(追記)
5/17 Intel SSD 530 mSATA x2でRAID0構築(セクション3.4)
5/21 Excelが広くて快適ー!(セクション1.4)+mSATAでRAID0アップデート(3.4)
6/1 バトルフィールド3についてアップデート(セクション4.2)
6/15 バトルフィールド・ハードライン・ベータについてアップデート(セクション4.2)
■はじめに
長くなりそうなので、結論から。13X7000-i7-VGBは、一言で表すと13インチの超高精細液晶を備えたゲーミングモバイルノートだ。向いてそうな人、向いてなさそうな人とは、
◯移動中もゲームを止められないゲームオタクには吉
◯fpsよりも絵の緻密さを求めるゲーマーにも吉
◯移動中も映画を止められないBlu-rayオタクにも吉
◯超高解像度で映像・デザインの編集をしたいプロフェッショナルも吉
○文書を並べて編集したり横に長いスプレッドシートを扱うOffise使いも吉
●色再現がシビアな写真・印刷関係のプロは向いてない
大きなEL液晶が作れないのと同じように、これだけの高解像度を持つ大きな液晶パネルを量産するのは大変なんだろう。その意味では、13インチクラスだからこその解像度なのかも知れない。ここまでの高精細液晶はほとんど市場に出回っていないから、その性能について紹介される機会も無かった訳だけど、ここ数週間使ってみた感じでは表示の滑らかさが目にもとても良い印象がある(上の解像度テストチャートの比較)。
さて、今回の宿題はこのギンギンのゲーミングモバイルノートにIntelの最新SSDを換装してベンチマークしろ、と。またまた難題を。orz...13X7000-i7-VGBは、2.5インチSATAソケットを1つ、mSATAソケットを2つ備えている。1基しかないSATAのHitachiの1TBを外して240GB Intel SSDを1台だけ入れてしまったら、そりゃスピードも容量も中途半端だろ・・・・Intel SSD 530の魅力をアピールするには、ちょっとした工夫が必要になるかな。
商品は、2重のダンボール箱に大事に梱包されてやって来た。久し振りのWindowsノート(2年前からMacBook Air)。
早速、開けてみる。ねじ4本をはずすだけで底パネルが簡単にはずれ、しかもほぼ全てのパーツにアクセスできる。メモリ、WiFiカード、HDDを確認。目立つヒートパイプが、性能では妥協してないぞと言ってる。
改めて殻を見ると、トップカバーがマットなブラックで落ち着いた感じ。手触りもしっとり。
ボトムは、はっきり言って安っぽいプラスチック。底にはわりと高めのゴム足と、給気口を確保するための突起がある。熱設計は大事だけど、机に置くとかなり腰高になる。
付属品で特筆すべきは、WindowsのDVDメディア。最近は内蔵ドライブの退避領域からリカバリしろというのが多いので、非常に親切。パソコン工房の添付マニュアルとOEMのユーザーマニュアルもメディアが用意されている。パソコン工房の初心者向けの一般ガイドもある。あとは保証書とZIGSOWの指令書など。
■13.3インチにQHD+ (3200 x 1800)って、意味あるの?
13X7000-i7-VGBのスペック上一番心惹かれるのは、間違いなくその超高精細な液晶だ。しかし、Retina Displayの時も思ったけど、そんな超高解像度が必要なのか(意味があるのか)?家にある一番解像度の高い映像と言えばデジカメのRAW画像で、3264 x 2448。上下が切れるけど、横にはほぼドットバイドットで表示出来る大きさだ。デジカメの写真をドットバイドットで見るというのも非日常的体験だなあと思いつつ、何はともあれ3200 x 1800にトリミングした写真を映してみた。おおーっ・・・
瞳に映り込んだ光の点の違いが分かるだろうか?思った以上のインパクトだ。MacBook Air:135PPI、NEXTGEAR-NOTE:165PPI、13X7000-i7-VGB:276PPI。日頃何の感動もなく見ているスマホは、実は326PPIという高い解像度を持っているが、これはとても近くで見るからで、約2倍の距離から見るノートの場合、276 PPIという解像度はスマホより高精細な印象を与えるはずだ。
※Canonの高解像度サンプル画像は、http://cweb.canon.jp/eos/lineup/kissx7i/samples/
下は、ISO12233テストチャート(ここからDL)PDFファイルを全画面表示させてEOS M2のLモード( 5184x3456)撮影、チャート部分を3200x1800に縮小したもの。同じPDFファイルを自分のPCで全画面表示させると、解像度の違いがはっきり分かると思う(i.e.細いラインがどこまで別々に表示できるか)。
いや、しかし、276 PPI (pixel per inch)=1インチ当たり276ピクセルって、1インチ=2.5センチだからピクセルの大きさは0.1ミリ以下。Retina Displayだって226 PPIでしょ。大体3200 x 1800なんてふつう30インチくらいのモニタだって。もう完全にイロモノじゃん。さすが、モニタの老舗。
1.ノートなのにデスクトップに全然負けてない
標準仕様について
液晶に目が行ってしまいがちだけど、一応13X7000-i7-VGBのスペック。CPUがHaswell世代のCore i7であること、GPUも新しい省エネデザインのGTX 860Mであることから、基本性能は高いと思われる。
・CPUHaswell世代Core i7-4700MQ (2.4 - 3.4 GHz, 3Lキャッシュ 6MB)
