ZigsowプレミアムレビューとしてASUSのOC版Geforce GTX 970が当選しました!
むか~~しむかしから自作PCをやってる身としてはですね、ASUSといえばアサス(あえて間違う)なわけなんですよ。
不具合頻発しまくりの自作黎明期でもASUSはやっぱ違うよね~と言ってたそんなASUSはマザーボードだけでなくグラフィックカードでも常にすばらしい製品を提供し続けてきました。
果たして今回はどのようなカードに仕上がっているのでしょうか。
Nvidiaの最新GPUである”Maxwell"ではGeforce700番台の遺伝子を引継ぎながらも省電力・高性能がうたい文句のGPU。はやる気持ちを抑えて、まずは本製品の基本スペックから見ていきましょう。
(以下、随時更新中)
STRIX-GTX970-DC2OC-4DG5スペック
製品名:STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5
- NVIDIA GeForce GTX 970搭載
コア:Maxwellコア(28nm、Keplerコアと同じ)
コアクロック(GPU Boost時):1,253MHz(定格の1,178MHzからクロック向上)
コアクロック:1,114MHz(定格の1,050MHzからクロック向上)
シェーダクロック:
CUDAコア数:
メモリクロック:7,010MHz
メモリバス:256bit
ビデオメモリ:GDDR5 4,096MB
最大解像度:4,096x2,160
インターフェイス:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1
TDP:最大225W(8Pin x1)
バスインターフェイス:PCI Express 3.0 x1
機能:
- GPU温度が上昇したときにのみファンを動作させる「ゼロノイズファン」機能
- ヒートパイプをGPUに密着させた強力かつ静音な「DirectCU II」クーラー
- 効率向上および電流ノイズを30%低減したデジタル電源回路「DIGI+ VRM」
- 部品レベルで性能を向上したカスタム部品の「Super Alloy Power」を使用
- 高機能リアルタイムハードウェアモニタ&OCツール「GPU Tweak」を付属
(メーカーサイトより引用)
引用元:http://www.asus.com/jp/Graphics_Cards/STRIXGTX970DC2OC4GD5/
なお参考までに現在使用しているGALAXYのGTX560Tiを比較します。
http://www.links.co.jp/item/gf-pgtx560ti-spoc1gd5-white3/
これでーす。→間違ってました。ツインファンで青基盤のやつです。
ASICはOC版だけあって82.4%とまぁまぁ良好。※ASICはオーバークロックの耐性値の指標としてGPU界では話題の数値。でも数値とか耐性じゃなくて
オーバークロックに必要なものは気合と根性ですけどね。
比較用のGTX560Ti (Galaxy製)
製品名:GF PGTX560Ti-OC
コア:Fermiコア(40nm)
コアクロック:835MHz
シェーダクロック:1670Mhz
CUDAコア数:384
RAMDAC:400MHz
メモリクロック:4000MHz
メモリバス:256bit
ビデオメモリ:GDDR5 1,024MB
3D機能:DirectX11、OpenGL4.1
インターフェイス:HDMI(x1 mini HDMI)、x2 DVI
最大解像度:2560x1600
TDP:最大175W
基盤サイズ:9.33x4.33x1.57
バスインターフェイス:PCI Express 2.0 x1
冷却方式:2連ファン
機能:SLIサポート、3D Vision、HDCP、CUDA、OpenCLサポート、3D Visionサラウンド、PureVideo HD、Physx
とこんな感じ。なんだかいろいろと隔世の感があり、レビュー前からため息が出てきましたが(笑)
ちょうど3世代前(GTX6xx、7xx番、9xx番)のエントリーミドルクラスのモデルで長く使ってきました。今回はアッパーミドルになりますのでかなりの高スコアが期待できそうです。
今回、私が特に期待しているのはゲームプレイ動画撮影にひじょ~~~に便利に使える「Shadow Play」という機能と、”Kepler"コア以降(本製品はMaxwellコア)で使えるハードウェアエンコーダー”NVENC"です。これを利用するとx264を使った高品質な動画撮影やライブストリーミングがCPU負荷をかけずに行えるため、現在オーバークロックチーム「TEAM SHACHI-HOKO」で手がけているCPU負荷100%のBOINC(グリッドコンピューティング)」をぶん回しながら生放送ができないかな、なんて考えて今からテンションがあがっている次第であります!
