実は私、何を勘違いしてしたのかWiswell Water Dripperを初めて画像で見たとき、てっきりコンセントなどを使用してドリップさせる機械だと思っていました。
お値段が発売開始時で14,800円(税込)と、なかなかのお値段設定だったということもあってそのように勘違いしてしまったようです。
なので自宅で箱から取り出したときに初めて、「あれ?!これ電源不要な道具だったのね!」と驚きました。
さて、それはさておき、水出しコーヒーについては自宅でお作りになる方もかなり増えてきているように思うのですが、滴下式といわれる、一滴一滴時間をかけてコーヒー液を抽出するタイプの水出しコーヒーの器具については今まで自宅用タイプの販売は見たことがなかったので、ワクワクしながらお試しをさせていただきました。
試させていただいたのはWiswell Water Dripper (クリーム)色タイプです。
この色のほかにピアノブラックという本体が黒色タイプもあります。
清潔感があって素敵なデザイン!
(上部)直径83.5mm (下部)直径68mm (高さ)281mm
350mlの容量となっています。
冷蔵庫が大きい方はこの器具をそのまま冷蔵庫に入れてドリップさせておくと良いかもしれませんね。うちは冷蔵庫が小さいのと常に満杯なので残念ながら室温でドリップすることになりました。
TRITAN、ABS樹脂、ポリカーボネート、シリコーンゴム、ステンレスなどが素材として使われています。
こういったコーヒー抽出器具にはガラス製品がとても多いのですが、うっかりしている私は割ってしまう危険性が常に頭の中にあるのですが、心配がいらないのはとても大きな魅力です。
またコーヒーサーバー部分に使われているTRITAN(トライタン)という素材は環境ホルモン(BPA)フリーなので人体に安全ということです。さらに車で轢いても割れないほどの丈夫さがあり、とても良いと思います。
意外と原始的だが…
本体のコーヒーの粉を入れるバスケット部分はステンレスで作られています。ステンレスも体に安心な素材なので好ましいですね。
右のパッケージに入っているのはこのWiswell Water Dripperでコーヒー液を抽出する際に使うフィルターです。丸型のペーパーフィルターで100枚が最初から付属されています。
市販の直径56mm丸型フィルターで代用することも大丈夫ということです。純正品のフィルターについては後日発売になるという情報です。
本体とコーヒーサーバー部分はロックできる構造になっていました。
メモリがついているのでどのくらい抽出できたか分かりやすいですね。
銀色のつまみ部分で滴下速度を調整することができます。
シャフト部分についてもとりはずして洗浄することも可能です。
複雑な構造ではないので、分解しても組み立てしやすいのはとても良いですね。
意外と原始的なシンプルな作りにはなっているのですが、シンプルな分、お手入れに困らないのは繰り返し使うことを想定していくと、とても好ましいですね!
フィルターを使う水出しコーヒーだった!
今まで私が使っていた水出しコーヒー用の器具はハリオの水出し珈琲ポットでした。
非常にシンプルな構造で、ガラス製のポットにストレーナー(こし網)が付いています。ストレーナーの底が外れて洗いやすく作られています。冷浸式(浸漬式ともいう)という単純な入れ方で、粉を入れたら水を一気に入れて、何回かかき混ぜて8時間冷蔵庫に放置するだけでOK。慣れると3分で準備ができます。
対して、Wiswell Water Dripperについては
コーヒーフィルターを2枚コーヒーバスケットに設置する必要があります。
コーヒーバスケットにフィルター1枚目を
セット。内側に目安となるコーヒーの分量40グラムのメモリがありますが、これはあくまでも目安です。計りを使ったほうが良いかと思いました。
今回私が使ったコーヒー豆は調布にあるパオコーヒーさんのアイスコーヒーブレンドを細挽きにしていただいたものです。
きちんと計量して…
粉を40グラム入れて軽くかき混ぜて
(もう少し水少な目でよかったかも!)
上に湿らせたコーヒーフィルターをセット。
たった、これだけのことなのですが。いつももっと雑に水出しコーヒーを作っているため面倒くさく感じられてしまいました。
でもここまでが面倒くさいだけで、あとは簡単です。
水を300mlセット。
水は軟水なら、ミネラルウォーターでも浄水器に通した水道水でもOK。
私はコストの問題から今回はスーパーで汲んできた濾過されたお水を使用しました。
滴下確認用窓で好みの滴下速度に調整し
ポトン、ポトンとコーヒー液が落ちる様子を見るのはとっても楽しいですね。
約3時間ほどで完成するのは、今まで一晩かかっていたハリオ方式に比べると、とっても早く感じられました。
約50ccは粉部分に吸い取られたようです。
1度の抽出で250~260CCほどのコーヒー原液が抽出できます。2倍ほどの水で薄めて飲むことが推奨されています。
ちなみにコーヒーかすは、三角コーナーにすぽんっと捨てるだけで後片付けも簡単。あとは、コーヒーサーバー部分とコーヒーバスケットを軽く水洗いする程度でもスッキリときれいになりました。
ハリオの水出しコーヒー器具との比較
さて、先ほど少しご紹介したハリオのほうについて比較するためにハリオで水出しコーヒーを作った場合のご紹介も軽くしてみたいと思います。
ハリオの冷浸式(浸漬式)についても軽くご紹介します。
約50グラムのコーヒーの粉を入れます。
ハンドドリップの要領でのの字にお水を入れてもいいですし、一度コーヒーの粉をしめらせてから一気にお水を注ぎ入れても、私の経験上あまり大きな味の違いは出ないように思います。
むしろどのアイスコーヒー用の粉を使うかで味が変わってくるような気がします。
満杯に近づいてきたら
ぐるぐると数回かき混ぜて
満量になるところまで水を入れて
冷蔵庫に入れられるのはハリオの優れている部分かと個人的に思います。
8時間後にストレーナーを取り出しておけばOKです。
出来上がったコーヒーは希釈する必要はなく、そのまま飲むことができます。
準備にかかる時間がWiswell Water Dripperより短いことと、コーヒーフィルターが不要なこと、冷蔵庫にしまっておけるという点がハリオの特長かなと思いました。
雑味がない味に仕上がる!
