ミズノが作る「ダッシュビート」なるものを試用する機会を得たので、改めてホームページを確認すると、ちょっと残念な結果に。淡泊な商品紹介があるだけで、どんな効果があるのかをうかがい知ることができません。
リンクで使い方のPDFが開くようになっているのですが、これまた淡泊です。ポイントは、「足を上げる時に、足の甲が反対側の足に装着したターゲットにあたるように意識して下さい」ですが、これではなかなか子どもに伝わらないのでは無いかと思いました。
なので大人があれこれ確認しながら指導する、という使い方になると思います。
大人が使ってみようとすると
この製品の対象は小学生となっており、膝下の太さが39cmまでしか対応していないことが明記されています。男性の大人であれば、太さが40cmを越えてくるので使えません。これは少々物足りないのが正直なところです。と言うのも、実際にどんな風に使えるのかを教える側がキチンと体感できるかどうかが、子どもへの伝達にとって重要だと思うからです。
足への取付はマジックテープ方式なので、もう一回折り曲げられるようにする&ターゲットの取付位置を左右に動かせるなどして、もう少し太い足への対応ができるといいなー、と思いました。
足を上げているかは、よく分かるようになる
小学生の間って、長距離よりも短距離がメインです。いわゆる「かけっこ」ですね。運動会でも短距離が速い子は目立つので、親としてもついついそういう能力の向上を期待してしまいます。じゃあ、どんなことをすれば速くなるのかとなると、様々なことが言われているのですが、その一つが「足をしっかり上げる」ということです。
ただ単純に「足をしっかり上げること!」と言ってもなかなか伝わりませんよね。これは大人でも一緒。本人は上げているつもりでも、それを客観視できないと改善につながりません。本製品は、その具合を体感できる製品です。キッチリ上げていることができれば、自然と靴がターゲットに当たるからです。
上の写真は、右脚だけにダッシュビートを取り付け、そのターゲットを左脚で蹴り上げる練習の様子です。ゆっくり歩く場合、足はほんの少ししか上がりませんが、本気ダッシュになるにつれ、足を上げる高さは上がっていきます。
「なのでバシッとターゲットに当たるイメージを持ってダッシュするように」という指導は通じやすく、子どもたちも体感しやすいようでした。
横から確認した結果
真正面からターゲットを蹴り上げることができているよう見えたので、続いて横から確認してみました。
前傾姿勢を取った上で、右足の甲が左脚の膝下を通過している状況が分かります。この時、ターゲットをパチンと打っています。
何度も走った後の写真ですが、これも甲が膝近くを通っていることが分かります。ただ、だいぶ疲れてきたのか、前傾姿勢が取れないようになってきました。子どもたちは大人が想像する以上に疲れやすいので、短時間でササッと説明・練習できるようにしなければならないと改めて実感しました。
※30fpsで撮影した動画から静止画を切り出したもの。次回撮影では60fpsで撮影します。
気づきには良い製品だと思います
素早いダッシュをするためには、足をキチンと上げることが大切で、自分がそれをできているかどうかを体感できる製品として、ダッシュビートはよく出来ていると思います。マニュアルやYouTubeなどにより、子どもたちのやる気を上げる仕組みがあれば、さらに良い製品群になると思いました。
結局のところ、速くなるのか
速くなるには、速さに慣れることが必要です。そのためには足運びがスムーズになる必要があります。その一歩が、キチンと足を上げることになります。その気づきはあったようです。
練習としてスキップすることも取り入れていますが、この道具があれば、キチンと足が上がっているかを自分で理解することができます。ビデオで見せるよりも効果的ですし、なによりすぐさまわかるのが良いですね。
使用前後のタイムトライアルはできませんでしたが、継続的に使用すれば効果が発揮されると考えます。
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