レビューメディア「ジグソー」

機械仕掛けのフクロウの実力

ASUS STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5のプレミアムレビューをさせていただくアラクレです。
今回のレビューでは当グラフィックカードの性能についてもそうですが、
グラフィックカードの選び方など初心者の方にもわかりやすいようにレビューしていくつもりです。
そのため「大体あっているが厳密には違うじゃん!」ということがあるとは思いますが、
あえて砕けた表現を使用しているためですのでご了承ください。

 

2015/01/10 更新情報

 ・STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5 の徹底レビューを追加しました

 ・インデント等の体裁修正をいたしました

 

2015/01/11 更新情報

 ・ビデオカードの選び方指南へ、CPUやマザーボード等の選び方についてを追記しました

 ・STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5 の徹底レビューへ、冷却能力比較についてを追記しました

 ・キャッチコピーを追加しました

 

01月11日17:40に当レビュー完成しました

更新: 2015/01/11
ビデオカードの選び方指南 PREMIUM REVIEW

結論:その人の感性です(笑)

結論としてはその人の感性という身も蓋もないこと書いています(==;

と、そこに至るまでのグラフィックボードの選び方を初心者向けに書いていきたいと

思いますので、参考にしていただければと思います。

 


 その名のとおりグラフィック(画像など)を表示する拡張カードです。
 昔のPCではこのグラフィックボードがないとディスプレイに出力できなかったのですが、
 現在はCPU内蔵グラフィックのおかげでビジネスユース等で活躍の機会が減ってきた今日この頃。
 現在グラフィックカードをあえて購入される方は下記のような方ではないかなぁ?と思います。
  ・PCでゲームを思いっきり遊びたい!グラフィックを堪能したい!
  ・多画面で出力したい!
  ・GPGPUに使用したい!
  ※GPGPUとは、グラフィックボードを画像処理以外の目的に応用する技術のことです。
  ※グラフィックボードの他に「グラフィックカード」「ビデオカード」「VGA」等々
   いろいろな読み方があります。

 今回のレビューでは、自作PCの入り口として最も考えられる、
 「PCでゲームを思いっきり遊びたい!グラフィックを堪能したい!
 にフォーカスして、下記3点の内容でレビューを進めていきます。
 ※なお、内容についてはGeforceに限定します


  グラフィックボードを決める上で一番はっきりさせなくてはいけないこと、
  それは「どのゲームをプレイしたいか?」ということです。
  どんなゲームでも動く超スペックなPCを作るということができれば一番簡単なのですが、
  グラフィックボードとひとことで表現しても数千円台から数十万円まであります。
  そのためプレイするゲームを確定し、推奨環境を見た上で検討することが重要になります。
  独断と偏見で現在のPCゲーム10本の推奨環境をまとめました。ご覧ください。

   


  ということでグラフィックの推奨環境は分かりましたでしょうか?

  このほかにCPUも推奨環境としてあげられるのですが、core i5以上を使用していれば

  たいていの場合大丈夫ではないかと思います。
  なお個人的な主観ですと推奨環境ぴったりの物を用意するよりは、

  1つもしくは2つ上のスペックを求めると良いかなぁという意見になります。
  たとえばMMOですが、人が集中する地域に行くとグラフィックの描写が追いつかない

  ということがあります。
  推奨環境ぴったりでも問題ないとは思いますが、快適さを求めるなら私ならそうするという
  参考情報にとどめていただければと思います。
   


  では大方の目安が決まったことでビデオチップの型番について見ていきましょう。
  今回レビューさせていただくSTRIX-GTX970-DC2OC-4GD5ですが、型番にもあるとおり
  GTX970を搭載したグラフィックボードとなります。
  ではGTX970という型番にはどんな意味が込められているのでしょうか。画像をご覧ください。

   


  「GTX」については上位をさす単語となり、数字は左から「世代」「性能差」

  「同一型番においての性能差」といってしまって良いかと思います。

  次に上記の画像について少しだけ補足です。

  【世代についてフォロー】
   とはいっても現行のGTX9XXシリーズやGTX7XXシリーズにおいては
   今のところ「GTX」を冠した型番と「GT」を冠した型番しか有りませんのであまり

   気にしなくても良いかと思います。

  【性能差フォロー】
   あくまで同一世代においての性能差、となります。
   そのため「GTX780」と「GTX970」において「GTX780」の方が性能の面で上かというと

