パッチコです。今回はジェットグライド機構を搭載した、カメラ向けストラップ「PROTGEAR CAMERA STRAP」です。
以前はフィルムカメラをやっていましたが、以前のカメラは一眼となるとかなりの重量でした。近年ではデジタルカメラも多様化し、本格的な一眼レフから、ポケットに入れられるスリムなものまで多種多様です。また、Blogなどの進化により撮影シチュエーションも多様化。。当然外への持ち歩きも増えてきます。そうした中で、機動性を高めるグッズとしてストラップがある訳ですが、ほん製品のようにほんの少しのアイデアで利便性が変わってくる訳です。今回の製品は、機動性に特化した製品です。
PROTGEARの製品は15mm幅タイプ、フォレッジグリーンブラックが
レビュー対象となります。
今回レビューに使う機器はこちら。
PENTAX K-x。初心者から中級までの入門機です。
赤いボディーが個性を感じさせる。しかし比較的初心者向けの簡単操作が売りです。
また、比較対象となるのは、K−xに付属していた純正の汎用品(O-ST53)です。
赤いロゴがボディに映える。頑丈が取り柄のスタンダードストラップ。
今回到着したPROTGEAR製品は、15mm幅タイプにつき、若干不利な構成かも知れません。メーカーサイトには耐荷重などの記載はありませんが、実際には25mm幅の方が重量が分散されるので安心かもしれません。15mmの方はコンパクトデジカメ等の方が向くでしょう。
純正ストラップの性能について:
PENTAX純正品(O-ST53)は、一言で言うと、「必要最低限」です。
これは悪い事ではありません。長さの調整は極めて最小。長さとしては「気持ち短め」。その代わりに「頑丈」です。パッドはついていませんが、首にかける部分の裏はゴム製の滑り止め加工がされています。
カメラに接続する箇所は、幅広なので首に掛けた時のねじれが若干緩和されるようです。
カメラ接合部分は平型です。首にかけるとレンズが前を向きます。
また、この純正ストラップはデジタル専用ではないので、フィルムリワインダー(フィルム巻き取り)のピンがついています。左右どちらもついています。現在では盲腸みたいなものですね。私が購入してから既に7年ほど利用していますが、強度面で不足はありません。
欠点を挙げるとすれば、滑り止めのゴム加工が劣化しているので、ゴム粉がぱらぱらと落ちます。レビューで使用している商材写真を撮影する場合、背景に白スクリーンを使用したりすると、ゴム粉がいちいち落ちるので、色々と面倒です。
最近はレタッチでけせますが、これはいただけない。
普段はこんな感じ。
良くも悪くもポジションはこんな感じで、胸囲の大きい私は襷がけができません。
首にかけると、負担が大きくなかなか持ち歩かなくなってしまうのもわかります。
カメラの位置がちょうどミゾオチにくるので、ちょっとした小走りになるとボディブローが結構きまってしまいます。細身の人であれば襷にかける事も出来るでしょうね。
PROTGEARの機能:
PROTGEARにはいくつかの機能があります。
ポイントを分けて紹介していきます。
①ジェットグライド
ジェットグライド機能は、操作用の紐を引く事で長さを調整できます。
②ストラップ全体の長さ調整機能
マニュアルには書いてなかったのですが、ジェットグライドの反対側には長さを調整する機能があります。私のように胸囲の大きい人は、ある程度の調整が可能です。
後半に出てきますが、状況に応じて調整できる事は便利です。
③脱着可能なコネクタ
ストラップ取り付け部は左右ともに取り外しが可能です。襷がけの向きを変える事も出来ますし、私のように携帯電話やパドックパスなどを首から下げる人はよく絡まってしまうので、脱着機能があると簡単にほどく事が出来ます。
ボックス型のカメラケースに入れる場合も便利です。
カメラへの取り付け:
PROTGEARは近年の携帯ストラップと同じように紐を通して、脱着式のクリップを接続するだけです。
①クリップを外します。
②カメラのストラップホールに通します。
③クリップを通します。
④引っ張って締めます。
⑤反対側もつけます。
⑥ベルトをつけます。
PROTGEARは携帯電話のストラップをつけた事のある人なら、おそらく簡単に装着可能でしょう。純正ストラップは実は「本当にこれで大丈夫?」といった感じで、何度も確認した覚えがあります。
PROTGEARの装着と操作性について:
一番短く設定した場合。純正よりも短い。
これは長く設定した場合。もう少し長く出来ますが、用途を考えるとこれ以上は少し邪魔です。
襷がけ。ジェットグライドで体に締め付けています。移動時はカメラが振れない。
ジェットグライドで緩めて撮影ポジションです。
レッツ・シューティング:
ロケーションとして、カメラ撮影にはかなり過酷な環境として海釣りにいってきました。海釣りというのは、潮風もずっと湿っていますし、何よりもライフジャケットやカッパの着用が義務づけられており写真撮影は困難です。
ライフジャケットを着用しなければならないので、ストラップは通常よりもかなり長く。
