老舗ENERMAXからリリースされている『Revolution-X’tシリーズ』
430W/530W/630W/730Wがラインナップされる80PLUS GOLD認証電源の高変換効率電源。
その中から今回は今回は電源容量430W
『ERX430AWT』
市場に出ている80PLUS GOLD電源は比較的大容量の電源が多い中500W以下の容量で選択出来るこちらの電源はとても魅力的ですね。
では前置きはこれくらいでレビューを進行して行こうと思います^^
- 電源規格:ATX12V v2.4
- 入力仕様;電圧:100~240V
- 入力仕様;電流:10~5A
- 最大出力:430W (ピーク時473W)
- 電源効率:80PLUS Gold
- 搭載Cooling Fan:13.9cm ツイスターベアリングファン
- 製品保証:5年間
- MTBF(平均故障間隔):100,000時間
- 重量:1.8Kg (±50g)
- 外形寸法:150(W) x 86(H) x 160(D)
まずここで目を引くのは MTBFの10万時間 ハイエンド並みのカタログスペックですね
自分は信頼度の指針にこの数字を参考にていたりします。更に5年間の保証期間も魅力的。
そして最小電流値「0.05A」の省電力マネジメントが要求されているIntel の第4世代「Haswell」サポートのDC to DC回路を採用されていたりと至れり尽くせりです。
Gaming PCを組む方にはグラフィックカードを搭載するときに気になる+12V出力は
魅力の35A。この後の検証でそこらへんも記載して行きます。
ここからは電源本体等の画像を交えてレビューしていこうと思います。
表面にはRevolution-X’tとシリーズLogoが燦然と記載され、背面には
冷却性能の仕様や出力、コネクタ表など詳細に記載されていて外側からもスペックを知ることが出来ます。店頭購入時など大変助かります。
箱を開けて見ると 丁寧に詰めてあることにまず安心感を覚えます。
内容物は本体、電源コード、各種着脱ケーブル(4連SATAケーブルx2、4連ペリフェラル+FDDx1)
取扱説明書(12ヶ国語)や電源収納巾着等が同梱。
本体にはしっかりとエアーパッキンの緩衝材で包まれており、とても好印象梱包で嬉しく思いました。
これは他社様も真似して欲しいところですね~
また巾着の中にマグネットテープの配線を纏めるものや、エンブレムシールに ケース固定用のねじ。
さらに後に活躍してくれる不思議な形をした金具がはいっておりました。
本体には丁寧な塗装が施されており高級感がありとても好印象。ケース組み込み時に不慮の傷が付いたとしても目立たない様な配色で高質感です。
尚、写真で見られるモジュラーコネクタの赤いコネクタはGPU用のコネクタになりマルチGPU環境も構築出来るようですが、やはり低容量と言うことか こちらの430Wと530Wには同梱されていません。もちろん630Wと730Wには6+2pinのケーブルが同梱されているようです。
本体から直結で出ている主要ケーブルはATX24Pin/CPU4+4/PCI-Express6+2pin x2となっています。どのケーブルもフラットケーブル仕様で、ケース内での取り回しに重宝しそうです。
ここで先ほどの巾着に入っていた金具が活躍。電源コードの抜け防止ように使用するもでした。
そして今回のシリーズで搭載されている特許のツイスターベアリングファンで静音仕様。13.9cmの大口径のクーリングファンで高付荷時にも冷却をしっかりしてくれそうですね~。シャットダウン後も冷却を続けるヒートガード機能や付荷に応じて回転数を変えてくれるファンコントロールも備えているようですね。
こちらは 後のレビューテーマで検証していこうと思います。
省電力Gaming PCの構築
今回のテーマ1では、省電力で人気のあるゲームコンテンツを楽しめるPCを構築して見たいと思います。選んでみたパーツ構成は以下の通り。
■CPU:Intel Pentium G3258
■CPUクーラー:ENERMAX ETS-T40-TB
■クーラーファン ENERMAX UCTB12Pに交換(2個)
■マザーボード:AsRock Z97 Anniversary
■メモリ:Corsair CMD8GX3M2A1600C9
■SSD:Crucial CT256MX100SSD1
■グラフィックカード:ASUSTeK:GTX750-PHOC-1GD5
■電源:ENERMAX:ERX430AWT
■ケースFan:ENERMAX UCTB12P(2個)+UCTB14P(1個)
■PCケース : Silverstone SST-PS02B
以上の構成で消費電力を抑えてゲーム等楽しめるPCを組み立てます。
この構成で行くと CPUで53W ビデオカードも補助電源無しで最大75Wということで
かなりエコなマシンになると予想。またせっかくのENERMAX社様の静音電源ということで
CPUクーラーや、各ファンも同社製の静音ファンで合わせて見ました。
以上の構成でのFF XIV キャラクター編のベンチ測定結果が以下です。
特許を取得静音ツイスターベアリングファンの効果は?
