レーダー探知機を触るのは、手持ちの「SVE-25C」以来になります。
今回は、「EXPARTNER EXP-S151」と「SVE-25C」の新旧レーダー探知機の比較を交えながらレビューという形式で行っていきます。
それでは拙いレビューになりますが始めさせて頂きます。
まずは、取締りのミニ知識から。。。
■スピード違反の取締り方法
大きく分けて3つの方法があります。
1.レーダー波を使って算出する方式(レーダー方式)
2.距離と時間で算出する方式(光電管式、ループコイル式オービス)
3.追走して測定する方法(追尾方式)
■取締りレーダー波について
取締りレーダー波は、発射するときの角度や装置の種類によって性質が異なります。
●定置式(人が測定装置を道路に設置して行う)
●自動速度取締り機(新Hシステム、レーダー式オービス) (速度の測定と証拠写真の撮影を自動的に行う)
●移動式(測定装置をパトカーに搭載して移動しながら測定)
■概要
今回レビュー致します「EXPARTNER EXP-S151」は
という仕様になっています。
一方比較用の「SVE-25C」は
という仕様です。
これだけを見るとただGPSが付いて消費電流が増えているだけのように見えますが… !?
ところが技術の進化は凄まじく、「SVE-25C」にはない「メモリー液晶ディスプレイ」や54種類の「警報画面」や5画面の「待受画面」、「誤警報カット」等搭載しています。
(詳細は後ほど…)
各々の特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。。。
■特徴
◆「SVE-25C」は◆
○カーロケ帯識別受信機能
カーロケスイッチを切り替えることにより、近くにカーロケ搭載車が高いことを知らせる機能です。
※カーロケーターシステムとは、「無線自動車動態表示システム」のことで、通信指令本部が移動局(パトカー等)の現在地をリアルタイムで地図画面上に表示し、把握するシステム
○i DSP (integrated Digital Signal Processing Technology)
統合的デジタル信号処理技術(iデジタル)により、超高精度識別を実現(ステルス、新Hシステム対応、カーナビの電波漏れを識別)
○ULTRA/ウルトラ感度
○アラーム機能
○自動制御
レーダー波の受信が約30秒以上続くとアラームランプなどが自動的にライトダウン、警報音が自動的にボリュームダウン、オートパワーON/OFF、ローバッテリーアラーム等
※電波式の自動ドアや、信号機の近くに設置されている車輌通過計測機等は取締りレーダー波と同じ電波を使用しているため、反応するのは避けられないスピード違反の取締り方法の「1.レーダー方式」に対応(レーダー波を発射しない方式は探知することが出来ない)
◆「EXPARTNER EXP-S151」は◆
○超低消費電力メモリー液晶ディスプレイ搭載
メモリー液晶ディスプレイとは、電源を切っても画面に表示させた内容がそのまま維持される液晶ディスプレイディスプレイに表示させる画像を書き込む瞬間のみ電力が必要でそれ以外の時間は電力を必要としないため、非常に少ない電力で済むという最大のメリット
○警報画面イメージアラーム
54種類のターゲットと距離をカウントダウン表示、ステルスやレーダー波は電波の受信レベルを5段階で表示*
○待受画面
待受5画面と全ての表示OFFの中から選択可能*
*こちらのデモ画面を参照して下さい
○誤警報カット
・iキャンセル : 自動ドアなどが原因で発生する誤警報を自動的に識別、自動キャンセル登録を行い 二度目にその場所を通った時には誤警報がならない
・マイキャンセルエリア : 警報ャンセルしたいエリアを自分で登録することもできる
・反対車線オービスキャンセル機能 : 必要のない反対車線のオービス等の警報をキャンセル
・AAC/不要警報カット : 時速30km未満で走行中または停車中の不要な警報をカット
・ASS/最適感度選択 : 速度に応じた最適な受信感度を自動的に調整
○「SVE-25C」の特徴は全て搭載・進化版
○GPS測位機能
電源が入ると日付、測位情報を表示
※あらかじめオービス、NシステムなどのGPSデータが登録されており、データ更新が可能(別microSDカードを用意、有償)
※スピード違反の取締り方法の「1.レーダー方式」、「2.光電管式、ループコイル式オービス方式」、「3.追尾方式」に対応(レーダー波を発射しない方式は探知することができない)
