改めまして、12月07日よりレビューをさせていただいてるりゅうやんです。どうぞよろしくお願いします。
今回レビューを行うにあたり、慌ててwindows7を購入するところからのスタートでした(汗)。
かなり出遅れてすみません。正直、当選すると思っていませんでした。
レビューはもちろんですが、パソコンの使いこなしでもまだまだ初心者です。動画の編集や投稿の仕方などを勉強しつつなので時間がかかりますが、少しでも初めてビデオカードの購入を考えている方に役立つレビューになるよう頑張ります。
今回レビューさせていただくASUS STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5は、秋に登場したNVIDIAの
ハイエンド市場向けとなる新世代GPU「GM204」を搭載するGeForce GTX 900番台の製品です。
現在、上位版GTX 980とこのGTX 970の2種類が発売されていて、違いはGTX 980からGPUコアが持つユニットを少し削減し、動作クロックも多少引き下げられたものがGTX 970となります。
このGeForce GTX 9**番台の新シリーズが、今PCゲーマーや自作を楽しむ人から大いに注目されています。なぜ大いに注目が集まっているのでしょうか?
それはGeForce GTX 680登場時よりも、大幅な性能・効率の向上があったからだと思います。
初めにGeForce GTX 9**番台の立ち位置を知っておきましょう。少々難解な話が続きますが、ビデオカードを購入するまでは、なんとなくでもよいので頭に入れておいてほしい知識です。
Maxwell(GM204)を採用するGTX 980とGTX 970ですが、GM204の後に続くナンバーが400と200で違っていて、数値が大きいほうが高性能になることを示しています。
続いて、(GM204)の2の部分の意味は、Maxwellアーキテクチャの2世代目。
1世代目は、GeForce GTX 750とGeForce GTX 750 Tiが採用している(GM107)、となります。
さらに1桁目の4は、性能レンジの製品であることを示しているそうで、解り易く引用してしまうと、
「トップエンドGPUの場合は1桁目が0になる。1桁目が4の製品は、その下の300~600ドルレンジのグラフィックスボード製品向けのGPUとなるのが一般的だ。ちなみに、1桁目が6~9のGPUは、
さらに下のメインストリーム&バリュー市場向けとなる。」(プロの記事参照すみません)
以上のことから、このGM204の立ち位置、GTX770とGTX680の後継品となっていることが、
あっという間に理解出来たのではないでしょうか。
GTX770は、GTX680からGPUクロックとメモリクロックを引き上げた製品で、GTX680には開発当初はKepler(GK100)を採用する予定でした。
そのKepler(GK100)の開発がうまくいかず、当初はミドルレンジであるGTX 660TiとGTX 660に予定していたKepler(GK104)がGTX 680に採用されたわけです。
失敗の結果、ハイエンドとして登場したKepler(GK104)ですので、性能ではライバルに脅かされ、絶対的な性能を求めるユーザーを納得させるものではなかったかもしれません。
ですが、それまでのハイエンドGeForceの欠点である性能が良くとも燃費が頗る悪い、というイメージを払拭することになった結果は、大成功だったとのではないかと思います。
また、Maxwell(GM204)では新しくカラー圧縮技術というものが実装されました。
これはメモリ帯域をカバーする技術で、メモリアクセスのデータ量を減らし、グラフィックス時の実効メモリ帯域を引き上げることができる、というものです。
下の表をご覧ください。
実行メモリバス帯域幅の数値を加味して考えてみると、Maxwell(GM204)が前世代の超ハイエンドと互角の性能を発揮する理由が判ってくるのではないでしょうか。
今までは、メモリインターフェースの違いでハイエンド・ミドルレンジ・ローエンド、と大体の目安をつけることが出来ましたが、これからは上述の、実行メモリバス帯域幅も考慮してほしいと思います。
そして、これから発売となるGeForce GTX 900番台の超ハイエンドだけでなく、ミドルレンジなどの製品も大きな性能向上がある可能性がありますので、そのことを考えて購入検討をしていきましょう。
※米NVIDIAは2014年9月19日発表した「GeForce GTX 970」のスペックに誤りがあったことを報道関係者に対して告知した。
修正されたのはROPユニット数とL2キャッシュ容量で、発表時点は64基、2,048KBとしていたものの、今回の告知では56基、1,792KBへと下方修正された。
上記の「データシート②Die Size 実行メモリ関連」でのROPユニット数が64基→56基へと訂正する事態となりました(実質で変わる部分はそのままにします)。また、今回のGTX970と上位製品であるGTX980において、カタログスペックではわからなかった部分までにも性能(仕様)差があったことが判明した次第です。
GTX670のときには、オーバークロックでリファレンスのGTX680を超える場面があったりしましたが、GTX980と970においては極冷OC以外ではまず無理ではないかといえるほど性能に違い(もちろん価格差も)がありました。
カタログスペックでは絶対解らないので、最初に言ってくれよというのが今回の騒動の原因かなと思います。他にもいろいろとありますがもっとnVIDIAファンを大事にしてほしいですね。
まず情報収集するクセを付けましょう
・購入を検討している製品が、実際に使用予定の環境で使えるのか?
