ええと、結論から言うと、これはきちんとセットした高級オーディオの音が出るぞ、と。
ポータブルだから、とか言う言い訳はいらない。
で、ブルーノートの音源はやはり気合が入っていて素晴らしく、物欲を刺激しまくり。
トータルパッケージとして良いものです。
正直、自腹考えてます。
では圧倒的なアイテムの魅力の熱にヤラれたレビューをよかったら、ご覧下さい。
コホン。
オーディオを食事に例えるとしたら。
まず、朝食を食べる時間がない。
小分けにしたスナック菓子を食べて、一応のカロリーを得る。
昼食もコンビニの弁当だ。
確かに悪くない。自分で作るよりいろいろ揃ってるが、なにか足りない。
夕食。
仕事も終わって、気のおけない友人と食事となればやはりおいしいものが食べたいもの。
それが食事。やっと満足できる。
スナック菓子やコンビニ弁当は食事と言いたくない。
オーディオならどうか。
通勤時間にスマホに入れた音楽を聞く。
ないよりはずっとマシ。
専用のプレイヤーで聞く。これはなかなか悪くない。
でも間に合わせではある。
夜は真剣に向き合って、もしくはすこし酒でも飲みながらレコードやCDをかける。
やっぱりこっちがいい。
これが「音楽」だ。
でもいつもこの環境は持ち歩けない。
時間がないときは諦めるしか無い。
・・・と思っていました。
思っていたのですが、このAK240は持ち歩ける本物の音楽を私に与えてくれました。
しかもブルーノートのそうそうたる名盤がセットになっているという豪華版。
毎日がライブだ!
届いてびっくりしたのが、箱がでかい。手前の紅茶はもちろん1.5Lですよ。
あけてみてなるほど。
枚分のアルバムが入っているのです。
しかも並べると”BLUE NOTE”と書いてある。
にくいですね。
こんにちは。
わくわくしますね。
高級感あるなぁ。
そして本革ケースもついてきます。
大変すてきです。
ブックレットはこちら。
厚みが一センチぐらいあって、開くとアルバムアートワークとライナーノートが乗っています。
紙も高級感があります。
なんとなく当時のレコードを手に入れたようで嬉しいです。
スタンドはこれ。
ちょっとオシャレさんすぎないかな!
足元には75の数字。
なんだかワクワクしますね!
では、いざ聴いてみます!
これはいいものだ。
ええと、勝手にレビュー再評価プロジェクトを始めました。
ポータブルとしてはほぼ毎日使っているので、そろそろ今どうか、というところを。
ちなみにこの項を書いたのは2015年3月14日です。
まずはAK100と比較をしなおしてみました。
うん、これは間違いなく格が違います。
力強さ、繊細さ、表現力、空間の広がり。
AK100ももちろん悪いものではないのですが、思った以上に進歩は早かったですね。
あと、最初のレビューの時に殆ど触れなかったイコライザもいじってみました。
むう、これまたいい。
自分で色々設定できますが、自動で設定できるProイコライザが一番気に入りましたね。
EarPodsでもかなりいい音です。
そしてプリアンプとパワーアンプを入れ替えたことでUSB-DACとしてどうかというところをもう一度見てみました。
・・・おおう。
これはすごい。
再生ソフトはAUdirvanaPlusを使っているのですが、使っているOrpheusはFireWire接続なのでダイレクトモードとモード選択ができなかったんですよね。
最初のレビューからバージョンが少し上がっています。
プリとの接続は100均のケーブル。
で、びっくり。
これがいいんですよ、本当に。
前聞いた時はまだエージングができていなかったのか、Orpheusと比較するのはちょっとつらい感じもありました。
しかし今回十分通電して試してみると、すごい。
特にモード2が気に入りましたね。
昔のWadiaをさらに精緻にしたような感じです。
参ったな、これはDACとしても欲しいぞ?
