家を建てる時に防犯カメラの設置を考えており、「カメラ設置予定場所」を確保し、配線も通しているような状態でした。
近隣の方との関係も希薄になりつつあり、犯罪や思いがけない危険に出会うことも考えられるため、自衛のためにもこれから新しく建てる家には必須だと思ています。しかし、家を建てるにあたっては、たくさん決めなければならないことが多く、カメラ本体の選定を後回しにしていました。
カメラの性能・耐久性・価格・見た目などすべての条件を満たすものを、なんとか探したいものですが、決めきれず・・・
そんな中直面した問題は「介護問題」でした。現在進行形では「介護」をしていませんが、問題に直面したことを振り返り、レビューをしていきたいと思います。
初めてのホームセキュリティカメラ
まずは商品内容からご紹介します。
なんだかスタイリッシュですね。最近のアクションカメラのようなパッケージング。
本体もカメラも「白くて」「丸い」ところが女性受けしやすそうです。
こんなに簡単でいいのか。
新しい機械に苦手意識を感じてしまう・・・と言うか、いつも夫さんが率先してセッティングなどを済ましてしまいます。他のお家でも多いのではないでしょうか?
今は一人暮らしの女性も多く、かつては私も長く一人暮らしをしていました。「セキュリティカメラ」というと、『設置・セッティングが難しい&面倒』といったイメージが付きまといますが、こちらの「Arlo Pro(VMS4230)」は非常にセッティングが簡単でしたので、動画でご紹介します。
このように「クイックスタートガイド」だけで、簡単にセッティング完了。
まずは苦手意識を持たずにやってみることが大事ですね。
アプリ側もTouch IDでログインできるのでセキュリティ面もしっかりしていますが、なにより簡単です。面倒だと使わなくなっちゃいますよね。
機能は共有できる
Arlo Pro(VCM4230)は友人(我が家では夫さん)と機能が共有できます。
アクセス権を付与することで、動画の管理はできないですが、映像の確認はもちろん、明るさなどの画質調整などもできます。
こちらの設定も簡単で『設定』→『アクセス権の付与』→『相手のメールアドレスに招待を送る』でできます。
家族で共有すること・複数のデバイスでみられることでより安心が増しますね。
わざわざ専用モニターを準備したり、PCを立ち上げなくてもいいので非常にお手軽です。
どこにカメラを設置しますか?
うまくセッティングできましたが、さぁどこに設置しましょう?
家を建てた時に、防犯カメラを設置する予定で配線だけ通していた部分があります。今はプラスチックのカバーだけが取り付けられた状態です。コチラを候補にします。
もちろんすべての個所にカメラを取り付けることができれば、安心・安全は増すでしょうが、一番欲しい場所は「玄関」です。
人目のない裏側の二階ひさしの部分も重要とは思いますが、長いはしごが必要になります。
稼働状況によりますが、3~6か月ほどで充電が必要になるので、お手軽に設置・撤去のできる玄関をチョイス。
専用のビスはありますが、今回は仮設置ということで、強粘着の両面テープで取り付けました。
両面テープをマウントの裏に貼り、プラスチックのカバー部分にペタリ。
そこにArlo Pro(VCM4230)が強力磁石でくっついて設置完了。
いやー仮止めとは言え、簡単すぎる。落ちる気しない。
両面テープは「外壁用」や「防水仕様」などの耐久性あるものもあるので、位置決めが終わったらそちらに変更したり、付属のビスを使える場所であればそちらも考慮したいですね。
家の壁が白いのもありますが、かわいらしい丸いフォルムのおかげで威圧感がありません。
防犯カメラなので「威圧感」が必要な事もあるでしょうが、来訪者を威圧したくないので個人宅には丁度いいのではないでしょうか。
機械が苦手な女性でも簡単なので、一人暮らし目線で設置場所を考えると…
①ベランダから自室の窓に向かって、ひさし辺りに設置(ベランダ全体が映るよう)
②自室内からベランダ(窓の外)を映すように設置
都会にお住まいだと、完全に外側へ向けると隣接するお宅へのプライバシー問題が発生すると思います。玄関以外の侵入経路として考えられる、ベランダへの侵入を捉えるのが一番いいと考えます。
配線不要で、どこにでも設置できるのがイイですね。
かわいい見た目で機能もバッチリ
セキュリティカメラと言えば、ごつくて威嚇しているイメージです(威嚇も大事だけれども・・・)
