付属品は以下の通りです。
・本体
・カナル型イヤホン
・USBケーブル
・イヤホン変換ケーブル
・取り扱い説明書
・専用充電器
・キャリングケース
下の写真の位置にスライド式のスイッチ類があります。カチカチした感触で誤操作は起きにくくなっています。前面下側にはボリューム調整や、メニュー・再生停止などのスイッチが並びます。大変感度がよく使いやすいです。ロックをしないと鞄の中などで誤操作を起こしますので気をつけてください。
右下にモノラルスピーカーも備えています。イヤホンとスピーカーを選べるので便利ですね。
Front
前面上側の液晶には白文字でくっきりと必要な情報を表示してくれます。視認性は大変良好です。
液晶部
ミュージックモードで使う場合、まず本体をPCに接続して”Musicフォルダ”にデータをコピーしてください。（録音や再生時のビットレート一覧を下に載せておきます。こちらを参考にファイル変換を行ってください。）フォルダが無い場合は新しいフォルダを作ってください。フォルダの名前が”Music”になっていれば問題ありません。私もなくて作りました。
ビットレート一覧
ラジオモード・Voiceモードは、スライド式のスイッチを操作するだけで使えます。録音時、ラジオモードは自動でフォルダF（FM)、VoiceモードはフォルダA～Dを選びます。
録音時間など、製品の規格は下記表をご覧になってください。
製品規格
それでは、各機能を検証していきたいと思います。今回は私の持っているデバイス類を比較に利用しています。参考にしてくだされば幸いです。
*****Voice モード*****
PCMレコーダーで、さっそく生音を録ってきました。場所は京都駅のそばの梅小路公園。敷地内には「梅小路蒸気機関車館」があります。そうです、蒸気機関車の汽笛の音を録音してきたのです。
今回は子供と一緒だったため、客車に乗って録音したのでせっかくのステレオが活かせませんがご容赦ください。また、設定を間違ってPCM（WMA)ではなくMP3（128kBPS）でとってしまいました。所々右側に入るノイズは風の音です。防風スポンジなどがないので、どうしても風きり音が入ってしまいます
＜＜YOUTUBE動画（※３ コメント欄）＞＞
次に８／１３、大阪城ホールでディズニーオンアイスが行われたので、その様子をPCM音質（WAV)でとってきました。（録音は禁止されておりませんでした）
比較としてOLYMPUS製ボイスレコーダー”Voice-Trek VN-4100”でも同時に最高音質でとってきました。
録音条件は、高さ２０ｃｍ 外部マイクなしです。リンクから約１０m離れた前から８列目の席でした。周囲に壁はなく床面には毛の短い絨毯も敷かれており反響は少ないよい条件でした。ほかのお客さんがいるので高さ１ｍにはできませんでした。
また録音時に騒音計で騒音値も測定しております。常時８５ｄBA以上。最高値９３ｄBAでした。
＜＜音声ファイル PCM（※３ コメント欄）＞＞
＜＜音声ファイル MP3（※３ コメント欄）＞＞
N20で録音したものは、最高値９３ｄBAという大音量の中でも台詞や音楽がクリアに聞き取れます。音に奥行きがあり、天井に設置されたスピーカーの音と近くの子供の声を聞き分けできます。あのドナルドダックの声でさえ聞き取れます（爆）
一方、比較対象のボイスレコーダーでとったものはとても聞けたものではありませんでした。音がつぶれている（※２）ので、メロディは不鮮明に（というかきこえなく）なり台詞も聞き取りにくくなっています。音が一緒くたになって何の音かを聞き分けることができなくなっています。ミッキーなのかミニーなのか全くわかりませんｗ
８／２０ 伊丹空港に行ってきて録音してきました。録音したのは展望デッキから、ジャンボの離陸時の音です。騒音値が８５～９０とかなり大きく、離着陸時以外でも７０ｄBA以上とうるさい条件でした。
＜＜音声ファイル PCM（※３ コメント欄）＞＞
*****ラジオ モード*****
ラジオのチューナー機能があるので、ソニー製携帯ラジオ”CR-SD556”と比較してみました。
最初にそのままでオートシークを使ってFMラジオ局を選局させると１～２の放送局しか検索できませんでした。イヤホンジャックにイヤホンを指した状態で同じく検索すると感度がよくなって、近くの放送局はおおかた受信できます。さすがに室内だと条件はかなり厳しくなりました。
ステレオで受信できますし、録音までできます。イヤホンを刺した状態でもスピーカーと切り替えられるので、場所をえらばずラジオを楽しむことができます。