そしてこの機種の大きな特徴、大変価値の高いBLUENOTE音源はNASに追加してAudirvanaPlusから再生することもできます。
これがまたいいんだなぁ。
Orpheusで鳴らしているときはちょっとかっちりした感じだったんですけど、もっと熱気がでますね。
繊細にして重厚、そして躍動感
ドラムの革の張り、ウッドベースの震える弦、トランペットの輝く音色。
ここまですごいとは思っていませんでした。
特にスピード感がすごいです。
バスドラムも飛んできます。
臨場感とか言う言葉で簡単に片付けるわけにはいきません。
ここまでのものになると音の再生に偏ってしまって、音楽を忘れてしまいそうですがそういうことはありません。
これは「音楽」を最上の状態でサーブしてくれるアイテム。
あくまでサウンドではなくミュージック。
レストランで楽しむように、バーでくつろぐように、友人と語らうように。ライブに行くように。
共に過ごす時間を最高にしてくれます。
個人的な話になりますが、私は同社のAK100を使っています。
その前はスマホにイヤホンをつないで聴いていました。
AK100との出会いは、なかなか衝撃でした。
それまで「ポータブルプレーヤーなんてジャマだからスマホでいいや」
と思っていた私の先入観を木っ端微塵にしてくれました。
それが証拠に今もiPhone6Plusにはめざましのアラーム用に10曲ほど入っているだけです。
128GBも容量があるのに!
そしてちょっとした外出にもAK100は欠かせません。
それほどの相棒です。
しかし、AK240。
こいつは格が違いました。
AK100がヘヴィ級のボクサーなら、AK240は怪獣。
いくらボクサーが強くても、怪獣には勝てません。
それくらい違います。
大胆で繊細。
小さい音は小さいながらにちゃんと耳に届き、大きな音は破綻せず、ダイナミックに。
ささやきは優しく、シャウトはつんざくように。
オーディオ的に言えば、音量でかなり印象が変わります。
ある程度出力を上げると、力強く、ハイスピードというのが強くでます。
さらに言えば肉厚で高解像度、躍動感にあふれるといえばいいでしょうか。
たしかにJazzにはピッタリです。
ちょっとおさえて聴くと優れた空間表現がわかってきます。
ああ、音はヘヴィ級でもモハメド・アリみたいなしなやかさなんだな。
クマじゃなくてG1級サラブレッド。
プロレスラーじゃなくて熟練のプロボクサー。
そんな印象です。
今まで聞き慣れたと思っていた音源を聴いても知らなかった音が見えてきます。
びっくりしました。
もう20年も聴いていた音源からこんな音が入っていたの?!って。
Jazz以外では私の好きなプログレメタルのDreamTheaterでも素晴らしくマッチします。
では繊細な音楽はどうなのかというと、それも十分すぎるほどいいです。
岡崎律子とか大貫妙子とかたまらん。
じゃあパーフェクトなのかというと、さすがにそうとは言い切れません。
空間をたっぷりとった録音。
大編成のオーケストラとかですね。
それを最高の席で聴いている感じはでるかどうかというと、これはやっぱり広い部屋に整った環境でスピーカーから聴くのには一歩譲ります。
しかし不満かというとそんなことはありません。
十二分に鳴ってくれます。
お客さんとして聴くより舞台で演奏に参加しているかのよう。
ここまでクラシックを見事に鳴らすポータブルプレイヤーは他に知りません。
そもそもこの比較はAK240にイジワルですね。
スピーカーとヘッドフォンでは用途が違います。
リムジンとレース向けバイクを比べるようなものです。
どちらも乗り物ですが、使い分けますよね。
今回はハイレゾ音源が約500曲入ってきていますが、ハイレゾ以外はどうなのか。
ちょっと聴き比べてみました。
通常のCDフォーマット、44kHz/16bit。
十分です。楽しめます。
不足はありません。
MP3ではどうか。
私はかなり早い時期からデジタル音源のファイル化をしてきたので古いMP3ファイルもかなりあるんですが、それもいけます。
たしかにハイレゾと比べると、やはり不満がでます。
