今回のレビューは『Lenovo タブレット Wチャレンジ』レビューアー選出によるものです。
この度はレビュアーに選んでいただきありがとうございます。
この場をお借りして御礼を申し上げます。
今回のレビュー対象となる Lenovo YOGA TABLET 8(YOGA8)ですが、通常のタブレットと大きく異なる形状をしています。
本体にスタンドが内蔵されており、スタンドを引き出すことで「スタンド」「チルト」「ホールド」の3つのモードで使えるようになっています。
今回のレビューでは各モードの使い勝手および、Amazon Kindle Fire HD(KFTT)との比較を行っていきたいと思います。
先ずはパッケージ。
パッケージの写真を見るとタブレットの角度が段階的になっています。
これはYOGA TABLET 8の特徴であるスタンドを引き出す際の動きを模した物になります。
さっそく開封してみます。
本体の他にIIJmioのプリペイドパックが入っていました。
こちらはNTTドコモの3GおよびLTEネットワークを使用したMVNOの高速データ通信サービスになります。
本体の下にタブがありました。
このタブを持って引き上げると簡単に本体が取り出せるようになっています。
ちょっとした事ですが、こういう気遣いは嬉しいですね。
内容物は以下のようになります。
YOGA8のACアダプタは5.0Vの1.5Aでした。
KFTTの純正ACアダプタは5.0Vの1.8Aなので使い回しはしない方が無難ですね。
本体下部のアルミ色の部分は筒状に膨らんでいます。
裏側から見ると形状が良く判りますね。
本体下部中央に継ぎ目が見えますが、ここがスタンドになっています。
正面から見て左側面にUSBポートと電源スイッチが、右側面にイヤホンジャックとボリュームが付いていました。
電源を入れる際には電源ボタンを押し込むような感じで入れる事になるので、電源ボタンの誤動作は起こりにくくなっています。
本体裏のスタンド部を開くと、その中にSIMスロットとSDカードスロットがあります。
SDカードスロットにはダミーカードが刺さっています。
スタンド部はかなり固いので、引き出す場合には本体側の隙間に爪先を差し込んでこじ開けるよりも、シリンダー部を握ったまま回すようにして少し隙間を開けてから、そこに指を入れて開く方が簡単ですね。
YOGA8とKFTTの大きさを比べてみました。
YOGA8は8インチ、KFTTは7インチですので、YOGA8の方が一回り大きい感じですね。
重ねてみました。
KFTTはベゼル部分が幅広な事もあって、横幅(写真では縦方向)には余り差がありませんが、高さ(写真では横方向)は違いが目立ちますね。
そして重量比較。
KFTTが385gなのに対し、YOGA8は406gとなっています。
ところが不思議な事に手に持ってみた感じでは、KFTTよりも重いはずのYOGA8の方がKFTTよりも軽く感じます。
これはYOGA8をホールドモード(左手でシリンダー部を握った縦持ち)で持った際に重さが集中しているシリンダー部を握りこむ形になるからなのでしょう。
そして、このシリンダー部を握りこむと言うのが実に持ちやすい!
逆に右側のベゼル部を持つと不安定な上に重さも一入感じます。
正直な所、片側だけ膨らんでるのってどうなのよ?って感じでしたが、以外にも理に適った形状だったようです。
今度は画面の比較を。
双方にゲームアプリのファンタシースターオンライン2es(PSO2es、SEGA)を入れて起動してみました。
画面解像度はどちらも同じなのですが、YOGA8の場合はナビゲーションバーが表示される都合上、左右に余白が出来ているのが判ります。
とは言え、実用上は何ら問題無いのですが、画面をフルに使えないのは少し残念かもしれませんね。
ちなみに、どちらも正式にはPSO2esに対応していないためGooglePlayから直接ダウンロードしてインストールする事は出来ませんので悪しからず。
PSO2esが出たついでにYOGA8での動作について。
横画面タイプのゲームと言う事もあり、スタンドを出してへの字型に置いたチルトモードが最適です。
両手が使える上、適度に角度が付いていて見やすく操作がし易いです。
本体性能も良く、PSO2esのような3D系グラフィックスのゲームもサクサク動きます。
また、タップやフリックの反応も良く快適さに貢献しています。
スタンドを出してL字型においたスタンドモードは手を出さずに眺めるアプリ、動画観賞などに向いています。
YOGA8にはチルト上部左右にスピーカー(ステレオスピーカー)があり、かつドルビー対応なので映像だけでなく音も十分楽しめます。
KFTTもステレオスピーカーでドルビー対応ですが、KFTTの場合スピーカーが本体裏面の左右に付いているため、裏に反射物があってこそ音の広がりが楽しめますが、YOGA8の場合はスピーカーが正面に付いているのでスタンドモードでも音が十分に楽しめるのが良いですね。
最後にシリンダー部を握って縦画面で持ち上げて使用するホールドモードですが、これは電子書籍を読んだりするのに良いですね。
左手で本体を持ち、右手でページをめくる、と言う感じになりますが、前述したようにシリンダー部を握る事で本体の安定化に加え重さが減少して感じるので長時間読書をしても疲れにくくなっています。
ただ若干滑りやすい感はありますので滑り止めが欲しかった所です。
KFTTでは太枠なベゼル部分を持って読みますが、それなりに安定しているとは言ってもYOGA8に比べると不安定ですし、何より重量が腕にズシッと来るのは避けられません。
YOGA8の場合、重量の多くがシリンダー部に集中している事もあって重心を握っていることになるので本来の重さよりも軽く感じられるのが非常に良いですね。
各モードに適した使い方と言う事で以下のように使用してみました。
一見奇をてらったかのような形状のYOGA8ですが、その形状こそが理に適っているという驚きがありました。
「ホールド」「チルト」「スタンド」の3つのモード其々に適した使い方があり、其々のモードが非常に使い易い物でした。
強いて難点を挙げるなら、縦画面で使用する際に机上に置いて使うのは難しい、と言う事でしょうか。
形状が形状だけに机上で縦置きすると傾いてしまうので見辛いです。
また液晶の視野角は広いですが、グレアなため映り込みが激しいです。
動画を見る分にはグレアの方が発色が綺麗なので一概にグレア液晶が悪いとは言えませんが、日光の下などでは実質使えないと考える方が良いですね。(屋外で使用する際には日陰で使いましょう。)
YOGA TABLET 8は想像していた以上に使いやすく快適に使用出来るタブレットでした。
さて使用を開始して1週間になるのですが、その間に驚いたのはYOGA TABLET 8 のバッテリーの持ちの良さ。
バッテリーの持ちが良いだけではなく、本体の電力消費対策も優れているのでしょうが……
ハッキリ言ってバッテリーの持ちは非常に良いです!
日々使用できる時間はマチマチながらも毎日PSO2esを1クエスト以上進行したり、DIGAの録画をビームして観たり、とそれなりに電力消費の多い使い方も入れている訳ですが、同じようにして使用したKFTTに比べて遥かにバッテリーが持っています。
伊達に理論値最大16時間駆動を謳っている訳では無さそうです。
(KFTTは理論値連続11時間駆動。)
takamizuさん
2014/05/21
cougarさん
2014/05/21
ゲームに限らず横画面のアプリはチルトで使うと使いやすいですね。
3モードそれぞれに利点があって、よく考えられていると思いますよ。