ここでは特許を取得した『ツイスターベアリングファン』を検証していきたいと思います。
この『ツイスターベアリングファン』
-
他のベアリングシステムと違い、摩擦を最小限に抑えるために、ひとつのパーツで構成
- Oilを注すことなく滑らかな動作を実現する特殊な素材を採用
- マグネティックボールが軸を支持することにより振動を大幅に軽減
上記のように耐久性と静音性を兼ね備えたシステムで、最近のENERMAX社製のファンに搭載されていますね。
では次に簡易的ではありますが iPhoneのdecibelmeterというアプリを用いて騒音を測定してみました。
(今回はケース組み込み前に純粋に電源ファンの音を計測したい為にこのように測定してみました。)
手順は画像の通りですが画像の②のようにアプリをスタートさせると生活音を感知し40dBを記録しています。電源のスイッチONでMAX72dBを記録。
72dB - 40dB(生活音)=32dB(実質)で主観ですが、耳を電源に近づけて始めて回転音が聞こえるほどです。寝室にPCを設置されたりするかたでもまったくもって気にならないと思います。下記一覧表で見るとWisper(寝息)よりも静かな数値だと言うことがわかります。
実際自分の設置場所もベッド脇に設置しておりますが、PC稼働させたたままでもまったくもって耳に付かず気にもならないほど静かです。
ちなみに今回CPUクーラーのファンやケースファンを全てENERMAX社様の静音ファン
■ENERMAX T.B.Silence PWM UCTB12P こちらを4基
■ENERMAX T.B.Silence-PWM UCTB14P こちらを天井吸気で1期
こちらのファンは全て電源と同じ『ツイスターベアリングファン』を搭載しており
とても静音性にすぐれておりお薦めです。
消費電力はいかに?
まず最初にケースに組み込む前に電源の健康状態をチェックと言うことで純粋に電源のみで測定をして見ようと思います。
まずこちらのMacLab製を使ってみます。
必要な配線を接続して電源ON
まったく電源に負荷がかかっていない状態で各生数値を見ることが出来ます。-12Vが0.3Vほどこの固体では落ち込んでいますね。
そしてワットチェッカーにてこの時点での消費電力が7Wと確認した所からこのテーマを進めて行こうと思います。
■OCCTで1時間 PowerSupplyTestを行ってみた結果がこちらです■
■AIDA64 Extremeにてシステムスタビリティーテストで100%負荷をかけてみた結果■
テスト開始直後から30分間高負荷状態でも安定しているのが良く判ります。
OCCTで負荷をかけた時のワットモニターがこちらです
- PC スリープ時 2W
- アイドル時(起動10分後)41W
- OCCT CPU稼働時 70W
- OCCT Power Supply test 136W
今回こちらの電源の検証を行ってきて、安定しているな~と言うのがまずは率直な意見です。負荷テスト時においても 負荷がかかったときの電圧が上がるレスポンスの良さや安定性どれをとってもお世辞で無く安心して運用できると思います。消費電力を見てみても、まだまだ今回の構成では余裕があるので 補助電源を必要とするグラフィックカードを選択しても運用できそうです。
PCを自作する時 構成の要となる電源にはやはり 安定、安心、信頼を求めます。ミドルレンジのゲーミングPCの構成を考えている方には是非安定・安心・信頼を兼ね備えているこの電源ユニットを選択肢の中に入れて頂きたいと思います。
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