WiMAX Wi-Fiルーターを持ち歩いていたのですが、スマートフォンをMNPをつかってauに切り替えたとき、2年間はテザリングサービスが無料だったので、Wi-Fiルーターを解約し、モバイル環境では、テザリングを利用して通信しています。

 

最近は、バッテリーで動作する機器を多く持ち歩き、バッテリーチャージャー(5000mA)は一つしか持ち歩いていません。(沢山持ち歩きたくもないし、重い大容量バッテリーも持ち歩きたくありません)

なので、私の場合、スマートフォン,Bluetoothオーディオレシーバー,タブレットPC(DELL)→今後はdunabook N40のバッテリーをその時の重要度に応じてどのデバイスにチャージするか判断しなければなりません。

これまでは、更にWiMAX Wi-Fiルーターもあったので、チャージ対象デバイスが減れば減るほど楽なのです。今後はタブレットPCもチャージ対象から外せそうです。
バッテリーのマネージメントの手間も省け助かっています。


Windows 10では、PCにスマートフォンをBluetoothで認識させておくと、テザリングを行う際に、自動的にスマートフォンがホットスポットの対象として表示されます。
勿論、面倒なSSID,パスワードの入力も省略できます。
PCにスマートフォンをBluetoothで接続設定する際に、表示される数字を確認して確認ボタンを押すだけで、テザリング接続ができるようになり、自動接続のラジオボタンにチェックを入れておくと、PCが起動した際に、スマートフォンと自動で繋ぐことも可能です。

 

■TruCapture
TruCaptureは、ホワイトボードや印刷物,ノートなどを撮影してデジタルデータにするアプリケーションです。
領域の色と形を自動的に補正した画像ファイルを作成します。
補正後に、文字認識も可能です。

ホワイトボードの実写は、色々問題もありますので、いくつか問題のない画像で試してみました。
まず、内蔵カメラで、床に置いたdynabook N40の個装箱を撮影してみました。意図的に斜めに撮影してみました。

結構ちゃんと認識し補正を行うのですが、箱の最外壁を認識できていなかったので、手動で補正を行ってみました。

ちゃんと補正を行ってくれました。
メニューには、撮影対象として、ホワイトボード,黒板(背景を反転して白い背景に文字のデータになります),プロジェクタ/テレビ(モアレ低減),本があり、文字認識を試してみたいこともあり、dynabook N40のマニュアルを撮影してみました。

撮影後、手動で認識エリアを設定しました。

補正後。更に文字認識を行ってみました。

右ページから認識をはじめ左ページの認識に移ります。
結構湾曲した画像からの文字認識にしては、認識率が高いのではないかと思います。

次に、近所の公園に行って、スマートフォンのカメラで撮影を行ってきました。植物の説明パネルや、大きめの看板を、色々な角度で撮影してみました。
スマートフォンで撮影した画像データをそのまま、TruCaptureで認識させようとしたら、1200万画素以下のデータでないと認識できないというメッセージが出てきました。
内蔵カメラを前提にしたアプリケーションなので、仕方がありません。1200万画素以下に縮小して再入力をおこなうと、正しく補正し文字認識も完璧でした。

これは、結構使い道がありそうです。
手書きのホワイトボードでの文字認識は酷でしょうが、写真やビデオ撮影を行った際に、ビデオ編集時にテロップ用に説明文やパネルのデータの文字おこしする手間を考えたらとても便利です。

多少の手修正で大量の文字おこしができれば助かります。
別途、Windows 10ブックレットというPDFファイルを敢えてJPEG画像にして、文字認識を行ってみましたが、こちらもかなりの精度で認識が可能でした。

このような画像補正機能は、Microsoft Office Lensというアンドロイドアプリもあるのですが、文字認識できないので、今後はTruCaptureを使いたいと思います。

 

■TruRecorder
TruRecorderは、本体のマイクを使用して音声を録音し、録音した内容を確認できるボイスレコーダーアプリです。
話し手を自動的に識別し、大切な発言などにマークを付けることで、振り返りたいポイントを簡単・短時間に確認できます。

ボイスレコーダーは、議事録を執る時に、補助的に録音して確認したい時に聞き返したことがありますが、録音データの中から該当部分を探し出すのに時間を要したり、一寸巻き戻したい時に大きく戻してしまったりと、決して良い印象がありません。
そのため、余程のことがない限り、録音したデータを聴くことはありませんでした。

