■はじめに
こんにちわ、はこねこです。
僕ら昭和キッズは暗くなるまで近所で遊びまわっていたものですが、最近はすっかり物騒に。
連日目を疑うような凶悪犯罪がYahooニュースのトピックを賑わかしておりますオドオド。
今回ははそんなあなたにぜひオススメ、ワイヤレスネットワークカメラ 「Arlo2 PRO」をレビューさせていただきます。
空き巣 悪戯、ご用心。
■これは何
"今までにないスマートホームセキュリティ"
Arlo Pro(アーロプロ)は俗に言う「ネットワークカメラ」に属する商品です。
離れた場所からカメラを通じて遠隔地の状況を監視・モニタリング。必要時には自動録画やアラームにて警告できるなど、家庭用にしては高価格/高機能に属する製品ですね。
特に特徴的な機能としては「100%ワイアレス」「全天候型」「無料クラウド」「ライブビュー」あたりがあげられます。
このあたりは公式サイトや前機種である「Arlo Pro」のレビューに詳しく載っていますので、興味のある方はそちらを参照くださいな。
今回レビューする商品はArlo Pro[2]ということで、さらに以下の機能が強化されているようです。
広い視野角
1080pフルHDのビデオ解像度
プリバッファリング機能
連続録画 (CVR) 機能
色々便利になっていてなかなか期待できそう。
ちなみにカメラ自体は2となっていますが、ベースステーションは従来品とかわらないとのこと。前モデルを使っている人はカメラだけ買替(または追加)してもいいかもしれませんね。
全モデルとの違いは公式サイトにも詳しく載っていますので、気になる方は見てみてください。
Arlo-Proの違いは何ですか
https://kb.arlo.com/ja/000055578
■背景とやりたい事
今回セキュリティカメラを導入するにあたり、やりたいことが二つありました。
1.近所に住む一人暮らしの母上(82歳)の見守り
2.駐車場のセキュリティ強化
僕の母上は御歳82歳、まだまだ足腰も達者ですし、毎日Alexaとおしゃべりを楽しんでる元気いっぱいコンピューターおばあちゃんなのですが、いかんせん一人暮らしなので少々心配。こまめに様子は見に行っているものの、数日間連絡を取らない事もざらという状況でした。
なので今回の目的の一つとして「母上の安否確認」が気軽に行える事を設定しています。
母上の住まう実家はうちのマンションから約100m弱離れた一軒家。通常はそこの駐車場に僕の車も停めています。
ネット回線の契約はないものの、前に設置した変態WifiAPによって我が家のLANの一部としてネットを使える状況にはしていました。
閑静な地方の住宅街なので、未だ車に悪戯をされたということはないものの、子供達がよく駐車場でも遊ぶのそこのセキュリティも確保したいというのも目的として設定してみます。
少し特殊な環境ではありますが、実際に使ってみての感想なんかを書いてみようと思います。最後までよろしくお願いします。
■開封と設定
送付された箱を開封してみます。
箱は大きめですがそれほど重量はありません。
内容物はこんな感じ、ホームステーションとカメラ2台とバッテリ、あとはケーブルや設置用の基台なんかが入っていました。
とここまで来て「給電用のケーブルが足りない」事に気がつきました。カメラは二台あるのにケーブルは一本しかありません。
バッテリーはすでに充電済みなので使えない事はないし、設置箇所によってケーブルの長さは人それぞれでしょうからまあいいんですけどね。
本体にバッテリをセットして、
スマホにアプリをインストール。
あとは画面の案内に従ってセットアップしていけば、程なくカメラ画像がスマホ上に表示されました。
説明書はついていましたがほとんど読まずにセットアップできたのはまさにお気軽。カメラとペースステーションのペアリングもボタン一つでOK.しかも完全ワイアレス。便利な世の中になりましたねえ。
僕はiOSのアプリから設定しましたが、ブラウザ版やMacアプリ版もあるようです。
Macアプリ版は有料(¥480)でしたがとりあえず入れてみます。
……あれ?なんかエラーがでてすすまないぞ?
画面上には謎のパラメータの切れ端(json?)が見えるだけで、どこをどういじってもうんともすんとも進みません。お金返して……。
というわけで、Macアプリの使用は正直おすすめしません。サポートに連絡しなくちゃ。
4/7追記 3/14にサポートに問い合わせしたものの返事がありません。また連絡してみるか……。
■とりあえず設置適当
まずは動作確認ということで、早速実家の玄関と駐車場にカメラを設置してみました。
1.玄関に設置
母上は色々出歩くのが好きな人なので、人の出入りがわかるよう玄関上部にカメラを設置します(以後1カメラと呼称)
Arlo pro2はカメラ自体に磁石が仕込んであるので、近くに鉄があれば気軽にくっつけて設置できるというのがウリの一つ。とりあえず玄関扉の蝶番のところにペコっと設置してみました。
2. 駐車場に設置
駐車場を監視するカメラはバイクなんかをしまってるガレージの屋根部分に設置してみます。
ガレージの壁は鉄製だったので、こちらも磁石で仮設置。お手軽でいいですね。
■ベースステーションをどこに置こう?
