小型パソコンってなんだかロマンを感じてしまうのは
私だけでしょうか。
小さな筐体にいろいろな機能詰め込んで
かつ使いやすいものって憧れるんです。
それに設置環境に左右されにくいってのもメリット大きいですね。
私の住む環境が大きなパソコン設置が難しい環境ってこともありますけれど。
そんな設置が安易なパソコンの1つに
LIVA Z(N4200)が選択できます。
ではどこのあたりが設置に優位なのでしょうか。
他にもメリットがあるのか、確認していきましょう。
必要最低限 VESAマウント金具付属は嬉しいオプション
215 x 215 x 58 mmのパッケージに入ってます。
スリープ式のカバーを開けると玉手箱のような梱包となっておりました。
まずは本体とACアダプタです。
天板は波紋のような模様が印象的な仕上がりとなっています。
保護フィルムが貼り付けられていました。
HDMIと表記されている部分はシールなので剥がすことができます。
フロント側のインターフェイスはこちら。
電源ボタン USB3.0×3 USB3.0 Type-C×1 ヘッドフォン端子×1
リア側はこのようになっています。
Mini DisplayPort×1 HDMI×1 LAN×2 電源コネクタ
両サイドは通気口が設けられています。
底面はリング状のゴムが貼り付けられていて、滑り止めの役割となっています。
ACアダプタはミッキータイプのケーブルが付属しています。
コンセント側は2ピンのものなので変換など必要なく好印象ですね。
その他の付属品はこれらのものとなっています。
VESAマウント金具 VESAマウント金具用ネジ ドライバDVD クイックガイド
VESAマウント金具が付属しているのが嬉しいですね。
設置箇所の可能性がさらに広がります。
天板の波紋デザインが好印象です
既にふれた内容ですが、天板の波紋デザインが特徴的ですね。
黄色円のLIVAロゴが太陽のようにも見えるので
波紋というよりも光線といったところでしょうか。
LIVAロゴを押せるのか試したところ
指紋だけが付いてしまいました。
電源ON時は電源ボタン周囲が白く光ります。
なおHDDアクセスランプのようなものに相当するランプは搭載されていないようです。
動画を再生させてても点滅することもありませんでした。
ネジ4本外すだけ 組み立てはとっても簡単
LIVA Z(N4200)には既にメモリと
ストレージ領域としてeMMCが32GB搭載されているので
メモリ増設やM.2 2242のSSDを追加することなければ
分解することもありません。
手順だけ確認していきましょう。
ACアダプタを取り外した状態でLIVA Z(N4200)の底
周囲4本のネジを取り外します。
ちょこっと小さめのネジになってますね。
確実な作業には確実な工具が理想的ですよ。
ベッセルのドライバーを使用します。
ネジを取り外して天板を取り外すこととなるのですが
パコっとはまり込んでるので、何かしら差し込んであけることになります。
こーゆーときは筐体に傷が入らないように
スマートフォン等の分解工具が役立ちます。
工具そのものの先端がボロボロになる代わりに、筐体は傷入りません。
パカっとな
これだけでメモリやSSDを増設することができます。
搭載されていましたメモリはこちら。
4GB×1本ですね。
無線LANモジュールはこちらですね。
再び天板を取り付ける際は
天板のアルミシールの部分と筐体のクッション状になってる部位が
接触するように取り付けます。
クイックガイドに記載がありました。
OSインストール済みモデルであれば、箱から出したらすぐに使えます
LIVA Z(N4200)には2つのモデルがあります。
違いはOSインストールの有無だけですね。
代理店掲載情報を抜粋しますと下記のようになります。
https://www.links.co.jp/item/liva-z-n4200/
今回レビューしているのはOSインストール済みモデルである
LIVAZ-4/32-W10(N4200)となります。
4K動画もおてのもの ただし再生ソフトウェア側に問題がある場合も
Intel® HD Graphicsによる4K映像出力と
高画質高圧縮コーデックのVP9でエンコードされたYoutube動画の
スムーズな再生が可能なのも
LIVA Z(N4200)のメリットの一つです。
ではどれだけスムーズなのでしょうか。
ちょうど4K映像出力に対応可能な液晶テレビが利用できますので
