レビューメディア「ジグソー」

シンプルで高品質!基本性能に重きを置いたスタンダードマザー(;=゚ω゚)=333

■はじめに
今回レビューさせていただくマザーボードはMSI社製「Z87-G43」である。

型番から見ても判るようになっていますが、Haswell世代のLGA1150向けチップセットの最上位に属するIntel Z87 Expressが搭載されている。

店頭価格ではおよそ1万円前半となっており、MSIのZ87搭載マザーの中ではベーシックなお手軽モデルと言えるでしょう。逆にこの価格で買えるからこそ、オーバークロックに気軽にチャレンジできると思います。

MSIと言えば、MicroStar Internationalの頭文字を取ったブランド名で当時はマイクロスターとそのまま呼ばれていたのですが、いつの間にかMSIの方が一般的になっていました(^^;
同社は台湾の大手マザーボードメーカーの老舗であり、私としてもWindows98全盛期にSocket7プラットフォームであるMS-5169やMS-5187等で大変お世話になりました。そう言えば、いつの間にか型名にMSって付かなくなったのですね。

最近では、HaswellコアのPentiumG3220の発売に合わせて、H81の廉価版のマザーを購入して使用していたところです。



そんなMSIのZ87マザーボードはどのように進化しているのか見ものです。
それではこのマザーボードについて見ていきましょう(;゚∀゚)=3
更新: 2013/09/20
製品の特徴と強み PREMIUM REVIEW

ミリタリークラスと言うことは米軍仕様の高品質!?戦うゲームに最適化かも。

ここではマザーボードの仕様、外観、特徴を紹介します。 

 

■主な仕様

【メーカー/型番】MSI / Z87-G43

【チップセット】Intel Z87 Express Chipset

【Socket/Slot】LGA1150

【対応CPU】~Corei7-4770K

【メモリスロット】DDR3×4

【拡張スロット】PCI-E(×16)×2、PCI-E(×1)×2、PCI×3

【主なオンボードデバイス】

ディスプレイ出力(D-SUB+DVI+HDMI)、S-ATA6G×6、USB3.0×4(内、前面2ポート)                  GigabitLAN(Realtek8111E)×2、7.1chサウンド(ALC892)

【フォームファクタ】ATX

【リリース時期】2013年6月

【製品のHP】

http://jp.msi.com/product/mb/Z87-G43.html#/?div=Overview

【発売時の記事】

http://akiba-souken.com/article/pc-parts/16638/

 

 

■付属品、マザーボードの外観

 

化粧箱です。左が今回のレビュー品である「Z87-G43」、右がM-ATXの下位モデル「H81M-P33」です。H81Mの方がかなり小さな箱の為、Z87側が大きく見えてしまいますね。

 

付属品

・ユーザーズガイド(多言語・日本語有)

・クイック・インストール・マニュアル(多言語・日本語有)

・ドライバ&ユーティリティDVD

・I/Oシールド

・S-ATAケーブル×2本

・代理店保証書

 

 

マザーボード本体

 

背面のI/O部

・USB2.0×6、USB3.0×2、PS/2×1(マウス、キーボード共用)

・LAN×1、ディスプレイ(VGA、DVI、HDMI)、音源×6

 

サウンドとLANは蟹チップ

 

拡張スロットは種類が多く豊富。S-ATA6Gも6系統で十分。

 

このクラスとしては大掛かりなヒートシンクが、VRM(CPU電源)とチップセットに装着されています。ちなみに私は同価格帯のマザーで選定に迷った場合、VRMにヒートシンクが付いている方を優先して購入します。(ヒートシンクはスペックにあらわれませんが温度による動作マージンを確保するための重要な部品だと考えています)

 

 

 

■高品質規格「ミリタリークラス・エッセンシャルズ」とは?

MSIのマザーボードの箱や説明書、ボード本体に至るまで、様々なところで謳われているのが、MSIの高品質規格である「ミリタリークラス」である。

 

ミリタリーを和訳すると軍隊と言うことからある程度予想は付くと思いますが、「アメリカ国防総省の定める軍用規格(MILスペック)をパスする高耐久性」を備えていると謳われています。

 

具体的には以下の保護が搭載されています。

(各々の説明文は、電機メーカーで働いている私の個人的な意見が入っています(^^; )

 

【湿度による保護】

日本でも雨季などは湿度が高くなってしまいます。

プリント基板は材質にもよりますが、比較的湿度に弱く長時間湿度に晒されるとたわみ易くなったり、金属部が劣化したりします。このマザーではどのような方法で対策しているのか判りませんがジメジメした環境で使って居られる方には安心できると思います。

 