女性目線から考えると、家の中に置くなら、お手軽・簡単の上に「かわいい」が必要です。
玄関にポンっと置いてみましたが、ゴツくないので圧迫感・威圧感がありませんね。
やはり「白くて丸い」は重要ポイントです。ちなみにここだと、常時電源をとることができるのですが、コードがあることで若干野暮ったくなるので、あえてそのまま置きました。
こちらは実際にセットして最初の夜間撮影の画像です。
左側の画像は暗く何も見えていないですが、明るさ調節をすることでまるで昼の画像のように明るくなりますね。このような設定変更もアプリから指先一つです。
屋外に設置できるセキュリティカメラなので、防水機構は当たり前なのですが、そんな頑張るAlro Pro(VCM4230 )さんの為に、PR動画作ってみました。
※鳴き声が違うのはツッコミなしの方向でお願いします
見守りカメラとしての安心が欲しい
実は少し前まで、介護のために「見守りカメラ」を買おうかと、夫さんと相談をしている所でした。父・母の動向に四六時中目を光らせ、倒れていないか、困っていないか、ご飯は食べているか…いちいち確認をしていたのですが、さすがに神経がすり減ってきていたため「見守りカメラ」を導入したらいいのではないかと話し合っていました。
以下に具体的な問題点を挙げ考察していきます。
実際にあった問題点を挙げてみる
家は「親世帯:1階、子世帯:2階」の2世帯住宅です。父・母が元気な頃は、お互いほぼ干渉せず、お互いの健康状態を時々確認する程度の接点しかありませんでした。
しかし、父が昨年の5月に脳梗塞を患い、右半身麻痺状態で帰宅しました。リハビリを終えて、車いすの乗り降りやトイレへの移動などができるようになって帰ってきましたが、やはり見えない不安や思いがけない事故が起こります。
そして、母は以前から軽い認知症でしたが、今までは父が周囲の事を手伝っていました。父が病の身となり、その介護問題も発生しました。
では、実際に発生した事故を振り返り、Arlo Pro(VCM4230)をどう活用できるかを考えていきます。
実際に発生した問題を3点あげます。
1.父・母の見守り側不安問題
2.母の徘徊・転倒問題
3.夜間のベッドからの転落・見守り側不安問題
では、一つ一つArlo Pro(VCM4230)で解決できることを考えていきます。
1.父・母の見守り側不安問題
父が自宅に帰るにあたり、色々な介護用品を揃えました。
- 病院にあるような、手すり付きの電動ベッド
- ソファからの立ち上がりを介助するバー
- 食事用の椅子・テーブル
- 車いす2台
家の中はできる限りシンプルにし、車いすの移動に支障がないよう配置。
それでも起こるソファや車いすからのずり落ち。
しかも「30分だけ買い物に行ってくるから転ばないでね」と念を押して出かけた時に限って。
この状況での「Arlo Pro(VCM4230)」の使い方を考えてみます。
- リビングにカメラをセットし、異常な状況がないか見守る
- それぞれの寝室にカメラをセットし、夜間の動きを感知(こちらは3で撮影・記載)
こちらは「リビングからトイレへ行って帰ってくる」状態の見守りです。リビングからの動き出しに反応し撮影を開始。
2つ目の動画はトイレから帰ってきたところを撮影しているが、カメラからおよそ2mのところで動作を検知し撮影を開始している。
しかしカメラ前をうろうろすると、このようにすべてが動作センサーに引っ掛かり、携帯への通知がえらいことになります。
考察
広い範囲を撮影できるが、動作検知については「近づいてくる」検知は苦手としているようである。
日中、比較的動きのあるリビングでは動作センサーを使用せず、気になった時の見守りとして使用するほうが、電池の持ちもいいと思われる。
より見守りとして機能できるよう部屋全体をカバーできる場所への設置を考慮し、TVや話し声などは感知しないように音声感度を下げ、転ぶなどのある程度大きな音が発生した場合は感知できるような感度をみつけるとより安心が増すのではないだろうか。
就寝時間から起床時間までは動作センサーを併用することで、夜間の思いがけない動きをとらえたり、防犯としての役割も担えるのではないだろうか。
2.母の徘徊・転倒問題
母は軽い認知症です。高齢であり、少しの段差にも躓きやすくなりました。
「徘徊」と言うには、まだ甘い状態かもしれませんが、何かしら思いつくと、一人で外へ出てしまうことがありました。例えばクリーニング店やゴミ捨てなどです。
カギは忘れないようですし、近所なので無事に帰ってこられるなら問題はありません。