今回のSTRIX-GTX970を例にしますと、8pinのPCI-E補助電源ケーブルのある電源が必要になります。
また、本体サイズはメーカーサイトで約279 mm×140 mm×40 mm(W×D×H)と表記されていますが、PCIブラケット部分は含まれていません。
厚さではきちんと2スロット分で収まりますが、カードの長さや横幅(奥行)ではハイエンド製品のなかでも大きい部類になります。
また、他社製品ですとPCIブラケット部は2スロットでも、本体サイズが3スロット分必要なものもありますので注意が必要です。
・3Dゲームをするなら推奨環境の条件を満たした製品で
さらに今後ゲーミングモニターやフルHD以上の解像度ディスプレイで3Dゲームを楽しみたいなら、予算の許す限り性能の高いものを。今後登場予定のKepler (GK110)の後継製品や、予算的に厳ければGTX 960なども視野に入れて検討してみてください。
・最新世代の製品をじっくりと吟味して、製品選びの目利きを養おう
GTX 980のリファレンスモデルと違い、GTX 970は各社オリジナルモデルです。同じGTX 970でも安くしないと売れない、高くても人気がある。その違いが判れば買った後に後悔することになりませんし、今後の製品選びでも役に立つと思います。 ヒントは うるさい、冷えない、カッコ悪い 以上です(笑)。
値段についての考察 (上述の補足的なものとなります)
個人的に安くなったら欲しいなと考えていた3製品をピックアップします。
[Palit]GeForce GTX 970 JETSTREAM 4GB
[MSI]GTX 970 GAMING 4G
今回のSTRIX-GTX970-DC2OC-4GD5 以上です。
共通するのはどれもオーバークロックされていて、Fanがアイドル時に停止して動作音も静かだと海外のレビューで評価を受けているところです。
大きな違いは、まず補助電源のコネクタ。
[Palit] 6pin + 6pin [MSI] 6pin + 8pin [ASUS] 8pin となっています。
最大供給電力は
補助電源なしで75W 6pinが12V×6.25A=75W 8pinが12V×12.5A=150W なので
[Palit] 225W [MSI] 300W [ASUS] 225W となります。
3製品の中では[MSI]GTX 970 GAMING 4Gがオーバークロックでの余力が大きいですね。
[MSI]と[ASUS]は似通ったスペックで、6+2フェーズの電源回路で基板サイズも大きめ。
出力インターフェイスは全く同じ構成で、DVI×2、HDMI×1、DisplayPort×1ですが、
[MSI]のHDMIはversion 1.4a、[ASUS]はHDMI 2.0となっています。
その他の違いは、[MSI]ロゴは通電時に点灯するカッコイイ仕様で、[ASUS]は定番のバックプレート備えるところでしょうか。
[Palit]の出力インターフェイスはマニアックな構成で、 DVI-I mHDMI mini-DisplayPortが3。
ショート基板で2.5スロット分を占有するFanを搭載します。
ベースクロックが [Palit] > [MSI] > [ASUS]となっていて、
ベンチスコア・消費電力供に比例する傾向になるようです。
価格差は僅かになってきたいますので、目的や好みで選べばいいでしょう。
私見ですが、[ASUS]のお得感が出てきていると思います。
下記におすすめ情報収集サイトをご紹介します。
4Gamer.net
ゲーム情報サイトですが、ビデオカードのドライバー、DirectX Runtime、3DMarkのベンチマークソフトなどを入手できます。ロードマップなどの情報や、この場では言いにくいレビュー後の辛口コメントが楽しいです。
TechPowerUp
世界中の製品レビューがここから観れます。CPUやGPUなどの詳細がわかるなデータベースやベンチマークソフトなどの種類も豊富でとても便利です。私はCase Mod Galleryを観るのが大好きです。ビデオカードを購入したら、ぜひGPU-Zを入手してください。おみくじが引けます。
エルミタージュ秋葉原
世界中から最新情報、COMPUTEX TAIPEI 2014などのコンピューター関連総合見本市の模様を詳細に届けてくれます。製品レビューや特価情報もあります。毎日チェックしています。
一貫したこだわりの製品造りを感じます
実際に製品を見ての第一印象
やはり画像で見るのと、実物を前にするのとでは印象が全く違いますね。
少し地味なイメージを持っていましたが、大げさではなく高級感でしかない。
製品本体
旧製品と比較してみると、デザインはSTRIXシリーズとなってかなり変化しました。
スリムな印象ですが、黒を基調としてハイエンド製品らしく大胆に大きなサイズで造っています。
バックプレートや、Fanの外装の黒い金属の質感などのカッコよさは健在です。