それでは味を比較しながら飲んでいきたいと思います。
ハリオが左側、Wiswell Water Dripperで抽出したのが右側です。
色の濃さが全然違いますね!
そうそう、私、Wiswell Water Dripperで抽出したコーヒー液をRETAP BOTTLE(リタップボトル)に保存することにしました。
Wiswell Water Dripperの最大の弱点は…冷蔵庫での保存に適していないところです。ここは改善されたらありがたいですね。
アイスカフェオレとしても比較しました。
味の違いは?
Wiswell Water Dripper:
ストレートで水で割って飲んだ時は雑味がなくて、豆のうまみ・甘味が感じられます。すっきりとした味わい。アイスカフェオレにするとコーヒー感が失われないアイスカフェオレになりました。
ハリオ:
ストレートで飲んだ時にはちょっと苦くて、若干の雑味が感じられます。アイスカフェオレにしてしまうと少し水っぽさが感じられます。
やっぱり味の違いが出ましたね。
ちょっと高いなぁ…
Wiswell Water Dripperは2019年10月の現時点でアマゾンの値段を見ると9,929円(クリーム)で販売されています。
確かに素材にはトライタンやポリカーボネートを使うなど、安全性も高く、滴下速度を調整して水出しコーヒーを気軽に家庭で作ることができる面白さがある製品ではありますが、電化製品でもないのに、ちょっと値段が高すぎるかな、というのが正直な感想です。
お値段がもう少しお手軽になるか、保存容器もついてくるなどの改善がされると評価が大幅にアップできます!
まとめ
おしゃれな外観と家庭で手軽に滴下式の水出しコーヒーが楽しめるWiswell Water Dripperは、すっきりとした雑味のないタイプのコーヒーを好まれる方にはお勧めの器具と言えると思いました。
長所
- おしゃれなデザイン
- シンプルな構造なのでお手入れが簡単
- 素材が安心なもので作られている(BPAフリー)
- ガラスが使われていないので割れる心配がない
- 家庭で滴下式水出しコーヒーが作れる
- 原液なのでカフェオレにも向いている
- すっきりした雑味のないコーヒーが楽しめる
短所
- 冷蔵庫のサイズによっては冷蔵庫で保存しにくい
- 抽出したあとのコーヒー原液を保存するには別の容器が必要
- 値段が高い
- フィルターが必要
- フィルターを2枚挟む必要があるなど、準備に意外と手間がかかる
これで本格的コーヒーゼリーが作れる!!
この滴下式水出しコーヒーの特長は希釈して飲むというスタイルなところ、言い換えれば濃縮されたコーヒー液なわけです。というわけで、コーヒー専門店が出しているようなコーヒーゼリーが作れるのではないかとふと思いつき、コーヒーゼリーを作ってみました!
結果は?!
見事にコーヒー風味がしっかりとした苦みのあるコーヒーゼリーを作ることができました。
作り方はとっても簡単です。
【喫茶店で食べたあの苦いコーヒーゼリーの作り方】
材料:水200~250cc(水の量はお好みで)Wiswell Water Dripperで抽出したコーヒー液250cc
砂糖大さじ2杯 ゼラチン5グラム
- 水を鍋に入れ、火にかける。砂糖を加えて煮溶かす。
- 沸騰する直前、フツフツとする程度でゼラチンを加えてしっかりと溶かす。ゼラチンは80度ほどの温度できれいに溶けます。
- 粗熱が取れたところにコーヒー液を加えて、お好みの容器に入れて、冷蔵庫で固まるまで冷やす。
はい、これで出来上がりです。ほぼ砂糖の味はしませんので、甘くしたい方はお砂糖の量をお好みで増やしても良いですし、私は出来上がってから生クリームとガムシロップで甘くしていただきました。
全く水っぽくなく、本格的で濃厚なコーヒーの味が楽しめるコーヒーゼリーに仕上がりました。
喫茶店のマスター気分が味わえますよ~。このWiswell Water Dripperを使って作るコーヒーゼリーはとってもお勧めです。
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