が、でも気になるほどではないです。
問題なく楽しめます。
で、限定のブルーノートのハイレゾ音源はどうか。
例えるなら雨上がりの朝の青空。
澄み切って遠くの山までクリアに見える。
気のせいか空気まで旨い。
今日はなんだかスペシャルな日になるんじゃないかという目覚め。
そんな見通しのいい音。
これはハイレゾで聴きたいと思わざるを得ない聴き比べになりました。
では、実際に聴いた感じを書きます。
使うヘッドフォンは以下の二つ。
密閉型と開放型です。
では、今回のブルーノート・エディションはJazzの名門レーベル"BLUE NOTE"の名盤が75タイトル入っているということでまずはJazzを聴きます。
有名なキャノンボール・アダレイの"SOMETHIN'ELSE"から"Autumn Leaves"。
うん、降参です。
こんなにいい"Autumn Leaves"は聴いたことがない。
すごいメンツのすごい個性がぶつかり合っても混乱すること無く高いレベルで調和している。
ではマイルズつながりで"Yesterdays"。
この曲はすこしノイズが乗っています。
しかしそんなことは気にならない音の鮮度。
それを大事にしたかったからノイズを編集しなかったんでしょうね。
すばらしい名演です。
これをこんなにいい音で聴けるなんて。
ではボーカルもの。
ノラ・ジョーンズから”Don't Know Why”。
近年大ヒットした、今でもオーディオショップに行くとほぼおいてあるであろう名盤。
そこらのショップじゃここまでの音は出せないでしょうね。
スピーカーとヘッドフォンの違いということはありますけど。
ではここから自分の持っている音源を聞いてみます。
ロックはどうか。
DreamTheaterの”Erotomania”。これはCD音源です。
まずドラムが素晴らしいです。
開放型で聴いても固くて速いドラムがダンゴにならずにスリリングに再現されます。
ベース。
私はどうも低音の聞き分けがあまり得意ではないのですが、きちんと音にピントが合って”見えて”きます。
ギターもぐいぐい切り込んでくる。
キーボードは鮮やかに音の色を広げます。
十分にプログレメタルの緊張感がひしひし伝わってきます。
ではカッチリした演奏の逆はどうか。
Led Zeppelin ”Whole Lotta Love”。
すごい!これこそロックだ!
衝動が心を突き動かす!
ベースとドラムがグルーヴを作り、ギターとボーカルが歌う。
録音には何も不足はありません。
こんなに素晴らしいZeppが聴けるとは思っていませんでした。
日本のロックから、BOOWYはどうか。
確か1989年ごろに解散ですから、新しい音源ではありません。
録音のやり方ではかなりきびしい時期じゃないかな。
しかし実にいいバランスで鳴ります。
プロデューサーの佐久間さんがいい仕事をしたと言うことかな。
コブクロのカバーアルバムから、”こんな風にして終わるもの”。
最小限の編成で演奏されたシンプルな音源ではどうか。
女性アーティストの作品を丁寧に細やか演奏しているさまに心をうたれます。
上質です。
クラシック。
シューリヒトのブルックナー9番。奇跡的な名演。名録音。
それの96kHz/24bit ハイレゾ音源。
貴重で高価なレコードを圧倒的に素晴らしいスピーカーで鳴らしたものを聴いたことがあります。
さすがにそれには及ばない。
でもAK240で聴くこれは、間違いなくあのシューリヒトのブルックナー9番なのです。
聴き方は違っても、本物です。
打ち込み。
Perfumeを聴いてみます。
尖った音もきらびやかな音もうねるグルーヴも溢れてきます。
このジャンルを聴いているかと思われるリスナー風にいうと、超ヤバイ、です。
アニソン。
曲によってだいぶ違いが出ました。
つい最近ハイレゾで配信された曲を聴いてみましたが、あまり良くない。
これはメインのオーディオシステムでもそうでした。
そこで坂本真綾を聴いてみます。
データとしてはCDと同等のものを用意しました。
まずは”DOWN TOWN” 。
あのシュガーベイブの名曲のカバーです。
