EDIFIER R1100は、1万円以下で購入できるアンプ内蔵AVスピーカーです。
AVスピーカーを名乗るからには、PCスピーカーよりも高音質なのだろうと、期待で胸が膨らみます。
アンプは右スピーカーに内蔵されていますので、別途用意する必要はありません。
バックパネルには、入力が2系統と、スピーカー端子1系統(スピーカー同士を津夏が目の端子)があります。
ツマミの類は、VolumeとBass調整ツマミがあります。
※画像のスピーカーケーブルは、付属品ではないものを取り付けています。
アンプは発熱量やボリュームの特性などからみて、デジタルアンプと思われます。
スピーカー端子(画像の青いケーブルが刺さってる端子)に、普通のオーディオから、スピーカー出力を接続してはいけません!
特に、右スピーカーは「出力」端子ですから、つないだら壊れます。
WaveGeneというソフトにてピンクノイズを再生し、Wavespectraというソフトにて、周波数特性を簡易測定しました。
画像の下段、赤い線が、R1100の特性を現した線です。
まず、100Hz前後の低音部分に、BASS設定の違いによる特徴がはっきりと計測できました。
100Hzといえば、エレキベースの得意とする周波数帯ですね。
次に、5kHzあたりに、大きな谷ができています。また、低音と高音はブースト気味、中間の音は削り気味になってますね。
低音が強めの、いわゆるドンシャリな味付けであることがわかりました。
存在を主張せず、リスニングに集中できる
色々なジャンルの曲を聞いて、R1100の特徴をレビューしてみました。
■高ビットレート音源を再生
再生環境
1.FRONTIER GSシリーズ+foobar2000+steinberg CI1+EDIFIER R1100
2.Mac mini(2012)+iTunes+steinberg CI1+EDIFIER R1100
3.Let's note AX2+foobar2000+steinberg CI1+EDIFIER R1100
インプットケーブル:audio-technica GOLDLINK Fine
スピーカーケーブル:Canare L-4E6S(材質変更前の旧ロット)
※WMAロスレス表記のある曲は、Macでは無圧縮WAVへ変換して再生しました。
いきものがかり YELL
(Amazonで買った、271kbps MP3)
1.ベースとドラムのアタック感にパワーがあり、ライブハウスの生演奏を聞いているような生々しさがあります。
バックの演奏もセットで、音楽は歌だけじゃないんだぞということを認識させてくれます。
ボーカルの収録状況があまり良く無いようで、高音の伸びが悪いのが残念。
2.アタック感は弱まりますが、低音の解像度が数段改善し、音程のバランスがさらに良くなります。
バックでひっそり鳴ってるギターがグっと浮き上がってきました。
ふっと肩の力が抜けるような感覚になり、リラックスしてリスニングできます。
3.ピアノとボーカルの美しさは、3つの再生環境のうちで一番いいように感じました。
解像度はMacと比較すると、あきらかに落ちてますが、これ単体であれば特に気にならないです。
それ以外の傾向は、1と類似してます。
シークレットガーデン Moongate
(WMAロスレス)
1.バイオリンが主役で、そのほかにも各種弦楽器が使用されている曲ですが、弦楽器の再現性の良さには驚きました。
バイオリンについては、5万クラスのオーディオより良い音してます。
2.バイオリンにさらにリッチな厚みが出てきました。
他の楽器にも厚みがあるので、キラキラと浮き上がってくる感じは落ち着きました。
ソファなどでくつろぎながら聞くと、ふっと魂を抜かれグっとリラックスできます。
R1100の、自然な鳴り方がとても優しく感じられます。
3.音の広がり、バイオリンの美しさともに、「並」という印象。
ガっとくる臨場感、解像度ともに希薄になりました。
低音がちょっとボアつきますので、BASS上げすぎはよくありません。
クリスレア On the beach
(WMAロスレス)
1.こちらの曲も、ギターとベースの音が非常にパリっとして、生々しさを感じます。
解像度もなかなか良くて、ベースを弾いたことある人なら、ベースの弦の振動具合がよくわかります。
ハスキーな男性ボーカルの声は、可もなく不可もなく、安心して聞けます。
2.曲全体がパリっとしてきました。
ギター、ベース以外の楽器も生っぽさがあって、曲の色気のある雰囲気がよく引き出されています。
クリスレアのビターでいぶし銀な声も、張り艶があって、より曲へ引き込まれます。