   NO!です。
   そこについては難しいですがスペックをみて判断する必要が出てきます。
   各種レビューサイトに比較が掲載されておりますので、

   そちらをご覧いただくとわかりやすいかと思います。

  【同一型番においての性能差フォロー】
   大体は「5」が入ることが多いのですが、現在同一型番を書いておいて後ろに「Ti」を

   付けたり「Black Edition」を付けることが多いため、さほど気にしなくても

   良いとは思います。

 


  さてここまで書いたところで現行のビデオチップのスペックを見ていきましょう。

  画像をご覧ください。

   

   ※NVIDIA Geforceウィキペディアより情報をいただいて加工しております。
    またゲーム目的という観点から下位製品は省いております。
    参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/NVIDIA_GeForce

   黄色網掛け部分がGTX970のスペックとなります。
   ゲーム用途に「TITAN」は必要ないかと思いますので、

   それ以外で検討をすると良いかと思います。
   こちらの表をご覧いただき、プレイしたいゲームのタイトルと照らし合わせて

   決めてみましょう。

 


   では必要なビデオチップが分かったところでグラフィックボードを決めましょう。
   先ほど「ビデオチップ」と「グラフィックボード」を分けて記載しましたが、
   「GTX970」という名称はグラフィックボードの名称ではないのです。
   「GTX970」というビデオチップを内蔵した、各メーカーから出ている

   「グラフィックボード」を決める必要があるのです。
   GTX970というビデオチップを搭載したグラフィックボードは一つではなく、
   それぞれのメーカーからいくつもでており、それぞれいろいろな個性があるのです。
   次に完全に私の主観であるという断りの元、私が使ったことのある

   グラフィックボードメーカーの紹介をしていきたいと思います。

   【ASUS】
    当レビュー製品のメーカーでもあるASUS。
    最近は「STRIX」という新シリーズをだしておりますが、以前より

    「R.O.G」シリーズのグラフィックボードを出しております。
    (STRIX、R.O.G以外のシリーズもあります。ここでは「無印」と表現します。)
    R.O.Gシリーズは使用していませんので無印とSTRIXシリーズの感想ではありますが・・・
    STRIXシリーズの特徴としては、ビデオチップが一定温度以下にならないとファンが

    回転しない「ゼロノイズファン」が一番の特徴かと思います。
     ※なおSTRIXとは古代ギリシア語で鳥のフクロウを意味するとのことで、

      STRIXを冠した製品にはもれなくフクロウの目などがあしらわれております。

 

    そのほかにも「DirectCUクーラー」や「Super Alloy Power」を採用し、

    品質と静音性に特に優れているメーカーであると私は考えております。
    ただ他のメーカーに比べてちょっとお値段が高いです。

   【MSI】
    真っ先に思いつくのは搭載されている「Twin Frozr」クーラーであると思います。
    ハイエンドの製品については「Lightning」を冠することがあり、
    超アグレッシブなオーバークロックを施していることが大きな特徴です。
    最近はパッケージやクーラーにドラゴンをモチーフにした「GAMING」シリーズも

    登場してますます製品のラインナップが増え、値段もリーズナブルであることも多いため
    聞かれたら真っ先にこのメーカーを勧めてしまうこともしばしばあります(^^;
    品質面でも「ミリタリークラスコンポーネント」を準拠にしており、

    安心できるメーカーであると言えるでしょう。

   【GIGABYTE】
    ともかくパッケージの青い目が気になります(笑)
    特徴はやはりクーラーである「WINDFORCE」でありましょう。
    以前使用していたGTX770クーラーでは「WINDFORCE 3X」が搭載されておりまして、
    オーバークロックがかなり施されていたにもかかわらず、

    静音や冷却のどれをとっても高水準でした。

    またMSIと同様に値段が比較的リーズナブルです。
    しかし正統派メーカーかと思いきやGV-N980X3WA-4GDのような

    超変態グラボを世の中に放つなど良い意味で気が抜けないメーカーであると言えます(笑)

   【他にもまだまだあるよ!】
    数少ない国産メーカーである「ELSA」等々ありますが、

    実際に使ったことがないので割愛いたします。

   【で、どれを選べば良いの?】
    こればかりは人にご自身で決めるしかないと私は思います。

    大体の場合「これだ!」というその人の感性と決断力にかかっているといえます。
    なお予算の許す限り高いものをお買い求めいただいた方が良いと私は考えております。
    その理由は、安いものはグラフィックボードの保証期間と品質に影響がある場合が

    あるためです。
    ゲーム用グラフィックボードとなるとかなり値段が高くなることが予想できます。
    そのため、後悔の無いようによくよく考えてご購入いただければと思います。
    当レビュー的には、ASUSさんのグラフィックボードがオススメです!
    静音性と品質がすばらしいのです~。

 

  さてお気に入りのグラフィックボードはみつかりましたでしょうか?

