LAN&USB2.0対応ハードディスク「HDL-S1.0」

「HDL-S1.0」は外出先のパソコン・テレビなどからもアクセスできる、 1.0TBのLAN接続型ハードディスク。インターネットを通じて、どこにいても家のハードディスクを使うことができます。またLANだけでなく、USB での接続にも対応。ネットワークにつながっていないパソコンにも手軽に接続し、高速にデータを転送できます。
また、セットアップについても、画面上で必要な操作を確認しながらかんたんに行うことができます。
さらに、2010年12月3日に新機能が追加!アプリをダウンロードすることにより、iPhone、iPadからも本製品にアクセスが可能になりました。
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外出先から自宅のコンテンツにアクセスできる多機能NAS

「HDL-S1.0」最大の特徴は、外出先から自宅の「HDL-S1.0」へ簡単にアクセスできることだ。 PCはもちろんのこと iPhone や iPad からでも、App Store から無償でダウンロードできる「ホームメディアリンク」というアプリを使用することで自宅の「HDL-S1.0」にあるコンテンツを再生できる。

「HDL-S1.0」は、異なるメーカーのAV家電やパソコンなどの間でのデータを共有するためのガイドラインである DLNA に対応している。 そのため、DLNA対応テレビや、以前 I-O DATA Review Challenge でも紹介した 「AVeL Link Player(AV-LS700)」などのDLNA対応ネットワークプレイヤーからもアクセス可能だ。

このようにして「HDL-S1.0」ならUSBメモリーやポータブルHDDなどを持ち歩かなくても、大量のデータを簡単に外出先から共有することができる。

「EasySetup」で簡単設定!

「HDL-S1.0」にはネットワークの知識がなくても簡単に設定ができる「EasySetup」ソフトウェアがハードディスク内に最初からインストールされており、PCに「HDL-S1.0」をUSBで接続すると自動的に起動するようになっている。 あとは指示に従って操作をすれば、自動でネットワークを検出し設定してくれるので、ネットワーク初心者でも安心して使い始めることができるだろう。
また光学ドライブも必要としないため、USBポートさえあればネットブックなどの小型PCでもセットアップをすることができる。

外部からのアクセスはセキュリティ万全。説明書は分かりにくいとの指摘も。

各レビューアーがそれぞれのシステム環境に合わせてのレポートを行っている中で、「HDL-S1.0」の特徴である外部からHDDへアクセスできる機能を活用して動画編集を行ったレビューが印象深かった。このレビューアーは自宅のパソコンよりも外出先で使用するパソコンの方が上位パフォーマンスのため、HDDに置いた動画素材をネットワークを通じて引き出して編集しアップロード。自宅へ帰り再び編集済みの動画を確認したところ問題なく保存できていたというもの。自宅からメディアにコピーして物理的に持ち歩くのではないので紛失や破損などの心配もない。SSL暗号化技術を用いたセキュリティ万全の「iobb.net」を利用できたことで機器の安定性はもとより通信の安全性と信頼性の高さも実証した。反面、説明書に関する事項で「PDFやインターンネットで対応しているものはビギナーにとって分かりにくい。特にセットアップガイドは冊子だと使いやすい」との声が上がったほか、マニュアルは紙ベースのものの方が良かったようで「PDFで3桁にも及ぶページを読むのは辛くて、『●●ページ参照』というのも読みづらかった」との意見もあった。また内容的には、DLNAの共有フォルダに関する事項、アクセス設定、iTunesライブラリーのコピーなどが少々分かりにくかったという改善希望も見られた。
製品に対するインプレッションだが、本体については少々安定性の面で気になることがあったようで「(本体に)ディスプレイスタンドが付いていないので転倒するのではと不安。横置きにできるようになるとうれしい」とのコメントも。これは本体の重心位置が天地中間よりも少々上にあることで不安定になることを気にしてのこと。「他社の単行本タイプの縦長製品よりも傾きに対して弱いように思う」と別のレビューアーも指摘していた。