デザイン以外の部分、デジタル電源回路の構成フェーズ数などは、GTX680・670の時と現在のGTX980・970の関係と同じようです。下位版の670 970は供に6+2フェーズとなっています。
これまでと同じく、ASUSさんは上位版と下位版の造りの違いをハッキリとさせているように思います。
比較画像はありませんが、今回デザインでは非常に近いものになっています。ですが、よく見るとヒートパイプの本数・形状などが違うのが解ります。(GTX980とGTX970について)
このようにASUS製品のビデオカード造りは、デザインが大きく変わったり新しい機能が実装されても、一貫としたコンセプトがありますね。
個人の主観ばかりですが、ASUSのビデオカードは所有した人に「いいものを手に入れたぞ」と感じせる造りが上手いなと思います。
性能をGTX660と比較
3DMark STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5
FF XIV STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5
高負荷のFIRE STRIKEでは2倍に近い性能差となりました。
消費電力では「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」での性能差程度で収まっていました。
GTX660が搭載するGK106は、ハイエンドに奪われたGK104の代わりに登場したもので、GK104以上に電力効率に優れ大ヒットしたミドルレンジ製品です。
今でもコアなゲーマー以外の人には十分使える性能があると思います。この後継製品、GTX900番台のミドルレンジの電力効率がどうなるのかがとても楽しみです。
ゼロノイズファンをモニタリングしてみました
素朴な疑問で、どんな時にFanが止まったり動いたりするのかがとても気になっていたので検証してみました。今回レビュー応募時に、当選したときにやってみたいこととした課題の一つです。
この検証を行うまでは、ファンレス動作ということに少しネガティブなイメージがありました。
古い製品ですが、ファンレス9600GTの長く使ってました。
その頃のファンレスカードは取扱いに注意が必要で、うっかりサイドパネルを開けたまま放置してしまうと、たとえアイドル状態でも熱でカードを壊してしまったり、ケースFanが故障などで停止した状態ですとその他のパーツも壊してしまう心配があった訳です。
検証を行ってみて分かったのは、ファンレス状態でもかなりのところまで冷却出来ているということです。
ゆめりあ程度の負荷ですと、ベンチ終了で即停止します。3DMarkでも1回程度なら数秒後に停止しました。
近年のGPUのアイドル時の省電力機能の進化が最大の理由だとはおもいますが、それ以外にも高発熱世代の製品から長年培ってきた、太いヒートパイプをGPUに密着させた構造の「DirectCU II」。
さらに、高発熱・高消費電力を基板レベルで抑え安定させるために、リファレンスよりも多いフェーズ数の電源回路を採用し続けていることもこの結果に繋がっているのだと思います。
普段使いではほとんどで停止状態で、PCケース内部の温度上昇を心配することなく静かな環境になるのは嬉しいですね。
今回レビューを行ったPC
【CPU】Xeon E3-1225v2
【CPUクーラー】ENERMAX 【Haswell対応】 CPUクーラー ホワイトクラスター ETS-T40-W
【マザーボード】ASRock Z77 Extreme4
【メモリ】 AX3U1600GC4G9-2G
【SSD】VTR150-25SAT3-240G RP-SSB120GAK
【ケース】AGOS WHITE 0R200003
【電源】AURUM 92+ PT-550M
余談ですが、GPUのアイドル時の省電力機能の進化を今更知った次第です。
この自作機には、無駄に多い計10個のFanを搭載しています。
アイドル時の消費電力が56W程度でしたので、もしやと思いFanコントローラーで制御している分全て停止してみると(たまたま全て停止しても問題ない箇所でした)50W前後まで低下。
これはビデオカード無しの3770T搭載Mini-ITX機の51Wと同等です。
「はがせるカッティングシートで、フクロウデザインを強調するデコレーションをしてみたい。」
恥ずかしながら、応募時に記入した課題が出来上がりましたので掲載いたします。
課題その2 FPS制限により消費電力の低減が可能か検証しました。
3DMark11では、モニターのリフレッシュレートに合わせて60fpsに制限しても、若干高めの結果となりました。では、軽めのゲームではどうなるか検証しようとしましたが・・
先に結果を申し上げますと、検証中に機器の半?故障状態となってしまいました。これが1月2日でのことで、現在運営さまからの指示待っています。不本意な事態となってしまい、皆様にお詫び申し上げます。現状、これ以上の検証等は行えないので一旦終了とさせて頂きます。