・内蔵グラフィックIntel High Definition Graphics 4600
・チップセットHM87 Express
・GPU: nVIDIA GeForce GTX 860M 2GB GDDR5
・メモリ:DDR3L-1600 8GB x 1 (2ソケット、最大16GBまで)
・ストレージSATA3 x 1 (1TB HDD)
・拡張ソケットSATA3 x 1, full-size mSATA x 2, half-size mini-PCI Express/USB x 1
・USBUSB2.0 x 1, USB3.0 x 1 (電流供給x1を含む)
・マルチカードリーダーSD(HC/XC), MMC
・映像端子miniD-sub15, HDMI
・ネットワークGigabit LAN (Realtek), 802.11 b/g/n + BT4.0 (AzureWave AW-NB159H)
・カメラ200万画素
・バッテリー持続時間4時間50分※JEITA Ver. 2.0
・大きさ330 x 227 x 31.9 mm
・重量2.0 Kgバッテリー含む
・ACアダプタ19.5V、6.15A、120W、460コード含まず
・Windows 7 Home Premium 64ビット
最近のCPUとGPUは絶対的性能を引き上げるよりエネルギー効率を上げることに主眼が置かれているので、演算性能の伸びよりもバッテリーの持続時間に進化の跡を見ることができるかもしれないJEITA ver. 2.0はこれまでより高い負荷をかける試験なのでJEITA ver. 1.0の値と比べないように。
キーボードとタッチパッドについて
入力デバイスはコンピュータと人間の接点だから極めて重要だ。極端な話、キーボードがダメだと、もうほかの性能が何であれ使えないということもあり得る。このキーボードの問題は、Enterキーの左に「」 「」 「」 のつのキーが大きく取ってあることと、右SHIFTキーが小さいこと。ゲーミングキーボードにも見ないデザインで、意味不明。ふつうに右小指でEnterと右SHIFTを打つのが不可能に近い状況。ハノンの練習じゃないんだから。特に指が長くない人はブラインドタッチで打てない。ちょっとアレなので、速攻で変えてしまった、キーバインド。読んで字の如し、ChangeKeyで ] を Enter に、 を 右SHIFT に。変態キーボードには必須アイテム。使い方は、管理者権限で立ち上げ右クリックのプルダウンメニューから、表示されているキーをクリックすると別のキーボードが表示されるので、換えたいキーをクリック。登録。レジストリが書き換えられるので常駐ソフトを立ち上げる必要がない。
これで指が覚えてるEnterとSHIFTに戻った。キーボードを見てしまうと頭が混乱するけど、見ないようにすればナントカ。
ストローク抵抗が少し強めでしっかりとした打鍵感がある。たわみも無く、剛性も十分。小気味よく気持ち良く打てる。また、Fn+F12でバックライトイルミネーションをオフ、弱、強の段階に切り替え。
タッチパッドは、慣れているMacBook Airのより小さい。2本指でスクロール、つまんでズーム、回転にも対応していて便利だけど、MacBook Airのように思った通りの操作が出来ない。また、なぜかタッチパッドが真ん中より左に寄ってて内部構造の都合か、左手の親指の腹が当たってしまってカーソルが思わぬ動きをする。机からキーボード面まで26mmあって結構高い、MacBook Airの8mmに対してセンチ近い差があり、手のひらがタッチパッドに当たってしまう原因にもなっている。ある程度慣れるとは思うが、長時間の使用で手首に負担がかからなければ良いなと心配。
拡張性について
ノートは基本的に拡張するように作られていない。ただ、メモリはA-DATAの1600MHzのGBが一枚挿してあって、1枚追加投資して2枚にすれば最大16GBでデュアルチャンネル動作するメモリ速度が倍になる。4GBを2枚じゃないところが親切。また、1基の2.5インチHDD/SSDのSATAインターフェースの他、3基の拡張スロットを有する。
1:ハーフサイズ mini-PCI Express/USBインターフェースWiFi/Bluetoothカード
2:フルサイズ mSATASSD
3:フルサイズ mSATAまたはUSBインターフェースSSDまたはG3モジュール
通常のSATAを1基としたのは、mSATAそして今後はさらに高速なPCIeドライブがトレンドということと、13インチノートに2.5インチ2台はスペース、重さの面でメリットがないと判断したと思われ。これにより、想定されてる使い方としては、
mSATAにRAID0で超高速SSDドライブストレージに2.5インチHDD/SSD
というコンセプトだろう。OSドライブと大容量ストレージを分けるのは賢いと思う。
mini-PCIeには標準でWiFi/Bluetoothカードが刺さってているが、Intel CentrinoではなくAzureWaveという新興台湾メーカー製。2.4GHz帯しか対応してないので、家の場合、電子レンジ使ってるとつながらない。二つのmSATAソケットは空き状態。また、このうちの一つにはUSBインターフェースを介してG3モジュールを搭載可能で、SIMカードを挿してデータ通信できる仕様バッテリーが納まってるところの右奥にソケットがある。都内だとスタバとかメトロとかそこらじゅうでWiFi飛んでるから必要性感じないけど、田舎では役にたつかも。
表示領域の広さについて
■システムフォントを調整しないと字が小さ過ぎて読めない