…が、外には思ったよりも段差があります。
何回か外で転び、立てなくなっているところを近隣の方が助けてくださったりしています。
一度は、少し遠い所で転び、けがをしていたため、発見された人が救急車を呼んでくださったこともあります。
この状況での「Arlo Pro(VCM4230)」の使い方を考えてみます。
- 玄関(内側)にセットし出入りを見守る
- 玄関(外側)にセットし出入りを見守る
では実際に「Arlo Pro(VCM4230)」で撮影した動画をご覧ください。(※出演はキツネ面の男)
玄関を降りたところで撮影を開始。
玄関はセンサーライトになっているが、きれいに切り替わり撮影できている。
玄関のドアの動きに反応し撮影開始。
帰ってきたところ。ドアが動き撮影開始。
考察
夜間撮影もくっきりとできるカメラであるが、センサーライトで急に明るくなってもスムーズに切り替わり撮影できている。
家を出るとき(カメラから離れる)動作はよく感知できているが、帰宅時の(カメラに近づいてくる)動作は苦手としており、動きが速い場合は感知できないこともあった。カメラの位置・方向を再考する必要がある。
家から一人では、ほぼ出かけないため「家から出るとき」の反応で対応できれば捕まえられる。ただ、共働きのため日中家にいないことを考えると、ベースステーションのアラームを鳴らしたり、電話を鳴らしたりなど、何らかの引き留める方法が必要となってくる。
3.夜間のベッドからの転落・見守り側不安問題
夜間、父は一人でベッドから降りることはないのですが、母は時々転倒していました。
特に体調が悪い時などは、ベッドからずり落ち床に寝ているところを発見することもありました。
この状況での「Arlo Pro(VCM4230)」の使い方を考えてみます。
- 部屋にセットし夜の状況を見守る
この状況での問題は2つ
①真っ暗
②すり落ちは大きな音がしない
では実際に「Arlo Pro(VCM4230)」で撮影した動画をご覧ください。(※出演はキツネ面の男)
布団をを出ようとした時点で撮影開始。
ずるずるとずり落ちる様子を再現。
考察
高齢者がベッドから転落する場合、このように「ずるずると滑り落ちる」ことが多い。
「真っ暗な状態」「音のしない転倒」であっても動作センサーが感知し、録画の開始・携帯への通知ができている。
しかし、すべての動きに対し反応するため、反応感度の変更やカメラの位置を調整し、ベッドからの離床のみを感知できるようにする必要がある。
~まとめ~カメラがあったら解決できたかもしれない事がある
「見守りカメラ」として非常に高性能な「危険な動きだけを検知する」徘徊に特化したカメラも存在しますが、屋内専用・1台のみ設置可能などの制限がある上に、本体は高価格、月額使用料も発生し大きな負担となります。
しかし、Arlo Pro(VCM4230)は「危険な動きだけを検知する」機能はないが、安価に簡単にカメラを5台まで増やすことができ、見守りの範囲を増やすことができます。細かい設定などを煮詰めれば強い味方になってくれるでしょう。
「ちゃんとご飯をたべているか」「ベッドからずり落ちていないか」と2階・1階を行き来して確認していましたが、Arlo Pro(VCM4230)で見守ることで、介護の負担軽減・安心へつながると確信できました。
今回は我が家のような2世帯住宅を例にしました。現代は核家族化しており両親が遠くに住んでいるといった家庭も多いでしょう。「離れていても見守れる安心」のために、このArlo Pro(VCM4230)は活躍してくれるでしょう。
フェレンギさん
2017/08/27
動画がほんまに親切やわ。
めっちゃ設定が楽なんがようわかるし、そやけどカメラの位置決めが大事やいうことも、ちゃんと伝わる。 なんでもかんでも楽や楽やということとちゃうわな。
思てたよりうんとエエ製品やったわ。 単純に業者任せにするんと違ごて、自分で勉強して(エエ製品を選ぶことも含んでな)上手いことやったら、ええ未来が待ってるんやな。
参考になったで。
ありがと。
くろぱんださん
2017/08/27
ありがとうございます。謎のPR動画が勢いで関西弁になってしまいました。
どんなモノでも「使いこなす」には細かい知識が必要だと思いますが、「先ず使い始める」には簡単な事がイチバンだと思います。導入には非常にイイ製品だと思います。
ちょっと介護疲れでレビューお休みしていましたが、すこしずつ復活しようと思いますので、よろしくお願いします。