  ではお次にそのほかのパーツを選んでみましょう。

 

  【電源】

   初心者の方がつまずきやすい点はこの「電源」であるとえます。

   電源の種類は大きく分けて、下記2点のものにわけられます。

    ・12Vシングルレーン

    ・12Vマルチレーン

   これが大変重要になります。次に簡単ですがこちらの見方をご説明いたします。

 

    ・12V系統って何?

     12V系統とは電源から「CPU」「グラフィックボード」「HDD」等に供給する

     系統になります。そのため、グラフィックボードやCPUが多く電力を食らうため

     供給不足となるとまともに動かすことができません。

 

    ・12Vシングルレーンってなに?

     文字通り12V電力供給を1レーンにまとめる方式のことです。

     各パーツを合計して、消費電力が収まるように計算すればよいため非常に

     選びやすいことが特徴です。容量が大きい電源は大体この形式です。

 

    ・12Vマルチレーン

     12V電力供給を複数のレーンで行う方式のことです。

     レーンごとに消費電力を計算して、それぞれおさめる必要があります。

     採用しているところはそんなに多くありませんが、ENERMAX社は非常に

     (というかほぼ?)マルチレーンを採用しております。

 

    ・どこでシングルかマルチかを見分けるの?

     画像を作ってみたのでご覧ください。

  SilverStone Strider Essential Gold SST-ST60F-ESGはシングルレーン、

  KEIAN KT-AP750-AKGはマルチレーンなのですが、黄色で網掛けした部分をご覧ください。

  SST-ST60F-ESGは「+12V」と記載されているのに対して、

  KT-AP750-AKGは「+12V1」「+12V2」と記載されていると思います。

  このVの後ろの数字がレーン数を表しており、この記載のものはマルチレーンとなります。

 

  ・消費電力ってどうやって計算するの?

   CPUやグラフィックボードには消費電力の目安となる「TDP」が設定されています。

   基本的にはこちらを調べていただき、消費電力を計算することになります。

   ただし消費電力の計算をまともにやると大変ですので、計算用のページを使用する

   ことをお勧めいたします。

   <私がいつも使っているページ 電源容量皮算用計算>

    http://www.cost-simulator.com/eco/eco3.html

   また参考程度ではありますが、電源はATXという規格の物を買いましょう。

 

  【CPU】

   CPUについては、現在で回っている大体のゲームは

   「Core i5」で事足りる場合が多いようです。

   「Core i7」を使用することで心配は無くなるとは思いますが、

   「Core i5」と「Core i7」の値段差は1万円程度あります。

   ゲーム用途と考えた場合、この1万円をグラフィックボード側につぎ込んだ方が

   賢い選択と言えるでしょう。

   実際のところ「Core i7」と「Core i5」を両方使用していましたが、

   ゲームに与える影響は体感できないレベルでありました。

   そこはお財布と相談して決めるべきではないでしょうか。

   なおマザーボードもCPUも、できるだけ最新の世代を買うようにしましょう。

   中古とか1世代前のものを買うメリットは、初心者にとっては皆無です。

   安物買いの銭失いほど痛い物はありません。

 

  【マザーボード】

   CPUを選んだ際に何を選択したかが重要になります。

   私のPCは「Core i5 4690K」ですが、こちらはLGA1150マザーの対応品となります。

   ・LGA1150ってなに?

    マザーのCPU搭載箇所のピン数です。これを間違えると搭載できません。

     LGA1150のものの例:Core i7 4790K(4770K)、Core i5 4690K(4670K)

     LGA1155のものの例:Core i7 3770K(3770)、Core i5 3570K(3570)

 

   次に注意したいのは、マザーボードの大きさです。

   厳密には違いますが、主流の大きさには「ATX」「microATX」「miniITX」があります。

   これにあわせて後述のケースを選ぶ必要がありますので、よくよく考えて選びましょう。

   一応参考になるよう、特徴をまとめてみました。

    ・ATX:拡張性(大)、値段(低~非常に高)、難易度(低)

    ・microATX:拡張性(中)、値段(低~高)、難易度(低~高)