NVENCやShadow Playはプレミアムレビューのお題とは別におまけのExtraレビューとして巻末に記載しましたので、最後までご覧ください。
レビュー環境
OS:Windows7 Ultimate x64
CPU:Core i7 980X
Mem:DDR3 Corsair 2000CL7 2GB*3
MB:ASUS Rampage III Extreme
Fanコントローラ:Lamptron
そのほか:CPU水冷ブロック+480ラジエータをしょってます。
このケースにラジエータ背負わしてこんな感じ。
「古っ!」って思ったあなた。正解です。
だいぶ使い古したハイエンドマシンです。すいません。PCI-Expressは2.0しかついてません。SATAもSATA2で止まってますよ。ええ。そうですとも!でも大丈夫。レビューには差し支えません(たぶん)
他の方のレビュー一覧
安定した環境で確かなベンチマークとレビュー!
分解や詳細なグラフを使ってわかりやすく解説!
なおレビューに先駆けて今回使用する自作PCについて軽くご紹介。
静穏!省電力!強力なファン!パワフルなGPUでゲーム、エンコードが快適!
開封レビュー
海外ではUnbox動画だとかいって購入した商品を開けるだけの動画が結構流行ってたりします。
届いた、買った品物を開ける瞬間って本当ドキドキ・ワクワク。子供っぽいといわれてもこのトキメキは一生続くと思います。そんなわけで簡単に開封や実物の写真を紹介します。
獲物を狙うフクロウ?があしらわれた製品の箱。ASUSの箱は高級すぎず、チープすぎずちょうどよい感じ。(某社のハイエンドカードとかすごい豪華な箱でしたけどね)
裏面。Direct CU IIを全面に押し出しているのがわかりますね。
一つ目の箱を開けるとゴールドのASUSロゴが入ったもう1つの箱が。というか軽い!?
じゃーん。グラフィックカードとマニュアル、そしてセットアップCD-ROMが同梱されていました。
ケーブルとか変換アダプタとか余分なものはついてこないんですね~。
PCI-Expressコネクタ側から。コネクタ類に保護キャップがつけられています。
SLIコネクタ。こちらもキャップで保護されています。
厚み。2スロットを占有するどっしりと重量があるサイズです。
基盤裏には燦然と輝くASUSとDirectCU IIのロゴ。美しィ!また保護フィルムが貼られているので使用前に必ずはがすこと。
背面のインターフェイス。Display PortとHDMI、そしてDVI-I/DVI-Dコネクタには保護キャップがつけられています。
カードサイズの比較、左=GTX560ti、右=GTX970。DirectCU IIのヒートパイプが出っ張っており、カード全体のサイズも長め。ケースが小さい人は取り付けられるか事前に必ず確認を!