HDMI経由で接続して確認します。
利用する液晶テレビはこちら。
YouTubeで4K動画を再生させます。
映像ソースはこちらを利用しました。
全く問題ありませんね。
とってもスムーズに再生させることができます。
ちなみに再生時のCPU使用率はほぼ100%となっていました。
ちなみにOSセットアップを終了させてウイルス対策ソフトをインストールしただけで
YouTubeはMicrosoftEdgeで再生させています。
原因は調査中ですが、別途インストールした
ChromeでのYouTube 4K再生はスムーズに流れることができませんでした。
ブラウザによって違ってくるのでしょうか。
まず、LIVA Z(N4200)が原因ではないですね。
ファンレスであってもアツアツになったりはしない
上記4K YouTube動画を再生させ続け
30分ほど経過した状態での温度を測定してみました。
60℃ぐらいでキープできているようです。
このぐらいの温度ですと筐体に触れることができないですが
実際にはほんのり温かい程度でした。
発熱が筐体全体に発散しているということでしょうか。
キンキンになるほどの発熱にはならないようで安心ですね。
これだけ使えるパソコンなのに消費電力は少なめ
MicrosoftEdgeで4K動画をYoutubeで再生させている時の
消費電力を測定してみます。
8〜10Wの範囲で安定しています。
とっても電力少ないですわねぇ。
同じような大きさのパソコンと消費電力を比較してみます。
同じように4K動画を再生させている状態で測定します。
21〜25Wあたりで稼働しています。
LIVA Z(N4200)の2倍の消費電力といったところでしょうか。
小型だけれどもしっかり働きもの
ベンチマークソフトによる結果はこちらになります。
同じような小型PCであるこちらと同じベンチマークソフトで比較してみましょう。
比較側はCorei3 3217U搭載のNUCのためさすがといったところでしょうが
それでも性能差はほぼ互角といったところでしょうか。
技術革新の差を感じますね。
電源ON時間が長いから省電力なものを選択したい
省電力で可動可能なLIVA Z(N4200)なので
電源ON時間が長くなる傾向のストリーミングサーバとして
利用可能か確認していきます。
初期設定が終わったLIVA Z(N4200) に下記ソフトをインストールします。
上記2つのソフトはそれぞれ
iPhoneとAndroidへの動画ファイルをストリーミング配信させることができるソフトなのです。
つまりインターネットに接続可能な状態であれば
出先でお気に入りの動画を閲覧することができるのです。
また配信させる動画はこちらのNASに保存されております。
配信させるサーバとNASとの関係図は下記のようになります。
LIVA Z(N4200)がメリットなのは
有線LANポートが2つ搭載されていることです。
これにより配信のみの経路とLIVA Z(N4200)とNASとの経路を物理的に分けることができます。
負荷分散もそうですけれど
何よりNASを直接インターネットに接続させていない
セキュリティ要素としての状態を叶えることができます。
ちなみにWindows10側から認識しているLANポートの
それぞれは下記のようになっています。
実は別PCにて実現できているストリーミング環境なのです。
LIVA Z(N4200)を置き換えると動作が快適になるのか
気になります。
確認していきましょう。
現在運用中のストリーミングサーバとの性能比較は下記のようになります。
快適差を確認するためサーバ単体でのベンチマークを測定するのではなく
iPhoneから配信された動画を視聴するのに
快適差に違いがあるのか、確認してみます。
iPhoneで視聴する動画が格納されているフォルダを見ると
サムネイルが自動的に作成されます。
この作成完了までの時間が短いほうがより快適なサーバと判断できます。
サムネイルをタップすると動画再生が始まりますが
始まるまでの時間も短いほうがより快適なサーバとなります。
現行サーバ サムネイル:5秒 動画再生開始:5秒
LIVA Z(N4200) サムネイル:3秒 動画再生開始:2秒
Androidアプリでも確認していきます。
再生させるスマホは下記になります。
現行サーバ サムネイル:8秒 動画再生開始:7秒
LIVA Z(N4200) サムネイル:4秒 動画再生開始:4秒