アレンジは服部隆之のゴージャスな演奏がイキイキと再現されます。
音の数は多いですが、潰れることもなくバラバラになるでもなくウェルバランスで気持ちよく聴けます。
続いて”30minutes night flight”
打ち込みのソリッドな音にボーカルがうまく乗って気持ちいいです。
透明感のある声が浮遊感をともなって雰囲気をだします。
さて、ここまで聞いて来て音の方向性について書きます。
反応のいい、スピード感のある筋肉質な音と感じました。
しかし空間表現もきめ細かくできていて非常に驚きました。
特筆すべきかと思うのは、ベース、低音弦の生々しさ。
ブーストしているわけではないと思います。
いやらしくはなく、しかし音楽の屋台骨として主張してくる。
ここは音作りの一環かなとも思うのですが、いい効果を出しています。
選ぶヘッドフォンは密閉型と開放型、どちらがいいか。
これは、なかなかどちらとも言いがたい。
密閉型のエネルギー感が伝わってくる感じ。
開放型のヌケの良さ。
どちらもいい。
開放型でメタルを聴いても軽くならない。
密閉型でアコギを聴いても空間のイメージが出る。
正直、これは
のヘッドフォン出力よりいいかも。
Orpheusは業務用オーディオインターフェイスの民生版ということでモニター用のヘッドフォンアンプもとても力が入っています。
でもそれより音楽的という意味なら、AK240かなぁ。
レビューのためにしばらく家で聴いてみましたが、密閉型だと何時間も聞いていると疲れました。
家にいるのに、立派なオーディオシステムがあるのに。
夢中になって聴いていましたから。
やはりAK240は情報量の多い濃厚な音が出ます。
それも筋肉質でハイスピードです。
それにどう合わせたらいいか。
密閉型でしっかりとした組み合わせも満足感があります。
充実した音です。
開放型でスカッと鳴らすのも気持ちが良いです。
開放でも音は薄い感じはしません。
で、持ち歩きでイヤホンを使いたい方がいるだろうということでこれ
をつないでみました。
ちょっと力負け。
いや、いいイヤホンなんですよ、これ。
でもなんというか、大排気量のエンジンにタイヤが負けるというか、そんな感じで。
走れないことはないです。
でも十分に魅力を出せているかというと、ちょっとなと。
結論としては、大満足です。
ちょっと追記。
ライブと録音されたものについて。
例えば、絵画。
写真や画集でも楽しめます。
でも本物をみたらどうでしょう。
ジャンルは違いますが、これは漫画家の森薫先生の原稿。
興味がある方は見てください。すごいです。
嘆息するしかなかったです。
ああ、いつも見ているものは印刷物の限界か、と。
でも、音楽はどうでしょう。
もちろん音楽にはライブというのもあるんですけど。
浮世絵やウォーホルのアートのように複製されることが前提の作品しかマーケットには並んでいません。
このAK240はそういう意味では極上の本物が聴けます。
求められたものは全て揃っている
これについてスペックを語るのは旨い酒を見るだけでうんちくを語るようなものですが、一応。
記憶領域本体256GBMicroSDカード128GB
稼働時間約10時間
記憶形式WAV, FLAC, MP3, WMA, OGG, APE, AAC, ALAC, AIFF, DFF, DSF
DAコンバータシーラス・ロジック製 CS4398×2L/R独立, True Dual Mono
出力端子イヤホンアンバランス出力/光デジタル出力3.5mm、バランス出力
S/N比116dB(アンバランス) / 117dB(バランス)1kHz/0dB, 48kHz/24bit, 負荷無し
まず曲はたくさん入ります。
ハイレゾでもどんとこいです。
バッテリーは通常10時間。
そう公式にはあります。
でもそんなに持たないです。
通勤とお昼に聴いて半分ぐらい減ります。
だから一日一回充電。
AK100は同じような使い方でもかなり持ったからそこは残念です。
そして充電はかなり時間がかかります。
動かしているとほんのり熱を持ちます。