買って来た時点で、テキストとアイコンの大きさは既に150% に設定されているが、これでも小さい。コンパネの「コンピュータの簡単操作視覚ディスプレイの最適化テキストとアイコンのサイズを変更します」をたどって、カスタムテキストサイズの設定から200に変更する。ちょうど見慣れたサイズになる。
拡大率を上げても、テキストやアイコンはなめらかに拡大され、ぼやけたりシャギーが目立つということはない。AppleのRetina Displayは本来の解像度では表示されないが(そのためアプリの表示が崩れない)、このノートでは3200 x 1800がそのまま表示されるので、276 PPIで表示されることをみじんも想定していないアプリはほとんど読めないくらいの大きさのフォントで表示されてしまう。これは時間がかかる問題だろうな。
○Windows8.1を入れてみたところ、システムフォントの大きさとか、ウェブページの表示とかが自動的に見やすい大きさに調整されている。結構、違う。もしBTOできるんだったら、この液晶にはWindows 8.1がおすすめだ。
■Officeを入れてみた
Excelが拡大率100でW44まで表示できる。フォントは大きくはないけど、なめらかなので視認性は悪くない読みやすい、疲れにくい。拡大率58にするとAZまで表示できて、数字も読めなくはない。横に広いスプレッドシートにはかなり便利だ。ま、11インチのMacBookと比べちゃいけないんですけどね。
Wordとパワポも、ほぼ100表示で横に並べられる。
字が小さいと目が疲れるかなと思ったけど、今までのところそんな感じでもない。また、光沢液晶の映り込みも心配だったけど、自分自身に明るい照明が当たってなければ大丈夫かなと思う。
Core i7-4700MQベンチマーク
Core i7-4700MQは現行Haswell世代のモバイル向けCPUでMシリーズはHD Graphics 4600搭載、定格2.43.4GHz、TDP47W、4コア8スレッド。Core i7の中では下位に位置するが、Core i7ということでCPUの中では間違いなくハイスペックに属する。以下のパーツを使用。
■Sandra Lite 2013 SP4
13X7000-i7-VGBのCore i7-4700MQ (A-DATA 1600MHz シングルメモリと、micro-ATXのGigabyte GA-B85M-D3Hに載せたCore i7-4770K (Corsair 1600MHz シングルメモリ)で比較。
モバイル版の4700MQは予想以上に健闘していて、デスクトップ版の4770Kの約82の性能を出している。
■SuperPI Mod 1.5
シングルスレッドの演算性能。Core i5-2500K (Asus P8Z68-M Pro、1333MHzデュアルチャンネルメモリ)、Core i7-4770K (GA-B85M-D3H、1600MHzシングルまたはデュアルチャンネルメモリ)との比較。
Core i7クラスになると殆ど10秒以下に張り付いて差は出にくい。
■Dモデルのシェル化アルゴリズム
コマーシャルベースで安価に3Dプリントが出来るようになり、プロトタイピングが一挙に大衆化した。3DモデルはCAD系またはスカルプト系のソフトを使って作ったり、3Dサーフェスモデルを生成するアプリなどからも作ることができる。13X7000-i7-VGBは非常に精緻なメッシュを表現することができるため、このような操作がやりやすい。また、最終的に3Dモデルをプリントする前に、メッシュ構造が破綻していないかチェックすると同時に、プリントの料金は使われる材料の重さに比例するので、安くするために中空構造にすることが行われる。この計算が結構時間かかる。有料ソフトもあるが、フリーツールの中では最もポピュラーなMeshlab v133 64bitの場合、フィルターメニューから、>Remesing >Uniform mesh resamplingを選んで、precisionとoffsetをそれぞれ1.0, -1.0にしてリサンプリング開始する。
こうしてオリジナルより少しだけ小さいサイズのメッシュを作成し、さらにフィルタメニューの>Normals >Invert Faces Orientationでバーテックスを反対向きにして、オリジナルのメッシュと合成>Meshe Layers >Flatten Visble Layersすると、中空になったDモデルになる。13X7000-i7-VGBでは6分12秒。ちなみにMacBook Air 11インチ(Mid 2011)もCore i7だけど19分26秒かかる。かなり大きな差だ。
これもCore i7-4770KとCore -5-2500Kと比較。
モバイル版のCore i7-4700MQはデスクトップ版のCore i7-4770Kより若干遅いが、Core i5-2500Kよりはかなり早くなっている。Core i5との一番大きな違いは物理コア数なので、マルチスレッドの影響が出ているのかも知れない。4770Kでは、メモリをシングルとデュアルチャンネルで試してみたが、差は全くない。以前のレビューでIntelのDH67BLでQSVトランスコードのベンチマークをやった時には、メモリ速度が影響したが、このような特殊なタスクじゃなければデュアルチャンネル動作との差は出にくいということだろう。
Intel High Definition Graphics 4600 (内蔵GPU)
Intelの順当に進化した内蔵HD Graphics 4600は、いろいろな映像支援機能も備えている。
■QSVトランスコード