GTX560Tiは6pin補助電源が二つ必要でした。
GTX970は8Pinが1本に変更。ケーブルのとり回しが楽になるでしょう。
見た目が美しいのはもちろんのこと、製品への気の使い方がとてもされているのが印象的でした。
あとはPCのPCI-Expressスロットに挿すだけなのですが・・・・・・、探したらありました。Unboxing動画。
ドライバーのインストール
ドライバーはNvidiaの公式から落とした347.09をインストールしました。http://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
考えるのが面倒くさい人は高速を選んで次へを押せばOK。
自作PC好きな人なら必ずカスタムインストールで。今回は全部入れますが私の場合、HDオーディオドライバー、3D Vision系は使用しないためいつもカットです。チェックをはずせばインストールされません。よって先に言い訳しときますと3D Vision&音関係はレビューできません(笑)なお、画面ではスクロールさせていますが標準ですとPhysxシステムソフトウェアは画面をスクロールさせないとチェックがはずせません。
そのまま放置すれば基本的に問題なくインストールは完了します。
タスクバーに常駐するソフトはドライバやソフトウェアのアップデートを監視、通知してくれます。
タスクバーに常駐する統合管理ツール。従来のNVIDIAコントロールパネルと、新機能を盛り込んだGeforce Experienceから成り立っています。
タスクバーから通知をクリックすると上記のメニューが表示されます。
Geforce Experience。ShadowPlayはここにあります(本レビュー最後にオーバークロック耐性とあわせて記述)。
ASUSのユーティリティをインストール
さて今回はASUSバージョンということでASUS独自のソフトウェアが別についています。(本来なら製品付属のCDのみでドライバまでインストール可能です)ASUS公式サイトに掲載されているドライバも少しバージョンが古かったのを確認。
http://www.asus.com/jp/Graphics_Cards/STRIXGTX970DC2OC4GD5/HelpDesk_Download/
GPU Tweakをダウンロードしてインストール。
次へを。
インストールフォルダを指定。私はCドライブの容量が小さいため別ドライブを指定。
GPU Tweakにはオーバークロックをするツールとモニター、そしてASUS独自の印フォーメーションソフトがついてきます。ROGカラー(赤と黒)でとてもかっこいい!
GPU Tweakを使うとGPUクロックを147MHz、メモリクロックを100MHz、そしてファンスピードを自動(Auto)からマニュアルに切り替えることができるようです。
なお残念ながらASICは67.3%と少し悪い結果です。でもいいんです!OCは気合ですから(2度目)
静かなる進撃の巨人的グラフィックカード
このグラフィックカードの売りのひとつが「準ファンレス」であることです。実際に後述するベンチマークソフトをまわしている最中でも一切ファンが回らないので「大丈夫かこれ、壊れてるんじゃないか?」って心配になったほど。
静穏を気にするけど、ハイエンドゲームを遊びたい!なんて人にはうってつけのグラフィックカードと言えそう。ただ、オーバークロックするなら結局ファンをまわします。
普段は静かに使って、いざというベンチマークをやるときだけファン全開という使い方ができるのはグッド。0dbファンをうたっている「Direct CU II」の強力な冷却効果が後押ししてくれています。
使い始めてベンチなど回してもごらんのとおり。またGPUクロックは最大で1304MHzまで自動でオーバークロックされている。ブーストクロックでは1253MHzまで自動であがるはずですが、誤差の範囲?
特筆すべきがGPU Fan(下部)。ほぼずっと回転してません。
証明として動画も取ってみました。
ファンコンでPCケース内のできる限りのファンと、ラジエータのファンはすべて停止させています。
聞こえている音はマザーに直つなぎしているファンの音です。GTX970のファンは一切回っていません。
なっかなかファンが回らんので手動でファンを回して見ました。
ファンを全開にするとさすがに風切り音が聞こえますが、ケースファンやCPUファンよりも気にならないような音に感じました。動画では結構うるさく聞こえますが実際はかなり上品な?風きり音です。
ファンの回転数は2880rpm?モニタ読みでは。
たぶんほかのレビュアーさんが騒音計でdbとか測ってくれそうですのそちらもご覧ください。(すいません持ってないんです笑)※私の場合普段からファン全開であまり音が気にならなくなっていますので若干感覚がズレていると思います。
ここまでファンが回らないのはやはり搭載された「DIRECT CU II」の威力といえるでしょう。
本体のゴツイヒートパイプと巨大で高級感のあるその黒光りのてかったボディ!
まさに「静かなる進撃の巨人」。
すいません進撃の巨人って言いたかっただけです。
予算とやりたいゲーム(をどれくらい快適に遊びたいか)で選べ!