ということは内部で仕事をしているから。
ちょっと大きめの筐体はバッテリーの大きさも原因なのかも。
様々なファイルフォーマットに対応しているのも嬉しい。
そういえばAK100では曲名が文字化けしていたファイルもきちんと表示できています。
DACは高級チップを左右で一つづつ使う贅沢。DSDもネイティブで再生できます。
光デジタルで出力できるというのも嬉しい。
アンプ部分もかなり頑張っています。
メリハリの効いた、ヘッドフォンを完全にコントロールするパワーがそれを証明します。
画面も有機ELでとても綺麗。
今回のブルーノート・エディションでは全アルバムにジャケット画像がついてくるのでジャケットアートを楽しむこともできます。
ここもうれしいですね。
ただ、曲名表示などがジャケットにかぶってしまっているのだけはいただけない。
ここはファームウェアの更新などで改善して欲しい点ですね。
そしてWi-Fiでファイルを共有することができます。
これが便利。
合計384GBも容量があるからそうそう足りなくなることは無いと思いますが、ジャンルとかアーティスト単位で入れていなかったということはあるはず。
本体にダウンロードすることも、ストリーミングで再生することもできます。
これ単体でストアにアクセスしてダウンロード、ということもできるようになるようです。
iRiverの本国ではストアが使えるとのこと。
星4つなのは、この値段なのだから最高の更に上を行ってほしいということで4にしました。
考えられた機能美
届くまでは「大きすぎやしないかな?」とか「変わったデザインだなぁ」とか思っていました。
しかしそれは杞憂。
実によく考えられたデザインでした。
下に貼る写真を見ていただくとわかりますが、向かって右側が傾斜しています。
それが非常にグリップしていいんですよね。
右手で持っても、左手で持っても。
安定してつかえます。
操作は簡単。ボタンで行なってもいいし、パネルでやってもいい。
ボリュームノブも大きめでかりしています。
しかしつけ方が工夫されていて邪魔にならない。
そしてAK100に比べて大型になった有機ELパネル。
これが見やすく、綺麗です。
特に今回のブルーノート・エディションでは収録作品すべてのジャケットがついてくるのでそれを見る楽しみも満たしてくれます。
で、大きすぎやしないか。たしかに大きい。
でもそんなに無茶に大きいわけではないです。
胸ポケットにスマホと一緒に入ります。
そんなに重くもないですし。
ポータブルアンプもいらないし。
重くないといえばボディは航空機同等のジュラルミン削り出し、背面はカーボンプレートで高級感と耐久性、軽量性を実現しています。
男性的といえるデザインです。
かわいいという感じではないです。
言うなら、かっこいい。
ブルーノート・エディション発表で気になっていたのは色ですが、これは実に品のいい青です。
思い起こしたのは、ブガッティのヴェイロン。
高級感、ハイスペック、満足感。そしてあのブルー。
そういう気持ちにさせてくれます。
で、ディスプレイスタンドですが、これがまたいいんですね。
ポータブル用に必要なの?ってちょっと思ったのも事実ですが、メインシステムで聴くときに目に入ってくるんです。
これがまたいい。
満足感をいい感じに刺激するんです。
もう少し改善が欲しい
これってAndroidベースなんですね。
普通に使っているぶんには分からないです。
コアの部分を流用して開発工数を減らそうってことでしょうか。
本体のインターフェースは全くそんなところは見えないです。
ただ、Macにつないで曲を転送しようとするとAndroidの転送ソフトを使わないと入れることができないので、ははあ、そういうことかと思ったわけです。
PCオーディオでも軽量化したLinuxが一番音がいいとかいいますもんね。
AndroidはLinuxベースですし。
別にそれについては不満はありません。
ただ、専用ソフトはちょっと改善が欲しいです。
Macだとファイルの転送をしようとしても途中で本体を見失って転送できないような挙動がありました。