Quick Sync Videoはバージョンが上がって2.0になっている。QSVに対応しているCyberlink MeidaEspresso 6.7で3.38GB、長さ30分のtsファイルを1440 x 1080のままH.264 MP4圧縮してみる。同条件で、Core i7-4700MQ/QSV、Core i7-4700/CUDA、Core i7-4770K/QSVの比較。QSVによるエンコード・デコードは内蔵GPUの専用アルゴリズムで行われ、CPUにはほとんど負荷をかけないし、熱も出さない。
Core i7-4700MQは8分33秒、Core i7-4770Kは7分12秒。CUDAは1時間4分かかってしまう上に、ずっとファンが回っている。
■In Tru3Dテクノロジ
Blu-ray 3DをHD1080pでHDMI出力する支援機能。3Dテレビを持ってないので、テレビではどう見えるか分からないが、3200 x 1800の液晶で3Dムービーをside-by-side表示両目を交差させて立体視するさせてみた。youtubeでは「yt3d:enable=ture」で3D映像を検索することができる。立体視はyoutubeのオプションで設定する。
スピーカーは後部両側の底面にあってOnkyo製らしい、Creativeのメニューでサラウンドにすると結構良く聞こえる。他のレビューとかではあまり良く言われてないけど、十分。また、Intel HDグラフィックス・コントロール・パネル隠れているインジケータのアイコンからの3Dメニューに、パフォーマンス、バランス、品質という三択があり、カスタム設定で異方性フィルター遠近感と垂直同期の設定ができる。
■ワイヤレス・ディスプレイ
Intel HD Graphics 4600はWiDiワイヤレスディスプレイをサポートする。ただ、WiFiモジュールがWiDiに対応したIntel Centrinoでなければならない。そこで、まず13X7000-i7-VGBのWiFiモジュールをIntel Centrino Advanced N-6235と交換。
次に、WiDiドライバをIntelからDLしてインストール。
NETGEARのPush2TV PTV3000をモニタに接続。
そして、Intel WiDiソフトでワイヤレスディスプレイをサーチ、カップリングまでは成功するけど画が表示されない。液晶解像度が問題の可能性が高い。
nVIDIA GeForce GTX 860M
GTX 860Mは今年の始めに出たばかりのMaxwellという新しいデザインのGPU。それまでと比べ、ワット当たりの性能が最大2倍になっていることが特徴。デスクトップ向けのGTX 750Ti≒ Radeon R7 260Xに相当するミドルエントリークラスで、FFXIVやBF4もフルHDでプレーできる。
■3DMark 11
Basic Editionで1280x720のベンチマーク。
多くのゲームで推奨されるGTX 660のスコアが6000ちょっとだから、そのレベルにはもうちょっとで達していない。
■Optimusテクノロジ
通常、内蔵グラフィックとGTX 860MはnVIDIAのOptimusという技術のお陰で、ユーザが気にしなくても最適なGPUがバックグランドで選択されるという。これが最初分かりにくくて、例えばCUDAしたい時にどこで指定するのか見つけるのに苦労した。結論は、nVIDIAコントロールパネル隠れているインジケータからnVIDIAアイコンを右クリック、またはコンパネのハードウェアとサウンドの中にあるリンクからを開き、デスクトップ・メニューのプルダウンリストの中から、「[グラフィックスプロセッサと共に実行]をコンテキストメニューに追加する」にチェックを入れるデフォルトでは入っていない。
そうすると、各アプリの実行ファイル...exeを右クリックすると、プルダウンメニューからnVIDIAを使うか内蔵統合グラフィックスを使うかを選べるようになる。
つまり、各アプリを立ち上げる前にHD Graphics 4600を使うかGTX 860Mを使うか決める必要があり、これまでのようにアプリの中でGPUを選択することが出来ないメニューに出てこない。nVIDIAコントロールパネルからは、PhysXに対応するゲームで物理演算サポートを使うかどうかを設定することもできる。
ストレージの性能
HGST(Hitachi)の1TB HDDが入っている。5400rpmということで最速ではないけど、その分静かで発熱も少ない点がメリットになる。1TBのHDDとしては、ToshibaやWestern Digitalもほぼ同じスコアだ。
バッテリー持続時間
バッテリー持続時間はJEITAによって標準化された測定法が定められていて、この月にリリースされたばかりのver. 2.0ではこれまでよりも高い負荷をかけており、実際に近い値が出ると言われている。Webカメラ、BT、有線LANはオフにして、スクリーンセーバーなし、電源オプションをバランスにしてディスプレイの電源切断とコンピュータのスリープを共にオフ、液晶を上から段目の80輝度、さらに詳細な電源設定を決められたとおりに変更し、デスクトップの背景は白、無線LANをローカルネットワークのアクセスポイントに接続、音量をミュートにした上で、放置低負荷または指定の動画をWindows Media Playerで連続再生する高負荷プロトコル。実際に動いているのは内蔵GPUと液晶の消費電力が主という試験で、やってみると3時間44分26秒で電源が落ちた。
2.はじめてのSSDの交換、こうすれば怖くない!
HDDとSSDの交換はこんな感じ。簡単でしょ?
