一般的には静止画や動画などを編集するということになった時に、どういうツールをセレクトするだろうか?まず取っ掛かりとしてはフリーウエアから入って、まあ、機能と価格の折り合いをつけながら無難なところを選ぶといった感じだろう。仕事をしている場合はどうなのか?大体の場合はいろいろ考える余地もなく、業界でのデファクトスタンダードを選ぶしかないと思う。静止画であればphotoshop(一応3.0あたりから使ってはいますw)印刷原稿であればIllustratorといったところ。
仕事上、時々スチル撮影の傍らムービーを撮っておいて的なお仕事が最近増えているのは事実だが、この場合も大体撮りっぱなしデータを放っておけば誰かが何処かで何とかしてくれるw のだが、軽く編集するんだったら何?と関係者に聞くと普通に帰ってくるのはFINALCUT Pro。(マカーであればほぼ100%)人によってはPremiereといったところか。(最近動・静ともにWin使いをよく見かける)(僕の周辺)
もちろんいわゆる一般ユーザー向けの商品も名前は聞くしSHOPに行けば見かける。そんな中で”EDIUS Pro”は?と言われれば実は何かと名前は聞いたことはある。どこでと言われても困るがそれが旧カノープスの絡みがあって云々というのもどこかで聞いていた。編集用の卓を含めてわりかしこじんまりと納入されてるスタジオなどではEDIUSがデファクトになっているところもあると聞いている。
最近、レビュー等を始めちょこちょこと動画をいじる機会があり、昨年は4k動画を編集する機会もあった。その時にはPremiere ccを使ったのだが、さすがの4kは何かと色々大変だった記憶がある。そこまで必要ない普通のレビュー作成などにはPremiere Elementsを使っているのだがEDIUS Pro7ってどうなのよ?と思っていたところ使ってみる機会を頂いたのでレビューしてみた。
まずは使ってみよう!
まずはEDIUS Pro7をインストールするのだが、仕様を見ると案外その障壁は高くない。CPUにしてもメモリーにしてもWindowsXPが動いていたような環境なら動きそうではある。
以下、製品HPより
動作環境
CPU
Supplemental SSE3 をサポートした Intel Core 2 / Core iX 以上
メモリー
2GB (HD編集には4GB以上、4K編集には8GB以上を推奨)
ハードディスク
EDIUSのインストールに6GB以上、映像用にSATA / 7,200rpm以上のドライブが必要
※HD / 4K編集には、RAID-0を推奨
グラフィックス
Direct3D 9.0c以降、およびPixelShader Model 3.0以降以上に対応したGPU
※SD / HD編集には512MB、4K編集には2GB以上のビデオメモリーが必要
ただ、対応しているOSは
Windows 7 64-bit SP1以降、および、Windows 8 64-bit
※32-bit版のWindows 7 / Windows 8、および、Windows Vista / XPではご使用いただけません。
となっている。(まぁ、さすがにXPはもう使えなくなるしね)
うちの場合は以前に4kムービーを編集した際にも使った。
新型i7とSSDとメモリも16GB。実は依然ウチにあるパソコンとしては最強スペックだったりする。これで重たかったら環境的に条件が厳しすぎるだろうw
で、起動してみると
デフォルト状態では左上にプレビュー画面。右にソースやエフェクトなどの表示。下にタイムライン表示とpremiereシリーズなどと同じような配置となる。もちろんある程度のカスタマイズも可能ではあるが、その点では他の編集ソフトも同じようなものだ。画面のレイアウトと同じように各機能へのショートカットもカスタマイズできるので、使い慣れたソフトと同じような操作系のカスタマイジングは可能だろう。
実際に操作していると感じるのだが、HD程度の編集ではプレビュー画像は案外カクつきもなくサクサク動く。もちろんCPUのパワーやメモリの状態などにもよるだろうがタイムラインに画像を配置していき、ちょっとしたトランジションをかける程度ならばとくにイチイチレンダリングかけておかなくてもほぼ問題ない。
また、これまでに色々なカメラで撮った動画を寄せ集めて1本にまとめる作業をしても、とくにいろいろ考える必要もなく普通に編集できた。
例えば
Panasonic FX35 QuickTime Motion Jpeg HD
Panasonic FT-1 AVCHD Lite HD 60p記録
Nikon J1 Full HD H.264/MPEG-4 AVC MOV
などの動画をまとめても(一応、大きさは小さい方に合わせてHD 720 30fpsで編集)さくっと編集できる。タイムライン上でスローをかけているが補完がうまくいってるようであまり気にならなかった。全体にフラフラしてる感じもあったのでスタビライザーも使用したがこれも結構効いている感じがする。意味を正しく理解していないかもしれないがこれらがストレスなく作業できるのは、EDIUS Pro 7のウリのひとつであるリアルタイムテクノロジーの一端なのかもしれない。