ごく小さいボリュームの音も、きちんと聞こえるようになりました。
3.解像度が落ちたせいで、かえって艶めかしさが強調されていい感じです。
ベースの伴奏は完全に埋もれてしまいました。
横山智佐 ゲキテイ(檄!帝国華撃団)
テレビ版(WMAロスレス)
1.エージング中は金管楽器がベチャーっと潰れてしまい、トランペットが多用されるこの曲は残念な感じでしたが、50時間超えたあたりからグっと解像度が出てきました。
トランペットの耳に刺さる感じは多少残りますが、問題ないレベルに落ち着いてます。
横山智佐さんのボーカルには、R1100の特性が非常にマッチしていて、気持ちよく伸びてくれます。
2.まず、トランペットの躍動感がすごいですね。DOS/V機であった、ベチャーっとした感じは一切ないです。
控えめになってるバイオリンが完全に埋もれるほど^^;
ボーカルもスッキリと澄んでいて、耳にまとわりつく感覚が一切ありません。
3.ボーカルに微妙にかけられたエコーがくどく感じられるように。
解像度も低下し、こちらも「普通」という印象に。。
R1100の素性の良さがだいぶ封印されてしまいました。
テレサテン つぐない
(WMAロスレス)
1.BASSのツマミを+側に振っていると、低音のパンチが出すぎますので、0か少しマイナスへ振るといいです。
テレサテンさんの声にもR1100はよくマッチしていて、曲の世界にグっと引き込まれます。
バックバンドの演奏もつけ合わせ的な感じではなく、ちゃんと作品として成り立ってます。
2.マスターテープが原因なのか、CDに収録するときの問題なのか、ボーカルの美しい広がりが削れてるのを感じました。
R1100では、ここまで繊細なところまで再現してるんですね。
3.高音、低音、解像度他、他の曲と同じ傾向に。
因幡晃 わかって下さい
(WMAロスレス)
1.イントロのパイプオルガンとギターの音色が、心を鷲掴みされるくらいピュアで一瞬にして曲の世界へ入りこめます。
BASSが強い曲なので、つぐない同様にBASSボリュームを控えめにするといいです。
男性ボーカルは若干不利なようで、女性ボーカルほど臨場感が出てきません。
もっとも、比べなければ十分にいい音をしています。
2.音の余韻の解像度とパワーがとにかく良好で、「間」の情報量が豊です。
その分曲の臨場感が2倍増しになってます。
R1100が不得意だと思っていた男性ボーカルも、あっさりとならしてくれました。
3.イントロとボーカルの劣化が残念。
といっても、聞き比べなければ特に不満はないです。
エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に サントラ Substitute Invasion
(WMAロスレス)
1.ベースサウンドの再現性の良さが、逆に生々しすぎて、BGMとしては主張しすぎます。
音楽として楽しむ分には、雰囲気があっていいですよ。
2.微妙なベースの音程の揺らぎまで再現し、ベース弾きとしては気をつけなきゃ!と思いました^^;
ドラム、ギターの音がなにやら曇ってしまいましたが、こっちが本来の音なのでしょうか。
3.BGMとしては、主張しすぎず映像をうまく引き立てていると思います。
音楽としては、解像度低下が甚だしく、わざわざ好んで聞きたくはないです。
フレデリックダールオーケストラ 海のマリー
(WMAロスレス)
1.弦楽器の収録状況が芳しくなく、オーディオを非常に選ぶ音源ですが、R1100の弦楽器との相性の良さから、非常に聞きやすい。
1万前後のスピーカーでこれはすごいです。
2.30年以上聞いているCDですが、音源に盛大なホワイトノイズが乗っていることを、初めて知りました(;´・ω・)
バイオリンのひ弱さは相変わらずですが、サステインはかなり改善され、CDでありながら豊富な倍音が出てきました。
音を浴びてる感覚が出てきました。
1万前後のスピーカーで、音を浴びる感覚を味わえるとは思いませんでした。
3.バイオリンが隣の部屋でなっているような感じに。残念。。。
マイケルジャクソン Billie Jean
(WMAロスレス)
1.ベースのパワーがすごいので、BASSツマミはかなり控えめがいいです。
高音と低音に馬力がありすぎて、ズンズンシャリシャリ耳が痛いです。
R1100の特性とはいまひとつマッチしていないですね。
2.再生機材をMacにしたら、DOS/V機のときにあったアンマッチな不快感があら、消えてしまいました。
特に、低音の不快な弾けや、ボーカルの偽物感がなくなって、とても生々しくなりました。
Macならマイケルジャクソンもいける!