【静電気破壊(ESD)による保護】

USBポートなど人の指が触れる場合、静電気放電を起こす場合があります。通常、デジタルICの定格電圧は数ボルト程度であり、これ以上の電圧が加わると故障してしまいます。この為、このような高品質マザーではESD用のサージアブソーバや、耐ESDの半導体を使用されることが多いです。恐らく、このミリタリークラス・エッセンシャルズの中では最も役に立つ保護だと思います。

 

【EMIからの保護】

EMIはエミッション(emission)の事で、普通はこのマザーボードから「発生する方のノイズ(レベル)」のことを言います。逆に、外から入ってくる方のノイズ(耐性)のことをEMSイミュニティ(immunity)と言います。ただ、代理店のHPを見る限り、マザー自体のEMI耐性と書かれているのでimmunityのことを示しているのだと思います。家庭ではそれ程電磁波ノイズによる誤動作が発生することは少ないと思いますが、ソレノイドや大きなモーターが間近で動作するような環境でも安定して動くなら心強いと思います。

 

【熱からの保護(耐熱性)】

どのような熱からの保護なのか定義が不明ですが、過酷な状況下でと書かれていますので恐らく周囲温度が高くても安定動作することだろうと思います。パソコンの場合は周囲温度よりもCPU電源部やCPU自体の温度の方が高いので、OC時にこれらの温度が高くなってもちゃんと動作するぞ~!というMSIの意気込みの顕われかも知れません。

 

ただ、個人的には、メーカーの説明の定義がよく判りません。このマザーボードとして上記4項目がどの規格をPassしたのか、仕様としてESDや温度がどの程度を値を保証(あるいは公称値)としているのか疑問に残るところはあります。(一般的に電子部品のデータシートを見ると、例えばESD保護対応部品の場合10kVの保護がありますよ~という説明があるんです。)

 

高品質を信用に変える為に、もう少し踏み込んだ説明が欲しい所です。

 

 

■今回組み立てたPCの構成

今回のレビューで使用したPCで使用したパーツ達です。

 

【CPU】Intel PentiumG3220 / Corei3-4130

【CPUクーラー】Thermaltake Jing 静冷魂 CLP0574

【メモリ】Team PC12800 DDR3-1600 4GB×2

【HDD】Seagate ST2000DL003 (SATA3/2TB/5900rpm/64MB)

【光学】LG GH24NS50BL (SATA/DVDマルチ)

【マザーボード】MSI Z87-G43

【グラフィック】CPU内蔵 Intel HD Graphics (無印 / 4400)

【ケース】CB-07 Middle (ATXミドルタワー) ※ドスパラPCのケースです。

【電源】DELTA GPS750AB A F42 (750W)

【OS】Microsoft Windows8Pro(64bit)

 

 

 

■動かしてみよう

早速組み立てて動かしてみましした。

一発でPOSTし、UEFIでPentiumG3220も認識しています。

 

やけにミリタリークラスのロゴが強調されていますね(^^;

操作に戸惑うのでもう少し、ロゴは暗めにした方が良いのでは?と思います。

 

 

Windows8Pro(64bit版)をインストールし、付属DVDからドライバをインストールします。

このインストーラーがなかなか優秀で、事前にドライバ類のインストール状態や現在のバージョン、今から更新を行うバージョンが一覧表示されます。

(マザー付属のDVDだとドライバのバージョンが古くPentiumG3220に対応しないので、MSIのHPから最新版をダウンロードします。レビュー作成時点ではまだインテルではドライバが公開されていませんでした)

 

標準だとMSIの壁紙もインストールされます(^^;

普段はお節介な機能ですが、アイコンの見やすい壁紙なので悪くないですね。

 

PentiumG3220+Windows8でもネット程度ならサクサク、ヌルヌルと軽快に動作します。次項以降でアプリケーションやゲーム等での性能を見てみましょう。

更新: 2013/09/20
「OC Genie 4」の使い方と評価 PREMIUM REVIEW

OCは調整が面倒だ・・・そんなあなたにお勧めの全自動OC!PenGでも効果があるよ。

このマザーには「OC Genie 4」という機能が付いており、初心者でも簡単にオーバークロックを行うことができます。

 

【注意】

決まり文句で恐縮ですが、オーバークロックは保証外の使用方法であり、最悪CPUやマザーボードを含むパーツを故障させる可能性があります。リスクを覚悟の上、自己責任で行ってください。

 

 

-倍率ロックフリーでないCPUの場合はどうなるのだろうか?-

 

ここで気になるのは倍率ロックフリーでは無いCPUを使った場合にオーバークロックできるのか?と言うことです。

 

今回は現在発売しているLGA1150のCPUのラインナップで最も安いPentiumG3220を使用しています。当然、倍率ロックフリーではありません。果たしてこのCPUでもOC Genie 4は役に立つのでしょうか?