ビデオカードはそれこそオンボードから今回のようなミドル~ハイエンド、
10万円を越す超高額なハイエンドビデオカードまでさまざまあります。
ほかのPCパーツと同様の選び方で、知り合いから「どれを買ったらいい?」と聞かれたときに、
まず
・予算(正確に)
・目的(遊びたいゲームの種類)
をきちんと聞きます。メーカー側もうまく予算と目的別に製品を作っているので、
自分がやりたいゲーム(目的)と予算を明確にしておけば何を選んでいいかわかります。
それを差し引いても今回のGTX970は4万円~5万円台(2014年12月現在の実勢価格)で購入できるのでちょっとゲームをがっつり遊びたいなんて人にはうってつけじゃないでしょうか。「
ただゲームが「快適に遊べる」といっても人によってその捉え方は千差万別。私なぞは余暇にちょろっとゲームする程度ですのでfps値は30以上出ていれば十分なのですが、多くのレビューを見ているとfpsが60を常時キープできるのがゲーマーとしての最低環境に感じます。
最近ではfps120なんてのも液晶の進化によって可能になりました。が、一応指標として60fpsあたりをキープしていれば合格ラインだと考えます。
「安定と最速の両立」やっぱ最新だけあって、はやいっす。
ここはベンチマークセクションとして旧環境であるGTX560TiとGTX970をスクリーンショットを交えて比較してみたいと思います。
3DMARK FireStrike Ultra
4K解像度でのベンチマークです。
GTX560Ti 測定不能(笑)
GTX970 2618
3DMARK FireStrike Extreme
GTX560Ti 測定不能(笑)勘弁して下し
GTX970 5051
Firestrike
GTX560Ti 3251
GTX970 9870
GTX560Ti。。。悲しくなるほど遅い。あと気になるのはバリが取れていない(Validationエラー)こと。レビューがひと段落したら、WHQLドライバで再度試してみたいと思います。
SkyDriver
GTX560Ti 11392
GTX970 26866
ミドルレンジ~のベンチであるSkyDriverではなんと2倍以上ものスコア差がつきました。
Catzilla
日本ではあまり知られていない(使われていない)ベンチですが海外では結構有名なのだとか。
公式サイト:http://www.catzilla.com/
猫のゴジラ(Catzilla)が暴れまわる都市が舞台のベンチマークです。BGMつきなので見ているのも楽しい!
GTX560Ti 3618
GTX970 11898
なんと約4倍ものスコアが出ちゃいました。HD解像度でゲームするならGTX970はいい選択肢ですね。
ドラゴンクエストオンライン
いわずと知れた日本RPG界のビッグツーのうちのひとつ”ドラゴンクエスト”をMMO RPGにしたタイトルのベンチマークです。ベンチ指標のひとつでよく使われているので、ゲームを1ミリも知らないのに初めてベンチ挑戦してみました。
GTX560Ti すごく快適 14839
GTX970 すごく快適 19074
意外とGTX560Tiが健闘したのが印象的でしたが、3DといってもMMO RPGなんで負荷は低めなんでしょうね。もちろんGTX970はちょっぱやです。
ベンチまとめ
世代が離れている&グレードが高いモデルなため当たり前といえば当たり前ですが、相当性能が上がっているのを実感できました。前述したとおりベンチを回して負荷が上がってもファンがぜんぜん回らないのは冬場で冷えているからでしょうか。さすが準ファンレスをうたっているだけあります。
参考までに実ゲームでのフレームレート(fps)ベンチマークを計測してみました。
タイトルはInsurgency。 CS:SやCS:GOと同じくリアル系でそこそこ人気のFPSゲームです。
解像度はウィンドウモードで1600*1000。
FPS計測ソフトはFraps。FPSの縦列が計測されたフレームレート値です。
最高で300fps、平均で132.467fps出ました。120fpsプレイも十分可能といえそうです。
また特筆すべき点としてある程度ソフトウェア内のオーバークロックであれば、不安定にならずにせいぜいベンチマークソフトがクラッシュする程度で済んだのも魅力です。
まさにタイトルどおり「安定と最速を望む」贅沢なあなたにピッタリかも!?
とにかく静かで高性能!