ソニーの携帯ラジオとの比較ですが、受信感度はラジオ専用機と比べても遜色ありませんでした。音質はN20のほうが、低音の音質がよく感じられます。全体的に聞きやすいとおもいます。一般的な携帯ラジオには録音機能もありませんし、この点だけでもかなりラジオリスナーにはうれしい機能ですね。
*****ミュージック モード*****
MP3などの音声ファイルを再生できるので、石○遼君のCMしている、とある言語学習教材を入れてみました。通勤時の言語学習に使えるかを調べます。
音質をMP3(320kBPS)にしました。再生してみると大変聞き取りやすく、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンと組み合わせれば、電車などでも問題ないと思います。ただ、残念なことに”AからBを繰り返す”といった機能がないので、少し戻って聞き直すことができません。聞き流すタイプの教材には問題ありませんが、そうでないものにはすこし難ありです。ただ、鞄の中に何台も端末を入れることはあまり現実的ではありませんね。本製品の”薄さ”は語学学習の敷居を下げてくれる大変よい特徴ではないでしょうか。
もちろんミュージックプレイヤーとしても十分に機能します。私は音質などを聞き分けるのはあまり得意ではありませんが、雑踏で聞いていてもとても美しく聞こえました。私の持っているMP3プレイヤーとの差はわかりませんでした。むしろ良く聞こえたほどです。
＜まとめ＞
これだけ薄い製品でありながら、かなりの高機能です。複数のデバイスを持ち歩いている方がこれ一台に集約することで、日常生活をより能率的に楽しく過ごせるのではないでしょうか。私自身も、携帯ラジオ・携帯電話・MP3プレイヤー・ボイスレコーダー・ノートPCを持ち歩いていると鞄がいっぱいで書類が入りません。今後はかなり快適になりそうです。
また、バッテリーの持ちに関して、USBケーブルと例えばエネループ社の”Eneloop Stick Booster”を利用すれば一日中使用することも可能です。これは外回りの人にはかなりのメリットとなります。
仕事でも趣味でも、広く深く使えるとてもすばらしい製品だと感じました。自信を持ってお勧めできます。
最後になりましたが、この度はレビュワーにお選びいただきましてありがとうございました。オウルテック社ご担当者様やZigsowのご担当者様ありがとうございました。この場をかりてお礼申し上げます。また、最後までお読みいただいた皆様にも、お礼申し上げます。
つたない文章ではありますが、皆様の参考になれば幸いです。ありがとうございました。
※１ リニアPCMとは、人間の声などのアナログ信号を圧縮などの処理を行わずに、デジタル化するものです。
Linear Pulse Code Modulation 音声などのアナログ信号をデジタルデーターに変換する方式の一つ。信号を一定時間ごとに数値化(サンプリング)して記録するPCM方式の一種で、サンプリングの間隔が一定で、得られたデータに一切手を加えず圧縮などの処理を行わない方式のこと。記録されたデジタルデータの品質は、1秒間に何回数値化するか（サンプリング周波数）とデータを何ビットの数値で表現するか（量子化ビット数）で決まる。N20のPCMモードはサンプリング周波数44.1kHz（４４１００回/秒の数値化）量子化16bit（０～６５５３５の６５５３６段階で音声データを表現）です。
※２ 音がつぶれると表現しましたが、専門用語がわからなかったためこう表記しました。添付ファイルでお確かめください。
Yorkfieldさん
2010/08/22
実は、音声ファイルをMP4に変換するときにエラーが出てYOUTUBE動画でアップロードできませんでした。何とかしたかったのですが、時間が無くて間に合いませんでした。申し訳ございません。
なんとか近日中に調べ直して載せますので、少しお待ちください。
つくもさん
2010/08/23
これだけ小さいのに高機能でいろいろ使えて便利そうですね。
動画の方も楽しみにしています＾＾
Yorkfieldさん
2010/08/23
今までのボイスレコーダーって、けっこうかさばるんですよ。電池も単三2個とか使いますし。これは、本当に薄いのでいつでも持ち運べます。充電も付属品でUSBでも１００Vコンセントでもどこでもできるのが、本当にすばらしいんです。
動画はできるだけ早くしますね(*^^*ゞ
4453さん
2010/08/28
等がありますし、薄型ボイスレコーダーって、かさばらなくて
良さそうですね。
会議で備忘録を取るのにも、気軽に持ち歩けるのは
ありがたいですし、ちょっと欲しくなりましたw