 

OC Genie 4はUEFI、または専用ツールを使用することにより、有効にすることができます。

 

■UEFIの場合
UEFIのホーム画面に、物凄くそれっぽいボタンがあるので、それを押して手動で再起動するだけで有効になります。

 

 

■専用ツールの「CommandCenter」を使用する場合

このツールはMSIのマザーボードの各温度、クロック、ファンの回転数表示、調整などを行うユーティリティですが、オーバークロック関係の設定も簡易的に行えます。

 

今回は2013年9月に発売したばかりのHaswellコアのPentiumG3220を使用するということもあり、MSIの製品ホームページよりダウンロードしました。

 

インストールを行い、起動すると以下の画面が現れます。

この手のモニタリングツールとしては見栄えもよく、どのタブを開いていてもCPU温度が見えるので扱いやすいです。

 

上記のいちばん左のタブに「OC Genie」があり、それを開くと、UEFIと同じようにOC Genieボタンが現れるのでそれをクリックして再起動するだけです。

 

 

 

-PentiumGでもGPU部分がOCされた!!-

 

OC GenieボタンをONにして、再起動がかかると起動時に以下の画面が表示されます。とは言え、5秒程度しか表示されないので気づかない場合が多いと思います。

 

これでオーバークロックされているようです。

 

しかしWindows8が起動しても・・・何がどのようにオーバークロックされたのか全く判りませんでした。他社製品だと何%オーバークロックしたのか表示されたりするので、この点は改善余地ありです。(MSI様、是非改善をお願います)

 

とりあえず、UEFIでどこに変化があったか確認してみましょう。

 

■OC Genie OFF時

 

■OC Genie ON時

 

 

確認すると、CPUこそクロックは据え置きですが、

GPUクロックは1100MHz→1500MHzへと約36%もオーバークロックされていました!! しかも、1クリックだけで簡単すぎる・・・

 

 

でも、個人的に最も嬉しいのは

倍率ロックフリーのCPUで無くとも、OC Genie 4は役に立ちます!

ということですね。倍率ロックフリーが上位モデルの高価なCPUだけですし、高価だと余計にオーバークロックするのに躊躇してしまいますもんね。

 

オーバークロックによる性能比較については、次項の「自由課題」を参照してください(;=゚ω゚)=333 

 

更新: 2013/09/20
自由課題 PREMIUM REVIEW

PentiumGをOCして、どこまでCorei3の性能に迫れるのか試してみよう!

今回の自由課題は前項で紹介したオーバークロックツール「OC Genie 4」を使用して、PentiumG3220が上位のCorei3-4130にどこまで迫れるのかを試すことです。

最近のIntelのCPUでは末尾に「K」が付くモデルが倍率ロックフリーであり、オーバークロック向けモデルと称されていますが、Celeron300A世代の私から言わせると、オーバークロックは安いCPUで如何に上位の○万円のCPUに迫れるかと言うことに尽きます(`・ω・´)キリッ!

さらに安いCPUだと、万が一壊してしまっても、懐と精神的なダメージが小さくて済むのである(笑)

っと言うことで、早速試してみましょう!

 

 

■オーバークロックについて

前項ではOC Genie4を有効にするとGPU部分のみOCされました。

ただ、これだけではCPU性能が据え置きになってしまい面白くないので、OC Genie4が有効の状態からFSBを上げることで更なるOCを目指しました。

 

 

・・・が、今回のCPU(又はその他のパーツの)FSBに対するOCの耐性が低いようで100MHz→105MHzでも起動に失敗しました。104MHzが限界のようです。このとき、GPUクロックは1550MHz程度となりますがベンチ中に異常な描写が行われたり、グラフィックの応答がなくなる為、意図的にGPUクロックは1.5GHzに抑えています。

 

GPU側の電圧を0.1V、その他を0.05V程度盛ってみたのですが、GPU側とFSBともに限界のようでした。

 

オーバークロックと言うことで強力なCPUクーラーに交換しました。

でも発熱はあまり増えていないようですね・・・

このCPUクーラーはリテールよりかなり冷えるおかげかも知れません。

 

参考程度ですが、PentiumG3220のOC Genie4有効のオーバークロック時、

アイドル時:CPU温度37℃ / 消費電力53W

Prime95時:CPU温度48℃ / 消費電力72W

Prime95+FF14ベンチ時:CPU温度 48℃ / 消費電力93W

でした。(CPUクーラーは付属のボリュームで最大回転にしています)

 

 

■ベンチのスコアの説明

 

・PenG3220(定格)

 PentiumG3220の定格クロック動作の結果です。

 

・PenG3220(GPU1.5GHz)

 OC Genie4を有効にし、GPUクロックが1500MHzとなった状態でのスコアです。

 

・PentiumG3220(FSB104MHz)

 PenG3220(GPU1.5GHz)の状態から、FSBを104MHzまで上げた状態のスコアです。

 

・i3-4130(定格)