3.決して高音質ではないですが、まずまずの線をいってます。具体的にどうまあまあなのかといわれると…曖昧すぎてわかりません^^;
ブリトニースピアーズ Toxic
(WMAロスレス)
1.低音がドカンドカンくるToxicと、R1100の低音モリモリ特性が実によくマッチしています。
BASSツマミMAXでえげつない低音を楽しむもよし、適度に絞ってバランス良く楽しむのもよし。
臨場感という点では、もうちょっと口径の大きいスピーカーユニットが欲しい感じがします。
2.スタジオでの収録風景が頭に浮かんでくるような、そんな臨場感を感じました。
サブウーファーをあと追加すれば、ちょっとしたクラブになりそうな感じです。
3.全体的に、本気を出しきれてない感じの、エッジの丸さが残念。
フレデリックダールオーケストラ ひまわり
(WMAロスレス)
1.映画ひまわりのテーマソングです。ギター主導のメロディは、R1100の得意とするところで実に美しいです。
悲しげなひまわりの世界を存分に味わうことが出来ます。
海のマリー同様バイオリンが弱い音源ですが、R1100の実力である程度補ってくれます。
2.ギターの弦を擦ったときのギュイという音が乗ってることに、これまた30年以上聞いてる曲なのに初めて気づきました。
あと、終始ギターが鳴ってるのにも初めて気づきました。
Mac+オーディオインターフェース+R1100の組み合わせすごい!
3.バイオリンが遠いし、ベターっとししまって、感情移入はなかなかしずらいですね。
機動戦艦ナデシコ -The prince of darknessサントラ松澤由美 Dearest
(WMAロスレス)
1.このころ(約20年前)のCDは、たとえアニソンであっても気合入ってますね。
どの楽器も、とても生々しく、主張しすぎず調和してます。
BASSツマミはどの位置にしても破綻しないし、曲全体のバランスも損なわない。
例えるならば、冬山で快晴の夜空を見上げた時の、すっきりとクリアな星のきらめきと雄大さです。
それを再現してしまうR1100の実力に改めて驚きました。
2.いやーーー、ボーカルがとにかく倍音たっぷりでいい。ギターも綺麗。ベースとドラムもパンチがあって気持ちいい。
楽器引く人なら、おもわず一緒に演奏したくなりますよ。
3.麗しさや高音の伸びがそぎ落とされ、普通のアニソンになてしまいました。
まとめ
手頃なオーディオ機器は、楽器なり声なり、なにかしら不得意な音があるのですが、十分にエージングされたR1100はすべての音をそつなく再生してくれます。
また、再生機器の特性をうまく再現しており、再生機器の得意不得意や全般的な性能をとても掴みやすいです。
言い方を変えると、再生装置や音源の粗が目立ちます。
お気に入りの音楽を聞いて、「こんなに音悪かったんだ…」となることもしばしば。
逆に、あまりいい音じゃないなと思っていた曲が、実はすごくいい音だったということも、よくあります。
■低ビットレート音源を再生
選んだ曲は、YELL、On the beach、つぐないの3曲と、新しく魂のルフランを、32k、64k、96kにビットレートを下げて、視聴しました。
YELL
32k
低ビットレート独特の角のなさ、エッジの潰れが高音側を中心に顕著に出てます。
うまく埋もれていますが、ドラムの音はパシャンパシャン無残な状態に。
低音の厚さのおかげでうまく覆われて、意外と聞けます。
64k
32kのときにあった、ポワンとしたかんじ、エッジの潰れはかなり解消しましたが、ビットレート低いねというのは一目瞭然でわかります。
これしか聞かなければ、案外気にならないかもしれませんが。
96k
「な」行や、音程の高い母音のエッジがまだグジャっとしてますが、十分リスニングにも耐えるでしょう。
ドラムの音もかなりドラムらしくなってます。
32k、64k、96kいずれも、定位や臨場感の顕著な変化は見られませんでした。
On the beach
32k
高音やドラムがYELLと同じく、不自然に潰れてしまっています。
低音のカバー効果もこの曲ではあまり聞いておらず、高音が耳に刺さって繰り返しのリスニングは厳しいです。
64k
高音の不快感がかなり軽減しましたが、ドラムの潰れはまだ耳に刺さります。