■パッケージ
<付属品>
●ボールジョイントブラケット
●ダッシュボードベース
●シガープラグコード
●専用ニッケル水素
●粘着マット
●マジックテープ
●取扱説明書・保証書
■取り付けかた
1.電池カバーを外す
2.付属の専用ニッケル水素を接続する
3.電池カバーを取り付ける
■車両への取り付け
「ダッシュボードに直付けする」方法と付属の「ブラケットを使用して取り付ける」方法がありますが、
今回はブラケットを使用して取り付ける方法にしました。
1.本体にボールジョイントブラケットを取り付ける
2.ダッシュボードベースをボールジョイントブラケットに取り付ける(粘着マットも付けちゃいました。。。)
3.ベース部に粘着マットを貼り付ける
(ヌーブラみたいな感触です。。。 ^_^;)
4.角度を調整しダッシュボードに取り付ける
※車両取付け前にここまでやっておくと、本機をダッシュボードに取り付けるだけです。難しい作業ではないので車両でやってもいいと思いますが(今回はレビュー用に撮影もあったので)、段取りをしておけば慌てなくて済みますので。。。 (^^)v
■充電について
初めて使用するときは、付属の「シガープラグコードでの充電」を推奨していますが、今回はレビュー前(車体取り付け前に「ソーラーパネルで充電」で充電済み)に満充電にしています。
■GPSデータ更新サービス
市販の2GB以下のmicroSDを使用して、パソコンでダウンロード(有償)する方法、microSDカードの送付(有償)、本体送付(有償)等があります。
※microSDカードは別途用意する必要があります
ちなみに本機のGPSデータは6万1,000件を超えるとか…
■レビュー内容
実際に車両に取り付けて走行してみます。(比較のため、「EXPARTNER EXP-S151」、「SVE-25C」並べて試乗)
近所を走行するだけで「車上狙い多発地帯」、「事故多発地帯」警報が表示されました。また「交番」情報も出ました。
※「保安基準の改正によりフロントガラスへの取り付けができなくなりました」 (>_<)
では、実際に「Hシステム」のある場所まで移動して確認。。。
目の前に「Hシステム」があるのですが、さすがにどちらも反応しません。(^_^;)
実際に「Hシステム」のある道路を走行してみると… しっかり反応します!
具体的には、「EXPARTNER EXP-S151」はかなり手前から電波を拾うことを確認出来ました。
一方「SVE-25C」は「EXPARTNER EXP-S151」よりだいぶ先で反応。(倍くらいの違う感じです)
最新の「EXPARTNER EXP-S151」は、「Hシステム」までの距離をカウントダウンし通過まで表示します。
一方「SVE-25C」は旧タイプのため、遠近はアラーム音の断続音から連続的に変化、アラームランプの点滅速度の変化で判断します。
判りやすいのは、言うまでもなく「EXPARTNER EXP-S151」です。
■総括
◇「実際に車に取付ける設置の容易さ」◇
私は、車両へ取り付け前に室内で下準備(レビュー用に撮影も兼ねて)してからやりましたが、車内で全て出来る内容ですので全く問題ありません。
ボールジョイント部分は、ガンプラの駆動部分を想わせる作りで角度調整に優れよく出来ています。
粘着マットは、はがしても跡が残りにくく、粘着力が弱くなった場合は中性洗剤を使い水洗いすることで粘着力が回復します。
◇「操作性や実際に走行した際の印象」◇
ソーラーパネル面のボタンは全てフラットなので押し間違えが何度かありました。ボタンに突起や凹みがあると誤操作防止になるかと思います。
設定変更中、30秒間操作を行わないと自動的に設定モードを終了してしまいます。
デモモード撮影中(画面が反射して液晶が見えにくいので良い撮影ポイントを探すのに)にこれで結構手間取りました。(汗 (普段使いなら全く問題ないのですが…)
手持ちの「SVE-25C」と比べてしまうと、技術の進歩を感じます。
誤警報をなくす機能やGPS測位等技術のてんこ盛りです。。。
オートパワーOFF機能(停車や駐車の状態が約3分以上続くと自動的に電源が切れる)は電源が入らない症状と勘違いするかもしれません(オートパワーOFF状態はランプ等一切光らない)
◇「表示される映像への感想」◇
デモ画面でもわかりますが、液晶表示はカラーではありません(モノクロ?)