 Corei3-4130の定格クロック動作の結果です。

 

 

 

-果たしてPentiumG3220はCorei3-4130を超えられるか!?-

 

 

■CPU関係のベンチマーク

CPUとしてはほとんどオーバークロックできない状態でしたので、あまり期待はしていません(^^;

 

※各グラフはPentiumG3220(定格)を100%としたときの相対性能です。

 

CrystalMark2004R3(ALU/FPU) 

 

 

午後のこーだ ノーマルベンチ(マルチ/シングルプロセッサ)

 

3DMark06 / 3DMarkVantage CPUスコア

 

CINEBENCH R11.5 (CPUスコア)

 

CPU関係ベンチのスコア

 

【結果】

PentiumGは2コア2スレッドに対し、Corei3-4130は2コア4スレッドであり、マルチスレッド対応のベンチマークではその差が大きくなります。

 

PentiumG3220(定格)とOC Genie4有効にしたPenG3220(GPU:1.5GHz)では当然GPUしかOCされていない為、CPUとしての性能UPはありません。

 

FSB104MHz時はクロック通り、約4%の性能UPとなっています。

CPU性能でCorei3に追いつくのは無理でしょう・・・

 

 

 

■GPU(主にゲーム関係)のベンチマーク

次にGPU関係のベンチを行います。果たしてOCの効果はあらわれるのでしょうか?

 

※各グラフはPentiumG3220(定格)を100%としたときの相対性能です。

 

3DMark06 / 3DMarkVantage 総合スコア

 

FINAL FANTASY11 Bench3 / FINAL FANTASY14 新生エオルゼア ベンチ

 

ドラゴンクエストXベンチ 1280×720 / 1920×1080

このベンチはスコアがインフレ気味なのでFullHDでも取ってみました。

 

モンスターハンター・フロンティア・オンライン ベンチ3 大討伐

 

ファンタシースターオンライン2 ベンチV2.00

 

きゃらコレ! ITちゃんダンシングベンチマーク

 

CINEBENCH R11.5 (OpenGLスコア)

 

GPU(主にゲーム関係)のベンチマークのスコア

 

 

【結果】

GPUではオーバークロックの効果が出ています。GPUクロックは約36%OCしていますが、性能のUP度合はベンチによって大きく異なります。

 

PSO2が約60%もスコアが上がており、OCの効果が大きいですね。

 

また、FF14、DQ10、PSO2、CINEBENCHでは、OC後のPentiumGのスコアがCorei3に追いついています。下剋上と言うには少し物足りないですが、この2つのCPUには約2倍の価格差があるので内蔵GPU前提でゲームマシンを組むなら、かなりコストパフォーマンスが良くなると思います(;=゚ω゚)=333

 

 


 

-マザーボードの総評-

 

このマザーボードを2週間程度使用していたが、安定性は抜群であり定格動作させている分には鉄板といって差し支えが無いと思います。

 

Z87搭載マザーとしては廉価なモデルと言うことで機能的にはシンプルです。個人的にはシンプルである方がトラブルが少なくて安心感があります。逆に無線LANやBluetooth、拡張I/Oなどゴテゴテとした重装備が好きな方には物足りない感があるかも知れません。

 

個人的な主観が入りますが、良い点と悪い点を挙げるならば・・・

 

【良い点】

・ミリタリークラス・エッセンシャルズによる高品質設計による安心感。

・OC GenieがPentiumGでも効果があった。

・VRM周りに大きな放熱板が搭載されている。

・CPU、ケースファンのコネクタが多い。(計5系統)

・ATXだけあって拡張性は高く、従来のPCIも3本持っている。

 

【悪い点】

・売りの1つであるOC Genieに関する説明が少ない。

 (倍率ロックフリー以外のCPUを使用した場合どうなるのか等)

・OC Genieで何が変更されたのか判らない。

・オンボードサウンドがゲーム向けの音で音楽鑑賞に向かない。

 (SoundBlaster Cinemaを使用することが前提なのかも?)

 

となります。お手頃なスタンダードマザーなので普通にATXケースのマシンを組んでメインマシンとしてバリバリ使うのが良いと思います。目立ったところはあまり無いですが、基本仕様&高品質なな良いマザーだと思いますよ。

コメント (4)

  • カーリーさん

    2013/09/17

    GPUクロック気が付かなかった・・・
    これは確かに判りづらいですねぇ
  • ふっけんさん

    2013/09/17

    カーリーさん

    私も最初は気づかずに、PenGでのOCは失敗かorz・・・
    と思っていました。

    まあ、結果OCされたので良かったですが、なかなか気づけませんよね(^^;
  • flatcaddyさん

    2013/09/17

    CPUクーラー冷えそうですね。

    リテールのクーラーじゃ今のところ大丈夫ですが、

    心配なので物色中です。
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