CR-8710とデジカメを使って何ができるか？

「90秒あれば、デジカメの写真をシェアできる」

この商品の最高の魅力であり、最大の機能です。

実際にやってみました。

ニコンD5100で撮影し、SDカードを抜き、CR-8710に差し込み、iPhone7Plusへ接続、アプリで写真を選択し、Instagramへ送り、シェアする一連の流れです。

途中でちょっと手間取ってしまい、95秒かかりました。

カメラの電源をいれるところからやってますので、慣れてしまえばもっと早くシェアできます。

「写真なんてスマホで撮ればいいじゃん」と言われそうですが、

「デジカメでないと撮れない」写真があります。

望遠レンズを用いた遠距離からの写真です。

同じ場所から撮影したら、どのくらい違うか撮り比べてみました。

スマホはiPhone7Plus、デジカメはニコンD5100と55-300mm望遠レンズです。

スマホ（35mm相当の焦点距離：284mm）

デジカメ（35mm相当の焦点距離：300mm）

中央に写る猫の表情、右端の置物のツヤの違いがわかるでしょうか？
また左側の配線のボケ具合も違います。センサーがスマホより大きいため、対象以外をボカせるのもデジカメの強みです。

スマホは大きさや用途の都合で、望遠が苦手です。

だから遠くのものをキレイに大きく写すなら、デジカメに分があるのです。

動画ではサラっと流しましたが、CR-8710だけでは写真のシェアができません。

アプリ「CameraRoll＋」で、SDカードの写真を他のアプリへ送り込んでいます。

SDカードと本体のカメラロールに対してファイラーのように動作します。

SDカード内の写真リスト

ファイラーの画像で「RAW」と書かれてるのは、JPGではなくRAWデータを示しています。
JPGとRAWで若干ですが、できることが違うようです。

• Instagramなどに共有できる（データを送り込める）のはJPGのみ
• RAWは保存やEvernoteなどへの転送はできるが写真として扱えない？
• カメラ内にRAWが処理できるソフトが有れば違うのかも。

写真を素早くシェアする場合はJPGを使う、というのを覚えておけばOKだと思います。

さて、このアプリで何ができるか？

1. 画像のプレビュー
   指で動かすか、アプリを傾けると、画像の見える範囲を変えることができます。
   360度カメラのデータ向けですが、普通のカメラの画像でもユニークな動きを見せます。
   

2. EXIF情報の確認
   画像表示中に右上「Detail」を押すと、EXIF情報を表示できます。
   

   
   コレを押すと、

   
   EXIF情報が出る

3. 他のアプリへのシェア（これがメイン機能）
   画面左下の共有ボタンを押すことで、他のアプリへ写真を送ることができます。動画ではInstagramに送っていましたが、Twitter、Facebook、Skitchなどにも送れます。
   画像に矢印などを書き込む場合はSkitchを経由した方がいいでしょうね。
   

   
   写真の送り先（の一部）

4. 写真のコピー
   選んだ写真か、表示中の写真をiPhoneにコピーすることができます。
   コピー先は2種類あり、「カメラロール」か「アプリ内」です。
   前者はiCloudでのバックアップ対象かつiPhoneの全アプリからアクセスできるようになり、後者はこのアプリのみでの扱いになります。
   スマホにデータを逃がす用途にも使えますし、編集用にコピーというような用途にも有用です。
   

   
   コピー時の選択

CR-8710の活用で外せないもう1つのアプリ、「ONE」も紹介しておきます。

先のCameraRoll+では写真の読み込みや共有に特化していました。
ONEはバックアップとレストアに特化したアプリです。

できることは画面キャプチャが一番わかり易いかと思います。

できることの一覧

iPhone内部のデータバックアップ、SNSのバックアップができるようになっています。
連絡先やカメラロールなどを個別にバックアップすることもできますが、ミソなのは「すべてバックアップ」機能です。

iPhone内部の写真や連絡先をごっそりとコピーしてくれます。
実行中は以下のような画面が出て進捗を教えてくれます。

バックアップ中の進捗（左：カメラロールの進捗、右：カレンダーの進捗）

「バックアップなんてiTunesで取ればいいんじゃないの？」とは思ったんですが、
バックアップ結果を見てびっくり。……ファイルが汎用的な形式です。
SDカードにコピーしておけば、他のパソコンやスマホへのデータ引っ越しがし易いじゃないですか。
頻繁に出番があるものではありませんが、時々バックアップをとっておくのはいざという時の保険にいいんじゃないでしょうか。

バックアップ結果（の一部）。ファイルの拡張子が汎用的なものばかり