二台のカメラはそれぞれ無線でベースステーションと通信をしています。なのでカメラの電波が入るところにベースステーションを置かなければいけません。
ベースステーションは有線でネット接続が必要らしいのですが、ここで一つ矛盾仕様が「セキュリティアラームはベースステーションから鳴動する」という事実。
Arlo Pro2はカメラで検知したなにかしらのインシデント(事件?)に対し、警告アラームを100dbという結構な大音量で鳴らす機能があるのですが、ベースステーションを有線でルーターに接続となると自然と屋内の設置になるわけで、馬鹿正直にルーターの近くにベースステーションを設置すると、外のカメラに反応があった時、家の中で大音量アラームが鳴り響くという迷惑な事になりかねません。これはいただけない。
かといってベースステーションをカメラの近くに置こうも有線なのですごく不便だし、そもそも防水じゃないから屋外におけません。色々微妙ー。
結局今回はガレージの中に設置(ネット回線は無線中継器を使用)する事にしました。ここから雨風もふせげるし、なにか駐車場で起きても結構な近場で警告アラームを鳴らせます。
でも明らかにこのあたりの仕様はミスマッチ。次期モデルではカメラ本体から警告アラームを鳴動させたり、ベースステーション自体の防水化や無線接続を検討してほしいものです。
■動かしてみる。
カメラの状況は専用のアプリやブラウザ経由で確認ができます。
タイムラグは数秒ありますが、ほぼリアルタイムで状況を確認できるのはやはり便利。心配していた回線速度(無線の中継しまくりなので)も問題ないようです。
カメラにはマイクとスピーカーもついているので会話も一応可能。でも数秒タイムラグがある事から、いっこく堂の衛星電話みたいなやりとりになります。TV電話として使うのは少しむつかしそうですね。
動作検知をオンに設定しておくと、カメラの画角内でなにかしら動くものがあると自動的に録画をしてくれます。録画した映像はクラウド上で確認できるので、外出先からスマホアプリやブラウザで確認ができました。なるほど、これは便利。
カメラの設定には夜間モードなるものもあって、これをONにしておくと暗い中でもある程度見やすく(感度をあげてる?)録画してくれるようです。僕の設置した環境では照明があるもののちょっと暗いのでこれは助かりました。
このままの状態で何日か動かしてみて、感じたことは以下の通り。
Good!
○安否確認が楽
○画像は綺麗
○アプリも使いやすい
まず驚いたのは画質。さすがHD。PCからブラウザで見るのはもちろん、外出先からスマホで見る画面も綺麗クッキリ。
多少暗くても夜間モードをがいい感じに効いてるのか思ったよりちゃんと撮れてます。
Bad...
△通知がピーキーすぎる
△動作検知後の録画なのではじまりが不明
△1週間以上前の動画が見れない
このままでも十分使えるのですが、微妙に使いづらいところも。
印象的には通知だけ多くて中途半端な映像がわんさか増え続け、一週間でところてん式に消えてく、みたいな感じでしょうか。うーんちょっと微妙。
でもArlo Pro2の新機能「プリバッファリング機能」や「アクティビティゾーン」を使えばこのあたり改善されるような気もします。さっそく試してみましょう。
■カメラにケーブルを刺そう
Arlo Pro2の新機能を使うためには、カメラに電源供給が必要になります。
せっかくワイアレスが売りなのにちょっと本末転倒な気もしますが、背に腹は変えられません。再度そのあたりも考慮して設置しなおしてみましょう。
玄関に設置した1カメラは近くに屋外用コンセントがあったのでそちらから電源を引くことにしました。
ケーブルは付属のものでは足りなかったので、別途Amazonで調達。専用ケーブルなのでカメラ接続部がL字に加工されているものです。
ちなみに通常市販されているケーブルはカメラ接続部分が凹んでいる(防水対策?)ので、よっぽど小径なケーブルでないと刺さらなそう。おとなしく専用ケーブルを買ったほうがよさそうですね。
カメラ本体も付属の壁掛け用マウントを使って固定しました。
ケーブル角度の問題で下向き画角に制限がありますがまあこれは致し方ないところ。ケーブルのとりまわし処理は後で綺麗にやりなおすとして、とりあえず設置完了です。
駐車場に設置した2カメラにも電源をひいてみます。
ガレージの中に設置したベースステーションにはUSBポートが2つあるので、このうち一つから電源を供給することにしましょう。ケーブルは玄関カメラでも使ったAmazonの専用品を使います。
めんどくさかったのはケーブルをガレージの外に引き出す方法。極力穴は開たくなかったので今回は通気口から無理くり通して設置しました。
ケーブル自体も5mでは足りなかったので延長ケーブルを別途買い足しました。
ついでに1週間しかクラウド上で録画が保持できない問題の対策として、USBメモリをベースステーションに刺しておくことにしました。これもAmazonで128Gbのコンパクトなモデルがあったので購入。こまごまお金かかるなあ。
ちなみにArlo専用オプションでソーラーパネルなんかもあるそうです。高くて買えませんでしたけど。お金持ちの方は検討してみてもいいかもしれません。
■アクティビティゾーンの設定
通知がピーキーすぎる問題はアクティビティゾーンを設定してみることにします。
駐車場側に設置したカメラは家の前の車道をなにかが横切るたびに通知がきていたので、これを駐車場の敷地内だけの動体検知としてみました。
設定自体はアプリ側で一発。検知させてたいエリアを指定するだけで終了です。こんなお手軽でいいのかな。
■ジオフェンスの設定
さらにジオフェンスも一緒に設定して、僕が実家を離れた時だけ検知をONにして、通知自体を減らしてみようと思います。
設定もアプリ側から一発。モードからジオフェンスを選択して、通知の範囲を指定するだけでよさそうです。
※画像は住所とは無関係です。
でもこれ、設定範囲:小にしても結構広く感知されそう。実家とマンションは90mほどしか離れてないので少し心配ですが、まあダメ元で設定しておきました。
■試してみる(リターンズ)
というわけで電源ケーブル+USBメモリをぶっ刺し、さらに設定を見直した状態で再度1週間くらい使ってみます。感想はこんな感じ。
Good!