ライフジャケットの上からカメラをさげて、ジェットグライドで体に固定する。撮影時にはジェットグライドの紐を引いて撮影ポジションへ。この繰り返しが多い環境の為、製品の良さが光ります。
これは経験しないとわからないのですが、船の上というのはかなり揺れます。さらに釣りをしている時はカメラがぶらぶらしていると非常に危ないので、ジェットグライド機構をつかって、体に縛り付けておりました。
襷がけ状態からさっと撮影。
シャッターチャンスというのはいつの日も突然やってきます。
つれた直後はお父さんの出番になる訳です。竿を置きジェットグライドで緩めて即座に撮影。表情が硬いのは若干の船酔いです(笑)
移動時はさっと締めて、カメラが振られなくなるので疲労感も軽減されます。カメラの重量は結構あるので、場合によってはストラップが切れる事もありますから、重要な機能と思います。
また、ジェットグライドの引き手は少々大きめなので、着込んだ状態でもしっかりと操作が出来ます。皮の部分は置いておいても、材質的には水にも強いです。
家族で食べる分だけ。十分釣れました。
丘に上がったらもう元気です。
集合写真はやっぱり一眼レフですよね。
ロケ地:神奈川県金沢八景
カメラ自体が防水ではないので、写真枚数は少なめでしたが、久しぶりに屋外でのカメラ撮影となりました。防水タイプのカメラをもっていけば良かったというのが反省点です。カメラもオキアミの香り(笑)
PROTGEARまとめ:
どこかで見た機構だなと思ったのは、サスペンダーベルトです。しかしサスペンダーは調整時にロックするのですが、PROTGEARの場合はスライド部分のロック機構が無く、ベルトの抵抗で支えています。ベルト素材が比較的滑り抵抗の高いものなので調整は絶妙ですね。似たようなものでは、競技用の4点シートベルトがありますが、4点の場合は素早く動かすよりも、締める事を前提としています。
比較的腕力の弱い女性の場合、ジェットグライド機構は堅いと感じるかもしれません。若干カメラを持ち上げながらスライドさせると楽に動かせると思います。
今回接続したカメラは少々重いので25mmタイプをお勧めします。
出不精の私がカメラを外にもっていくようになるとは、なかなかすばらしい製品ですね。
製品要望は以下です。
・折角の機能ですので、カラーやデザインなど、バリエーションを増やしてほしい。
携帯のストラップも今や無限のバリエーションがある時代です。もう少しカラフルな選択肢があると、女性にも受けるのではないかと思いますね。
・耐荷重の明記はあった方が良いかも。
純正のストラップと比べると強度はやや落ちるかもしれません。首掛けの携帯ストラップは、「首つり防止」の為、ある程度の加重がかかったときに、切断されるよう配慮されているものもあります。カメラの場合はそういうものはあまり見かけませんが、バランスが難しい製品だとは思います。強い加重がかかったときにはおそらく、プラスティックのベルト接合部かパラシュートケーブルの接合部分が応力集中によって切れるのではないでしょうか。
おまけレビュー:
EnchantMOONは機動力を得ました。
PROTGEARの調整機能を利用してenchantMOONを画板的に利用できるのではと思い、試してみました。
カメラは基本的に前方に向けて構えるのですが、EnchantMOONで記載する場合は使い方が異なります。
取り付け方法は基本的にカメラと同じです。
持ち歩きは楽になりました。
イメージとしては画板の様にと思いましたが、、
PROTGEARとenchantMOONの相性は、70パーセントくらいですかね。
イメージ通りの使い方は出来たのですが、書く時はベルトに引っ掛けて書く感じです。筆圧が必要な機器なので、ノブをおさえながら記入が必要。思った以上にはきれいにかけなかったですね。
良かった点は、鞄を占有してしまうenchantMOONを持って移動するのであればこの方式はアリです。ジェットグライドを使って簡単に調整できるので、PROTGEAR固有の使い方も可能です。
最後に:
この面白いストラップを提供いただきました、ビームコーポレーション様,ZIGSOW様、大変ありがとうございました。ぜひとも幅広タイプも試してみたいと思います。
退会したユーザーさん
2014/06/29
そして大漁すごいです!
パッチコさん
2014/06/29
コメントありがとうございます。
本当はもっと釣れたんですが、すぐに船酔いでダウンでしたw
釣りをしながら一眼って、結構ハードでしたw
ちばとどさん
2014/08/06
ストラップあるといいですよね。首から下げて歩くのはちと恥ずかしいですが、野外で使うのにすべり落ちなくていいです。上部と下部で斜めにつけたら画板のようになりそうですが、結局は下辺をおなかでも支えることになるので、現状の付け方でいいんでしょうね。
パッチコさん
2014/08/09
コメントどうもです!
ベルトに挟めるようにL型アングルとマジックテープをつけると、画板みたいに使えますねー。