4K iReaderは、iOSのLightning端子とUSB3.0の両方を備えたmicroSDHCカードリーダーで、流線型、メタリックなデザインがiPhoneに挿すとなかなかカッコいい。
iOSと他のPCやデバイスとの間でmicro SDHCを介してデータ共有するのに使う。
PhotoFast Oneというバックアップ・ファイル管理アプリがあって、micro SDHCカードにiPhone本体のカメラロールや連絡先、カレンダー、Instagram, Dropboxなどクラウドデータをバックアップしたり、様々なフォーマットのファイルを再生・表示する環境が提供される。
4K iReaderでiPhoneの充電だって出来ちゃう!
※2/26 一次公開
※2/27 ベンチマーク結果を追記
4K iReaderでフィッシングカメラの海中動画を再生する
■アウトドアで活躍
で、実際何が便利かってと言うと、外に出た時にiPhone(またはiPad)でデジカメやビデオの画像を見れるということが大きい。iPhoneは非常に高精細な液晶を持っている。デジカメの液晶は撮った画像のクオリティを確認する程の解像度はない。今回レビューしているコレ
などは、そもそも本体にmicroSDHCを仕込んで海の中を録画してから後でPCなどで再生する必要がある。1Kg近いノートPCを携行するのは辛いが、iPhoneやiPadで見れればポータビリティが格段に向上するし、海に持って行くのも心配がない。
1.フィッシングカメラからmicro SDHCを抜き、4K iReaderに挿してiPhoneにプラグインする。
2.PhotoFast Oneを立ち上げ、外付けドライブをクリックし動画を再生する。
>30秒もかからない
バイトの瞬間は見れないけど、今海の中にどんな魚がいて、どいつがエサを食い逃げしたかが分かる。
>準リアルタイム
で、コレ。お台場の船の科学館の手前からコンテナ埠頭まで、夏場はいろいろなお魚さんと出会えるんだけど、今の季節魚影は一匹たりとも見られません orz 早く春が来ないかな・・・
■PhotoFast Oneがスゴい
PhotoFast OneはiOSで動くファイルビューアで、iPhone上でファイルの
- 選択
- コピー
- 移動
- 削除
- zip圧縮
- ロック
といった基本的な操作を行うことが出来る。
例えばzip圧縮・解凍:
ところが、これ以外に、PhotoFast OneはiPhoneが認識しない数多くのドキュメント・画像・ビデオフォーマットを認識し、何と再生・表示することも出来る。
- オフィス系(doc、docx、xls、xlsx、ppt、pptx)
- Adobe PDF
- 画像(jpg、png、bmp、gif)
- 各種カメラRAW形式(CR2、PEF、RW2、ORF、NEF、NRW、MRW、3FR、RAW、KDC、MOS、MEF、DNG、CRW、PAF、PPM)
- 動画(mp4、mov、m4v、mkv、avi、flv)
- 音声(mp3、aac、aif、aiff、wav、m4a、caf)
PDFはもちろん、エクセルやワードなどオフィス系もプレビューされる。エクセルは表示が若干崩れたが、認識可能な程度には表示された。
EOS M2のCamera RAWファイル(cr2)がプレビューされるのにもちょっとびっくり。cr2もjpgと同じ様にサムネール表示されてる。
そして、cr2ファイルのプレビュー。よく造り込まれてると思う。
これらの機能はメイン画面から割りと直感的に選択操作することが出来る。
操作方法は、チュートリアルのビデオとかいろいろ案内があるけど、特に見なくても大丈夫と思う。ビデオ再生中に縦横表示変換するとフリーズすることがあるけど、それ以外は今のところ不具合は経験してない。
※メイン画面の右上の設定ボタンで機能をリスト表示させることも出来る。
※残念ながら、この高機能なPhotoFast Oneアプリにはバグが知られていて(Appストアの評価コメントがスゴイことになってる)、実際、何度もiPhoneやMacとの抜き差しをしていると何かのタイミングでiPhoneがフリーズしてしまうことを経験した。一度は電源長押しでシャットダウン出来ず、ホームボタンで強制終了させないと動かなくなることもあった。4K iReaderとデバイスとの接続には多少の時間的余裕を持って行った方が安全かも知れない。
ベンチマーク
4K iReaderはLightningでiPhoneと、USB 3.0でWindowsと接続する。613MBのMOVファイルの転送時間から速度を計算してみた。使用しているmicro SDHCはSanDisk Exstream UHS-I 16GBで、カタログスペック上はRead 90 MB/s、Write 60 MB/sとなっている。シーケンシャル書き込みに特化したストレージ。
※縦軸はMB/sec転送速度
Windows 7との接続では、SandDisk micro SDHCの実測値はカタログスペック程出ていないが、4K iReader:USB 3.0とSD Card Readerで同等だった。
一方、4K iReaderからLightningを介してiPhone 6本体のメモリと読み書きすると、特にSDHCからの読み出しがWindows 7 USB 3.0接続と比較して1/4に落ちた。これはiPhone 6本体のメモリへの書き込みがボトルネックになっている可能性もあり、何とも言えない。iPhone 6からmicro SDHCへの書き込みは25 MB/sのスピードが出ている。
■ 4K iReaderでブリッジ接続、そして充電
ところで、4K iReaderのLightningをiPhoneへ、USB 3.0をPCへ同時につなぐと、micro SDHCは先に接続したデバイスの外部ストレージとして認識され、さらにUSB 3.0を介してiPhoneが充電される。ブリッジ接続の図。
一方、micro SDHCを入れずに4K iReaderを介してiPhoneとMacBook Airを接続すると、Lightningケーブルで接続した時のようにPhotoアプリの中ででiPhoneが外部ストレージとして認識されるということはなかった。残念。
しかし、あのよれて断線しまくりのApple純正Lightningケーブルから卒業できるかと思うと、なんかうれしい。うぅっ・・・
あぁ、これあると便利だし、なんかカッコいい
4K iReaderがないと出来ない or 面倒なことが確かに存在する。
iPhoneのデータはふつうMacにつないでiTunesやPhotoアプリでコピー・管理すると思うけど、4K iReader1つを持っているとiOS以外の様々なデバイスとの間でmicro SDHCを介してサウンド、ビデオ、カメラRAWなど大きなファイルを共有することが出来る。LightningもUSB3.0も高速だ。(ネーミングの4Kは、iPhone 7が4Kビデオ撮影出来ることに対応しUSB3.0にバージョンアップしたということらしい)micro SDHCも125GBなら5000円を切る時代になったし、もうiPhoneのメモリ不足の心配はないと言っていい。
ひとつ、4K iReaderのデザインに味噌をつけたのは、セパレート型のキャップだ。使い始めて1週間ちょっと、当然だけどキャップはもう無いorz
また、4K iReaderは小さすぎて直ぐになくしてしまいそうなので携帯ストラップも必須だ。
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