VideoStudio X4 は、シンプルなユーザーインタフェースにプロ用にも引けを取らない機能を備えた動画編集ソフト VideoStudio シリーズの最新版だ。

これまでの機能に加えて、VideoStudio X4 にはさらなる使いやすさの向上や、新たな編集機能の追加、フィルタや効果音素材の追加（Pro版は100種類、Ultimate版は233種類）など、クリエイティビティを刺激する新機能が盛り込まれ、HD動画の編集においても大幅な高速化がなされている。

VideoStudio X4 には数多くの機能が追加されているが、中でも目を引くのは「ストップモーション」と「タイムラプス」だ。

「ストップモーション」は、連続した静止画から動画を作り出す機能だ。
これを使えばクレイアニメなどのストップモーション動画を簡単に作ることができる。
これまでストップモーションアニメを作るには、被写体を少しずつずらしてコマを撮影するという、非常に根気のいる作業が必要だった。
これに対して VideoStudio X4 には、直前のコマを半透明で重ねて表示しながら編集ができる「オニオンスキン」機能があり、よりスムーズにアニメーションを作ることができる。
特に Webカメラを使用すると、撮影の際にも「オニオンスキン」を使うことができるため、直感的な作品作りができる。

「タイムラプス」は動画のコマ数を減らす機能だ。
これを使うと、例えば普通に撮った動画をパラパラマンガのようにしたり、一日の雲の流れを１分で高速再生するような動画を作ることができる。

このように VideoStudio X4 には、単なる動画の編集の域を超えて、全く新しい作品づくりを支援する機能が備わっている。

また Ultimate版にはプロ仕様のテキスト編集プラグイン「Boris Graffiti」や手ぶれ補正ビデオフィルター「proDAD Mercalli」が付属しており、よりハイクオリティな動画編集を楽しむことができる。

これまでの VideoStudio では、例えばフルHD画質のようなデータサイズの大きな動画の編集をスムースに行うためには、非常に高速なCPUが必要だった。
例えば、動画にフィルターをかけたり場面転換のエフェクトを追加するなどといった操作は非常にCPUに負荷をかけ、時間がかかってしまう場合があった。
動画の編集作業は試行錯誤の繰り返しになることが多いので、時間がかかってしまうと制作意欲も減ってしまう。

それに対して VideoStudio X4 は、コードネーム Sandybridge として知られるインテルの第二世代Core iプロセッサーに最適化されており、動画の編集やエンコード処理が約2.7倍と大幅に高速化されている。

最近のデジカメはエントリーモデルでも高画質の動画撮影に対応しており、誰でも気軽に高画質動画を撮ることができるようになってきたので、こういった高速化は動画編集初心者にとっても非常にうれしい対応と言えるだろう。

また制作した動画を手軽に共有する機能も強化されている。
YoutubeやVimeoをはじめとする動画共有サイトに、VideoStudio X4 から直接投稿することができる。

これまでの動画編集機能に加えて「ストップモーション」や「タイムラプス」などの新機能が追加され、第２世代インテルCore iプロセッサーなどへの対応によって高速化された VideoStudio X4。
初心者から上級者まで幅広くお勧めしたい動画編集ソフトだ。