※ 代替品で再開しました。
課題その3のゲームをしてみましたが
今回は運営さまのご厚意により、特別に代替品と交換していただきました。
初めの半壊してしまったモノと、届いた代替品にいくつかの相違点がありましたので簡単にご報告。
一つ目は、ASIC Qualityが77.0%から65.6%へ激減です。天罰ですね。
二つ目はこちら
メモリがSK hynix製になっていましたよ。少し嬉しいかも
さらに三つ目は、上の新構成画像で気付いた方もいるかもしれませんが・・
なんとロゴが逆さまになっていますよ。これは製造国の中の人の茶目っ気でしょうか。
現時点で気づいた変更点はこの3箇所でした。他にもあれば追記します。
上記の構成からの変更点が3箇所
【CPU】Core i5-4690K
【CPUクーラー】 IntelR Thermal Solution BXRTS2011LC BXRTS2011LC
【マザーボード】ASUS SABERTOOTH Z97 MARK S
となります。
構成が変わったので簡単に比較し直してみました。
CPUのクロック分がスコアに上乗せされたようです。
こちらも同じ傾向に
※今回最新ドライバーでの影響か、GTX970ではAeroを無効にしないとベンチ終了時にスコア取得が出来ませんでした。
あらら、初めのGTX970のスコアが10196だったのは既に半壊していたんですね。
今気が付きました。
次に上の動画で取り上げたゲームに再チャレンジしてみました。
MMORPGでShadowPlayを試す
簡単に使えました。とても便利な機能ですね。
続いて中途半端になっていた 課題その2 FPS制限により消費電力の低減が可能か検証しました。
を再検証しました。
まずは上のMMORPGにて
このゲームでは、ゲームの環境設定を中程度にするのが効果的な節電となるようです。
もう一つはベンチマークですが、ファイナルファンタジー® XIV: 新生エオルゼアをエコに楽しめるかを検証しました。
節電効果は十分で快適に遊べそうでした。
おわりに
初めてのプレミアムレビューで戸惑うことも多かったですし、勉強不足でまだまだ
STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5で出来ることや魅力をご紹介できなかったと思います。
私個人としてSTRIX-GTX970-DC2OC-4GD5はデザイン・静音性・550Wの電源で補助電源ケーブル1本で動いて高性能ということで色以外では文句なしです(笑)。あの白買おうか本気で悩み中です。
GTX970についての騒動は残念でしたが、最初から正直なスペックを公表していれば近年稀に見る良カードだったのではないでしょうか。
以上、拙いレビューですが最後までご覧いただきありがとうございます。
また、ご迷惑をお掛けしても快い対応をしてくださった運営さまに感謝いたします。
静寂なる森の狩人STRIX
STRIXとはフクロウの一種なのでしょうか。
森の小動物を狙う猛禽類のイメージ。
ゼロノイズファンでの無音、静音性。
いろいろ考えていると残虐な感じになりそうだったので、無難な方向で纏めてみました。
横並びで不足する部分が見当たらない
今回のように各社GTX970製品を横並びで比較すると、劣った部分や不足している所が非常に少ないのがASUS製品だと思いますし、それこそが他社に絶対に後れを取らないという企業精神なんだろうと感じていました。
個人的主観で今回のSTRIX-GTX970-DC2OC-4GD5と同列、または上を行く製品は、
[MSI]GTX 970 GAMING 4G
[MSI] GTX 970 GAMING 4G GOLDEN EDITION
[GALAX(GALAXY Technology)] GF PGTX970/4GD5 HOF
以上の3製品です。
これこそがGTX970の魅力
GTX980の性能は、過去全てのものと比較しても、頭一つ抜けたグラフィック性能と電力効率になっていると思います。
そのGTX980に勝るところ、GTX970を10とするとGTX980が7程度となる部分が値段あたりのグラフィック性能です。
☆1つ足りないところは
STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5としては問題ないんですが、ASUS製ビデオカードを使い続けると常に黒を基調としてるので、せっかく新調しても段々と代わり映えがしなくなってきた感が・・
そろそろ今回の万人向けであるSTRIXシリーズでこそ、Sabrancoバージョンとか冬季限定Snow Editionのようなカラバリをぜひとも増やしていただきたい。白フクロウかわいいじゃないですか。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。