iPhoneとAndroidの両方とも快適に動画視聴することができますね。
CPUの性能だけでは左右されるってものじゃないようですね。
ここまで体感差として判断できるものとは思いませんでした。
遠隔操作も遠隔電源ONも快適に可能
サーバとして利用することになると
遠隔操作できれば
LIVA Z(N4200)の設置場所まで移動せずとも状態確認することができます。
リモート操作ソフトは多種ありますが、
下記を利用して確認してみます。
iPhoneからパソコンをリモート操作するアプリなのです。
パソコン側にもソフトインストールし設定しなきゃいけませんけれど。
iPhoneでマウスカーソル移動しにくいんじゃないの
と思ってしまいがちですが
Splashtopについてはマウスカーソルが操作しやすいインターフェイスになっているので
寝ながらLIVA Z(N4200)を操作することができるのです。
キーボードによる文字入力もそれなりに可能なので
長文入力でなければ、十分なリモート操作が可能となります。
LIVA Z(N4200)がリモート操作できるようになれば
あとはリモートでの電源制御ですね。
LIVA Z(N4200)はWOLにも対応しているので
下記のようなiPhoneアプリを利用すれば
遠隔での電源ONも可能となります。
ただしBIOSの設定はお忘れなく。
PMEで復帰を有効にする必要があります。
VGAモニタにも接続可能
LIVA Z(N4200)を現在利用しているサーバ環境に
導入しようとすると
モニタがD-sub接続となってしまいます。
HDMIなどが利用できないので変換が必要となるわけですが、
今回はこちらでD-subモニタが利用可能か
確認していきます。
いきなりサーバ環境への接続って前に
テストがてら
こちらの液晶テレビのD-subへ接続してみました。
特に問題なく表示されますね。
横長だけれども。
ただBIOS表示はよくわからない状態での表示となってしまいました。
画面全体が下へスクロールします。
スクロールが止まってからカーソル↑↓キーを入力すると
その時点での選択メニューが表示されます。
まぁ、なんとか操作できるようなところでしょうね。
ただこのような表示になってしまうのは
上記液晶テレビのみのようで
サーバ用モニタは正常に表示することができました。
M.2 SSDを搭載することで簡単にストレージ容量アップ
LIVA Z(N4200)は32GBのストレージがオンボード搭載されています。
Windows10はそこへ格納されているので
Windowsを起動させるだけだったら
ストレージ追加は必要ないのですが
やっぱり空き容量が少ないのが気になりますね。
レビュー作成時点での全てのWindowsUpdate適用と
ウイルス対策ソフトをインストールすると
空き容量は11GBになりました。
ちょっと少ないですよね、、、。
これ以上Cドライブにデータ類を格納させずに
別ドライブに格納しましょう。
そこでM.2 SSDを搭載してあげることにします。
使用するSSDはこちら。
LIVA Z(N4200)の底を取り外して、SSDをはめ込むスロットのネジを外しておき
SSDを差し込んでネジで固定するだけですね。
非常に簡単です。
これで別ドライブとして利用することができるようになりました。
ちなみにそれぞれのストレージベンチマークはこちら。
内蔵eMMC 32GB
M.2 SSD (ADATA Technology Premier 256GB M.2)
M.2 SSDのほうがすっごく速いですやん。
こちら側にOSをインストールしたくなってきました。
筐体は小さいが、事務用途、リビング、サーバ、対応エリアは大きいパソコン
インテルがNUCを定義して
小型パソコンの新たな切り口が楽しめるようになりましたが
その小型パソコンの今どき求められる要件を
具現化するとLIVA Z(N4200)にたどり着きますね。
またこの手の小型パソコンはベアボーンタイプが種類多く
別途メモリやSSDといったパーツを調達し
組み立てて、OSをインストールといった準備が必要でしたが
LIVA Z(N4200)は即戦力となりゆる
OSまでもインストール済みです。
まさに小型パソコンの使いにくいところをクリアできた
適切な選択肢となっています。
あとは筐体のカラーバリエーションを増やして欲しいと
これからの展開に期待したいです。
Windows7はクリーンインストールできません