Windowsだとそういうことは今のところでていません。
普通にPCにAK240を繋いでMusicフォルダに曲を入れるだけ。
でも、そういう操作に慣れていない人もいるでしょう。
そう考えるとプレイリストが作れて曲の購入やリッピングができる専用ソフトも需要がありそう。
注意点は、電源を落としてからUSBの接続を切ること。
そうしないとデータが壊れるかも。
例えば私が経験したトラブルとしては、曲の転送途中にケーブルが抜けたりすると内部に見えないファイルが残って空き領域を圧迫します。
直そうと思って一回初期化したら、最初から入っていたBLUE NOTEの曲が消えた
一応バックアップは取っておいたのでOKでしたけど、やっぱりこれはAK240に曲が入っているもの、なんですね。
そこは承知して使うものなのでしょう。
復元・転送にも結構な時間がかかるので、お気をつけて。
あと、これは偶然なのかランダムで再生していても同じアーティストが続くことが多いです。
ランダムにしているんだから、もうちょっとランダムらしくして欲しいところです。
それと、ボリュームノブに変な触り方をすると音量が最大になることがマレにあります。
再現させるのが難しいので詳しくは言えませんが、困ります。
これはパソコン側の話ですが、WiーFiでストリーミングをするサーバもちょっと不安定。
そこはソフト的なものですので改善して欲しいです。
この大容量だとそんなに頻繁に曲を出し入れするものでもないから、それほど困らないですけどね。
それと画面を表示していない状態だとボリュームが効かなくなる事があったので、それは早めに改善して欲しいところです。
お読みいただければわかりますが、気になるのは全て音以外のところ。
改善を期待します。
これにはびっくりだ。
そういえばこれはUSB-DACとしても使えるということを思い出して、Macに接続。
再生ソフトはAudirvana Plus2.0.4。
さっくり認識してくれた。
USBだからインテジャーモードがつかえるんだよな。
ということで接続してみて、音出して・・・びっくりだ。
こんなに音いいの。
すごいわ、これ。
正直なめてました。
Orhpeusに負けてない。
いや、言い方が違うな。
個性が違う。
こっちのほうが派手。
Orpheusは真面目。
押し出しはこっちのほうが強いからびっくりする。
総合得点ではやっぱりOrpheus。
でも横綱と平幕の比較ではない。
小結以上。大関に近い。
十分使い分けで行けるレベル。
金星も狙える。
PC接続のDACは他にFireface400しか知らないから一般的にどうかとかは言えないですが、アリですよ、これ。
というかFireface400だったらこっちのほうが断然好み。
これはすごい。本当に感心した。
この用途のために買ってもいい。
実は、高いです。
聴き込んで、その上で思います。
コストパフォーマンス、いい。
AK240の性能の高さ、これは値段以上です。
正直欲しい。
それに加えてブルーノートの音源。
例えばグレートビンテージのワイン。
飲むならきちんとしたソムリエに丁寧にデキャンタージュしてもらって、合わせるものもマリアージュを考えます。
ブルーノートの音源。
まさに名酒。
それを念入りにリマスターして192khz/24bitで収録。
熟練したソムリエに「どうぞお召し上がりください」と差し出された状態。
旨くないわけが無い。
実際、私はレビューのためもあり、興味もあり、いろいろAK240に音源を入れて聴きましたが最初から入っていたブルーノートの音源が素晴らしくてかなり聴いています。
今はお手軽にハイレゾ音源は手に入ります。
でもそれが全て音がいいかというと、それは違う。
アップサンプラーで変換しただけのものや、ひどいものだと記録フォーマットを変えただけで中身は一緒というものも。
でも今回聴いたブルーノートの音源は違います。
丁寧に手間をかけた、上質なものばかり。
AK240ぬきで音源だけでも値段分の価値はあるように感じます。
しかもワインと違って音源は飲んでも無くなりませんしね!