    ・miniITX:拡張性(小)、値段(中~高)、難易度(高)

    ※難易度はケースにより前後します。

 

   またLGA1150でも「Z97」「H97」「B85」等々、実はいろいろなマザーボードがあります。

   OCもせずグラフィックボードを1枚しか使わないのであれば、正直なところどれでも

   動作しますので好きなものを選ぶでいいのではないでしょうか。

   個人的に初心者の方にお勧めするのは、H97搭載でASUS製品のものです

   ASUS製品はマニュアルが読みやすく、ソフトウェアの完成度も高いため、

   ハードルはかなり低いと思います。ただしお値段ちょっとお高め。

   え?ハードル低いの嫌だし、なるべく安いのがいいですって?

 

ようこそASRockの世界へ

※けなしているわけではなく、愛用からくる愛ゆえです。お間違えなきよう。

 

  【ケース】

   ケースにはマザーボードと同じく、ATX~miniITXの規格があります。

   ATX規格のケースにminiITXの規格のマザーを乗せることはできますが、

   miniITX規格のケースにATX規格のマザーを乗せることはできません

   ここが1番気を付けなくてはいけないポイントです。

   あとはグラフィックボードの大きさに合わせて、ケースの拡張スロット付近が

   大きくスペースを取られている物を選びましょう。

   この2点さえ気をつければ、あとは見た目で選んでしまっても良いでしょう。

   一番自作する上で個性が出る部分ですので、ゆっくり考えて選びましょう!

更新: 2015/01/11
STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5 の徹底レビュー PREMIUM REVIEW

消費電力控えめな優良児

 ということで当製品の実際のレビューに移りたいと思います。
 今回はなぜか手元にある「GALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Edition」と

 比較していきます。
 その前にスペック情報を見ていきましょう


 ※ASUS様製品ページおよびGALAX様製品ページより流用いたしました 
 ○GALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Edition製品ページ
 →http://www.galax.net/JP/970exoc_black.html
 ○STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5製品ページ
 →http://www.asus.com/jp/Graphics_Cards/STRIXGTX970DC2OC4GD5/specifications/

 GALAX Geforce GTX970 EXOC BLACK Editionに比べてコアクロックとBOOST時クロックが

 抑えめですが、その代わり補助電源が8Pin×1でいけます。そして最大消費電力が225W

 ・・・

 

 ・・・・・・・

 

 えっ

 なんでリファレンスからこんな大幅にあがってるの?
 というかGALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Editionですら145Wなのに。
 計算はマザーから75W+8ピンで150W=225Wなんだろうけど、

 片やTDPで片やMAX消費電力ってことなのかな。
 まぁ実際に消費電力を測ってみれば分かるでしょう。
 なおGALAXはマザーから75W+8ピンで150W+6ピンは75W=300Wという

 計算になるんだと思いますが、よくよく考えると訳分からなくなりますね。
 リファレンスは6ピンですむところ、保険でもう一本追加しているんだと思うんですけども・・・。

 それではお次に使用する環境です。


 ○CPU:intel Core i7 4690K
 ○CPUクーラー:ENERMAX ELC120
 ○VRAM:GALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Editionおよび
      STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5【以下、当製品】
 ○RAM:CMY8GX3M2B2133C9*4→16GB
 ○M/B:ASUS Maximus VII HERO
 ○システム用SSD:Intel SSD 730 480GB
 ○HDD1:日立 HDS722020ALA330 2TB
 ○HDD2:日立 HDS721010DLE630 1TB
 ○OS:windows7 Ultimate 64bit
 ○ケース:Sharkoon MASK
 ○電源:SF-750P14PE

 

お次に実際のベンチより外観の違いについて写真をぺたぺたと

 

【外箱】

 

 この時点で妙なテンションになるレベルでかっこいいです。
 個人的にはASUSさんのグラボの中では一番好きなパッケージ。

 

【内箱】

 

 おおお!?シンプルでかっこいい!