レビュー中何度も言っているとおり、そしてメーカーがうたう「0dbファン」を実現している「Direct CU II」はそのうたい文句に偽りなしといえるでしょう。
高負荷なゲーム・ベンチを動かしてもピクリとも動かないファン。GPUコア自体の省電力・低発熱と合わさってゲームライフを快適にしてくれそうです。
値段が少しお高いです。
定価だと4~5万円ほどのグラフィックカードは社会人でもためらう金額でしょう。特に今はPCゲームよりも家庭用ゲーム機(PS4/Xbox)の性能が上がってきているので、ゲームだけ楽しみたいならこのカードに出す価格でそれらが買えてしまいます。
Shadow PlayやNVENCを使ったエンコードは今まで当たり前だった外部キャプチャーの概念を覆すインパクトを持っています(後述)、ただしほとんどファンが回らず静穏性が高いことと、TDPがかなり下がっているため、そこに魅力を感じられるかが購入の決断に大きく関係しそうです。
個人的にはこの金額で
- ゲームが超快適
- エンコードが超快適
- ユーティリティつきで軽いOC遊び~ヘビーなオーバークロックできる
の3点あれば金額としては決して高くはないと思いますが。主観です。
ASUS製品にハズレなし。値段以外は大満足なグラフィックカード
最近では家電量販店でもよく見かけるASUS製品ですが昔から一定以上の品質を保ち続けています。このグラフィックカードもASUSらしさがよく出ていて長期間使ってみないと出ない不具合や悪い点もあるかもしれませんが今のところ大満足のグラフィックカードです。難点はちょっとお高いお値段だけ。予算が許されるならぜひ購入していただきたい製品といえるでしょう。
お待たせしました?おまけのExtra Review!
Kepler以降のGeforceシリーズにはGPGPU機能の一つとして動画エンコード支援が可能となっています。
#あまり最近のVGA事情に詳しくないのですが、もともとQuadroなど業務用ビデオカードには搭載されていた機能で、ドライバレベルで使えなくなっていたものをKepler以降は解禁になったとネットの情報源にはありました。
最初にドライバーとインストールしたGeforceのユーティリティである「Geforce Experience」 に含まれる「Shadow Play」と対応したエンコーダーで利用できる「NVENC」をそれぞれ試してみましょう。
「Shadow Play」
Shadow Playを使うとH.264できれいな動画が簡単に取り込めます。従来型のゲームキャプチャーはCPUやストレージへの負荷が高く、いわゆる「ドロップフレーム」と呼ばれる動画の取りこぼしーー動画は1枚1枚の小さい写真が集まってできたものですーーが発生していました。
そのためヘビーユーザーは高価な外部キャプチャーカードで映像出力をして2PCでエンコードをするなどしていたものです。
しかしShadow Playはグラフィックカードのコアを使ってエンコードするため、
CPUの負担が軽く、1台のPCでの快適な映像の取り込みを実現しています。
Shadow Playにはゲームプレイの直近最後x分間取り込める「シャドウモード」、いつでも任意の時間録画できる「手動モード」や海外で人気のゲーム系動画配信サイト「Twitch」に手軽に配信できる機能がついています。
Shadow Playから左のスイッチを入れると機能が有効になります。あとはゲーム中にALT+F10を押すとシャドウ録画開始です。常時指定された時間だけを書き換えていくので、動画でディスク容量がいっぱいになるなんてこともありません。
さて、ここで私が少しつまづいた点として、Shadow Playが有効になっていても「フルスクリーンでないと標準では録画できない」点がありました。というのも私は普段ウィンドウモードでプレイしているため、一瞬あれ?動かないぞとあせってしまいました。でもご安心ください。
最新バージョンのドライバからはデスクトップキャプチャーが可能になっているのでこのとおり、ゲーム画面を含めて録画することができます、フレームレートも少し落ち込むところがあったもののほぼ60fpsで滑らかな動画が撮影できました!ーーが、やはり不要な領域まで取り込まれるのはいかがなものですかね。
今後の更新でゲームのプロセスを指定できるようになるといいのですが。まだベータ版なので、今後に期待しましょう。最後にShadow Playの利点と難点をまとめます。
Shadow Playの利点
- ハードウェアによる録画で取りこぼしが少ない、フルHD画質でのゲームプレイ録画が可能!