PCのネジを外して、裏ぶたを開き、HDDを抜いて、新しいSSDと交換して、またネジを元に戻してって・・・初めての人は案外、不安に思うのかもしれない。でも、心配は無用。普遍的な「コツ」がある。
コツ1:うら紙にPCとねじの位置の絵を描いておき、その上にはずしたねじを置いていく(ねじをなくしたり、中に置き忘れないように)
コツ2:スマホで途中の写真を撮る(どんな風に入っていたか思い出せるように)
コツ3:冬の乾燥した日にセーターを着たままやらない(それ以外は神経質にならなくてもOK)
【注意】私はバッテリー付けたままのんきに換装してますが、izappyさんのようにちゃんとバッテリーを外した方が賢明かも。
2.2 全体の流れと必要なもの
HDDの中身をコピーするか、SSDにWindowsをクリーンインストールするかで分かれる。
方法1 丸ごとコピー派
①SSDを2.5インチHDD/SSDケースに入れてPCのUSBに接続
②HDDからSSDに丸ごとデータコピー(専用ツール)
③HDDを取り出す
④ケースから取り出したSSDをPCに入れる
※必要なもの:プラスドライバー、HDD/SSDケース(USB接続)
※利点:初心者向き、割りと単純
※オタクの場合:mini-PCI Express接続のSATA変換カードを介してSSDをつなぐ、電源は別途用意
方法2 クリーンインストール派
①PCにUSBメモリを挿して、必要なユーザファイルをコピー
②HDDを取り出す
③SSDを入れる
④DVDドライブをつないでSSDにWindowsをクリーンインストール
⑤ドライバやアプリをインストール
⑥USBにバックアップしておいたファイルをSSDにコピーする
※必要なもの:プラスドライバー、USBメモリ、OSのDVDメディアとDVDドライブ(USB)または4GB以上のUSBフラッシュメモリ
※利点:クリーンインストールできる(安定性)
2.3 丸ごとコピーの手順
もういろいろレビューされてるけど、Intel Data Migration Software日本語版
をダウンロードして、インストール。クローン作成モード、ソースディスク、ターゲットディスクを指定して開始、再起動するとコピーが始まる。買ってまっさらだと問題無いけど、1TBのHDDにデータがいっぱい入っていてSSDに収まらない場合はドキュメントやライブラリフォルダのファイルを整理してから。
2.4 クリーンインストールの手順
13X7000-i7-VGBにはDVDドライブが無い。USB接続の外付けDVDドライブがあればだけど、Windowsのインストールのためだけに買ってくるのもなあ、という人のために、USBメモリを使ってインストールする方法がある。必要なものは4GB以上のUSBフラッシュメモリと、DVDドライブを持ってるWindowsマシン。
■Windowsインストール用USBメディアの作成
次のようにいろいろやり方があるけど、手間でも単純で確実なのは実は①だったりする。
①diskpartコマンドで起動可能なUSBメモリを作り、インストールファイルをコピーする(中・上級者向け、確実)
・アクセサリ>コマンドプロンプトを開く。
C:\> diskpart
>list disk (USBメモリの番号を確認する)
>select disc (USBメモリの番号をタイプ)
>clean
>create partition primary
>select partition 1
>active
>format fs=fat32
>assign
>exit
・コマンドプロンプトに戻る
C:\> xcopy D:\*.* /s/e/f E:\ (DはDVDドライブ、EはUSBメモリを指定)
C:\> cd /D D:\boot (/Dはディレクトリの意、D:\bootはDVDドライブを指定)
D:\boot> bootsect /nt60 E: (E:はUSBメモリを指定)
②Microsoft Windows 7 USB/DVD Download Tool (中級者向け、ISOイメージの作成が手間)
・CodePlexから、Windows 7 USB/DVD Download Toolをダウンロードし、実行してインストールする。
・WidowsのインストールDVDをISOイメージに変換する(Daemontools Liteなど)
・Windows 7 USB/DVD Download Toolを起動して、ISOソースファイルを選択し、次いでUSBデバイスボタンをクリック。
③WinToBootic(ISOイメージを作る必要が無い分、手軽)
日本語の説明は、こちらを参照。WinToBooticはこちらからダウンロード。
・USBドライブを指定
・Quick Formatにチェックを入れる
・DVDドライブをドラッグ&ドロップ
・Do it!ボタンをクリック
■Windowsのインストール
USBインストールメディアが出来たら、これを13X7000-i7-VGBに挿して起動。USB2.0(左側のソケット)に挿さないと、CD/DVDドライブのドライバがないとか言って怒られるので注意。起動中にF7を連打してブートオプションを表示させ、USBメディアから起動。Windowsインストールが立ち上がる。後は通常のインストールと同じ。
■デバイスドライバのインストール
付属DVDメディア「DEVICE DRIVERS & UTILITIES + USER'S MANUAL for WINDOWS 7」の中味をUSBドライブにコピーして、autorunを起動。最終的に、デバイスマネージャーでエラーフラグが立ってなければOK。
■CentOSをインストール
UNetBootinをここからダウンロード。CentOSをここからダウンロード。こうやって作ったCentOSのブートメディアはちょっとバグがあって、USBの中の/repodataフォルダのファイルを全部削除して、CentOSディストリビューションサイトの/repodataフォルダのファイルに置き換える必要がある(ftp.iij.ad.jp/pub/linux/centos/6.5/os/x86_64/repodata/など)。CentOSはデスクトップやアプリのフォントの大きさを変える事ができるので、Windowsより自由度は高い気がする。フォントが非常に読みやすい。ただ、Webサイトによっては独自のスタイルシートを使ってたりすると読めない大きさのフォントで表示される。