そうそう、せっかくワインに例えたから、続けて書きます。
今回の75タイトルの中には様々なアルバムが入っています。
ボルドーの重厚なフルボディを思い起こさせるものから、キリッと冷やして飲みたいさわやかなスパークリングのようなものまで。
どれをとってもハイレベルです。
ぜひ、お気に召すまま、気の向くまま、美酒を味わってください。
あと、でもこれって曲はファイルで入ってるわけですよね。
だったらPCオーディオとかネットワークオーディオにも使えるんですよ。
持ち歩きだけではなく、メインのシステムでも聴ける。
それって結構お得感あります。
んで、もちろんメインシステムで聴いてみたんですよ。
すごいです。
音楽としてもいいですけど、オーディオ的にもかなり楽しいです。
所有欲を満足させる逸品
安い買い物ではないです。
簡単に買えるものではない。
でも買って後悔するかといえば、そんなことはないと考えます。
これはいつも最高の素晴らしい音を持ち歩きたい人が選ぶアイテム。
そこをおさえて今ポータブルプレイヤーを考えてる方には以下を考えていただきたいです。
まずなんといっても素晴らしい音質。
優れた機能。
美しい筐体。
優秀なUSB-DACとしても使える。
さらに限定千台のブルーノート・エディション。
収録したアルバムをMicroSDカードに入れてCDサイズでディスプレイするスタンド。
アルバムアートとライナーノートを収録したブックレット。
私は音楽はなんでも聴くので特にJazz、ブルーノートにこだわりがあるというわけではないです。
ただ、やっぱりブルーノートに憧れはあります。
例えば、Jazzが大好き。
そんな方はこれは行っちゃってもいいと思いますよ。
そんなあなたのためのものです。
特にブルーノートが好き。
そんなあなたは急いでゲットしてください。
買い逃して人の家で見ちゃったら絶対後悔します。
例えば、限定版が好き。
満足できると思います。
はっきり言って通常版よりかっこいいです。
こんなに素敵な限定版はそうはないです。
特記しておきたいのは特製の本体に加え、75枚のアルバムとディスプレイスタンド。
400ページに上るメモリアルブックレット。
これがけっこう嬉しいんですよね。
気に入った本がきちんと整理されている本棚みたいで。
そこはあまり必要でないというなら、AK240の通常版でもいいかもしれません。
これはコレクターズアイテムの面もあるので、とても音のいいポータブルプレーヤーがほしいというだけなら通常版でもいいです。
USB-DACとしてもつかえますしね。しかも優秀な。
そこでブルーノート・エディションというところにどれだけ価値を見るか。
アルバム75枚、しかもハイレゾのものが入っていて世界で千台しか無い限定版。
分厚いブックレットもついてきます。
はっきり言って最高のジャズです。
ジャズが好きなら、言うまでもなく。
これから入門してみようかな、興味はあるんだけどどれを聞いたらいいかな。
そんな方にもおすすめ。
AK240を視聴できるならば、自分の好きな曲をMicroSDカードにいれて、いつも使っているヘッドフォン・イヤホンをもって視聴してみてください。
なぜ名門レーベル、ブルーノートがAK240を相棒にコラボレーションするのか、わかってもらえると思います。
好きな人にはたまらないだろうね。
ええと、ぶっちゃけます。
私はそれほど熱心なジャズのリスナーではありません。
主に聴くのはロック。
今回AK240ブルーノート・エディションに入ってきたのが約500曲ですが、今は試聴用に全部で3000曲ほど入っています。
というわけでジャズばかり聞いているわけではないです。
ブルーノート以外のジャズもありますが、それこそ坂本真綾とかYMOとかT-SQUAREとか人間椅子とかサカナクションとかLed Zeppelinとか米米CLUBとか田村ゆかりとか水樹奈々とかMetallicaとかIronMaidenとかBlackSabbathとか堀江由衣とか牧野由依とかショスタコーヴィチとかリヒャルト・シュトラウスとかドリカムとか槇原敬之とか山下達郎とかアニソンとかゲーソンとか懐メロとかいろいろといれています。
ハイレゾからMP3まで、ごっちゃに。
で、どれもいいんですよ。
つかってるヘッドフォン
がどんなジャンルでも楽しく聴けるタイプだということもあるんでしょうが、AK240は本当に優秀です。
で、ブルーノート・エディションを選ぶ理由はあるか、というところです。
この値段差をどう考えるかとかですね。
まあ、高いです。
ただでさえAK240が高いのに、更に高い。
でも販売するってことは売る自信があるんだろうなと思います。
また例えで申し訳ないのですが、酒。
私はウイスキーが好きです。
特にニッカのシングルモルトとアイラのモルトが好きです。
なにか飲むなら、これ。
だからといって他の酒を飲まないわけではないです。
ブランデーの馥郁たる味わいも好きですし、風呂あがりにはやっぱりビールが飲みたい。
ワインだって複雑で重厚な味わいを楽しまない手はないです。
爽やかなジントニックだって大好き。
で、ブルーノート・エディションは見事な酒なんですよ。
私は最近は醸造酒が次の日に残るようになったのであまり飲みませんが、好きです。
例えばこれが日本酒なら、ブルーノート・エディションは選りすぐった銘酒です。
75年の歴史の中から選ばれて最高の状態で出されたお酒。
やっぱり旨いんですよ。
蔵元が選び抜いたお酒ですから。
いつも飲むかと言ったら、飲みません。
特に大好きというわけではないですから。
でも飲むと旨い。
しかも限定で、酒でいうと酒器もとても素敵。
と言うわけで今回入ってきた曲はかなり楽しんでます。
ジャズはぜんぜん聞かない、聞きたくないという方は別のものを選んだほうがいいかも知れません。
単にいいDAPが欲しいなら同じメーカでもノーマルAK240とかAK120とか、選択肢はあります。
ではジャズには興味があるけど、ちょっと悩むなという方に。
例えばアニソンメインで聴く方には、こうかな。
阿久悠が作詞して渡辺宙明が作曲して、串田アキラが歌うようなアニソン。
畑亜貴が作詞して菅野よう子が作曲して水樹奈々が歌うようなアニソン。
実際にあるかはわかりませんが、もしあったら、デキが悪いと思いますか?