ボーカルやベースなど、低音寄りの音は比較的良好です。
96k
高音は、32k-64kほどの音質向上はありませんが、だいぶ音楽らしくなってきました。
定位、臨場感は相変わらず封印されています。
R1100は、定位や臨場感の再現は不得意なようです。
つぐない
32k
ベースがいびつな歪み方をしていて、違和感があります。
ボーカルのサ行やスーと強く空気が抜ける感じの音が、プシャーと潰れます。
全体的に低めのキーのおかげで、On the beachのように聞けないということはありません。
64k
ボーカルの音質向上が顕著に感じられ、ピュアな感じがぐぐっと出てきました。
64kでも十分リスニングに耐えます。
96k
全体的に解像度が出てきて、パリっとしたサウンドになりました。
微妙な差ですので、R1100でなければ違いがわからないかもしれません。
Moongate
32k
透き通ったメロディが最大の特徴の曲なだけに、ガーゼ越しにものを見ているかのようなざらつきは実に残念なことに。
特にバイオリンがオモチャのような音になってしまいました。
64k
バイオリンは相変わらずオモチャのようですが、それ以外は顕著に音質がよくなりました。
日常的に聞くには、もう一歩音質向上してほしいところ。
96k
バイオリンの埋もれ感や伸びが惜しくももう一歩という感じですが、BGMとしてなら十分いけます。
まとめ
R1100はビットレートの違いを無理にカバーしようとしない点に好感を持ちました。
簡易なモニタースピーカーとしても使えそうです。
■他のスピーカーと比較
高ビットレート音源を用い、R1100と、DENON USC-MS3+自作アンプで音質の比較しました。
Yell
特にボーカルの繊細さや柔らかさ、高音の倍音の伸びで、USC-MS3+自作アンプのほうが勝っていました。
MIDから低音へかけての解像度は、圧倒的にR1100のほうが豊に表現されており、ドラムとベースの存在感がしっかりしていました。
On the beach
優しさという点ではUSC-MS3+自作アンプが優れていますが、臨場感が希薄。
低音のパワー不足が曲のバランスを崩してます。
R1100はバランスと臨場感の絶妙な味付けで、感情までうまく表現しています。
アナログアンプだから優れている、デジタルアンプだから劣っているということは全くありません。
Moongate
USC-MS3+自作アンプの優しさが逆効果で、ことにバイオリンが曲の寂しげな雰囲気とアンマッチ。
R1100は、最も得意とする弦楽器の臨場感がやはり素晴らしく、実にうまく曲の持つ雰囲気を再現してくれます。
Moongateは低音が十分に出ないと、キーキー耳に痛い曲となってしまいますが、R1100はうまくカバーしてくれます。
つぐない
ボーカルについては、USC-MS3+自作アンプも、R1100も、うまくマッチしていて甲乙つけがたいです。
低音は、十分な解像度と臨場感、定位を維持できるR1100の勝ち。
まとめ
R1100の、無暗に低音をブーストせず、きちんと解像度も維持している点に、特に感心しました。
これにより曲の情報量や臨場感が増し、単なる音の出口ではなく、オーディオと呼ぶにふさわしい仕上がりになっています。
■iPhone5
元々iPhoneは低音が弱いので、そこを補ってくれるのではと期待していました。
しかし、低音に重厚さが無くかなり暴れるため、聞き疲れします。
BASSをあえて最小に絞ることで、低音の暴れが抑制され、聞きやすくなります。
曲によっての得手不得手は、得に感じませんでした。
普段iPhoneを使っている感覚で使えます。
■Zenfone 2 Lazer
Zenfone 2 Lazerはもともとドンシャリ傾向の味付けなのですが、その傾向が一層強くなります。
オーケストラや生バンドは、極端に奥行き感が強調される感じがあります。
奥にいる楽器が、より一層引っ込んでしまい、寂しく感じる場面があります。
打ち込み系の曲は、タイト感がより一層強調され、なかなか気持ちいいです。
ボーカルも、曲に合わせたタイト感が出て好印象。
まとめ
iPhone5も、Zenfone 2 Lazerも、元々が解像度や定位感が低いですから、劇的な音質向上は期待しないほうがいいでしょう。