(感じで言うと水銀体温計のような感じの見え方)
真正面では問題ありませんが、上下左右と位置がずれるとこんな感じです
日差しによって画面が見えにくくなることがありました(画面が反射する)
視野角は広くないので、正面になるように設置、調整する必要があります
◇「ソーラーパワー充電にて長時間起動の感想」◇
オートパワーOFF機能(停車や駐車の状態が約3分以上続くと自動的に電源が切れる)や30秒間操作を行わないと自動的に設定モードを終了する機能があるので、通常使用はソーラーパワー充電で十分足りると思います。
◇「レーダーを使う利点」◇
事前の準備・心構えが出来るもの、お守りとしての活用が一番かと…(過信は禁物!)
説明書にもありますが、「日頃からの安全運転をお心がけください」と。
◇「実際に使ってみてよかったところ」◇
警報ボイス(47識別)の中の制限速度超過警告は関心させられた機能です。
(GPSデータが全てカバーしているわけではないので完全ではありませんが)
※現在速度が制限速度を超えているときにボイス警告する
手持ちの「SVE-25C」では警告音が「ピー」(音声も選択出来るが種類が少ない)のみで何の警告(自動ドアも含めて)が出ているのかわかりませんでしたが、本機は警告を音声と画面表示で知らせるため、今まで何気なく通っていたところでレーダーを発見することが出来ました。
(他にこの場所が「事故多発エリア」や「車上狙い多発エリア」だったのかと… (>_<))
『最後に…』
GPS測位機能であったり、GPSデータの更新が出来たりと付いていないものはないんじゃないかと思うくらい多機能なレーダー探知機です。
高価な部類のレーダー探知機ですのでデータ更新は無料だと嬉しいかも…。
反則金、点数減点はかなり凹みます(経験者)ので、今一度日頃からの「安全運転」を肝に銘じながらこのレビューを締めたいと思います。(車の性能を試すならサーキットがお勧めです!)
最後に、タイトルの「MADE IN JAPAN」です…
(いまどき珍しい… !?)
『追記』
zigsow からのお知らせメッセージがあり、「不具合の修正(起動後、補足衛星数が”0”のまま、もしくは安定しないままで測位しない場合がある問題)とのこと」でソフトウエアアップデートを実施してみました。
※特に気なる点はなかったのですが…(補足衛星に時間がかかことがありましたが、電源ON/OFFで測位するので)
「SELECT」ボタン→システム設定画面にてアップボタンを数回押す
(バージョン1.00確認)
本体の電源を切った状態でダウンロードしたmicroSDカードを本体に挿入すると
(転送終了)
もう一度、「SELECT」ボタン→システム設定画面にてアップボタンを数回押す
(バージョン1.01確認)
起動後、補足衛星数がかなり早くなったような気がします!
はにゃさん
2011/12/11
メモリー液晶はモノクロですが書き換え時以外は電力を使わないのがいいですね。
sirus15さん
2011/12/11
コメントありがとうございます!
省電力はポイントですね。(^^♪
みっちゃんさん
2011/12/11
高性能なレーダーですね。
必要な情報だけを、都度伝えてくれると安心ですね!
特にm表示でカウントダウンが便利そうです。
sirus15さん
2011/12/11
コメントありがとうございます!
最近(最新)のレーダーはよく出来てますね!
あとはドライバー次第って感じです!?
愛生さん
2011/12/11
バックライトは常時点灯してるんですか?
視野角がかなり狭そうなので、車種によっては設置が厳しそうですね。
sirus15さん
2011/12/11
コメントありがとうございます!
バックライトの動作は「充電池だけで使用している場合は、警報やボタン操作をした際はバックライトが点灯」、「シガープラグコードから電源を供給している場合は、電源ONの間常時バックライト点灯」となってます。
設置は、太陽の反射に気をつけてかつ真正面にくるように… って感じでしょうか。
mickeyさん
2011/12/11
ソーラーバッテリーのみで動作するのはいいですね。
性能もいろいろ付いていますし、欲しくなりましたw
sirus15さん
2011/12/11
コメントありがとうございます!
あらためて技術の進歩は凄いと思いました!^^;
(単に知らなかっただけ??)
ソーラーバッテリーのみで動作するのはポイントですね!(メモリ液晶は… )
ぽんさん
2011/12/30
ファームウェアアップデートも簡単にできるみたいですね^-^
sirus15さん
2011/12/30
コメントありがとうございます!
microSDカードの裏表を間違えても入らないから無問題です。(一度やらかしましたが…)
バージョンアップはHPに行くと説明がありますので!