○3秒前録画超便利。なにが起きてるかわかりやすくなりました。
○通知が減って煩わさが減りました。
○1週間経過後も録画動画が残っていて安心。
一番嬉しかったのは3秒前に録画開始する機能。現場でなにが起きているのか格段にわかりやすくなりました。
ジオフェンスのおかげで車道の動体検知をパスするようになったことから通知も減ったようです。朝方の新聞配達の方の通知で起こされることももうありません。
さらに録画がずっとローカル(USB)に残るというのも安心感があります。
Bad...
△ジオフェンス設定はやっぱり駄目。
△USBメモリのデータはローカルでの確認が必要
△ケーブル邪魔
ジオフェンスはまあ予想通り、マンションにいても警備を開始されないので使い物になりませんでした。がっかり。
USBメモリの録画はいちいちベースステーションから外してPC等から確認する形になるので、正直かなり面倒。利便性をもとめるならおとなしくサブスクリプションを契約しろってことなのね。
あとわかっていたのですがケーブルが邪魔です。今回はまだ仮設なのでしっかりとりまわしの処理をしていないのが悪いのですが、カメラから伸びたながーいケーブルは色々邪魔。
ただ新機能は給電必須となっているのでこればかりはトレードオフするしかないようです。ソーラーパネルは高いしなあ。
大事な一瞬を見逃さない!便利なネットワークカメラ
スマホで見守りが当たり前の生活になりました
今回設定した目標は以下の2つ、これがどう変化したかを書いてみます。
1.近所に住む一人暮らしの母上(82歳)の見守り
2.駐車場のセキュリティ強化
まず1の見守りにについて
正直これはかなり効果がありました。
母は足腰が達者でよく出かけて歩くので、出発時と帰宅時の通知が必ず記録されスマホに通知されます。
通知がくるたびに「あぁ元気でやってるのね」と安心することができるようになりました。
他にも日中訪れる様々な訪問者(配達員、訪問販売、宗教勧誘)などを随時記録してくれる他、子どもたちが実家に遊びにいった際もちゃんと記録されるのも親として安心できます。
アプリからアクセス権を妻にも付与したことから「今日お義母さん帰り遅かったみたいね」などの会話も増えました。これだけでも設置したかいがあったというものです。
2の駐車場のセキュリティ強化については、まだ幸いに悪いやつがやってきてないので効果の程はさだかではないのですが、なにかあった時に録画できているという点と、動体検知の通知とリアルタイムで状況を監視できるという特徴が非常に便利だと思いました。
あと以外に知らない車が方向転換のために駐車場の敷地に勝手に入ってくることも発覚。まあ実害はないのですがあまり気分がいいものでもないのでちょっと対策を考えようと思います。
それからちょっと便利に思ったのは駐車場の積雪状況を確認できるというところ。
ちょうどレビュー中に季節はずれの雪がふったのですが、雪かきが必要か否かを布団の中で判断できるのは地味に素晴らしいと感じました。
セキュリティカメラとしてはかなり優秀。
お値段はそれなりに張る商品ですが、それに見合った機能と性能を兼ね備えた製品だと思います。
今回は屋外での使用感をレビューさせていただきましたが、屋内での利用(赤ちゃんやペットの見守り)なんかにも向いてそうですね。
一方でソフトウェアが少しわかりづらかったり、サポートに問い合わせしても返事がなかったりとちょっと残念な面もありました。
このあたりはソフト(人)の問題なので、改善を期待したいです。
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