CentOS同様、UbuntuのUSBインストールも確認することが出来た。Ubuntuインストーラにはrepodataのバグが無い。
■OSX Mavericksをインストール
USBインストーラがDarwinを立ち上げる所でKP。どうもMavericksでは電力管理がそれまでのAppleIntelCPUPowerManagement.kextからカーネルに移行し、カーネルがロックされたMSR(machine specific registry)レジストリに書き込むことがKPの原因らしい。MSRに書き込みをしないようカーネルまたはBIOSを書き換える(パッチ)らしいが、当面は断念せざるを得ない模様(壊したくないので)。昨日、たまたまMaverikcsが10.9.3にアップデートされて4Kディスプレイへの対応も含まれているということなので、試してみる価値はあるかも知れない(期待薄)。a
3.Intel® SSD 530の性能
SSD 530の位置づけは、daiyanさんのレビューが分かりやすい。圧縮して書き込みを高速化するSandForceコントローラ。SSD 520からさらに微細化して20 nmになったプロセスルール。動作時とアイドル時の消費電力が、520と530ではそれぞれ850 → 195 mW、600 → 125 mWと大幅に改善しているばかりでなく、530は新たにDevSleepというモードに対応して(Haswell世代のCPUのみ)5 mWという超低消費電力を実現している。これは5mWの新しい信号線を用意して、スリープと復帰をコントロールしているということらしい。
3.2 データ転送速度
OSをクリーンインストールしており、直接比較は適切ではないが、それにしても速い。SSDは書き込みが遅い傾向があるが、SSD 530は書き込み速度に最適化していることがATTOベンチからはっきり読める。HDDと比べ、SSDは特にランダムリード・ライトで圧倒的な速度を誇るが、実際のアプリケーションではディスクI/Oだけという状況でもなければ、ベンチマークほどの差はつかない。例えば、FF14のZIPファイル(2,57GB)を、Intel SSD 530、HGST HDD、USB3.0接続のフラッシュメモリ(SANDISK)で解凍する時間を比べると、SSD 90秒、HDD 112秒と20%の差しかない。残りの部分はCPUの演算に掛かっていると思われる。
3.3 発熱、音、バッテリー持続時間
キーボード右半分(CPU、GPU、HDD)に発熱する傾向がある。音は、もともと5400rpmのHDDはヘッドがシークする音がかすかに聞こえるだけなので、SSDで完全に無音になったところ、大した違いではない。
バッテリーについても、確かにSSD 530は飛躍的に省電力性能を高めたが、もともとそんなに電気を食うデバイスではない。JEITA ver.2.0のWindows Media Playerで約2分のクリップを再生している際に、どれくらいディスク・アクセスが発生しているかWindowsのリソースモニタで見てみた。通常のSSDまたはRAMディスクにビデオファイルを置いてそれぞれ再生してみると、SSDの場合は常時ディスク・アクセスが発生しているのに対し、RAMディスクの場合は始めにアクセスがあるだけでその後は殆どアクセスが発生しなくなることが分かった。RAMディスクとSSDのどちらが電気を食うかということだけど、これまでの所RAMディスクから再生しても、SSDまたはHDDから再生してもバッテリー残量に大きな差は見られない。やっぱり、SSD 530は動いてない時の性能(節電効果)ではなく動いている時の性能でアピールしないとダメか・・・(調査中)
3.4 mSATAでRAID0を組んだ
■Intel SSD 530 mSATA 120GB
13X7000-i7-VGBのSATAソケットをフルに生かすには、2つのmSATAでRAIDを組み、2.5インチSATAに大容量ドライブを置くのがロジカル。買って来ました、Intel SSD 530 mSATA 120GB x2台。
BIOSでSATAモードをRAIDに切り替え、再起動してCTRL+IでRAIDメニューへ。画面の通り、16KbのストライピングでRAID0に。USBドライブに仕込んだWindowsをIntelのRSTドライバと一緒にインストール。各種アップデートをした後、ベンチマーク。CrystalDiskMarkがなんか変な値。
CDMのスコアがかなり変だけど、ATTOのすごいベンチ結果(1000 MB/s)を見ると、CDMアプリのバグのような気がする。SSDのRAIDに対応してない?ATTOのベンチでは、ストライピングサイズ(16 Kb) x Queue Depthを超えると読み込みでRAID効果が消えてる。Queueバッファーより大きな読み込みではストライピングで平行読み込みにならない?そういう仕様なのかな?64Kbくらいにしとけば良かったOTZ...でも面白い。この状態でBootRacerをやると、ログイン後のドライバの読み込みが1秒短くなった。起動直後はRAID構築に数秒間を要するため、実質的にはここでも高速になっているはず。
とりあえずWindows Experience Index。
■Plextor M6M (mSATA) 128GB
今回のレビューテーマからはちょっとはずれてしまうが、折角自腹で追加投資したmSATA(IntelのSSD 530)があまりにも不安定なのでツ○○さんのサポセンに持って行ったら一部壊れていることが判明。プレクのmSATAに交換してRAID0をベンチ。Intel SSD 530が壊れてなかったら、ライト性能はM6Mより速いだろうと思う。RAID0にするとシーケンシャルアクセスは確実に高速になるから、数GBのビデオファイルの読み書きとかが楽になるかな。ランダムアクセスはRAID0でそれ程速くならないけど、プレクのMarvellコントローラはもともとランダムアクセスに定評があるということだから、ま、これでいっか。
4.究極の超高精細ゲーミングモバイルノート
プレミアムレビュー「やりましょう!第3弾マウスコンピューターwithインテルSSD」の中でizappyさんがレポートしているNEXTGEAR-NOTEの13インチノートは、本機と同じベアボーン(CLEVOのW230SS)を使用していると思われる。
■だいたい13X7000-i7-VGBってどんなマシンなの?