TruRecorderは、タブレット部のステレオマイクから録音を行いますが、音声ファイルからも認識が可能です。

今回は、以前Windows 8.1 ProのDSP版を購入した際の特別ボーナスとして戴いた、窓辺ファミリーの音声ファイルを編集してサンプル音声ファイルを作ってみました。

そして、今回は、敢えて、2人の音声ファイルを重ねるパートをつくり、どうなるかも試してみました。


結論から言うと、一部を重ねた音声ファイルは、別の個人として判断されました。
認識終了後に、発話者ごとに分けて表示されますので、名前を入力する等判別できるようにしておくと、複数の人を指定して、その人の発言だけを聴くことが

できますし、早送りや巻き戻しも簡単です。

これであれば、議事録作成時にもかなり有効なツールとして使えると思います。

 

マルチメディアに関しては、HD動画の再生がスムーズに行えるか、ハイレゾオーディオコンテンツ再生に問題がないかの確認を行いたいと思います。
また、スマートフォンとの連携で、PCと直接ケーブルで繋がなくても、ワイヤレスで接続して、コンテンツのやり取りができるか試してみました。
最後に、dynabook N40は、GPSを内蔵しているので、Windowsのマップ機能を試してみたいと思います。

 

■HD動画視聴/ハイレゾオーディオ再生
HD動画及びハイレゾオーディオを、microSDカードに入れて、再生してみました。
Media Playerで再生されると思っていたのですが、起動したのは、Grooveミュージックというアプリでしたが、24bit 96kHz 5.1chの音声ファイルや、24bit 192kHz 2chの音声ファイルも問題なく再生できました。また、MPEG-4 AVC フルHDの動画に関しても、同様のアプリで問題なく再生できます。

10.1inchのモニターですが、モニター上部の左右にスピーカー開口部があるので、結構なステレオ感を感じることができます。
ヘッドフォンを使わなくてもよい環境であれば、スピーカーでの再生が良いと思います。
また、フルHD解像度のビデオに関してもモニター自体の視野率も広く高解像度なので、鮮明に見ることができます。

 

■スマートフォンとの連携
私は、現在SONY Xperia Z1というスマートフォンを使っています。

このスマートフォンに内蔵されているSONY PC CompanionというアプリケーションをPCにインストールすることで、屋内の同一ネットワーク上にあるWi-Fiスポットと接続されたPCとXperia Z1の内蔵スラッシュ及びmicro SDカードにPCからワイヤレスで読み書きできるようになります。

無事ワイヤレスで繋ぐことができ、コンテンツも共有できることを確認できました。
私のスマートフォンは、防水のため、micro USB端子にカバーがついていて、ケーブルで繋ぐ場合は、いちいちカバーを外して接続しなければならず、面倒ですが、これで簡単にdynabook N40に繋ぐことができるようになりました。


■GPS
dynabook N40には、GPSが内蔵されています。
これにより、広い鮮明な地図を表示できますので、知らない場所での待ち合わせや、知らない会議室等に行く際に、これまで、スマートフォンの小さな画面で、拡大縮小を繰り返しながら場所を探していたのですが、これで随分楽になります。

常に自分周辺の地図が表示される安心感は良いと思います。

DELL VENUE 8 PROでは、地図表示をして、自分の居る場所の検索から始めなければなりませんが、dynabook N40は、現在地ボタンをクリックするだけです。


2週間弱という短時間のレビューではありますが、dynabook N40を使ってみて、ATOMのパフォーマンスに驚きました。
ビジネス利用を前提にレビューしてみましたが、正直言ってパフォーマンスを含め、不満は幾つかあります。
しかし、ビジネスアプリをはじめとして、最低限のパフォーマンスは大きくクリアしていると思います。
残念ながら、ビジネス利用のメインマシンにはなり得ないと思いますが、サブマシンとしては、有り余る機動性と長時間利用が可能な省電力とバッテリー容量。
更に、多数のUSBポート搭載で様々なシーンに対応可能な拡張性。これ等全部を一般的なノートPCではなかなか実現できないことです。


これだけのパフォーマンスを使ってビジネスを加速させることは充分可能ではないかと思いました。

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