アニソンなんて、っていう一般のリスナーでもちょっと気になる出来になると思うんですよ。
そんなのが75年分、75枚、約500曲。
とりあえず聴いて欲しいですね。
私はこれでジャズがかなり好きになりました。
欲しいなら、迷わず。
音質、すばらしい。
デザイン、よし。
満足感、充実。
性能、極めて優秀。
所有感、充足。
希少性、たしかにレア物。
欲しいなら、買いです。
聴いたら危険です。欲しくなります。
私もどうにかしたいです。
心から。
ちょっと反省。
というのも、このレビューはけっこう時間を頂いたんですよね。
それで色々聴いてみたんです。
好きな曲、苦手な曲、あまり聞かない曲、よく聴く曲。
そうするとまだまだ音源を聴ききっていないということに気付かされました。
特に今回の収穫はLed Zeppelinです。
地味だなぁと思っていた曲がこれで聴くとかなり面白い。
あとはジャズもそうですね。
今回の音源の中のピアノトリオのしっとりした曲もただおさえて演奏しているわけではなく、ミルクレープ的重層感が感じられました。
山下達郎が自分で一番オーディオ的に優秀と言った"SPARKLE"もそうですね。
これで聴くまで真価を理解していなかったです。
というわけで反省。
もっとよく聴きます。
もひとつ。
ちょっとした空き時間の使い方が変わりました。
今迄はスマホいじってましたが、今はこれを取りだしてます。
中毒性ありです、要注意。
れいんさん
2014/12/07
やっぱり
こうなりましたかは!
北のラブリエさん
2014/12/07
しかしこれ、いいですよ。
jakeさん
2014/12/07
生で聞きたくなる音楽にはうってつけっぽいですね。
それが外でも聞けるってのが、時代の進歩なんですかねえ。
北のラブリエさん
2014/12/07
ブルーノートの音源は非常に面白いです!
CR-Xさん
2014/12/07
北のラブリエさん
2014/12/07
これはまさに本物です。
北のラブリエさん
2014/12/08
CR-Xさん
2014/12/08
北のラブリエさん
2014/12/09
北のラブリエさん
2014/12/09
まさにあつらえたもの(事実そうなんですが
こればかりは触って頂くしかないですしね。
北のラブリエさん
2014/12/14
細かいバグフィックスとボリュームの誤動作の改善。
これはうれしい。
hidechanさん
2014/12/16
ものすごい熱いレビューお疲れさまでした^^
レビューを呼んでいるとAK240欲しくなりました!
が
値段を見てIYH~する気持ちがシュルシュル~と萎んじゃいました><
いつかは欲しい商品ですね
北のラブリエさん
2014/12/16
そうなんですよね、ちょっと値段が。。。
使ってみると欲しくなるんですが。
ポータブルアンプとかを使っていい音を実現する方法もありますが、けっこう邪魔くさいらしいのでAK240は実は最適解なんじゃないかなともおもっています。