 もったいないのでドアップ

 いいですね~。内箱から何か高級感が伝わってきますね♪

 

【内箱を開けてみた】

 

 まだロゴ入り内箱あるんすか(笑)

 ちなみにこの内箱の内箱、開けてみると・・・

 これだけしか入っていませんでした。

 このレベルのグラフィックボードって、デジタルアナログ変換コネクタとか

 SLIブリッジケーブルとか入っているもんだと思っていました。

 

【STRIX-GTX750TI-OC-2GD5と比べてみた】

 

 同じSTRIXを冠してはいますが、赤子と大人レベルの違いですね(笑)

 当製品はさらにバックプレートを付けてますので、重量感も半端ないです。

 

【GALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Editionとも比べてみた】

 

 

 ということで同じGTX970ではありますが、当製品の方がかなりデカイです。

 GALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Editionの方がメカメカしい感じはしますね~

 さて写真ばっかり載せてもあれなので、さっさとお次の項目行きましょう。

 


 まずは消費電力を比較してみます。比較対象は環境にもあるとおり
 同じくGTX970であるGALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Editionです。
 ということで早速比較した結果をまとめました。
 ワットモニターを使用し、目視で確認しているため参考レベルに

 とどめていただければと思います。


 ※実際のゲームではなくベンチマーク時の消費電力です。
  またアイドル時は比較が微妙なため省いています。

 消費電力が多ければ多いほど差が出てくるという結果になりました。
 負荷が低い状態では誤差のレベルですね・・・。
 ということで先に挙げたスペック記載時に疑問に思っていた消費電力について、
 おそらく当製品側はMAXの消費電力を表示しているだけで、

 実際には他と同じくTDP145Wクラスであることが予測できます。
 消費電力が高負荷時に差が出ている分については補助電源の差というよりは
 スペックが順当に消費電力に出ていると見てよさそうです。

 


 お次にベンチ結果を一覧にしてみました。
 なんか妙にばらつきがありますが、正直なところ誤差でいいんじゃないの・・・?

 というレベルですね。


 ここまでやってみて思いました。
 足りねえ。まだ足りねえ!と・・・。
 ということで・・・

 同じGTX970が2つもあるんでSLI行ってみました
 最初は電源を850Wクラス級に換装することで考えていましたが、
 電源容量をTDPで計算した結果、換装しなくても今のままで事足り、
 しかも電源容量70%以内でいけることがわかりましたのでこのまま続行です。
 さらりと書いていますが、このレベルのグラフィックボードのSLIが

 この電源で行けること自体が相当すごいことですので明確にアピールしておきます。
 なおGALAX製グラフィックボードと組み合わせていますが、

 チップ(今回はGTX970)とメモリ容量が同じであればSLIでの動作が可能となります。
<!注意!>
  SLIはフルスクリーンモードでしか動作しませんので、

  ベンチマークやゲームをフルスクリーンでお楽しみください。


  さてSLIをするには、マザーやグラボに付属しているこちらの

  SLIブリッジケーブルを使用いたします。
  ※無い場合もありますので、その場合は別途ご購入ください。


長さが足りねえ!?

  さて当グラボですが、GALAX製グラボと違い

 

  このように一回り近くサイズが大きいため、

  マザー付属のブリッジケーブルでは長さが足りませんでした。
  ということで別途140mmのブリッジケーブルを購入!

 

  今度は長さが足りましたイエーイ

  ということで前置きが長くなりましたが、

  消費電力とベンチ結果にSLIのものを加えた状態で再度掲載です。

 


  消費電力についてはGTX970が1枚増えている分ガツン!と増えていますね。
  アイドル時に至っても2倍以上とかなり大盤振る舞いな状態です。
  わかりやすいようにグラフを作成してみました。


  うん。順当にスペックどおりといった感じです。お次ベンチ。

 


  ベンチマークについては一部SLIの恩恵が見られないものもありますね。
  3DMARKについてはわかりやすくSLIの恩恵を受けていますね。

  かなり景気よくスコアに出ています。
  CINEBENCHはやっぱりフルスクリーン扱いにはなっていないんでしょうかね。

  唯一スコアが下がっています。


  ということでSLI時は5割前後性能が上がればいいね、

  ということを証明するだけの結果になりました。
  PCI-eがx16動作からx8動作×2になるということもあり、

  X99搭載マザーでやるならもうちょっとスコアがあがるかな?
  SLI動作時は同じグラフィックボードを2枚搭載していても、

  単純に性能が2倍になるわけではないという
  初心者の方にも知っていただきたかったのでいいベンチスコアとなったのではないでしょうか。

 

私の考えを一言添えるのであれば、

SLIを考えるくらいであれば素直に上位のグラフィックボードを1枚用意した方が幸せになれます。


  さて当製品の特徴といえばやはり梟の目、ゼロノイズファンでしょう。
  GPUの温度が65度未満のときにファンが回らないという素敵仕様です。
  なおSTRIX-GTX750TI-OC-2GD5は「50℃未満」の場合にファンが回りません。
  GTX970クラスになると発熱も相応ですが、これはひょっとすると・・・
  ゲーム時にもファンレスで行けるんじゃ・・・
  ということでどこまでやったらファンが回ってしまうか、