端末内蔵スピーカーでいつも音楽を聞いている人には、おススメです。
より高音質で楽しみたい場合は、Bluetoothで飛ばしたり、ポタアンを通す等して、端末内蔵アンプを通さないようにするのがいいです。
パイレーツオブカリビアンと、マトリックスをパソコンで再生して観ました。
双方ともDVDです。
当初は、R1100の定位感と立体感の無さから、臨場感が薄い印象ですが、家でくつろぎながら見るには、R1100のように適度に抑えられているほうが良いですね。
ハリウッド映画の特徴でしょうか、高音が硬いので、シャリつきが少々気になりました。
R1100のボリュームおよびBASS調整ツマミは、右スピーカーの背面にあります。
ボリュームはPCからも調整できるのでいいとして、BASSツマミはわりと頻繁に操作するので、前面か横面に欲しかったですね。
音質向上作戦
オーディオを、買ってきてそのままセッティングして使ってる方も多いと思いますが、実はちょっとした工夫で音質が良くなります。
EDIFIER R1100でも、音質向上にチャレンジしました。
■入力ケーブル1
付属の入力ケーブルはかなり細くて、見るからに頼りないです。
そこで、audio-technica GOLDLINK Fineという製品に交換しました。
交換前:
音痩せと解像度の損失が感じられ、破裂音が割れて耳に突き刺さる。
交換後:
破裂音がボリュームはあるが、割れなくなりました。
音痩せ、解像度の損失も解消し、聞き疲れしなくなりました。
おススメ度:★★★★★(5/5)
曲によっては、ケーブル交換だけでゾクゾクっとするほど音がよくなります。
交換を強く推奨します。
■入力ケーブル2(もっといいケーブルに交換)
入力ケーブル1ではどこでも入手できる並グレードのケーブルに交換しましたが、けっこう良好な結果を得られたので、もっといいケーブルでも試しました。
今回は、ケーブルを自作しました。
Phoneジャック(オーディオインターフェース側)は、スイッチクラフト #280
楽器用としてはド定番ですが、オーディオでも使えるでしょうか。
ケーブルはマイク用でありながら万能な、CANARE L-4E6Sの部材変更後の新ロット。
RCAピンジャック(R1100側)は、CANARE F-10。
ギリギリ!
CANARE F-10がだいたい直径14㎜なので、これ以上ふといと干渉して刺さりません。
結果
低音側を中心に、音がスッキリしました。
その結果、全体の音程のバランスが一回り向上。
とはいえ、付属ケーブルから、オーディオテクニカ製ケーブルへ交換したときほど劇的改善ではありません。
よく聞き比べないと分からないレベルです。
おススメ度:★★☆☆☆(2/5)
今回自作のケーブルは、2本で約2,000円。
そこまでお金かけるほどの改善効果は無かったので、あまりおススメしません。
とことんこだわりたい人向けですね。
■スピーカーケーブル
EDIFIER R1100では、左スピーカーにはアンプは内蔵されておらず、付属のケーブルで右スピーカーと接続します。
付属のスピーカー間ケーブルは、ちょっと細すぎて頼りないので、CANARE L-4E6S(青)へ交換。
とにかく何にでも使えるケーブルなので、重宝しています。
交換前:
よく聞き比べると左右で微妙に音質が違います。
なんとなく釈然としない、モヤモヤした音になってしまいがち。
迫力が必要な曲で、迫力が損なわれるという。。。
交換後:
まずモヤモヤしてはっきりしない感じが綺麗に解消され、パリっとしたメリハリが出てきました。
左右の音質差も解消されました。それにより、迫力が出てきました。
聞いていて気持ちいいです。
おススメ度:★★★★★(5/5)
L-4E6Sはたいして高価でもないので、交換をおススメします。
(1m200円前後)
エージングとは、簡単に言うと慣らし運転のようなもの。
第一段階
それはもう残念な状態ですので、ガッカリしないでください。
この状態は数時間で解消します。
第二段階
100Hzあたりと、7kHz付近が極端に強調される時期です。
金管楽器や男性ボーカルがベッチャリとして非常に耳に突き刺さります。
かなり聞き疲れしますが、まだまだR1100の実力は発揮されてませんので、じっとご辛抱を。
第三段階