LIVA Z(N4200)は最初っからWindows10インストールされているので
わざわざWindows7インストールする必要もないのです。
ですがあえてチャレンジしてみたくなったのです。
Windows7でしか動作しないお仕事用ファイルがあったものでして、、、
でLIVA Z(N4200)に光学ドライブを接続してWindows7をインストール開始させてみたのですが
言語などを選択する画面にて
USBキーボード、USBマウスなどが認識しなくなり
インストールを継続することができません。
LIVA Z(N4200)が全ポートUSB3.0なので
Windows7が認識できないのが原因なのです。
下記のような流れで回避できるそうなのですが
LIVA Z(N4200)では通用しませんでした。
念のため方法だけ記載しておきましょう。
【必要なもの】
作業用PC(Windows10にて実施)
Windows7インストール媒体(DVD)
Windows7 USB3.0Creator ユーティリティ
8GB以上のUSBメモリ
(1)作業用PCにUSBメモリを差しクイックフォーマットしておく
(2)Windows7インストール媒体(DVD)からISOファイルを作成してPCに保存する
(3)作業用PCにWindows USB/DVD Download Toolをインストール
(4)Windows USB/DVD Download Toolを開いて、Windows7インストール媒体(DVD)から作成したISOファイルを「Browse」ボタンクリックさせて読み込ませる
(5)「USB device」ボタンをクリックしてUSBメモリを指定する
(6)「Begin copying」をクリックして作成開始
(7)Windows7 USB3.0Creator ユーティリティを開き、上記作成したUSBメモリを指定して「Create Image」をクリック
(8)「SUCCESS!」と表示されたら作成終了
完成したUSBメモリでWindows7をインストールすることはできませんでした。
インストーラの起動は確認できますが
この画面にてマウス、キーボードの操作が反応しないので
先に進ませることができないのです。
Windows8でも同じようにマウス、キーボードが反応しません。
結局Windows10での利用が前提になっちゃいました。
2017/3/18追記
HARRIERさんからのコメント書き込みより
別方法でのWindows7インストールを試してみました。
残念ながらこちらでもインストーラ画面まで進みますが
キーボード、マウスが操作できなくなり、インストールを進むませることができませんでした。
http://www.ecs.com.tw/ECSWebSite/Support/Support_FAQ_Detail.aspx?MenuID=49&LanID=0&FAQID=2006032028
上記サイトからWindows7インストール用プログラムをダウンロードして
Windows7インストール媒体から
USBメモリを作成していきます。
どこかの書き込み等で見かけましたが
Apollo Lake世代のWindows7用USBドライバが提供されていないのが原因だそうで。
この情報の裏付けができてないのですが、メモとして書き込みします。
Satoshiさん
2017/03/16
レビューの仕上げが早すぎます、私のLIVA Zは行うことの半分位で、レビューの書き込みは殆ど進んでいません。
因みに、LIVA Zも白塗りにお化粧するの?
れいんさん
2017/03/16
書き込みしながらレビューを進行させてみました。
たまたままとまった時間が確保できたので
進捗が速かっただけですよ、、、
白塗りにしたいんですけれど、
予算はまとまったもの確保できないのですよねぇ。
HARRIERさん
2017/03/16
Windows7はEHCIしか対応していないので、下記のサイトとかが参考になるかも…。
まあ、既にOS入りのモノなのでリスクを背負ってまでやる必要もないかもしれませんね。
http://www.ecs.com.tw/ECSWebSite/Support/Support_FAQ_Deta...
れいんさん
2017/03/17
貴重な情報ありがとうございます!
見つけることができなかったですね、これは。
早速試してみます!
結果はレビューに追記させて頂きますね。