13X7000-i7-VGBは、所謂ゲーミングモバイルノートというジャンルの中で最新アーキテクチャのCPUとGPUをそろえ、高い潜在能力を持つマシンだ。同時に、モバイルノートというスペースに最新ゲームをプレイできる性能が詰め込まれているということは、裏を返せば厚みも重さもそれなりだし、熱も出ればファンもガンガン回ってうるさいわけで、ほんとに薄くて音のしないUltrabookとは、性格が異なる。でも実は、これらは本質でも何でもない。このノートPCの価値は一言、13.3インチに3200 x 1800という超高精細液晶、これに尽きる。
お金がある人は迷うことなく本機を買えばいい。そこまでお金がない人は、ちょっと考える。ほんとに超高精細液晶が必要か(欲しいか)、と。
そこで、兄弟機とも言えるNEXTGEAR-NOTEと、13X7000-i7-VGBと同じ解像度を持つUltrabookのYoga 2 Pro、そしてMacBook Airとの違いを考察する。
■マウスコンピューター NEXTGEAR-NOTE i420BA1-SP(109,800円)
格好の比較対象になるのがNEXTGEAR-NOTE。パソコン工房やTWOTOPでお馴染みのユニットコムはマウスコンピューターの傘下にあり、同じくマウスコンピューターに吸収合併されたiiyamaブランドを展開している。OEMの事情はこの辺りに。上記一覧表の左端にも示したマウスコンピューターのi420BA1-SPは、izappyさんの開腹写真を見る限りiiyama-PCの13X7000と同じベアボーンを使ってて、Core i7-4700MQ (Intel HD Graphics 4600)とGTX 860Mを搭載しているため、基本性能は全く同一と言っていい(表では、CPUから拡張・ストレージまでのスペックが一致)。唯一の違いは液晶。
■レノボ IdeaPad Yoga 2 Pro(189,800円)
一方、13X7000-i7-VGBと同じ13.3インチに3200 x 1800ピクセルという液晶を搭載する数少ない現行ノートのひとつが、このレノボのUltrabook Yoga 2 Pro。しかし、CPUの性能が約半分しかなく、グラフィックカードも搭載してない。一方、13X7000-i7-VGBの重さ2 Kgと厚さ31.9 mmに対して、Yoga 2 Proは重さ1.39 Kgに厚さ15.5 mmと、日常的に持ち運ぶのがそこまで苦にならないレベル。ただ、その分が価格に反映されてYoga 2 Proはハイエンドノートのお値段に近づくことと、ACアダプタ+コードを含めると1.7 Kgという中途半端な重さになることが、例えばMacBook Airと比べた時に不利になるかも。
■アップル MacBook Air 11インチ Mid 2011 (102,800円)
Ultrabookのリファレンスとも言えるMacBook Air、もう2世代前になってしまったSandy Bridgeを搭載し、Haswellの13X7000-i7-VGBから性能的に見劣りするのは致し方ない。でも、オフィス用途やちょっとした計算には十分過ぎる性能で、何と言っても軽い(1.08 Kg)。常に持ち歩くノートとしては、この性能でこの軽さと薄さには価値がある。難点は、解像度が1368 x 766しかなく、表示できる情報に限界があるので、外部モニタを併用しないと仕事にならないことも。
■ノートPC選びの新しい基準
ノートPC選びの基準は人それぞれだと思うけど、私の場合は価格 ≒ 重量 >> 液晶 ≒ キーボード(だった)。とにかく予算内で出来るだけ軽いのが良い(と思っていた)。メモリやストレージはいくらでも交換できるし、CPUの性能は基本的にCeleronレベルでOK(いや、それ程Celeronが素晴らしいということで)。バッテリーはメーカーが最も注力するところだけど、日常においてACアダプターなしで使うことはほとんど無いので無視してよし(ゴメンナサイ)。しかし、13X7000-i7-VGBの強烈な液晶は、そんなありきたりのPC選択基準をひっくりかえしてしまった気がする。この液晶にはそんな力がある。
■13インチに3200 x 1800の非日常的な世界へ
3200 x 1800もの広さがあれば、800 x 1800の縦A4ファイルを横に4枚並べて表示できることになるけどヽ(`▽´)/ もちろん13.3インチにA4を4枚ならべても小さすぎて何が書いてあるか読めない。これはアプリの側で対応しないと困ったことになる。それも時間がかかるだろう。色再現はどうか?十分明るく発色も自然に見えるが、海外のレビューによると、sRGB 65%、AdobeRGB 42%ということで、決して良いとは言えない。また、光沢液晶は明るいところで映り込みが強く、室内で、しかもビデオ視聴などは環境光を落とさないと自分の影が映り込んで見にくい。いろいろ改善の余地があるところは見つけられるが、それでもやはり、きらめく光の点がちゃんと点に見える、無数に重なり合う木々の葉っぱがそれぞれ見分けられるといった精緻な映像が持つインパクトは予想以上に大きく、しかも13X7000-i7-VGBのモニタはそれを伝えられる表現力を十分持っていると思う。
4.2 超高精細でゲームできるのか?
