「あの頃」と呼ぶ時代が増えていくということが、いつしか当たり前になってしまった。良かったのか、あるいは悪かったのかは別として、「あの頃」に目をやるたびに「今」から目をそらすような背徳感こそが、心と顔にシワという名の時間を刻み込んでしまうんじゃないかと思ってしまう。
「男の勲章」という美徳をタテマエに、受け入れ続けたこのシワの数。
こんな経験はないだろうか。毎日いつも見る家の中の鏡に映る見慣れた自分の、いつもの顔。特に不満もなく、なんなら「まだいける」とさえ自負できるほどのあの感じ。
それなのに、一体どんな呪いの魔法なのか、街中のビルのガラスや衣料店の姿見などに映る、恐ろしいまでに老け込んだ自分の姿。
「こんなはずじゃない」
思わずその場から逃げ出したくなるような、受け入れ難い現実。これが本当の自分なのか、いやいや、あるいは環境、照明、鏡の歪み具合、思いつくもの全てにこの惨劇の責任を押しつけていく。
まるで悪夢だ。家に帰って鏡を見て、ほっと安心する。やっぱりあれは何かの間違いだ。ほら、家の鏡で見る自分の顔、「まだいける」。
残念ながら本当の姿は、家の鏡の自分じゃない。見慣れた鏡ではなく、見慣れない鏡に映る自分こそが真実だったのだ。受け入れ難いが、そうなのだ。
ところで、この一連の経験が全く真逆になったとしたらどうだろう。家の中の鏡ではなく、外の鏡に映る自分を見て、「まだいける」どころではない感覚を手にすることができるとしたら、一体どうだろうか。
今回レビューするこのインペリアル ザ セラムがどういったものなのか、成分、製法、様々なファクターに重点を置くよりも、僕が実際に経験した「まだいける」を超える体験を中心にお話しようと思う。
実際に使用した上で、感じたことよりも起こったこと、感想よりも経験談を中心に。
なぜなら僕は、「アンチエイジング」を信じていないからだ。
信じない
星MAXで信じない。信じていなかったのではない。今でも一貫して信じていないのだ。「アンチエイジング」などという言葉は、単なる「商法」にすぎない。それが僕の信念だ。
これまでにアンチエイジングと銘打ったものに手を出したこともなければ、購買意欲をそそられたことなど一度もない。肌に良いと友人に勧められた名も知らない液体を3ヶ月ほど使ったことはあるが、ふん、何の変化もない。こんなものは所詮マヤカシの液体だろう。
それにアンチエイジングなんてものは女性の独占市場であり、男性の付け入る隙はない。たとえ興味があったとして、化粧品売り場を徘徊する勇気もなければ、女性的なボトルを自宅のスキンケアアイテムに加えられるはずもない。結果関わることさえできない。
だったらそもそも時の流れるまま、自分の身体に起こる経年変化を受け入れることこそ「ありのままの自分であること」だと信じている。それは単なる怠惰に対する言い訳かもしれないが。
だからこそ、困惑したのだ。本当に戸惑った。実際に自分の身に起こったことを受け止めるのに時間がかかった。「そんなはずはない」。このインペリアル ザ セラムのアンチエイジングの力を目の当たりにした時、信じるも信じないもない「事実」だけが浮き彫りにされたのだ。
ただ、塗り込む
届いたその日に封を開け、しばらく眺める。ボトルのキャップがスポイド一体型になっており、これで中身の液体を必要な分だけ手に取る。見たこともないような透き通った紫色の液体はアメジストのように美しく、とてつもない濃度をしているのが明らかにわかるほど。
スポイドの3分の1ほどを吸い上げて使用する。もちろんもっと目一杯使ったっていい。
手のひらに残るヌルヌルとした違和感もない。
見た目のインパクトと液体の濃度からは想像もできないほどだ。
手のひらいっぱいにのばし、思いっきり顔全体にひたすら塗り込む。あぁ、気持ちいい。
本当に心地よい。ベタつくということでもなく、顔が濡れるというような感覚ではない。不思議な感触。
時間をかけてゆっくりと染み込んでいくような、化粧水でもなく乳液でもない感覚。
タイムマシン
もしもタイムマシンがあったら。そんな夢物語が、ここに実在する。
しかも物騒で巨大なマシンに入ることなく、ほんの数滴の液体を塗りこむだけ。
僕がこのインペリアル ザ セラムを使用して最初に浮かんだ言葉が、「顔面タイムマシン」だ。
誰もが夢見る「あの頃」へ。あの頃の自分へ戻れる唯一の方法。
もちろんこれはアンチエイジング液だ。環境や心境、全ての時間を取り戻すことができるマジモノのタイムマシンではない。
だけど、肌が、顔が、ふとした表情が、「あの頃の自分」のそれに戻ることができる。
これはとてつもないことだと思う。
「まだいける」を超越する感覚。まだ、どころではない。いける、どころではない。
「なんだ、あの頃のままじゃないか」。
いつしか老けたと信じ込んでいた自分の価値観が逆戻りする。それも、家の中の鏡だけで起こる自己満足じゃなく、街中のビルのガラス、お店の柱に貼り付けられた鏡、どこでどんな風に自分の姿を見ても、確実に若さを取り戻している。
「あの頃の自分」とすれ違うような妙な感覚。しかしそれは、まぎれもなく鏡に映る「今の自分」。
「商法」ではない
「アンチエイジング」を「商法」とこき下ろし、否定し続けてきた僕が言う。
ことこのインペリアル ザ セラムに関して、僕が断言できること。それは「インペリアル ザ セラムにおける『アンチエイジング』とは『商法』ではなく『表現方法』」だということ。「アンチエイジング」と言う他ないのだ。
まさか「顔面タイムマシン」として売り出すことなどできるはずもない。
現実的に使用可能な表現としての言葉が、この「アンチエイジング」なのだ。
そしてそのアンチエイジングとしての能力として、ただ魔法レベルですごいだけなのだ。
1日も逃したくない
外の鏡で自分を見た時のあの喜びを一度味わってしまえば、この「タイムトラベリング」を1日も逃したくない。毎日、必ず、どんなに疲れていてもこれだけは逃さない。
あまり教えたくはないが、オススメは顔と、首と、手の甲だ。
この3箇所は年齢が一番出やすい場所でもあるので、この3箇所に必ず塗りこむ。最初に書いたようにスポイド3分の1くらいの分量で十分塗りこめる。
最初に顔全体に、特に目の周りによく塗り込む。そのまま首にかけてしっかり塗りこみ、その時に手の甲も使って塗るようにしていく。
これが僕流のタイムトラベルの方法だ。
インペリアル
その言葉の意味は、「皇帝の」「威厳のある」「帝国の」など。
かつて絶大な権力者にのみ許されたアンチエイジングの極み。クレオパトラがそうしたように、楊貴妃がそうしたように、圧倒的な地位にだけ与えられた美の魔法。
インペリアル ザ セラム。
その圧倒的な魔法が、ここに現実のものとなった。
kaerkiさん
2017/04/27
Onichieさん
2017/04/27
なんでそこフィーチャーするんですか笑