ちなみに上の動画をMp4フォーマットで書きだした時の時間は1分ちょいちょい。Premiere Elements11と比較しても相当速い。
Full HD 60Pでワンテーマで撮ってみる
天気がわりかし良かった日があったので
近くのビーチに行き、コンデジのFull HD 60p MOV(H.264)で撮影。
それらで編集してみる。
使ったカメラはこれ
SDカードをスロットに差し込み、EDIUS Pro7を起動。
新規のプロジェクトを選ぶとこんな画面が
ま、書き出し時に必要なサイズや仕様は再度選べるので、ここは適当に選んでおけばよいです。
あとはフォルダから”ビン”ウインドウへと開き、そこからは各タイムラインにドラッグドロップするだけ。もちろんPremiereなどと同様その際にin点Out点などでざっくり切っておくと後が楽だ。
配置したらトランジションなどのエフェクトをそれぞれにドラッグドロップするだけ。
色調などの補正系もそれぞれのシーンにドラッグドロップしたあと右クリックで調整画面を出すだけ。また、調整自体も直感的でわかりう安い。
例によってそんな程度のエフェクトであれば特にレンダリングを部分にも全体にもかける必要なく割にサクサク進む。
これもMP4で書きだしているがやはり書き出しに必要な時間は2分もかからなかった。ちなみに書き出し時のPCの負荷状態も大したことないw
ただ、これねそんなカメラで撮るからだよ~と言われてしまえばゴメンナサイするしかないんだけど、フォーカス位置の固定とかできないんで被写体を思う位置にとかフレーミングできなくてちょっとイライラしましたねw
同じ素材でやってみるか。
4k映像については時間的に新規の素材を撮ることが難しかったので、以前のレビュー用にGO Pro HERO3 BEで撮った素材を使ってみた。
とは言え、Premiereのプロジェクトファイルを読み込めるわけでもないので素材だけを組み替える作業になるのだが、今回はGoProのツールを使いポスプロ処理をしたりせず全て直接読み込んで作業する。
読み込みの工程は先ほどと同じなのだが、やはり4kになった途端イチイチ重い。以前Premiereでやったのに比べEDIUSはなんて軽いんだろうと思ってたが、FullHDあたりまではものすごく軽いのね。(以前やった4kの編集と体感上比べていたのだな)とは言えだんだん冷静になってくると、ちょっとEDIUSのほうがキビキビしてるかもしれない。プレビューもさすがに4kだとガクガクw 状況によってはレンダリングかけて確認しながらの方がいいと思う。
今回やってて、お!?と思ったのがまずタイムラプス画像の処理。使用素材を一斉選択してまずはシークエンス化する。
するとこれがつなぎあわせた動画に変換されるので、そこからタイムライン上で長さ調整とかやったほうが速くてスムーズかも。(以前は一端GoPro studioでムービー化させたものを読み込んでた)
ところで、ここで作成した動画ファイルはGoProのタイムラプスで撮影したスチルなので4:3になっている。そのままムービー化すると他の動画部分と比率が違うのだな。
そこでまた右クリックからレイアウターを開き、横の寸法にフィットさせる。(上下はトリムされるけどね)あーらかんたん。
あとは書き出しなのだが、以前Premiere ccで書きだしたものとは長さ自体が違うので参考にもならんのであるが、半分近い時間で書き出しできた。が、ちょっと時間に差がありすぎるのも事実なので(何か設定の問題とか)ま、参考程度に・・・。
ぽんさん
2014/04/09
4K映像、ものすごくきれいですね。
撮影機材欲しくなっちゃいました。
私の場合、、、センター方向からホームベースへ、まるでプロ野球中継並みのアングルを一度とってみたかったんですよね。4Kカメラならいける(拡大すれば動きが見れる?)のかなぁ。。。
tessueさん
2014/04/09
マルチカム大変でしたねw
僕は到底そこまで頑張れませんでした。
4kも今のところGOProしかない(持ってない)状況ですから
絵柄的に相当制限がかかります・・・。
タイムラプスで逃げw 的な感じですが
さすがに一眼でタイムラプスとかだと
シャッター寿命等々考えてしまいますwww
(所詮小物w)
magicbroomさん
2014/04/09
4Kだとやはり多少重くなるんですね。
やはり編集まで考えると、4K機材の導入はもう少し先かな。。。
でもほしくなりますが(笑)
tessueさん
2014/04/09
カッコイイライヴ映像ですね。
そう。4kになると途端に負荷が変わっちゃいます。
静止画で言うと600万画素Jpegと1000万画素超のRAWぐらい違うかも・・・。
しかも、GoProの4kは暫定的というか15fpsでしか撮れないですからね。
これで30とか60とかだと・・・w