- 思い立ったときだけ録画。ゲームプレイの最後を最大20分間まで録画できる!
- エンコードの知識不要。x264+AACで高画質・高音質なゲームプレイ動画の作成。
- ディスク容量の節約
- ゲームのフレームレート表示機能つき。
Shadow Playの難点
- Geforce Experienceとの抱き合わせ。常駐してしまうので嫌いな人はとことんダメでしょう。(私もちょっとイヤ。)
- 品質指定が3段階までしかない。(ビットレートとか容量で指定できるとなおよいですね)
- エンコーダー(この後出てくるOBS)に詳しい人はそちらを使ったほうが快適。
「NVENC」
はじめに少し裏事情を話しておくとNVEncは最近のドライバーの更新によって利用が可能になったものです。同様の機能はIntelのHD4000シリーズなどのオンボード・グラフィックスにある「QSV」や、AMDのグラフィックカードの「MCE」などがありますが、
今回使用する「Open Broadcaster Software」ではQSVとNVEncのみの対応となっています。
OpenBroadCaster、通称OBSはオープンソースとして無料で利用が可能なエンコード・ソフトウェア。非常に軽量なのが特徴で、ニコニコ生放送やUstreamといった動画サイトのライブ配信に使えるほかローカルへの録画も可能です。
OBSの操作画面。Webカメラやソースを複数追加して自由な配信レイアウトが実現できます。
詳細設定の欄では画質優先~速度優先などあらかじめ指定されたプリセットを選ぶだけ。特に考えなくてもAutomatic(自動)にしておけば問題ないです。
さて準備が整ったら早速配信です。・・・がその前にまずは比較としてCPUを使った場合のエンコードを検証します。
エンコード(CPU利用時)
ほとんど動きのない映像ですがそれでもCPU負荷率は5~20%ほど動きます。
エンコード(BOINC利用時=CPU100%、NVENC利用)
本題はここから。普段私のパソコンはメンテナンスがない限り、
ほぼ24時間365日CPU負荷100%でエイズ・マラリアといった難病支援を行うIBM主催の「World Community Grid」プロジェクトに、東海のオーバークロックチーム「TEAM SHACHI-HOKO」として参加しています。
※オーバークロックと自作PCを愛する新規メンバー募集中です!
オーバークロック「TEAM SHACHI-HOKO」のロゴ。
このためもちろんエンコードなどは難しいのが今までだったのですが、「NVENC」を利用することでCPUに負荷を与えずにエンコードが行える可能性が出てきました。
使っているPCやスマートフォンの余剰能力を科学・医療研究の貢献に使えるBOINC。
http://boinc.berkeley.edu/
まずはほかのソフトを何も走らせていない状態から配信を開始してみました。
するとなんとCPU負荷は1~3,4%に!!
そしてCPU負荷100%+エンコード!特に違和感なくフレームレートも60fpsをキープしたまま配信が行えました!
これでゲームをしながらエンコードもして、さらにBOINCを使った科学貢献もできてしまうという
一石三鳥の出来上がり!
※実際はCPU負荷100%でもCPU処理優先度によってBOINC効率が落ちますし、
ゲームも快適に遊ぶためには、比較的CPU負荷の軽いタイトルに限定されます。
実用を考えて比較テスト
さてNVENCの比較テストの締めとして実際にゲームをしながら配信することを想定したテストを行いました。動画ビットレートは2000Kbps、品質はAutomaticにしてあります。
まずはCPUエンコード。
NVENCを使ってエンコード。
CPU負荷率はCPUで10~40%(ゲームのCPU負荷が9割占めてます)に対し、NVENCは最大で
10%~20%ほどまでで収まっていました。これは事実上ほぼ負荷0といえるのではないでしょうか。
ただしよいことばかりでもなく、画質にこだわる方にはNVENCは向いていません。インターネットのレビューサイトなどでもNVENCはビットレートをあげてもブロックノイズがひどくて使い物にならないという声も聞いたことがあります。
私の感覚では文字つぶれも起こっていませんし十分実用的だなと感じたのが実際のところです。
静かだし速いしまぁまぁ回るし、久しぶりのGPUオーバークロック!