40時間~50時間を超えると、本領発揮です。
オーケストラなどの曲でも立体感を感じられるようになります。
金管楽器・男性ボーカルのベッチャリ感も解消され、バランスよく鳴ってくれます。
聞き疲れしずらくなります。
おススメ度:★★★☆☆(3/5)
初日くらいは鳴らしっぱなしでもいいかと思いますが、毎日使ってれば勝手にエージングされるので。
余裕があれば実施するといいです。
スピーカーは設置位置で音質が大きく変わります。
色々と探った結果、R1100に最適な設置位置は、
目線の高さで、正面を頭の中心へ向けて、距離は50㎝
でした。
高さを変えると、高中低のバランスが崩れます。(正面を頭へ向けても崩れます)
向きを変えると、キャビネットの不快な鳴りが耳に飛び込んできます。
近すぎると、楽器ごとの音程が崩れます。
遠すぎると、解像度が損なわれます。
R1100が、正面を向いている下段のスピーカーに比べ、内側を向いています。
おススメ度:★★★★★(5/5)
スピーカーの設置状況って、けっこう気にしない人多いですよね。
本にとり囲まれ、棚の中で実力を封印されちゃってる姿を見ると、切なくなります^^;
設置位置の変更でかなり音変わりますから、気にしてあげてください。
スピーカーネットとは、前面についてる布のことです。
ペラペラの布でたいしたことなさそうに感じますが、結構音質に影響しています。
取り外すと、特に高音の解像度の向上を体感できます。
副作用としては、音の鋭さがかなり増すので、音源によってはけっこう聞き疲れします。
おススメ度:★★★☆☆(3/5)
人によっては、効果やメリットがわからないかもしれません。
ネットを外すだけと簡単な作業ですから、エージングが終わったら一度お試しください。
実験部屋
低音がよく出るということは、ベースアンプとしても使えるのでは?ということで、実験してみました。
機器の構成
G&L L-2500 Tribute
↓↓↓
Zoom B3
↓↓↓
EDIFIER R1100
一般的なオーディオでベースの音を鳴らすと、低音の解像度が出ない、音圧が足りない、エフェクトがかかってるのかわからない...etcと、練習にならないことがままありました。
R1100では、まずきちんと音圧が出ているのに驚きました。
サステインもパワー不足になってあっという間に枯れる感じがないし、割れたり潰れたりも無く、ちゃんとベースの音が楽しめます。
エフェクターもよく効くので、自宅練習は十分こなせるかと思います。
入力も2chあるので、オーディオプレイヤーから曲を再生しながら練習も可能。
デカいベースアンプを無理して買う必要ないですよ!
いくら低音が出るといっても、地面が震えるような超重低音は再生できないわけで。
さらに低音を強化すべく、サブウーファーを追加してみました。
使用したのは、家族のいる家や、アパート暮らしでも使いやすい10W出力の、ONKYO SW-10A。
R1100の特性に合わせて、周波数ツマミを150Hzあたりにセット。
SW-10Aは上の周波数がとても軽い音になる、R1100はサブウーファー領域の音までは出しきれないという、双方の欠点がじつにうまくカバーされ、パンチのある低音環境が出来上がりました。。
R1100とSW-10Aの音が、実に自然になじんでます。
低音好きなら、思わずニヤニヤしてしまいます。
低音フリークの方にはオススメ!
音響機器の奥深さを改めて勉強しました
1万円以下のパワードスピーカーでは評判がいいと伺ってましたが、実際使用してみるとなるほど、かなりいい線いってます。
特に生演奏の曲はとても臨場感たっぷりで、下手なコンポより音いいですよ。
豊かな低音が出るというのも、アドバンテージ大きいです。
jakeさん
2016/01/11
蓋を開けなきゃいけないから作業しづらそうですが。
いぐなっちさん
2016/01/11
そうですね~、SPケーブル交換したら、アンプ内蔵側が若干怪しくなりました。
そしたらいっそのこと、配線全部交換したくなる…^^;
タコシーさん
2016/01/12
それとソフトドームツィターなんでしょうかね
いぐなっちさん
2016/01/12
R1100のツイーターはソフトドームですね
けっこう真面目に作られていて、面白いです