超高精細液晶と聞いてみんなが興味をもっていること、そうゲーミング。超高精細でどこまでプレー出来るのか?大体、3200 x 1800なんて解像度、誰もベンチしてないって。
■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
最高品質でフルHDまたはQHD+で動かしてみた。フルHDではスコアが6000を超え、とても快適にプレー出来るレベル。素晴らしい。FF14のグラフィックが3200x1800の解像度で描写しているのかどうか自信がないが、スコアは「普通」レベルと出た。レポート画面のGPUがHD Graphics 4600と表示されているが、設定画面ではnVIDIAになってるし、内蔵GPUでこのスコアはあり得ないだろう。
SCORE: 6103 (SSD), 6090 (HDD)
平均フレームレート:50.174 (SSD), 50.252 (HDD)
SCORE:2458 (SSD), 2430 (HDD)
平均フレームレート:19.519 (SSD), 19.499 (HDD)
一応3200 x 1800と1920 x 1080でこれだけスコアに差があるということは、1920 x 1080で計算した結果を3200 x 1920に拡大表示しているわけではないと思う。標準品質ノートPCでやると、平均フレームレート:42.364、とても快適な動作が見込めます。すごい。
■Battlefield4free
まずは、オリジンでフリーでプレーできるBattlefield4free(2011年、Battlefield 2)の試行結果から。Frapsで平均フレームレート計測。単なる参考程度にしかならないと思うけど(;´・ω・)、一応3200 x 1800の解像度を設定することは可能。ただし低画質から中画質でも20fps程度で、一対一になると必ず殺られる(いや、お前が下手なだけだってorz...)。1280 x 1024なら平均80fps程度、最低でも60fpsくらいは出てるようだ。
■Battlefield3
Battlefield 3がオリジンで無料になったのでDL。初期設定のままプレー。3200 x 1800で特に問題なくプレー出来た。Frapsによる計測で、平均39.9fps、Min 11.8fps、Max 66.7fps。やっぱり絵がBF2とは比較にならないくらい精緻。
■Battlefield hardline beta
ハードラインのベータやってみた。Frapsで平均39.95fps、Min 24.25fps、Max 42.0fps。反応がちょっともたつくけど、プレイできないことはないという感じ。設定メニューにSYSTEM PERFORMANCE TESTがあって、このPCだと27fpsで設定を落とせと言われる。
現段階の結論としては、3200 x 1800の超高解像度でFF14をプレーすることは十分可能。ただし、レンダリングの解像度に関しては、FF14の公式ページによるとフルHDの解像度まで対応するということなので、実際解像度の設定画面でも3200 x 1800を含め規格外の設定は括弧付きになっているところを見ると、むやみに解像度を上げても絵が精緻になるかどうかは疑問。
バトルフィールドに関してはまだ調査中だけど、FF14よりシビアになる印象。BF2レベルでも3200 x 1800だと時々アプリが落ちるし、この解像度で実戦を闘うのは無理(かな?)。また、キーボードがかなり熱を帯びるため指先が低温やけどになるリスクがある。ノートのキーボードでプレーするには補助冷却が必須(USB扇風機とか?)。
追記:・・・バトルフィールドはどうかなって思ってたけど、いやいや、BF3でも問題なく遊べた。全然問題ない。すごい。でもWSADでみんなのように身軽に立ち回れないし、たまに左手親指の腹がタッチパッドに触れてしまって誤射したり、っていうのは、ま、個人の問題かな。
1TBのHDDを240GBのIntel SSD 530に換装することは、メリットもありデメリットもある。確かにOSの立ち上げが劇的に速くなり、ZIPファイルの解凍でも20%のスピードアップが見られた。しかし、13X7000-i7-VGBには本来2基のmSATAソケットがあるのだから、Intel SSD 530シリーズのmSATA2台で超絶RAID0を組み、SATAには1TB HDDを置くという路線がお勧め。
■謝辞
PCパーツの省エネ化と液晶の高精細化は時代の流れです。その先端を走るユニークな機材を拝見する大変貴重な機会を頂きましたこと、zigsow様はじめ関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。また、日頃は自作ばかりでサポセンとは縁のない私ですが、今回はパソコン工房さんのサポセンにメールで問い合わせしたいことがあって(ユーザマニュアルとWiFiモジュールについて)、週末でしたが非常に適切な回答を素早く頂いて好印象を持ちました。サポセンで不明な点は、週末をはさんでわざわざ工場の担当者の方にまで確認して頂き、申し分のない対応でした。信頼できるサポセン、大事だと思います。
kilifさん
2014/05/17
レビューお疲れ様です。
やはりモバイルでクアッドコアというのは魅力的ですね。4770Kにここまで近いとは。
Ultrabookも良いですが、モバイルで性能が必要なときって結構ありますので、
高性能かつコンパクトというのは非常に価値がある製品と思っています。個人的には14インチが最適と思っています。
SSDは私も4コアノートのMSI X460につけて使っていますが、
レビューされたとおりファイルアクセスにすごく効いてくる印象です。8個のシングルスレッド処理でCSVを同時に書き出すときなどかなり高速になりました。
値段はそれなりに良いですが、
文書作成以上のノートをこだわっていくと、究極的にこのスペックに行き着くのだと感じます。
sorrowさん
2014/05/18
ご覧いただいて、有難うございます。
Haswellの方向性が省電力なので、デスクトップとノートのCPUから見た境界があいまいになって来ている、一般的な流れということでしょうか。最近のレビューでもどなたかが指摘されていたように、まさにUPS付のデスクトップですね。
液晶の大きさは、私もKilifさんと同じくこだわりがあります。モバイル性を損なわない範囲で出来るだけ大きく高解像度が欲しい。普段11インチのMacBook Airを使っているためでしょうか、このノートを手にした時は13インチというより15インチくらいの印象がありました。情報量の多さもそういう印象に影響していると思います。印刷だと一般的には300DPIで人間の目はなめらかな字として認識するので、これくらいの解像度でやっと印刷物に近づいたと言えるのかも知れません。液晶だけで4万円のアップですが、それだけの価値があると言ってよさそうです。
SSDはmSATA2台でRAIDを組んでUPしましたので、またご覧いただけたら幸いです。CDMが変な値を出していますが、各種ツールで確認したところSSD自体には異常は見つからないので、ATTOの出している最高速度が実際の値かなと思っています。まだ最適化の最中ですが、いろいろ突っ込みどころがありそうで、そこがまた楽しみですね。全体としては良くバランスを考えられた製品になっていると思います。