オーバークロック耐性については検証に時間がかかるため締め切りまでに追記していきます!
まずはじめに
お約束ですがオーバークロック(OC)はメーカー保障外の動作であり、
At Own Your Risk=自己責任であるということをご理解ください。
簡単にいうとぶっ壊れても自分で責任とってね!
基本設定
GPU Tweakの標準設定ではGPU電圧をいじれないためOCしづらいです。電圧が調整できる設定モードに移行するためには、Advanced Modeに切り替える必要があります。オーバークロックの初心者や壊すのは怖いけど・・・という方はまず標準モードでのオーバークロックにトライ(画像右)。
Max GPU Voltage(mV)とPower Target(%)という項目が出ました。
それぞれ「最大電圧(mv単位)」と「目標とする性能のパーセンテージ」を表しています。
この二つはリンクさせることができて、性能=電圧にすることも、自分でマニュアルで調整することも可能です。デフォルトではリンクは解除されていました。
バーをスクロールさせるとFrame Rate Target(FPS)、Display Refresh Rate(Hz)を調整する項目も登場しました。ソフトウェア上では最高でfpsが255、リフレッシュレートは145Hzまでオーバークロックできるようです。
まずはGPUクロックから
※電圧がわかっちゃうと皆さんの楽しみを奪うことになるのであえて伏せています。
ちょろっとGPUクロックをいじったら、スコアもちょろっとだけあがりました(笑)
3DMARK FireStrike Extreme 5270!
GPUクロックを1400MHzに(+147Mhz)アップしてスコアも+200!
こうやってちょこちょこ設定を調整してスコアが伸びているときが一番楽しいですね!
3DMARK FireStrike Extreme 5398!
このスコアを出す前にGPUクロック1700まで試してましたが、どうも1500~1600あたりから挙動が怪しくなってベンチが完走しないのでmodとかやらなきゃいけないかもですね。
そして現在の最高スコアはこちら。
3DMARK FireStrike Extreme 5475!
GPUクロックを1500MHz付近と決め打って今度はメモリを+100MHzずつくらいで調べていきました。普通に8000MHzオーバーが動いたのでそのときの結果がこちらです。
まだ余力がありそうなので時間が取れたらここからさらにメモリクロックとGPUクロックの相性など測っていきたいところ。
特にFrame Rate TargetやPower Target(%)はうまく使うとすごく簡単にOCできそうです。
最後のおまけにCatzillaも走らせてみました。スコアは15016で、デフォルトと比較すると3200くらいスコアが上昇しています。
※現在測定環境がメンテ中のため騒音テストがまだ出来ていません。時間かけてもやりたいと思ってますので今しばらくお待ちください。。。
TENGA(元れとろ)さん
2014/12/27
hidechanさん
2014/12/28
可能であれば、560tiと本商品の消費電力を計測してもらいたいです。
ワットメーターがお手持ちになければ、わざわざ購入する必要はありませんので
よろしくお願い致します。
TENGA(元れとろ)さん
2014/12/28
文中に書いたと思いますがすいません、持ってないんです;;
#多分他の方が電力計算やられると思って甘えてます、、、
大掃除が一段落したら財布と相談してちょっと考えますね!w
hidechanさん
2014/12/29
いやいや、わざわざ買う程の事でもないです。
ちょうど本商品を応募した時にサブ機の交換用と思っていまして
サブ機でつかっていたのが560tiだったので、どれくらい消費電力が下がるのかな?
って思ってみただけです。
騒音計はスマホのアプリでも結構正確に計測できますよ!
集音率が悪いので多少誤差はでますが、趣味の延長のレビューでは充分かな?
と思ってみたりしています。
※騒音測定器で検索してみてください。iphoneでもandroidでもありますよ
TENGA(元れとろ)さん
2014/12/29
貴重な情報ありがとうございます!試してみますね
TENGA(元れとろ)さん
2015/06/30
65db~といった感じでした、うちは水冷でファンを結構まわしてますのであまり参考にならないですね。。。