  ゲームプレイ時およびベンチマーク時の温度についてひたすら目視で確認しました。
  プレイするゲームタイトルは

  ・モンスターハンターフロンティアHighGradeEdition版(以下、MHF(HG版))

  ・ドラゴンクエスト10(以下、ドラクエ10)
  の2タイトルになります。

  まずはアイドル時の温度は40度ということでここからスタートです。

  これが65度以上に達してファンが回ったらラウンド終了です。

ラウンド1 MHF(HG版)メゼポルタ広場
  温度:48度
  まだまだ余裕ですね。

ラウンド2 MHF(HG版)ラオシャンロン戦
  昔は割りと重い処理だったはずのラオシャンロンですが・・・
  温度:46度
  メゼポルタ広場より冷えてるぞ畜生!

  こいつはだめだ。MHFではGPU温度が上がらない!次のタイトルでいきましょう。

ラウンド3 ドラクエ10
  ゲーム変えてドラクエ10の街中では・・・
   温度:46度
  よし、ここはボス戦いってみよう

ラウンド4 ドラクエ10
   温度:63度
  ぎりっぎりで耐えやがりました・・・

  んではベンチマークソフトなら温度も上昇するだろう!

ラウンド5 CHINEBENCH11.5
   温度:63度
  短いので温度が上昇する前に終わった感があります。

 

ラウンド6 FF14ベンチ
  開始5秒で65℃を超えたのでテスト中止

ラウンド7 FF14ベンチ(リベンジ)
  ラウンド6から下記のように設定を変更して、温度に余裕があるときでも

  勝手にクロックが上がってしまわないようにアホくさい設定をしてみました。
  ・GPUBoost Clock:1153MHzへダウン
  ・メモリのクロックを6010MHzへダウン
  結果:さすがにベンチマークソフトは無理でした

  ということでここから先はやることに意味があまりないように思えますので打ち切り。
  ファンレスでベンチマークは無理というか・・・本末転倒ですね。

 

  さてお次は冷却能力を比較してみます。

  統制品付属のソフト「GPU TWEAK」にて、ファンスピードを40%・70%・100%にて

  設定し、3DMark実行時の温度の比較を行いたいと思います。

  温度の推移についてはGPU-Zのログ情報から取得しています。

 

  が・・・40%時には有効なデータが取れず断念。70%と100%のデータを比較します。

 

  GALAX GeForce GTX970 EXOC BLACK Edition温度

 

  ASUS STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5温度

 

  えーと・・・これ自分でデータ取っておきながらにわかに信じがたい状態・・・。

  こんなにも数値に差が出ております。

  冷却性能は優秀とは思いますがちょっと怪しいので、再度時間のあるときにでも

  温度の推移について調べ、データを取り直してみたいと思います

 

  なおファンの騒音については体感ではありますが、ASUS側が明らかにうるさい

  という感想となります。

  ゼロノイズファン作動時には優秀ですが、ファン全開時には騒音が他社製品より

  うるさいという結果となりました。

  ただ冷却能力がこれほどまでであるなら、他社製品が100%でぶん回している中

  当製品は何気ない顔で50%程度で回っている可能性もなきにしもあらずです。

更新: 2015/01/11
STRIX-GTX970-DC2OC-4GD5 のキャッチコピー PREMIUM REVIEW

適材適所をこれ一つで。万能の黒フクロウ

ここまでデータ取ってみたり、レビューを書いてみたりで思ったことですが・・・。

なんかもうこれ一本あればなんでもできるよね!ということでした。

私のPCを使用する目的としては、ゲーム・ブラウザ・Skypeの3つになります。

ゲームはちょいちょいとやる程度ですし、必要なときに頑張ってくれれば良いです。

もっぱら日中はブラウザとSkypeとして使っている状態です。

このうちSkypeは寝ながら話していることもちょいちょいありますので、

うるさいグラフィックボードは回れ右しやがりなさい^^

ぐらいのキビシー観点で騒音は注意しています。

ですので当製品についてはゲームするときはがんばってくれますし、

ブラウザやSkype中はファンレスとして働いてくれます。

そのためキャッチコピーとしては

 

適材適所をこれ一つで。万能の黒フクロウ

 

とさせていただきます。

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