各種スマートフォンに対応するアプリを熱望

仕様での改善希望点だが「iTunesサーバーの更新が管理者権限である場合に即時自動更新するのは何とかならないだろうか」「LANケーブルを接続して起動した時、実際にアクセスできるようになるまで数分。準備ができたらブザーがなるので放置しておけばよいがどのくらい時間が掛かるものなのかの事前情報が欲しかった」などの感想も聞かれた。また、iPhoneアプリ「ホームメディアリンク」では、「せっかく読み込んだ動画の再生が終わるとアイコン選択画面に戻ってしまう。続けて同じ動画を選んでもまた最初から読み込み始めるところは改善して欲しい」と使い勝手に不満の残る部分も。「サーバー検索タイムアウト」のデフォルト値が2秒となっている点に関しては「外出先から3G回線を経由する場合、5秒に設定し直さないとサーバーが見つからないことがある」といった実用上での具体的な対策アイデアもレポートされている。スマートフォンの普及もあり、iPhoneに特化するのではなく「Android向けのアプリケーションも欲しい。特にGALAXY Tab対応を熱望します」と更なる利便性と汎用性に向けた意見もあった。
それぞれのシステムや環境にも左右されるのではあるが、読み出し・書き込み速度は概ね満足度が高く「HDDとしては必要にして十分な速度」と総じて評価は高かった。

ポジティブな意見

  • 性能、消費電力、機能どれも文句なし。
  • 「リモートリンク」の気難しさが改善された次期製品が出るのであれば確実に購入したいぐらいに気に入っている。LAN内活用HDDとしては問題なく使用している。
  • 余分な梱包材はなく1枚の段ボールで組み上がっていて合理的。
  • ACアダプターがないので接続はシンプル。
  • USBで接続して初めて電源が入るのでパソコンをシャットダウンすれば自動的に電源が落ちるので消し忘れの心配のないのがいい。
  • 通常稼働しているときは点滅しないため夜に部屋の電気を消してもNASがカチカチしないのでありがたい。
  • 普通のNASとは違い最初の1回だけはUSBで接続する。ドライバーCDが不足していないのではなく、ドライバーCDと同じデータを内蔵している。画面上には2つのショートカットができるがとても便利。
  • USB、LAN接続したときの書き込み、読み込み速度は必要にして十分。
  • 容量、拡張性に優れているので、動画編集をはじめ様々な用途に使ってみたい。
  • NAS型のHDDに動画を入れて隣の部屋の「REGZA」に映った時は感動。これまでDVDにコピーしてテレビで見ていたがこれは不要になった。
  • 今まで使っていない機能だったが、再生もスムーズで今後は必須になると思う。

ネガティブな意見

  • デジカメコピー用というが、コネクターが背面にあって挿し込みにくい。
  • フロントパネルのLEDが輝度調整出来ない。青色LEDはまぶしいので輝度を抑えた方が良いと思った。
  • iTunesの問題だと思うが、ライブラリの整理をして全部NASにコピーさせる時に残り時間が判らない。シンプルなプログレスバーしか状況表示がないのは不便。

TIPS!

設置場所を一考する必要あり

リモートリンク機能設定は「画面で見るマニュアル」http://www.iodata.jp/lib/product/h/3343.htm(P97)を参照して進めることができる。注意点としては新規ユーザーを作っておくこととNAS底面にあるシリアルをメモしておくことだ。リモートアクセスを開始する時にブラウザによってはJAVAがうまく動かないことがあるのでIEでアクセスした方が良いようだ。

小さなお子様やペットがいる場合には、例えば扉付きの棚に収めるなど設置場所を一考する必要がある。ケーブルが多い上に本体が軽いので引っかけたり蹴飛ばされたりなどでHDDに異常が起きトラブルが発生する可能性も考えられるからだ。

お問い合わせ先: ジグソー運営事務局(admin@zigsow.jp

過去レビュー一覧