WD Blue SSDはTLC NANDフラッシュメモリーを採用したSSD。

インターフェースはSATA3(6Gbps)、

2.5インチとM.2 2280タイプがあります。

私がレビューするのはM.2 2280タイプの500GBのものです。

公称スペック

シーケンシャル　読み込み：545MB/s、　書き込み：525MB/s

ランダム　　　　読み込み：100K IOPS、書き込み：80K IOPS

MTTF(平均故障間隔)　 175万時間

TBW(総書き込み容量)　200TB

3年保証

パッケージはこんな感じ。

パッケージを開けてみると、中身はとてもシンプルです。取説的なものも特にありません。

SSDをクローンするに当たって、ノートPCに外付けします。

M.2接続は比較的新しい規格なので外付けアダプタがあまりないのですが、
アマゾンで一番安かったのでCOWEENというメーカー（？）のを買ってみました。 

M.2ソケットのSSDをUSB接続できます。

WD Blue SSD M.2 2280をアダプタに取り付けて、
換装するZenBook UX305FAにUSBで接続します。

換装にあたって、まずSSDをクローンします。
今回、クローンソフトはAcronis True Image WD Editionを使ってクローンします。

起動して、「ディスクのクローン作成」をクリックします。

クローン作成モード。
128GBから500GBのSSDに換装でクローン元クローン先のストレージの容量が異なります。
通常の場合は、
新しいストレージの容量に自動で合わせてくれる「自動（推奨）」で問題ないと思うのですが、
今回は、元のSSDにリカバリー用のパーティションが作られていて、
調整が必要だったので、「手動」を選びました。

ソースディスクを選びます。クローン元のSSDです。

次に、ターゲットディスク。クローン先のSSDを選びます。
WD Blue SSD M.2 2280（WDS500G1B0B)を選びます。

新しいSSD（WD Blue SSD)はフォーマットしていなくても認識してくれてクローンできます。

次に、移行方法を選びます。

通常は「移行先にあわせる」で問題ないと思うのですが、
ZenBook UX305FAの元のSSDはリカバリー用にパーティションが作られていて、
「移行先にあわせる」を選ぶとリカバリー用のパーティションに
増えた容量があてがわれてしまいます。
なので「手動」を選んで、自分でパーティションのサイズを調整します。

自分の編集したいパーティションを選んで「編集」をクリックして編集します。

ゲージみたいなのを左右にドラッグしたり、
パーティションサイズの項目に数字を入力したりして、サイズを調整します。

今回の場合、
まずはリカバリーパーティションのサイズを最小にして、
NTFS（OS)（C:)を最大に増やしました。

最後に「実行」ボタンをクリックします。

すると、クローン作成の進行状況ダイアログが出てきます。

その後、再起動をうながされるので、再起動します（放置していても自動で再起動します）。

再起動すると、自動でクローン処理が始まります。

クローン処理が終わると、PCがシャットダウンして、クローン完了です。

「クローンが完了しました」というようなお知らせダイアログが出ないので
クローン出来ているのか少々不安でしたが、全く問題なくクローン出来ていました。

以上がAcronis True Image WD Editionを使ってのクローンでした。

初めて使ったソフトでしたが、わかりやすく使いやすかったです。

特に、クローン元、クローン先のストレージの容量が違っても自動で合わせてくれたり、

新しいSSDが未フォーマット状態でも認識してくれてクローンできるのが良かったです。

次は、ZenBook UX305FAのSSDをクローンしたWD Blue SSD M.2に換装します。

ケースを開けるには、本体裏側にあるネジ（赤丸のところ）をはずします。

見えているトルクスネジ（T5）x 10本と、
ゴム足（ヒンジ側の２つ）を外すとネジがあるのでそれを外します。

ヒンジ側のゴム足2つを外すとネジがでてきます。
ゴム足は両面テープでとめてありますが、指でペリペリすると外れます。

ネジを全てはずし、ケース裏蓋をはずします。
ケース裏蓋はヒンジあたりから指を入れると簡単にはずれます。

ケース裏蓋をはずした状態です。右上辺りにあるのがSSDです。

SSDはネジ一つでとめてあります。
はずしてソケットから抜き出し、新しいSSDに交換します。

あとは裏蓋を閉じて、SSD換装作業は完了です。

電源を入れて起動確認。無事、起動できました。

まずはベンチマーク。

公称値は、

シーケンシャル　読み込み：545MB/s、　書き込み：525MB/s

ランダム　　　　読み込み：100K IOPS、書き込み：80K IOPS

CrystalDiskMarkで計測してみました。

SATA規格の上限は 600MB/s ですし、十分普通に速いと思います。
元のSSDのベンチより速くなりました。

ちなみに元のSSDはSanDisk製で、ベンチはこんな感じでした。

次に、温度を調べてみました。

ZenBook UX305FAがファンレス薄型ノートPCなので
SSDの温度や発熱はとても気になるところでした。

もちろん季節・気温や作業内容によって温度は変わりますが、

起動してすぐのとき、25℃。

ネット見たりの軽作業のとき、31℃。

ベンチマークなど色々作業して、41℃でした。

だいたい30℃から40℃くらいでしょうか。温度も発熱も問題ないです。

NVMeタイプのSSDは超高速なのですが発熱が大きいものが多いので
ファンレスや薄型ノートPCのSSDにはSATAタイプの方が安心感があります。

最後に、Windowsの起動時間です。

電源ボタンを押して8秒くらいで起動しました。速いですね。

BootRacerで起動時間をテストしてみました。

Windowsブートは8秒、デスクトップ表示まで30秒弱でした。
なかなか良いんじゃないでしょうか。

WD Blue SSDをレビューしてみて、

速度はSATA 6Gb/sのSSDでは十分高速ですし、

MTTF(平均故障間隔)175万時間、TBW(総書き込み容量)200TBと耐久性も高く、

とてもバランスのとれたSSDだと思います。